産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第189号 2018.2.28 発行

メールマガジン■産懇宅配便■

平成30年2月度(第189号) 目次
【30年1月度 「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」】
【30年2月度 産業懇談会(木曜G)模様】
【30年2月度 産業懇談会(火曜G)模様】
【名古屋いちばん物語】 No.106
【新会員自己紹介】
伊原 栄一氏

株式会社グローバルワイズ 代表取締役

【3月度産業懇談会のご案内】
【4月度産業懇談会のご案内】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【遊歩道】 No.7
コラム2 【保健師からの健康だより】 No.167
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.112
コラム4 【苗字随想】 No.189
【30年1月度 「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」】

テーマ: 『 創意と躍動に生きる〜大転換期に考える「伝統と革新」〜 』


日  時:平成30年1月29日(月)  講 話 17時30分〜18時30分
懇親会 18時45分〜20時00分
場  所:ウェスティンナゴヤキャッスル 2階 青雲の間
参加者:96名
スピーカー: 富田 英之(とみた ひでゆき)
中部経済同友会 筆頭代表幹事

 1月の産業懇談会は4グループ合同で、富田筆頭代表幹事をお招きし、ご講話いただいた。
 予定していたテーマから、少し趣向を変え、「ブラタトミ」と称して当地名古屋の歴史、知られざるエピソードを解説するサプライズ演出でスタート。偉大な先人たちによって築かれた名古屋の街について改めて学ぶ機会をいただくことができた。
 講話の要旨は以下の通り。
新年合同懇親会 写真1

■ナゴヤ発展の起点
 現在、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、新国立競技場の建設、5G(第5世代移動通信システム)など情報インフラ整備、首都圏空港の機能強化などに国家をあげて取り組んでいるが、ナゴヤ発展の起点となったのは2005年に開催された愛知万博と言えるだろう。セントレア中部国際空港、高速道路網やリニモ等が整備され、万博会場跡は愛・地球博記念公園として今も多くの市民の憩いの場となっている。
 ところで、かつて鶴舞公園に動物園があったことや、1928年に御大典奉祝名古屋博覧会が鶴舞で開催されたことをご存知だろうか?この博覧会は昭和天皇の即位を祝すという趣旨に加え、当時の不況を打破する狙いもあり、名古屋市の人口87万人を大幅に上回る、来場者数194万人にも及ぶ大イベントであった。

■ナゴヤ発展のエピソード
 明治以降、我が国は急速な経済発展と同時に人口増加が進展。名古屋でも広小路通りや市電が整備され、百貨店、市役所、県庁なども立ち並び、多くの人で賑わっていた。
 名古屋ゴルフ倶楽部(和合ゴルフ場)がオープンしたのも、ちょうど博覧会が開催された翌年で、ゴルフ場設計者である大谷光明氏は、真宗大谷派の僧侶の傍ら、日本ゴルフの父とも称され、草創期の日本のゴルフ普及に尽力したことでも有名である。
 その大谷光明が和合の設計・施工の際に宿泊したのが、料理旅館の八勝館(1925年創業)である。八勝館は多くの文化人からも愛されていたが、北大路魯山人がお忍びで来訪していたことでも有名。魯山人は様々な方面に才能を発揮し、茶道への造詣も深く様々な随筆や茶器を残しているが、きっかけとなったのは旧三井物産の初代社長であり、千利休以来の大茶人とも称される益田孝(鈍翁)氏であった。
 益田氏が関東大震災の避難地として、三井財閥と縁が深い名古屋に滞在していた際、四代目の富田重助は、瀬戸茶碗事件のような親密さを示すエピソードもあり、益田氏から個人的な薫陶を受けたと聞いている。

■結びの言葉
 「ナゴヤ発展の起点は万博にあり」という言葉通り、イベントが街の発展に寄与したことや、先人の知恵によって名古屋は大きく発展を遂げてきた。今後の名古屋の発展においても、2027年に開業が予定されているリニア開業が大きなポイントになるはず。残された10年の間に、リニアを起点とした街づくりを急がねばならないと感じている。

 講演会終了後は、恒例の4グループ新年合同懇親会を開催。今年度、中部経済同友会に入会した新入会員にもビジターとしてご参加いただき、産懇の雰囲気を体感していただくとともに、会員同士の懇親を深める有意義な場となった。


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【30年2月度 産業懇談会(木曜G)模様】

テーマ: 『 「なごやじまん」のススメ〜街を元気にする“発掘力”と“発信力” 』


日  時:平成30年2月1日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 3階 桂の間
参加者:43名

