産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第168号 2016.5.31 発行

メールマガジン■産懇宅配便■

平成28年5月度(第168号) 目次
【28年5月度 産業懇談会(火曜G)模様】 5月10日(火) 12時00分〜14時00分
【28年5月度 産業懇談会(水曜第2G)模様】 5月11日(水) 12時00分〜14時00分
【28年5月度 産業懇談会(木曜G)模様】 5月12日(木) 12時00分〜17時00分
【名古屋いちばん物語】 No.85
【新会員自己紹介】
井川 誠氏

竹田印刷株式会社 専務取締役

片桐 恵三氏

三井住友建設株式会社 理事中部支店長

多湖 利信氏

アセス株式会社 資産対策研究所所長

嶺木 一志氏

丸美産業株式会社 代表取締役副社長

大野 郁夫氏

三菱地所株式会社名古屋支店 執行役員名古屋支店長

藤井 圓隆氏

株式会社玄同鑑定事務所 代表取締役

藤井 茂氏

オリックス株式会社 東海ブロック長

【6月度産業懇談会開催日程】
【7月度産業懇談会開催日程】
【懇親ゴルフ会開催のご案内】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.146
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.91
コラム3 【苗字随想】 No.168
【28年5月度 産業懇談会(火曜G)模様】

テーマ: 『 名古屋城天守木造復元、そして木造都市へ… 』

日  時:平成28年5月10日(火) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:23名

スピーカー:
川地 正数(かわち まさかず)
川地建築設計室

川地 正数氏

■ 木造都市、都市の森を創る
 近年、ヨーロッパや北米を中心に、木造建築の良さが見直されている。特にヨーロッパでは、産業革命以降に刈り尽くされた森林が復元してきていることもあり、環境的側面からも注目が集まっている。ノルウェーでは14階建ての高層木造建築が既に実現しており、スウェーデンでは34階建ての超高層建築も検討されている模様だ。木材は、伐採しても二酸化炭素を固定し続けることから、木造建築の多い街並みは「第2の森林」と言われている。また、木材は鉄骨と比較しても火に強いという面もある。欧州・北米では21世紀は木造ビルの時代と考えられており、まさに木材は「未来材料」だ。このような国々に比べると、日本は10〜20年程度遅れていると言う専門家もいる。
 一方、ものづくりの中心地・名古屋の原点は、木を加工する文化にあった。現在進行中の名古屋城本丸御殿の木造復元や、名古屋城天守の木造再建を基盤として、木造都市を創りだし、名古屋から新たな歴史を世界に向けて発信することができるのではないかと考えている。

■ 名古屋の木の文化と、名古屋城天守の再建
 名古屋のものづくりの原点は「木の文化」にある。そもそもは、1615年に春姫が紀州浅野家から尾張藩へ嫁いできた際に、春姫の化粧費用を支えるものとして、尾張藩が木曽の山を徳川家康から拝領したことがきっかけだ。木曽の良質かつ大量の木材をふんだんに利用して、名古屋のものづくり文化が育まれたと考えられる。例えば、家康が修理を依頼した朝鮮由来の櫓時計を、修理するだけでなく複製を作成した、津田助左衛門などがその代表格である。現在は言うまでもなく、自動車・工作機械・航空機・産業ロボット生産の集積地となっている。
 このような文化的背景も踏まえ、名古屋城天守の木造による再建について考えていくべきだ。名古屋城を再現するにあたり、頼りとすべき資料は『昭和実測図』と『金城温古録』である。特に『金城温古録』は全56冊、2701ページに及ぶ膨大な資料で、『昭和実測図』を補完する意味でも大変貴重な資料である。
 この『昭和実測図』を元に、往時の名古屋城をCGで忠実に再現し、消失する前の写真と比較すると、驚くべきことに寸分違わず一致する。『昭和実測図』の正確性を裏付けているといえる。
 また『金城温古録』によれば、名古屋城天守の5層目は、藩主が時折上って望遠鏡で城下町を眺める為、下層と異なる座敷仕様となっていて、5層からの眺望をお抱えの絵師に描かせた絵が残されている。木造の天守閣を再現することは、このような当時の営み・文化に直結するものであり、大変な歴史的価値・建築的価値があると考えている。

■ 名古屋城エリアを憩いの場に
 天守だけでなく、名古屋城にまつわる様々な施設を再現することも、あわせて検討すべきである。例えば、多聞櫓などは、当時の武器・食糧貯蔵庫であり、かつての軍事要塞としての名古屋城の面影を復元するために重要な施設である。
 また、文化的な側面からいえば「金シャチ横丁」はかつて日本一の豪華絢爛さを誇った名古屋のまつりである「東照宮祭」「天王祭」「若宮祭」が開催された東照宮・天王社跡につくられることが計画されている。華やかさを誇った町並みや、山車を使った祭りを再現することの文化的意義は深い。
 三の丸の官公庁施設についても、木材を使い再生することができる。現在の三の丸エリアは道路空間が50%近くを占めており、名古屋城近くという貴重な土地にも関わらず、有効利用されているとはいえない。木造復元された名古屋城郭と、三の丸エリアを木造建築化することで、名古屋市民のオアシスとして、都心に本物の森を創る提案だ。また単に憩いの場としてだけではなく、観光資源としても活用できるはずだ。

■ 世界主要都市との比較
 ニューヨークなどの世界の主要都市と比較すると、やはり名古屋の緑地エリアの規模は圧倒的に小さい。しかしながら、これからの都市においては、緑地エリアの大きさはひとつの指標となってくると考えられる。都市の中に「第2の森林」を生む木造建築や、名古屋城エリアの木造化などシンボリックな活動も含めて、木造都市の新たな歴史を名古屋から世界に向かって発信できればと思う。


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【28年5月度 産業懇談会(水曜第2G)模様】

テーマ: 『 開業80周年と観光ホテル業の現況 』

日  時:平成28年5月11日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 3階 桂の間
参加者:37名

スピーカー:
森本 審(もりもと あきら)
(株)名古屋観光ホテル
取締役社長

森本 審氏

■ 名古屋観光ホテルの創業
 名古屋観光ホテルの建設計画が立ち上がったのは、昭和3年ごろのことであった。当時の名古屋ロータリー倶楽部会長の伊藤次郎左衛門氏を中心に、「名古屋が世界と対等に交流する近代都市となるためには、国際級のホテルが必要だ」との提唱がなされ、名古屋商工会議所などを中心にホテル建設構想がスタートした。当ホテルの初代社長は、ホテル建設計画委員にも名を連ねた青木鎌太郎氏(愛知時計電機)、2代目社長は三輪常次郎氏(興和)であり、激動の時代に当ホテルの経営を担った。
 ホテルの計画が立てられた昭和初期は、金融恐慌(昭和2年)、世界恐慌(昭和4年)と大変厳しい経済情勢であった。その影響から、昭和3年から計画は開始したものの、建設計画には遅れが発生した。様々な苦労を重ねながら、昭和11年12月16日に、名古屋観光ホテルは開業した。
 当時はホテル自体が少なく、「サービス」の概念もまだ浸透していなかったため、帝国ホテルの力を借りて、スタッフの教育を行った。「ラッキーナイト」と呼ばれる、開業日に宿泊すると良いことが起こるというジンクスがあり、開業日には財界の方をはじめ、多くの宿泊客に恵まれた。

■ 戦前・戦後、混乱の時代
 開業翌年の昭和12年には、名古屋で平和博覧会が開催され、期間中は国内外からの宿泊客で大変な盛況であったが、第二次世界大戦勃発とともに状況が一変。終戦の年には名古屋大空襲で被災し、一時は営業停止に追い込まれた。
 終戦後は、進駐軍に施設を接収された。本館が利用できなったため「ホテル・トキワ」という別ホテルを営業するなどした。昭和31年、国からの接収解除の通達をうけ、同年12月より営業を再開した。戦前はフランス料理がメインであったが、接収中は米国人の味覚に合わせていたため、この時にも帝国ホテルの力を借り、フランス料理を復活させた。営業再開後は、昭和天皇・皇后両陛下、皇太子殿下、各国の皇帝・国王にもご滞在いただく機会を得、「中部の迎賓館」としての存在感を増していった。

■ 高度成長期〜現在
 東京オリンピックや大阪万博といった高度成長期を代表するイベントの開催により、大都市圏では最新設備を備えた大型ホテルが出現した。時代のニーズを反映して老朽化した施設を一新するため、大阪万博終了後に建て替え工事に着手した。新館は当時名古屋で1番の高さを誇る国際的ホテルとなった。
 新館での営業再開後も、皇族・政財界の重鎮の滞在が増え、多くの国際会議場も設立された。昨年には、大変歴史ある若宮八幡社境内に「若宮の杜 迎賓館」をオープン。今年1月には、チャペルを「広小路伏見 礼拝堂」としてリニューアルし、時勢、お客様のニーズを汲み取り、新しい価値を提供できるよう努力している。

■ 観光業の現況
 日本人1人あたりの年間消費額は、訪日外国人の8人分と同等との統計がある。少子高齢化で減少する日本の国内消費を活性化するために、インバウンドをはじめとした観光産業の重要性は増している。日本は、大変観光資源に恵まれていながらその潜在能力を十分に活かしきれていないのではないか。富裕層のニーズを掴んだ観光インフラの更なる充実、観光客のニーズを掴むことのできる人材の育成が必要である。
 国際的な統計を見ると、世界の都市別外国人観光客ランキングにおいて、残念ながら日本の都市はベスト20位までに入ることができていない。最も人気のある東京ですら、アジアの観光都市でようやくベスト10位に入れる程度である。今後、東京オリンピックに向けて、訪日外国人旅行者は増えていくだろう。満足度を落とさずリピーターになってもらえるような、世界に誇る魅力溢れる国・地域づくりが必要だ。今後、更なる成長が期待できる観光産業の一翼を担う存在として、当ホテルも一層のサービス向上を図っていく所存だ。


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【28年5月度 産業懇談会(木曜G)模様】

テーマ: 『 中部電力(株) 技術開発本部 視察会 』

日  時:平成28年5月12日(木) 12時00分〜17時00分
場  所:中部電力(株) 技術開発本部(名古屋市緑区大高町)
参加者:16名


 視察会当日は好天に恵まれる中、中部電力(株) 技術開発本部様より、温かくお迎えいただいた。最初に中部電力(株) 技術開発本部 スタッフ部長の小森憲昭様よりご挨拶をいただいた後、総務グループの竹重副長より、技術開発本部の概要について、DVDを交えながらご説明いただいた。