スピーカー:
大竹 敏之(おおたけ としゆき)
フリーライター

大竹 敏之氏

 今回は、名古屋在住のフリーライター大竹敏之さんをお招きして、「『なごやじまん』のススメ〜街を元気にする“発掘力”と“発信力”」と題してご講演いただいた。
 大竹さんは、名古屋ネタライターとして、雑誌・新聞・ウェブなどで名古屋の魅力を伝えるさまざまな情報を発信。名古屋の喫茶店・居酒屋などの地元グルメガイド本や「なごやじまん」などの著作でも有名であるが、名古屋愛いっぱいの講演から、日頃気づかない名古屋の魅力や名古屋人の誇りを再認識することができた。講演の要旨は以下のとおり。

1.名古屋を自慢しよう
 一昨年、自ら実施した都市ブランドイメージ調査で、「魅力がない街No.1」と自虐的な調査結果を発表した名古屋。しかし実際に住む人々からの不満は少なく、「住めば都」と地元愛を強く感じている声も多いのではないだろうか。
 だがここで問題なのは、自分の街に愛着・誇り・推奨度が低いという調査結果に対し、名古屋人自身が「しょうがない、名古屋のお勧めは特に無い」と答えてしまうこと。地元の魅力をしっかり発掘し、多くの名古屋人が「おらが街自慢」をできるようになってもらいたい。

2.名古屋が誇るべき文化
 味噌煮込み、味噌カツ、手羽先、きしめん、ひつまぶし等に代表される名古屋メシは、どれも味が濃く旨み成分が多いのが特徴。これは地元特産の豆味噌やたまり醤油によるもので、多彩で個性あふれる名古屋メシが数多く生まれた。また名古屋の喫茶店文化やモーニングが発達したのは、経済性や合理性といった理由ではなく、江戸時代から続く茶の湯文化が、庶民に浸透したという歴史的な背景によるもの。一服するゆとりが根付き、お客様を「おもてなし」する名古屋文化の象徴といえる。
 他にも、訪日外国人のインスタから評判となったオアシス21や、ロングランヒット映画「人生フルーツ」を生んだ在名テレビ局によるドキュメンタリーの秀作、浅野祥雲のコンクリート芸術や、中日ビルの天井モザイク画やカゴメのモザイク壁画、渋ビルとして隠れた人気をもつ中産連ビルなど、名古屋独自の郷土料理・文化や、地元の人々が楽しんでいる隠れスポットが数多く存在することなど、名古屋人は自らの文化にもっと誇りをもつべき。

3.名古屋の魅力を全国へ発信
 全国雑誌の「日経トレンディ」を訪問した際、編集長から「名古屋にもライターがいるんだ?」と言われたことが、東京からも発信しようと思ったきっかけ。
 東京と大阪に挟まれた名古屋にコンプレックスを持っている人がいるかもしれないが、全国雑誌やウェブで発信していくことで、全国の人に名古屋の魅力を知ってもらうだけでなく、名古屋人にもっと自信を持ってもらいたいと考えている。


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【30年2月度 産業懇談会(火曜G)模様】

テーマ: 『 あなたのまわりの意外なところにも
            〜省エネ・環境、いろんなところで結構頑張ってます〜 』


日  時:平成30年2月13日(火) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:38名

スピーカー:
佐藤 守良(さとう もりよし)
株式会社きんでん 執行役員中部支社長

佐藤 守良氏

1.きんでん概要
 近畿電気工事株式会社(現:きんでん)は大阪市を本店として昭和19年(1944年)に創立。
 「私たちは優れた設備とサービスを創造し 社会のインフラを支え 明るく豊かな未来の実現に貢献します」を企業理念として、国内は、大阪本店・東京本社、8支店・9支社、103営業所、13国内関係会社、海外では5海外事務所、10海外関係会社のグローバルネットワークを構築している。
 祖業としての関西電力系の配電工事から、公共施設、ビル、工場、病院などの一般電気工事に業容拡大を進め、情報通信工事、空調・衛生などの環境関連工事、風力・太陽光発電などの電力その他工事も加えて、総合設備エンジニアリング企業として事業展開を進めている。