写真1
【ご挨拶される小森部長】

■ 中部電力(株) 技術開発本部について
 中部電力(株) 技術開発本部は、平成27年に設立から50周年を迎えた研究施設である。210名の社員が在籍しており、「電力技術研究所」「エネルギー応用研究所」「原子力安全技術研究所」という3つの研究所にて、将来を見据えた基盤技術の開発を進めている。当社は「一歩先を行く総合エネルギーサービス企業」を目指しており、その中でたゆまぬ技術研究開発は、安定供給をはじめ、新たな価値を提供するサービスや中部電力グループの競争力の源泉であると考えている。
 毎年、ご好評をいただいている「テクノフェア」を、今年も10月20日(木)、21日(金)に開催する予定だ。昨年は2日間で3,224名の方にご来場いただいた。地球環境に配慮した、良質なエネルギーを安全・安価で安定的に届けるための技術開発など、最新の技術開発内容を展示する予定である。50周年という節目を過ぎ、今後も社会の役に立てる研究開発を進めていく所存である。

 その後、視察者は2班に分かれ、技術開発本部の視察を行った。
(掲載順は「A班」の順とします。)

■ ヒートポンプ試験設備「ヒーポンらぼ」の説明:全天候環境実験棟
 「ヒーポンらぼ」はヒートポンプの試験設備で、ビル・工場などの冷暖房や、工場での生産プロセスにおける冷却・加熱に用いるヒートポンプの開発と、顧客の利用実態に即したエネルギー効率評価を行っている。同様の設備としては、国内でも有数の規模であり、外部からの試験の受託も可能だ。高効率のヒートポンプ開発の実績があり、省エネや節電に優れた機器の開発に貢献している。

写真2
【ヒーポンらぼの視察】

■ 住宅用環境実験棟の説明:住宅用環境実験棟
 実際の住宅を模擬した施設で、住宅におけるエネルギーの有効利用システムの提案に繋げる研究開発を行っている。部屋の中に多くの熱電対を設置し、空調による温度のムラを計測し、効率の良い冷暖房方法などを検討する。また、放射冷暖房パネルの効果や、太陽光発電パネルの効率の変化、蓄電池の効率の変化も経年的にデータをとり、改善に活かしている。

■ ソリューションラボの説明:エネルギー環境実験棟
 当施設では、生産現場における生産プロセスの多様化・複雑化の要望に応えるための電気式生産システムを視察した。かつては「省エネ」が顧客からの要望で最も多かったが、現在は「生産性の向上」にトレンドが移っている。加熱水蒸気やIHなどを活用した、生産現場の実情にあわせた設備を見ることができた。

■ 音カメラの説明:音響実験棟
 音響実験棟では、音カメラ(音声映像化装置)を活用した様々なアプリケーションの可能性を視察した。音の大きさ・高低・方向を映像化できるため、設備から出る異常音を可視化して故障前に対応する予防保全に役立てたり、老朽化したインフラの打音検査を可視化して効率化するなどの用途が見込めるとのことだ。

■ 浮体式洋上風力の水理模型実験設備の説明:波浪水理実験棟
 浮体式洋上風力は、周囲を深い海で囲まれた日本ではその普及が期待されているものの、技術的課題も多くある発電方法である。当施設では、その導入の可能性を見極めるため、実際に風を発生させて、浮体の動揺や風車の挙動などの特性を水理模型実験により評価している。

以上をもって全行程を終了した。

写真3
【集合写真】

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【新会員自己紹介】

井川誠氏
火曜グループ

井川 誠(いかわ まこと)
竹田印刷株式会社
専務取締役

【竹田印刷株式会社】
〒466-8512 名古屋市昭和区白金1丁目11番10号
TEL:052-871-6351
URL:http://www.takeda-prn.co.jp

竹田印刷の井川誠でございます。
このたび弊社各務名誉会長が所属されていたご縁から産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願いします。

私は岐阜に生まれ大学卒業後東海銀行に就職しました。
名古屋、東京、大阪と勤務しましたが、UFJ銀行設立時に退職し、竹田印刷グループの子会社(大阪)に転職しました。6年後子会社の合併に伴い竹田印刷本社役員となり名古屋に移り、一時期は長女と同居しておりましたが、現在は単身赴任をしております。
もともと名古屋に永住するつもりでしたが、大阪勤務が長く家族の本拠地が大阪になってしまったわけであります。
ただ、現在両親二人が岐阜におり、毎週顔を見ることができ喜んでおります。

竹田印刷グループについて紹介させてください。
1924年(大正13年)創業以来、「Hard+Soft+Heart」でお客様満足度
No.1企業を目指して、事業展開してまいりました。
ハードとソフトが重要なのは当然ですがお客さんとの心の通い合いを大切にして事業に取り組んでおります。
連結売上、361億円、従業員は972名です。(平成28年3月期)
事業内容は印刷事業、半導体関連マスク事業、物販事業、拡印刷事業(通販、物流)です。
私も昨年6月まで2年間子会社であるメタルマスク(電子部品実装用マスク)メーカーの社長を兼務しておりました。
いいものを作っているのですが、思った価格で売れない悩みを抱えておりました。
産業懇談会への参加を機会に、皆様との幅広い交流を通じて勉強したいと思います。
先輩方々のご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。