2.人材育成・研究開発への注力
 当社の人材育成の特長は、「心・技・体」の三位一体の教育訓練で50年の歴史を誇る「きんでん学園」である。新入社員全員を対象に1年間の全寮制で、技術・技能教育だけでなく厳しい教育・しつけも含めた全人教育を叩き込んでいる。
 創業50周年事業の一環として設立した「人材開発センター」では、高度情報技術などの実践的教育を実施し、海外からの研修生受入れも実施し、ベトナムでは「きんでん教室」も開講。優秀な人材の育成に取り組んでいる。
 また、「技能五輪(22歳未満の若者の技能の祭典)」にも積極的に参加しており、技能五輪国際大会での入賞者は、これまで金9名、銅2名、入賞者6名を輩出。次代を担う青年技能者へ努力目標を与えると共に、技術の重要性・必要性をアピールし、技能尊重機運の醸成を図っている。
 京都研究所では、EARTH(E:エネルギー、A:アメニティー、R:リサイクル、T:テクノロジー、H:ヒューマン)の5分野で研究開発を推進。「走るんですよ」、「EMケーブルシースカッター」、「センターライン分電盤」、「試送電試験器」などの新製品を次々と生み出し、人と社会と地球の未来に貢献する開発成果を発信し続けている。

3.設備診断サービス
 不意なトラブルや事故を発生させないため、当社は、設備の劣化診断やトラブル調査結果の分析・評価、改善提案、中長期修繕計画、検証に至るまでの総合診断サービスを無償で行っている。
 1993年の開始以来2000件以上の豊富な実績から、適切な診断と設備改修をご提案している。

4.最近のトピック

  • きんでんの総合設備施工(企画・設計・施工〜全面改修)事例、電波暗室、データーセンター、病院
  • NAS電池実証設備の構築 ※NAS電池システム(日本ガイシ株式会社様 商品)
  • ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)への取り組み ※省エネ性能 BELS 5つ星認定
  • スマートコミュニティ構築への参画〜環境未来都市・防災エコタウンづくり
  • 次世代照明への取り組み:サーカディアンリズムに配慮した照明システムの施工事例〜省エネ効果

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【名古屋いちばん物語】 No.106


テーマ: 『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第83回 』

料亭つたも主人
深田正雄(栄ミナミ地域活性化協議会)

「和食・日本人の伝統的な食文化」と蔦茂料理人

 料亭蔦茂の伝統の味を伝える調理人について、紹介させていただきます。 戦前の蔦茂板前で立身出世した有本富夫さんは、昭和15年に独立して尾頭橋にて創業。戦後、復員され住吉町3丁目現在のピボットビルに、割烹有本をかまえ、鰻・天ぷらで人気店になりました。その後、西浦温泉で旅館有本を経営されました。代が替わって、昭和49年から千種区日岡町で「うなぎ有本」として盛業中、毎月楽しい企画やイベントで話題の料理店です。
 戦時中の調理長・梶川さんは戦後、名古屋で最初の調理師学校を設立され多くの弟子を育てられたと聞いています。
 正雄君の思い出の料理人は戦後初代の山川料理長、腕利きでしたがちょっとアル中気味?と思われ、小学校から帰ってきた僕にいつも「コップ酒」とツマミをふるまってくれました。自分が飲んでいるので、お坊ちゃまにもお薦めして言い訳のつもり?人間関係を損ねてはと、僕も目を真っ赤にしながらいただいた記憶…ひとり息子の夕飯には必ずお銚子が付き、晩酌とともに食事するのが、正雄君の子供の頃からの習慣となりました。
 東京から招聘した包丁式で有名な四條流家元・獅子倉さんは、若手の森野祐介さんを指導しながら、名古屋料理界に寄与されました。そして、とっても粋でオシャレな森野料理長は住吉界隈では結構な遊び人としても話題でした。でも、部下の料理人には厳しく、よく鍋や包丁が飛んでくる調理場であったようです。
 そこで鍛えられた鳥居修一総料理長は昭和63年に30代半ばで就任、鳥居氏の目覚ましい活躍は、積極的な新メニュー開発、朝日文化センター料理教室、新規事業での松坂屋本店惣菜売場出店、女性向けに料亭のランチ開発、出前弁当・出張宴会、つたも玄関改装、若手料理人への指導と名扇会会長就任など枚挙に尽きません。

住吉写真1
蔦茂:笑顔の料理人  「味人」2005年葉月  日本調理師会監修

 新しい感覚でバブル崩壊後の料亭の切り盛りに貢献し、若手料理人の育成にも尽力されていましたが、平成20年、癌の病魔に侵され50歳代で逝去。なんとも惜しまれる事態でした。私は繊維業に従事しており、料亭経営は鳥居常務に任せて資金繰りだけ担当しておりました。
 その後、リーマンショックで接待市場の崩壊もあり、市内の料亭や大型和食店の閉店が相次ぎました。寺島武彦副料理長が後を任され、若手の大道寺宏樹を育成し、平成24年に鳥居氏の思いを託され35歳で大道寺氏が料理長に就任、JR名古屋タカシマヤ店出店、気軽に料亭の味を楽しめる仕組づくりでセントラルキッチンオープン、新規事業にチャレンジしておりました。しかしながら、平成26年1月28日早朝、自宅の電話が鳴り、何と中区橘2丁目で午前5時40分自転車走行中、同君が飲酒運転・轢き逃げ事故に遭遇、急逝との突然の訃報。事件に遭遇した後は、呆然自失とした日々だったように思います。
 何とか料亭蔦茂の料理の伝統を承継できる人物探しに奔走、やっと鳥居氏の後任で名扇会代表を務める山口孝朋氏(当時46歳)を平成27年2月に招聘することができました。