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片桐恵三氏
火曜グループ

片桐 恵三(かたぎり けいぞう)
三井住友建設株式会社
理事中部支店長

【三井住友建設株式会社 中部支店】
〒460-0008 名古屋市中区栄四丁目3番26号
TEL:052-251-8181 FAX:052-261-3534
URL:http://www.smcon.co.jp

三井住友建設の片桐と申します。
このたび前任の原健郎を引き継いで、産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりましたので、宜しくお願いいたします。

弊社は、平成15年に三井建設・住友建設が合併して発足した総合建設会社で、中部支店は東海3県、静岡、北陸3県を担当しています。また、全社的には超高層住宅・PC橋梁をコア事業としていますが、中部支店は他に工場・学校・病院建築や、トンネル・造成等の土木工事の実績も多数ございます。昨今の自然災害や経済問題等厳しい社会環境の中で、弊社は「ものづくり」とともに「ひとづくり」に力を注ぎ、皆様から信頼される誠実な企業であるよう努めてまいります。

私は尾張・中村の出身で、学生・社会人とほとんど地元で過ごしてまいりましたが、このところの名古屋駅前の変貌ぶりは驚嘆するばかりです。今後も、「ものづくりのまち」名古屋が益々発展することを期待し、少しでも貢献できればと願っています。

産業懇談会の皆様におかれましては、何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

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多湖利信氏
火曜グループ

多湖 利信(たご としのぶ)
アセス株式会社
資産対策研究所所長

【アセス株式会社】
〒460-0007 名古屋市中区新栄3-5-1
TEL:052-252-0065 FAX:052-252-0092
URL:http://www.assess-n.co.jp/
http://nagoya-shuekiguide.jp/

当社は名古屋市中区を中心として不動産の売買仲介、店舗仲介、不動産の有効活用、ビル管理、駐車場管理、空家管理を行っています。またビルや土地を当社で購入しております。
ビルや土地を手放したくない方の一括サブリースも行ったりしています。
またオフバランスされたい医療法人様には約200億円まで対応可能です。ご相談ください。
私自身が公認不動産コンサルティングマスターの資格を有し、不動産有効活用専門士であり相続対策専門士として東京の不動産流通センターに登録されています。
あらゆる不動産にまつわる困り事を解決するお手伝いを親身になって行いますのでお気軽にご相談してください。

私の座右の銘は、45年ほど前のジャスコの人事部長の小島さんに教えられた「わざわい転じて福となす」と坂村真民の「念すれば花開く」と「つねに前進、つねに一歩」です。
それから、健康のために3年前からゴルフを始めました。一人空いていたら是非お誘い下さいませ。お待ちしております。
三重県の田舎生まれの田舎者ですが、みなさま方の御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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嶺木一志氏
火曜グループ

嶺木 一志(みねき かずし)
丸美産業株式会社
代表取締役副社長

【丸美産業株式会社】
〒467-0023 名古屋市瑞穂区瑞穂通3-21
TEL:052-851-4504 FAX:052-851-4545
URL:http://www.marumi.com/

この度前任の鈴木文雄の後を受け火曜グループに参加させて頂くこととなりました。
当社は名古屋市瑞穂区にある木材問屋です。同時に不動産業を営んでおり、主に分譲マンション、分譲住宅の開発、販売を行っております。少子化により人口の減少が加速していきますので、当社を取り巻く今後の環境は大変厳しくなると予想されます。今後はこれまで行ってきた事業の形態を経済環境に柔軟に対応させ事業運営を行って参りたいと考えます。

又、当会の活動を通じて自身の見識向上に務めさせて頂きたいと考えております。皆様方のご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。

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大野郁夫氏
水曜第2グループ

大野 郁夫(おおの いくお)
三菱地所株式会社名古屋支店
執行役員名古屋支店長

【三菱地所株式会社名古屋支店】
〒460-0008 名古屋市中区栄2-3-1 名古屋広小路ビル6階
TEL:052-218-7755 FAX:052-231-0335
URL:http://www.mec.co.jp/

三菱地所株式会社の大野と申します。
このたび、前任者仲條の後を受け、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくこととなりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

4月の熊本地震で被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。
このような大災害の実情を目の当たりにするにつけ、私どもまちづくりに携わる人間といたしましては、安心・安全を第一に、万一の非常時においては出来るだけ多くの方をサポートできるような先進・防災都市づくりに貢献して参りたいと思う次第です。
3月に名古屋駅前で大名古屋ビルヂングをグランドオープンさせていただきました。連日たくさんの方にご来場いただきまして、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。歴史を受け継ぎながら、次の時代を創造する舞台へ、新たな歩みを始めたところでございます。ビジネスを育む場として、暮らしを楽しむ場として、みなさまに末永くご愛顧いただけるよう努めて参る所存です。

私自身は初めての名古屋勤務です。暑さも寒さも厳しい土地柄と伺っておりますが、体力には自信がございます。折角の機会ですので、公私ともに名古屋ライフを満喫できればと思っております。是非ともいろいろな場面でお付き合いを賜れば幸甚です。ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

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藤井圓隆氏
水曜第2グループ

藤井 圓隆(ふじい えんりゅう)
株式会社玄同鑑定事務所
代表取締役

【株式会社玄同鑑定事務所】
〒453-0024 名古屋市中村区名楽町4-16
TEL:052-482-2641
URL:http://www.guendo.co.jp/

不動産の鑑定評価の会社です。クライアントは、主に金融機関と官公庁です。
別に、天台宗の大黒寺というお寺の住職も仰せつかっております。

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藤井茂氏
水曜第2グループ

藤井 茂(ふじい しげる)
オリックス株式会社
東海ブロック長

【オリックス株式会社名古屋支店】
〒460-0003 名古屋市中区錦2-9-29
TEL:052-218-0400 FAX:052-201-8024
URL:http://www.orix.co.jp/

オリックス株式会社の藤井 茂と申します。
前任の田中信を引き継ぎ、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくこととなりました。
小職の会社でのミッションは、沼津/静岡/浜松/名古屋/三河/三重/岐阜のオリックス及びオリックス自動車の営業拠点を通じ、弊社の持つ投融資機能/金融サービス機能と弊社グループの多岐に亘るサービスを東海エリアの企業の皆様に広くご提供し、お客様と強い信頼関係を築いていくことにあります。
名古屋へは、初の赴任であり、単身赴任。先ずは地域の理解から始めていきたいと考えておりますので皆様からのご指導とご鞭撻、多岐に亘るご教授を何卒、宜しくお願い致します。

さて、小職、故・仰木監督/イチロー時代の弊社球団に広報として出向していた経験があり、今回の異動を内示された際には、今年はなんとか、「オリックスバファローズと中日ドラゴンズの日本シリーズを!」と夢を抱きました。しかし、早くも夢は、幻に終わり、バファローズは定位置に収まってしまっております・・。在任期間中になんとか1度だけでも・・と野望を抱いておりますので、可能性を高めるためにもできる限り長く、名古屋勤務を続ける必要があります。
懇談会を通じて皆様のお力をお借りして、幅広い接点を作らせていただき、名古屋を第二の故郷としたいと思っておりますので、重ねて宜しくお願い申し上げます。

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【名古屋いちばん物語】 No.85


テーマ: 『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第62回 』

料亭つたも主人
深田正雄(栄ミナミ地域活性化協議会)

栄ミナミ・まちを演出する・・・仕掛けとしてのデザイン
〜名工大・伊藤孝紀研究室からの提言〜

 ユネスコ認定というと和食、山車からくり、各歴史遺産などが思い浮かびますが、名古屋市は2008年8月にユネスコから「クリエイティブ・シテ」の称号をもつ世界に認められた数少ないデザイン都市ということをご存知ですか?
 こんな切り口で街づくりのブランド戦略を語り続ける“よそ者・変わり者”(敬意を込めて)、名古屋工業大学大学院・伊藤孝紀准教授は伊勢桑名市多度町出身、栄ミナミ大好きで、街の仲間たちに“栄=デザインタウン”コンセプトを熱く語り続けています。
 実は栄ミナミの様々なプロジェクトやイメージ作りの多くは伊藤先生と伊藤研究室学生のアイデアと提案が原点。そして、社会実験の名のもとにトライしながら実現しています。
 事の始まりは今から8、9年前、栄ミナミ音楽祭がスタートして地域コミュニティができ、街づくりへの課題が共通の認識となった頃でした。伊藤先生から「研究室の学生が栄ミナミ矢場町1-2丁目のデザインプランを模型で作成したので、研究成果を地元の人々に聞いていただき、コメントして欲しい」との話がありました。チームごと数人の学生が3つに分かれ「住みやすい街」、「緑の空間」、「路地の活用」etc・・・余りにもユニークなアイデアにビックリするとともに、通行量調査、個々の建物の立体模型、矢場公園リニューアル、寺社の活用と共同開発、熱意ある発表に感動するほか、レベルの高い学生の発想の転換といえる都市づくり案に唖然としました。そして、これが縁で知り合えた学生さんたちは街のイベントボランティア、清掃活動、若宮祭礼などに参加しながら、いまやともに栄ミナミを演出する仲間となっています。
 1988年に実施した「世界デザイン博」をきっかけに、名古屋市は「デザイン都市」を宣言。栄ミナミのランドマーク・ナディアパークがメディアポートとしてオープン、国際デザインセンターを中心に矢場公園と空中階段でつながっています。この恵まれたデザイン環境に気がついたのも学生からの提言を聞いたからです。四季折々のイベント運営から街づくりへのトータルコンセプトの重要性も理解できるようにもなりました。
今回は、伊藤研究室からの「市民主体のマスタープラン」そして、エリアマネジメントへのチャレンジ事例を2,3紹介できればと思います。

 名古屋市の都心部は、江戸時代から碁盤目状に構成、しかし、栄ミナミ地区は南北の通りが「く」の字型に屈折しているのが特徴です。逆「く」の字をデザインモチーフに、ロゴマーク、街路灯、ベンチ、サイン看板、駐輪ラック・・・全てを統合しました。そして、個性ある各通りのカラーイメージを決定、産官学が連携して地域主体のマスタープランの実現となっています。