住吉写真2
2017春・桜の女王と本店板場スタッフ

 山口総料理長との出逢いにより、ユネスコ無形文化遺産「和食・日本人の伝統的な食文化」を本格的に伝承して若手調理人を育てることこそ、創業105年の料亭蔦茂の使命と感じ、今年6月に画期的な意匠を凝らした板前割烹と料理店を新店として開業するきっかけとなりました。つたも新店で日本の料亭文化を伝承しつつ、若き調理人がチャレンジできる舞台を提供できることが楽しみとなります。

住吉写真3
創業105年・料亭つたも新年祝賀会、スタッフ一同
平成30年1月7日 中日パレスにて

 名古屋の和食料理人が「技(わざ)と友情と相互扶助を末広がりに集う会」として昭和58年に設立した名扇会についてご紹介してまいりましょう。
 昭和57年ごろ名古屋で活躍する大阪京繁社(調理師紹介あっせん所)のリーダー、翠芳園・小玉清孝料理長、ロイヤルパークホテル「京たち花」池田恭一調理長を中心に有志が集ったのが契機とのこと。
 平成元年には愛知県日本調理技能士会(現在・現代の名工 入口修三会長)の設立となり、毎年4回の現代日本料理技能展開催ほか、食文化発展について勉強し、若い料理人が切磋琢磨できる自己研鑽の場を提供しています。平成21年より山口孝朋会長のもと現在は会員数約50名で板場仲間の相互の交流と技能研鑽の場となっています。
 名扇会の初代会長は、山口氏が翠芳園に入社した際の恩師・小玉さん、2代目は池田さん、そして3代目は20年近く尽力された、料亭千代田・泉瑞士料理長、そして、4代目は蔦茂・鳥居修一を経て、現在に至ります。多くの料亭や和食店が支援していましたが、日本料理の再興とともに若手料理人が研鑽できる場の提供ができればと思っています。

住吉写真4
名扇会総会:右より山口氏、小玉氏、寺島副会長
平成25年名古屋ガーデンパレスにて
住吉写真5
創立30周年・山口「あいちの名工」祝賀記念
主催者挨拶:山口孝朋会長

 また、蔦茂OBとして鳥居氏と同期、昭和47年入社の稲垣さんは、京都で修行され陶芸や茶道の造詣も深く、名駅南に新感覚の「料亭神谷」(ロイヤルホテル弁天閣グループ)や錦3丁目サウスハウス最上階に「東山」(名古屋観光ホテルグループ)を開業し話題となりました。丸の内2丁目・古民家風割烹「あらた」では、毎昼、料理学校を運営し、創作料理を提供する日置智也料理長も森野氏の薫陶を受けた弟子の一人です。
 ところで、和食を「ユネスコ無形文化遺産に登録」提言された京都料亭「菊乃井」ご主人・村田吉弘氏は若い頃、名古屋「か茂免」にて修行され青春時代をすごされています。

 最近は女性の料理人の台頭も著しく、「キッチンつたも」では料亭の出汁を基本に、女性の感性を大切にした惣菜・弁当でお手軽に楽しんでいただけるように、デパート店舗や配達サービスで評判のようです。今後も、和食文化を承継できる料理人を育成できるように当店もチャレンジを続けたいと思っています。

住吉写真6
キッチンつたも:若手女性料理人達
料亭の味を惣菜・弁当でお届け!
左より:臼田有左リーダー、葛谷周子
森夏希 丸の内セントラルキッチンにて

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【新会員自己紹介】

伊原 栄一氏
木曜グループ

伊原 栄一(いはら えいいち)
株式会社グローバルワイズ
代表取締役

【株式会社グローバルワイズ】
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南二丁目14番19号 住友生命名古屋ビル21階
TEL:052-581-2600
URL:http://www.g-wise.co.jp