図1 図2
 

各通りのイメージ統合
住吉・プリンセス大通り・南伊勢町 テーマカラーの設定

 伊藤孝紀研究室は名古屋駅地区まちづくり協議会に働きかけ、栄ミナミとともに「NAGOYA創造協議会」事務局として、両地区をつなぐ三蔵通りに着目、クリエイティブ産業のクラスターストリート「文化・交流軸」を提案しています。久屋通りから名駅南までオカメ桜を2kmに植樹、歩行者優先、トラム導入など従来の発想から飛躍したプランを実行させるべく、できることから行動しています。オカメ桜の植樹も南呉服町より開始、研究室からの提案もあり、先月には第10回栄ミナミ音楽祭に連動して名駅ナナちゃんストリートで開催でき話題となりました。
 学生たちの固定概念を打ち破る発想は、プリンセス大通りアーチ広告の実現、路上でのデジタルサインボードで企業タイアップ、矢場公園リニューアルなど、これからの街づくりへの話題提供にも事欠きません。
 今年は栄ミナミの新たな街づくりとして、社会実験によるデジタルサイネージ、有料駐輪場、コミュニティサイクル事業がスタートいたしました。
 イメージ統合しながら、栄ミナミのブランディング、そして、市民が当事者意識を持ち経営の視点から将来ビジョンへつなげるのが、今後のポイントとなります。
栄ミナミの街づくり、行政主導ではなく自らの街を自らの手で切り拓くパワーが基本。「安心・安全」から、イベントによる「事づくり」、コミュニティ対話の「人づくり」を理念に、栄ミナミエリアマネジメント(株)設立プランも具体化しています。伊藤先生の働きかけで産官学の力を結集させて2016年10月には始動しようと今動き出しています。

****************

参考資料:「名古屋魂 21世紀の街づくり提言書」 伊藤孝紀著 平成25年2月・中部経済新聞社刊
使用データ:伊藤孝紀研究室より

伊藤孝紀:建築家・デザイナー
名古屋工業大学大学院 准教授・博士 (芸術工学) http://ti-di.info/
74年 三重県生まれ。94年 TYPE A/B設立。97年 名城大学建築学科卒業。 07年 名古屋市立大学大学院博士後期課程満了。07年より現職。建築、インテリア、 家具のデザインや市場分析からコンセプトを創造しデザインを活かしたブランド戦略を実践。行政・企業・市民を巻き込んだ街づくりに従事し、社会・世界に向け活発に活動中。

参考データ:  
図3 図4
2013年一本の街路灯の実現から:
「く」の字ブルーカラーを南伊勢町にてトライ
三蔵通りの再発見と可能性:
久屋大通りから名駅南までの周辺地区の既存コンテンツ
研究室のスタッフがクリエイティブクラスターを提言
図4 栄ミナミエリアマネジメント社会実験
広報用チラシ案
2016年6月地域に配布予定

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【6月度産業懇談会開催日程】
名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

6月14日(火)
12:00〜14:00

日油(株)
支店長 豊田建吾氏
「日油のご紹介 −バイオから宇宙まで−」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ

淺井博司
飯田芳宏
落合 肇

6月15日(水)
12:00〜14:00
ニューライトサービス(株)
代表取締役 淺井博司氏
「『健康経営』持続的成長を図る為に
           トヨタグループへの提案事例」
2階
曙の間
水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

6月8日(水)
12:00〜14:00

ダイナパック(株)
取締役副社長 齊藤光次氏
「段ボールのイノベーション
           デジタル・オンデマンド印刷」
18階
伊吹の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

6月2日(木)
12:00〜14:00

つるた小児科・アレルギー科
医学博士 鶴田光敏氏
「アンチエイジング」
18階
伊吹の間

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【7月度産業懇談会開催日程】
名古屋観光ホテルでの開催です。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

7月12日(火)
12:00〜14:00
名古屋大学 未来材料・システム研究所 
教授 宇治原徹氏
「Do or Do not
  〜学生のアイデアと行動力を起点とした変革〜」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ

淺井博司
飯田芳宏
落合 肇

7月20日(水)
12:00〜17:00
さなげアドベンチャーフィールド見学会
(下記スケジュールをご参照ください。
定員20名とさせていただき、申込多数の場合は水曜第1グループの方を優先させていただきます。)
2階
曙(西)の間
水曜第2グループ

片桐清志
大倉偉作
見祐次

7月13日(水)
12:00〜14:00
(株)構造計画研究所
中部営業所 所長 川野純一氏
同 取締役常務執行役員 荒木秀朗氏
「リスクをマネジメントするとはどういうことなのか?
  〜自然災害リスクや製造物責任リスクに
           的確に対応するための手法〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ

河村嘉男
倉藤金助
田憲三

7月7日(木)
12:00〜14:00
あゆの風法律事務所
所長 村橋泰志氏
「反社会的組織をとりまく現状」
18階
伊吹の間

<ご参考>
平成28年7月20日(水)水曜第1グループ
さなげアドベンチャーフィールド見学会
さなげアドベンチャーフィールド 住所:〒470-0374 愛知県豊田市伊保町向山16-1 TEL:0565-46-5551
四駆のすべての性能を体験できる日本トップレベルの専用オフロードコースを中心に、キャンプ場やフィールドアスレチックなどを備えた総合アウトドアランド。
当日は、車の基本構造についてパワートレーンと最新制御装置を用いてわかりやすくご解説いただくとともに、SUVやメガクルーザーの遊覧体験などを行います。