 はじめまして、株式会社グローバルワイズの伊原です。
 この度、産業懇親会の木曜グループに入会させていただきました。若輩ものですが、ご指導の程よろしくお願いいたします。
 少し前、富田代表幹事の御講話を聴きに「新年合同懇親会」に参加した際、懇親会のテーブルで、河村世話人の横の席に着き、木曜会にお誘いいただいたご縁で入会させていただきました。富田代表幹事の話も大変素晴らしく、ユーモアたっぷりで大変勉強になりました。また、河村世話人との懇談も大変楽しく過ごさせていただき誠にありがとうございました。
 さて、弊社は中部経済同友会の中では、まだまだの、創業まもない20年の会社です。20年前に刈谷市にて創業し、現在は名古屋市の名駅南に本社があります。事業内容は一言で言えば、IT企業です。IT企業と言うとなんかチャライ感じかもしれませんが、弊社は意外に浪花節的なIT企業です。ご当地は世界的な自動車会社があり、また、これを支える大変多くの製造会社があります。まさにサプライチェーンがこの地区を支えていると言っても過言ではないかと思います。私共はそこで企業間のサプライチェーンをつなぐITシステムを製作提供しております。弊社の事業ポリシーは「つなぐ」でITを活用し提供、社会に貢献することであり、会社と会社をつなぐことから最近は機械もIOTでつなぐ、人と人もSNSでつなぐ、という時代になり弊社がまた皆様のお役に立てればと思います。
 今回、中部経済同友会への入会も小島プレス工業の小島社長からのご紹介であり、富田代表幹事のご講演を拝聴して、河村会長に木曜会へのお誘いをいただき、まさに、ITではなく人のつながりでした。ITは道具ですので、それをうまく活用することが大事ですが、やはり最後は人と人のつながりが一番大事であり、今後諸先輩方々からいろいろな知恵を教えていただけたら幸いです。
 最近は、フィンテックや、IOT、ビットコイン等IT用語があふれておりますが、浅学ではありますが、多少のご説明はできますので、お気軽にお声がけください。
 趣味は、ゴルフが大好きです。是非お誘いをいただけたらと思います。
 最後になりますが、昨年青森県青森市に事業所を開設しました。これからは、県と県も、つなげられたら面白いと思います。これからよろしくお願いいたします。

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3月度産業懇談会のご案内
水曜第1グループ以外は、名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

3月13日(火)
12:00〜14:00

名阪急配株式会社
取締役社長 村井 聖 氏
『目指せ!誰も知らないけど、
            いつも皆さんの傍にいる会社』

3階
桂の間
水曜第1グループ

淺井博司
足立 誠
落合 肇

3月20日(
11:00〜16:30

富士電機(株)三重工場 視察会
(ご参加いただく方には、詳細案内を送付いたします。)

名古屋
商工会議所
集合
(バスで
移動します)


水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

3月14日(水)
12:00〜14:00

株式会社NTTファシリティーズ東海
取締役 今井 秀哉 氏
『NTTファシリティーズの大規模災害における
                         取組について』

3階
桂の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

3月1日(木)
12:00〜14:00
管理栄養士 林 美千代 氏
『アンチエイジングと食生活』
3階
桂の間

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4月度産業懇談会のご案内
名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

4月10日(火)
12:00〜14:00
服部殖産株式会社
代表取締役社長 服部 浩明氏
不動産図書著者・東京大学医学部卒 中山 聡氏
(不動産の仕組みがわかる本、他 著者)
『不動産業界の現状と、不動産の仕組みについて』
18階
伊吹の間
水曜第1グループ

淺井博司
足立 誠
落合 肇

4月18日(水)
12:00〜15:40
株式会社メイドー 
取締役相談役  長谷川款一氏
「(株)メイドー三好工場 見学会」
(ご参加いただく方には、詳細案内を送付いたします。)

2階
曙の間

水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

4月11日(水)
12:00〜14:00
名古屋鉄道株式会社
代表取締役副社長 木 英樹氏
博物館明治村 建築担当課長 石川新太郎氏
『博物館明治村における保存の取組と意義
              ― 過去の技術をつたえる技術 ―』
18階
伊吹の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

4月5日(木)
12:00〜14:00
株式会社札幌かに本家
代表取締役 日置 達郎氏
『食と健康について』
18階
伊吹の間

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

○メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。

メールマガジンの配信を ○希望しない

○2016年6月24日より、本メールマガジンの運用ルールを明確にさせていただき、本会をご退会された方は自動的に配信を停止させていただくことといたしました。誠に勝手ながら、ご了承くださいますようお願いいたします。
なお本メールマガジンは、中部経済同友会ホームページ「産懇宅配便ポータルサイト」からすべてのバックナンバーをご覧いただけます。ご退会後はウェブ上で引き続き閲覧いただければ幸甚に存じます。

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【コラム】

コラム1 【遊歩道】 No.7
コラム【遊歩道】

産業懇談会木曜グループ
筒井 和彦

『 Nikeを知っていますか? 』

 ゴルフも不熱心な者が、スポーツの感動を伝えるアスレティックブランドのNike(ナイキ)の話とは不思議ですか?

 実を申し上げると、私も40年前(現Nike Inc.の母体となる会社が誕生して7年経過した頃)に、米国でNikeの仕事に携わることになるまでは、日本ではスポーツブランドと言えば、オニツカ・タイガー(現アシックス)が一番と思っていました。
 その時以来、日商岩井(現双日)での商社マン人生の過半を、アメリカや日本でNikeと関わりました。既に商社マン生活を卒業していますが、この場をお借りして是非皆様にお伝えしたいことがあって筆を執らせて頂きました。

 Nikeの共同創業者の一人であり、今のナイキを導いたフィリップ・ナイト氏が著した「SHOE DOG(シュードッグ)・靴にすべてを」(著者 フィル・ナイト、訳者 大田黒泰之、東洋経済新報社刊、本体¥1,800+税)のご一読を、お勧めしたいと思います。

 ナイト氏は3兆円にもなる自身の資産の殆どを寄付すると公表し注目を集めました。そのナイト氏はオレゴン大学を卒業後スタンフォード大学大学院でMBAを取得。
 この本では、その修士論文で纏めた当時からすれば正に突拍子もない奇抜な自身の考えを、苦労の連続の中で着々と実を結ばせて行く様子が語られています。
 1978年12月にオレゴン州ポートランド駅構内のレストラン・ビクトリアステーションで、ナイト氏から直接MBA論文の話を聞いた際のナイト氏の語り口が今でも耳に残っています。

 同著の記述の中には若干大袈裟な表現が散見されますが、信念と挫折、そして苦労を分かち合い支える家族と仲間があれば、道は開けるということが赤裸々に語られています。

 1960年から1980年の20年間の成長過程を年毎に追い、今日のNikeの基礎が如何に築かれて来たかが示されています。

 私とNikeの関りは、Nikeシューズの海外生産が本格化する1970年代後半に、ポートランドの駐在員として、今流にいえば、ICTを駆使してグローバルロジスティクシステムを構築し、サプライチェーンマネイジメントを推進したことに始まり、1980年代後半には、経営不振から日本市場からの資本撤退を決めたNike本社に替わり、ナイキジャパン再建メンバーの一人になったり、1990年代末の日商岩井の財務危機に際しては、ナイキビジネスのトランスフォーメーションに携わったりしました。
 振り返ってみると、本当に苦労の方が多かったと思う一方、苦労の甲斐があったと実感しています。

 英語版(原著)を読むと、登場人物の顔や歩く姿が蘇り、又、ナイト氏の語り口が聞こえて来ますが、邦訳でも十分に雰囲気は伝わり、何が大切なことなのかを示唆しています。

 SHOE DOGをご一読されたうえで、様々な競技で活躍するNikeシューズやウエアを着用しているアスリートを見られると、よりその興奮が伝わってくるのではと思います。
 是非、お近くの書店でお手に取ってみて下さい。

 閑話休題。

 東京生まれ(渋谷区)、東京育ち(新宿区)で、東京以外はポートランド(米オレゴン州)、香港、ニューヨークでの勤務を経て名古屋に拠点を移し、早や8年が経とうとしています。
 引き続き名古屋をベースに様々な活動に取り組もうと考えておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

遊歩道写真1
「SHOE DOG(シュードッグ)・靴にすべてを」
(著者フィル・ナイト、訳者大田黒泰之、
東洋経済新報社、本体¥1,800+税)表紙
遊歩道写真2
SHOE DOG英語版
(PHIL KNIGHT, SCRIBNER, Simon & Schuster, Inc., US$29)
巻頭に書かれた、ナイト氏から小職宛てのメッセージ。

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コラム2 【保健師からの健康だより】 No.167
コラム【保健師からの健康だより】

株式会社 スズケン
保健師 稲垣 静香

『 機能性表示食品 』

 毎年2月は生活習慣病予防月間、今年のテーマは「少食」です。暴飲暴食を控えて腹八分目を心がけることは、健康を維持する上で重要です。また、食事療法が糖尿病・脂質異常症・高血圧といった生活習慣病予防や治療に使われており、健康長寿の基本は食生活にあると言えます。
 食事で最も望ましい組み合わせは、「主食+一汁三菜」です。三菜とは、いわゆるおかずのことですが、肉・魚・卵・大豆などを使った主菜を1つ、野菜・いも・豆・海藻などを使った副菜を2つです。これに適量の果物と乳製品をプラスして、まんべんなく沢山の種類の食材をとることが大切です。
 いつもバランスの良い食事を摂れることがベストですが、なかなか難しいこともあると思います。そんな日頃不足しがちな栄養素を補えるのが健康食品です。