12:00
12:00〜12:30
12:30〜13:30
13:30〜13:40
13:40〜14:10
14:10〜15:10

     14:10〜

     14:40〜

15:10〜
15:40〜
15:50
16:00〜17:00
17:00
名古屋観光ホテル 2階 曙の間 集合
昼食
バスにて移動
ご挨拶
パワートレーンの仕組みと特徴について実演解説
施設見学・乗車体験 (※2班に分けてご案内いたします)
A班 B班
SUV遊覧体験(林間コース) メガクルーザー遊覧体験
(オフロードコース)
メガクルーザー遊覧体験
(オフロードコース)
SUV遊覧体験(林間コース)
コムス(トヨタ車体(株)が生産・販売する超小型EV)試乗
質疑応答
終了
バスにて移動
名古屋観光ホテル帰着・解散

(道路事情等によりスケジュールが変更になる場合がございます。)

定員 20名(申込多数の場合は水曜第1グループの方を優先させていただきます。)
参加費 バス代等、実費をご請求させていただきます。(費用概算5,000〜6,000円程度)
備考 ご参加いただく方には別途、詳細案内を送付いたします。

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【懇親ゴルフ会開催のご案内】

 産業懇談会では、恒例となっております4グループ合同の懇親ゴルフ会を下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。代表幹事、直前代表幹事、常任幹事、監事の皆様も是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時

8月6日(土) 7時15分スタート
(アウトスタート7組、インスタート3組を予定しております)

場所 木曽駒高原カントリークラブ
長野県木曽郡木曽町日義4898-8
電話:0264-23-7001
 会費 後日、精算の上ご請求申し上げます。
集合場所等
  • 現地集合といたします。(ご希望の方には、前日宿泊の手配をさせていただきます。詳細は別途ご送付いたします)
    6時55分までにアウトスタートのティグラウンド前へお集まりください。(開会式・競技方法などをご説明します)
  • プレー終了後、クラブハウスにて表彰式を兼ねた懇親会の開催を予定しております(懇親会終了予定時刻:15時頃)
  • 競技方法は、ダブルペリア方式とします。
出欠のご連絡
  • ご参加を希望される方のみ、別紙のFAX返信用紙にご記入の上、
    6月17日(金)までに事務局へお知らせください(参加者は会員限りとし、代理出席はお断りさせていただきます)
    ※定員に達し次第、申込みを締切らせていただきます。
  • 7月29日(金)以降のプレーのキャンセルには、キャンセル料が発生いたしますので、ご了承ください。
  • お申込みをいただいた方には、後日ご宿泊先・夕食会(ご希望者)、組み合わせ等の詳細をご案内いたします。
お問合わせ先

中部経済同友会事務局 担当:白木・多田
電話:052-221-8901

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【お知らせ】

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.146
保健師からの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 鳥巣 妃佳里

『 お腹は出てないけど・・・隠れメタボとは 』

 ゴールデンウィークが空けて以降、晴れた日は夏を思わせる陽気になってきました。少しずつ薄着になっていくにしたがって気になるのは、冬の間に蓄えたお腹周りの・・・という方も多いのではないかと思います。見た目だけでなく健康のためにお腹周りを気にするかたが増えたのは、2008年に始まった特定健康診査・特定保健指導でメタボリックシンドローム(通称:メタボ)という言葉が一般の方に浸透してからではないかと思います。皆さまの中にも健康診断や人間ドックの後に、保健指導の案内が送られてきた方や保健指導をうけられた方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 現在の特定保健指導(通称:メタボ指導)では、BMI 25以上(または腹囲が男性85cm、女性90cm以上)に加えて、血圧高値(BP 130/85mmHg以上)、脂質異常(中性脂肪150mg/dl以上またはHDL 40mg/dl未満)、耐糖能異常(空腹時血糖110mg/dl以上または随時血糖140mg/dl以上またはHbA1c(NGSP値で6.0%以上)の3つのうちの2つ以上が該当した場合に対象者となります。これは、内臓脂肪の蓄積(肥満)による脳血管・心疾患のリスク重責を回避して健康障害を予防することを目的としたもので、開始して9年目に入りました。そしてこの間に特定保健指導の効果を検証するための研究も同時進行で行われてきています。その研究の中からわかったことが2つあります。ひとつは、特定保健指導をうけて得られた効果(体重減少、血圧・血液データの改善)は、受けた後5年間継続する、ということです。効果が継続することで医療費を低く抑える効果もあることがわかっています。そしてもうひとつは、BMI 25未満の人(非肥満)であっても、メタボリックシンドロームのリスク要因(血圧高値、脂質異常、耐糖能異常)がある人は、無い人に比べて脳血管・心疾患のリスクが高く(約2倍)になる、ということです。

 この研究結果をもとに今月、厚生労働省は「BMIや腹囲が基準値未満でもリスク要因が重責している人(隠れメタボ)」をターゲットにした「非肥満保健指導」を新設するという方針を示しました。2018年度から実施される見通しだということですが、健康を守る情報を知って、わざわざ待つ必要はありませんね。今年の健康診断を受けたら結果をよく見て、BMIや腹囲が基準値未満であっても他のリスク要因がメタボリックシンドロームの基準値を超えている場合には、生活改善に取り組み始めましょう。メタボでも隠れメタボでも、早ければ早いほど、少ない努力で健康を取り戻すことができますよ。

おなかが出ていなければ大丈夫ではありません。健診結果をよく見て、隠れメタボも退治しましょう。

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.91
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

吉松隆の調性で読み解くクラシック
吉松隆著・ヤマハミュージックメディア刊

 私は、中学生のときからクラシック音楽を聴いてきましたが、いわゆる「楽典」などには無関心でした。今この小さな本と出会い、少し後悔しています。「1冊でわかるポケット教養シリーズ」らしく、小難しそうな「調性」の話がとても分かりやすく解説してあり、流石に交響曲などを作曲している著者ならでは、と感じました。
 長調が楽しく短調が悲しい理由、楽器それぞれに得意の調と苦手の調がある、きれいな音とはどんな音か、などの根本的なことから、和声とキリスト教との関係や日本の雅楽、さらにはジャズやロックにまで話題は及びます。最終章の「それぞれの調性の特徴と名曲」も楽しい読み物になっています。
 *2010年刊行の『「運命」はなぜハ短調で扉を叩くのか?〜調性で読み解くクラシック〜』を文庫化したものです。

 『図解 クラシック音楽大事典』(吉松隆著・学研刊)も入門書として最適です。イラストたっぷりの本ですが、そのイラストも著者自身の手になるものです。

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コラム3 【苗字随想】 No.168
コラム【苗字随想】

片桐清志

「木」と苗字

 桜が終わり、新緑が鮮やかな季節になった。今月からしばらく木と苗字の関係を探ってみたい。初回の今月は「木」そのものに注目してみる。
 「木」で始まる「木姓」は約400種見つかった。自然が豊かで、多くの木々に囲まれ、山野だけでなく、庭にもいろいろな木が植えられ、日常生活の中にもしっかり根付いている木は苗字でも大人気だ。
 一字姓の「木」さんも居て、キ・モクの他にイキの呼び方がある。
 ランキング(佐久間 英)では、トップは木村で16位、以下木下(130位)、木田(463位)、木内(482位)、木原(601位)、木本(702位)、木島(756位)、木谷(840位)、木戸(970位)の9姓が1000番内に登場する。
 「木」が下に付く苗字でもランキング上位のものが多い。トップは鈴木(1位)で以下、青木(31位)、高木(41位)、荒木(181位)、八木(222位)、三木(254位)、大木(304位)、並木(343位)、柏木(450位)、正木(651位)、松木(689位)、藤木(711位)、黒木(869位)、玉木(873位)、白木(951位)の15姓が登場する。
 「木」姓でユニークな苗字では、木々(キギ)、木ノ根(キノネ)、木枝(キエダ)、木目(モクメ・キメ)、木節(キブシ)、木芽(キノメ)、木葉(コノハ他)、木香(モッコウ他)、木立(コダチ他)、木蔭(コカゲ)、木枯(コガラシ)、木地(キジ)、木作(キツクリ)、木造(キヅクリ他)、木工(キタクミ他)、木机(コヅクエ)、木樽(キタル)、木皿(キサラ)、木棚(キダナ)、木枕(キマクラ)、木船(キブネ)、木綿(モメン他)、木場(キバ他)、木星(キボシ)、木金(キガネ)などが見つかった。

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【平成28年5月号編集後記】

 連続して2度の震度7に襲われた熊本大地震から1か月以上が過ぎた。今も震度3以上の余震が続いている。気象庁の発表では今後1〜2か月感は震度6弱程度の強い余震に警戒するよう呼びかけている。今後梅雨になれば、地震で緩んだ地盤に雨の追い打ちも心配だ。
 被災直後から、多くのボランティアが被災地に駆けつけ、今回も幅広い活躍をしている。義援金の呼びかけも早く、支援物資も比較的早く現地に届けられた。余震に苦しめながらもゴールデンウィーク明けには学校も再会した。
 避難カ所の体育館や公民館から仮設住宅等への移住も始まったが、今も避難カ所で不自由な生活を送っている人は8500人以上いる。市庁舎が被災した自治体もあり、行政組織も普段の機能を回復できてない。国も支援を強化しているが、そのテンポが何とももどかしい。
 そうした中で、5月17日に熊本大地震の緊急対策を織り込んだ補正予算が成立した。衆参両院とも全会一致で速やかに成立したことは喜ばしい。先ずは安心して住める場所を確保することが復興への第一歩だろう。万一の時にも被災者が安心して住む場所を確保することが国の務めだ。平時の主義主張の違いを乗り越えて非常時の措置が出来たことを素直に評価したい。

 今月の「産懇宅配便」では5月の例会模様3件を紹介できた。この時期は異動も多く、新会員も7名ご紹介できた。例会では今ホットな話題の名古屋城天守閣木造復元への熱き思い、毎例会お世話になっている名古屋観光ホテルの誕生秘話と観光ホテル業の現況、さらには中部電力の技術開発本部の視察会模様など興味深いテーマばかりだ。これからも地域の話題を出来るだけ多く取り上げていきたい。

(片桐)