 2015年から始まった「機能性表示食品」をご存知ですか?「特定保健用食品(トクホ)」や「栄養機能食品」に続いて国が制度を作って機能表示を許可しているものです。生鮮食品を含めすべての食品が対象で、「事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品」です。トクホと比較して、受理されるまでの期間やコストがかからないといった販売者側のメリットがあります。
 その反面、消費者側が注意しなければならないこともあります。トクホは専門家の意見を踏まえて消費者庁が審査しますが、機能性表示食品はあくまで企業による届出だけで表示ができるため、表示や宣伝を「機能性表示食品だから安心」と思い込まずに、消費者が冷静に判断する意識を持つことが大切です。

●表示されている一日の摂取量の目安や摂取方法を守る
 たくさん摂ったからといってより多くの効果が期待できるものではありません。過剰に摂ることで健康に害を及ぼす可能性があります。
●医薬品のような使い方をしない
 あくまでも食品です。薬と同じように治療目的で使うと、治癒が遅れたり症状が悪化したりする可能性があります。医薬品と併用する前には、医療従事者に伝えてアドバイスを受けましょう。
●ハイリスク者の利用は要注意
 機能性表示食品は、病気のある人や未成年者、妊娠している人(妊娠を計画している人を含む)、授乳をしている人は対象にしていません。
●体調に異変を感じたら、すぐに使用をやめて医療機関へ
 どのくらいの期間・量を使用していたかの記録が手元にあるとよいです。

 機能性表示食品を含め健康食品は、日頃不足しがちな栄養素を補うのに役立ちます。「食品は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。」と表示されているように、まずは自身の食生活を振り返ってみましょう。健康食品を賢く使いながら、生活習慣を改善することが健康への近道です。

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.112
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 朝日文左衛門と歩く名古屋のまち 』
大下武著・ゆいぽおと刊

 去る1月20日、私どもの本店(名古屋市東区東片端町49)において、著者による講演会「尾張藩士の暮らしぶり」が、多くの聴講者を得て好評裡に開催されました。この「尾張藩士」こそ、『元禄御畳奉行の日記』神坂次郎著・中公新書・1984年刊で一躍有名になった朝日文左衛門です。
 この本は、書名の通りの内容のみならず興味深い話がいくつも掲載されていますが、私が一番勉強になったのは、第一章「江戸時代『時刻』の不思議」です。とりわけ28ページから31ページにかけての、名古屋に於ける「不定時法による時刻と現代時刻の対照表」とその「グラフ化」は大変な労作です。これがあれば、江戸時代の名古屋の時刻はすべて現代の時刻に換算できます。これだけでもこの本を手元に置いておく意味があります。

*現在の東区主税町に住んでいた朝日文左衛門は、頻繁に伯父の渡辺源右衛門宅を訪問していたそうですが、その叔父の家があったところが現在の私どもの本店の場所だったことを先の講演会で知り、なんだか嬉しくなりました。

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コラム4 【苗字随想】 No.189
コラム【苗字随想】

片桐清志

苗字の地下鉄駅めぐり(1)

 苗字と地名の繋がりは大変強い。地名と同一名の苗字がどの程度実在するか、先ずは名古屋の地下鉄の駅を巡ってみたい。
 名古屋に地下鉄が初めて登場したのは1957年(昭和32年)11月15日で、名古屋〜栄町(現在は栄に改称)間の2.4kmだ。東京の地下鉄が1927年に上野〜浅草間が、大阪では1933年に梅田〜心斎橋間が開通している。日本では3番目だが東京、大阪から大きく遅れたのは道路事情の違いもありそうだ。
 今回は東山線の駅めぐりをしたい。現在の東山線は高畑〜藤ヶ丘間で、合計22の駅がある。すべて漢字の駅名だ。高畑、八田はランキング(静岡大城岡研究室)も1000番内、岩塚も7000番台なので苗字でもおなじみだ。因みに高畑姓のルーツはこの高畑駅周辺だ。中村公園、中村日赤の中村は堂々の8位だ。地名の中村も最大級だ。本陣は元来地名ではなく、ちょっと珍しいが苗字としても実在する(須崎さんのホームページでは68900番)。亀島もやや珍しい(4700番台)が実在する。
 名古屋も本シリーズのNo1で取り上げたようにそんなに多くないが(2200番台)実在する。伏見も1000番台だ。栄も1800番台だ。女子レスリングのオリンピックメダリストを輩出している至学館(旧中京女子大:大府市)の栄和人(サカエ・カズヒト)監督が有名だ。「栄」の読み方はほかにサカイ・シゲル・ヒサシ・エイ・ハナブサもある。新栄町は栄町からの派生だが、「新栄」も珍しいが実在する。ただし読み方はシンエイだ。
 千種も実在する。読み方はチクサ・チグサのほかにセンシュ・チタネ・チダネがある。今池は結構ありそうだが、意外とレアで12000番台の姓だ。池下の方が苗字ではメジャーで2900番台だ。覚王山は残念ながら見つからなかったが、覚王(カクオウ)はレア(64000番台)だが見つかった。
 本山も1000番内だ。読み方もモトヤマのほかにホンヤマがある程度だ。東山公園の東山も1100番台で、読み方もやはりヒガシヤマ以外ではトウヤマぐらいだ。星ヶ丘は駅名と同じ表現の苗字は見つからなかったが、星丘(ホシオカ)が58000番台で見つかった。星岡でも26000番台だ。
 一社も珍しいが57000番台で見つかった。読み方もイッシャと同じだ。上社もやはり珍しく、68000番台で読み方はやはりカミヤシロだ。因みに社(ヤシロ)も実在し、ランキングは14000番台、中社(ナカヤシロ:24000番台)、下社(シモヤシロ:27000番台)も実在する。本郷も1000番台だが、藤が丘はそのままの表記はないが、藤丘(フジオカ)が35000番台に見つかった。藤岡なら300番台だ。

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【平成30年2月号編集後記】

 「塗魂ペインターズ」というボランティア集団がいる。名前が示すようにペンキ屋さんの有志の集まりだ。塗料メーカーの呼びかけがきっかけだが、活動が低迷し解散の瀬戸際で若手の一人がボランティア団体への転向を提案したことで新たな活動が始まった。
 2009年のスタート時は13社だったが、東日本大震災を機にメンバーも活動も本格化する。2012年には50社を超え、2013年末には100社を超えた。これを機に活動基盤も整備され、2014年には記念イベントを開催するまでになった。
 これだけならよくあるボランティア集団だが、活動理念と実績が見事だ。ホームページ(http://www.to-kon-painters.com/)も充実しており、上記のいきさつは動画でも紹介されているので、リーダーたちの生の声を聞いていただきたい。その思いの一端を示すのが「塗魂コンプライアンス」だ。3項目からなるが、最初に掲げたのが「いかなる理由においても、塗魂の活動において、1円たりとも金品を得てはならない!」、2つ目が「いかなる理由においても、派閥を作ってはならない!」、そして最後が「いかなる理由においても、会員同士の金銭の貸し借りをしてはならない!」だ。
 退会基準も結構厳しい。「ボランティア活動へ1年間1度も参加しない者」「著しく、地元で信用を失った者」「塗魂内で暴力行為を振るったりする者」等々が並んでいる。地域とのつながりや社会的信用を重視していることが伺える。ユニークなのは復帰条件で、「退会処分になったとしても、5回以上のボランティア活動に参加すれば、協議の上、再び会員へ戻ることが出来る」と明記している。排除の論理でなく、本気で反省する者にはリカバリーの機会が用意されている。
 活動の一例を紹介すると上尾特別支援学校のペンキ塗りでは、親子参加で塗り替えを実施している。親も子もトビキリの笑顔がはじけている。前橋市の中央児童遊園「るなぱあく」では子供たちが「ぬりえ」感覚で活動に参加している。この地区では豊橋市の動物園ノンホイパークで子供たちと一緒に遊具のペンキ塗りをしている。
 どの活動を見ても子供たちが生き生きとした姿がまぶしい。子供の自由な発想を巧みに引き出している。自分が塗った遊具で遊ぶときは特別な思いだろう。子供にとっては塗っているのはペンキではなく、自分たちの「夢」だ。
 塗魂の活動は国内にとどまらない。先日はリトアニアにある「杉原千畝記念館」の老朽化対策の補修塗装を手掛けている。使用するペンキの違いなど様々な困難を、プロの技と知恵で克服し完成させた彼らの顔には自信と誇りが溢れていた。ボランティア活動のあり方を考えるヒントをたくさん貰ったように思えた。

 しばらくお休みしていたコラム「遊歩道」に木曜グループの筒井氏からご寄稿いただいた。スポーツブランド「ナイキ」誕生の著書の紹介と、ブランド確立に関係した筒井氏とナイキ創業者ナイト氏の交流をご紹介いただいた。ピョンチャンオリンピックでの日本選手の活躍、2020東京オリンピックなどスポーツへの関心が高まる中、アスリートの足元を陰で支える人々の存在に気付かせてくれた。タイムリーなご紹介に感謝する次第だ。

(片桐)