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料亭つたも主人
深田正雄

矢場町一丁目：なつめ・住吉ビル

　住吉ビルの西隣、矢場町1-17「バー ラムール」は加瀬文恵さんが住吉町1・バー三姉妹から蔦茂北の第3ビル「なつめ」を経て、独立した店舗を開業した場所です。（写真1）
　現在は8階建てのビルとなって、クラブ、プール、ヘルスクラブ、料亭個室、フランス料理店を併設した超高級会員制「夜の商工会議所？？」となっています。
　文恵さんは、話題多き女傑で現在81歳、名古屋では最も著名な女性経営者の一人といえます。昨春、平成26年3月19日、吹上・いちやなぎ斎場で「宇津井 健さん」の喪主を務められ、日本中がビックリしました。

　南向かいのメリヤス問屋・寺沢商店（株）さんは、その後、大西社長の婦人既製服（株）大繊を経て、現在は「なつめ」専用駐車場。角のカメラ材料問屋（株）S商会さんは、文恵さんの実弟・加瀬英比古氏が経営する「会席料理・加瀬」となっています。京都の吉兆ご出身で、湯木オーナーの直弟子として「白吉兆」の看板を掲げている店です。（写真2）
　界隈では「なつめ」で文恵さんの薫陶をうけたママたちが、気の利いたクラブを経営されています。ピボットビル6F「みつこ」、インペリアルプラザ「麻樹」などが代表格といえます。

　住吉ビルについては創業者の定政さんのご長男・英樹氏の愛知学芸大学（現教育大学）附属名古屋中学校時代に親しくしていた友人・柴田正康さん（清須市・愛知登文会理事、旧町名復活の会メンバー）から詳しくご説明いただきましたのでそのまま転記します。

　住吉ビルの前身は、住吉通・最南端の割烹として三業地に相応しい料理旅館「清風荘」だった。
　現オーナーの台湾で教師だった父、定政さんが戦後引き揚げ後、同地で清風荘を開業。中学2年（昭和30年）の頃定政家を訪問し、天麩羅を天つゆで食べる事に驚愕した覚えがある。当時、一般家庭では、醤油かソースで食すのが普通だった。
　住吉ビルは日本でも最初の住宅供給公社資金を導入したビルだった。
　返済後の所有権を巡って、定政父が公団と長期に亘り係争していた。その後各地で頻発した所有権返還抗争の嚆矢といわれ住吉ビルに関する係争は、住都公団にとって大きな事件でしたので、公団に記録があると思われます。
　先代は係争に備えて名大法学部に聴講生として入学したと聞いています。
　ビルは次男が相続し、私の同級生である長男・英樹は弟から賃借し、喫茶「いよ」を営んでいた。喫茶には近隣の店主が出入りし、特に「加瀬」の主人が、4時頃酒を持ち込み、店から料理を出前させて和んでいました。度々ご相伴に与かったのが思い出。
　先代は奥さんも大柄な人で、英樹君も大柄でした。喫茶「いよ」(最愛の奥さんの名前)は奥さんが足を悪くして廃業、優雅な引退生活を過ごしていましたが、がんに侵され平成22年7月3日逝去（71才）されました。
　私は英樹君と学大附属中学で3年間同クラス、明和サッカー部で3年間共にボールを蹴りました。大学は英樹君が遠く鹿児島へ、名古屋へ残った私と離れ離れになり、「いよ」開業後交友が復活しました。
　因みに西脇君（末広町内会長・西脇光彦氏）も附属の同期生ですが、当時の附属は3年間クラスと担任が持ち上がりで、私と英樹君はB組、西脇君はA組で、余り交流がありませんでした。
　英樹君と西脇君は、近所という事もあり、ゴルフ友達（共にシングルプレーヤーでした）として、親しくしていたようです。
以上、柴田さんコメント引用：

　喫茶「いよ」はビル1Fにあり、蔦茂の料理人やら近所の方々の憩いの場で、夕刻には西脇さんが碁盤を持ち込む囲碁会所でもあったようです。現在は、シルバー装飾品ブティックと変貌しています。私の思い出は、1Fバー「ロダン」で花柳美洲さん踊り稽古の後、森島先代社長や西脇光彦さんの叔父さんに良くご馳走になりました。昨年2014年春には、京都・大阪で大評判のパンケーキ「ELK」がビル南側にオープンし、連日若い女性の席待ちの長蛇の列が話題です。（写真3・奥の高いビルが「なつめ」）
　先代の定政さんはとても大柄な方で、常連だった南筋向い森島の洋服仕立て部門（株）冨久屋商店（小生が最後の社長・モリシマと合併）では、ビッグサイズの仮縫いに、テーラー職人が苦労していたことが思い出されます。
　最近はお付き合いがなくなりましたが、現オーナーは矢場町1丁目町内会にも属さず、地域とのコミュニケーションがないため、ゴミ処理や清掃管理など近隣への課題が多いようです。

火曜グループ 　道彦（たかさき　みちひこ）氏 新日鉄住金エンジニアリング株式会社　中部支社長

【新日鉄住金エンジニアリング株式会社】 〒450-0003　名古屋市中村区名駅南2-13-18 TEL：052-581-2103　FAX：052-581-4716 URL：https://www.eng.nssmc.com

　新日鉄住金エンジニアリング株式会社　中部支社のと申します。
　この度、前任　中村　裕司の後任として産業懇談会グループ火曜グループに参加させていただくこととなりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
　弊社は当時の新日本製鐵株式会社のエンジニアリング事業部門として1970年代より事業活動を行い、2006年に分社独立した会社です。
　私たちは「社会に貢献し続ける必須の存在」を企業理念に掲げ、以下の4つの事業領域において社会・産業・都市インフラを支えるべく事業活動に邁進しております。

（事業領域）

1. 製鉄プラント領域：良質な鉄の生産プロセス・設備
2. 環境ソリューション領域：溶融炉建設、O＆M、リサイクル施設、PCB、汚染土壌処理
3. 海洋・エネルギー領域：エネルギー施設、海洋施設、海外エネルギー資源開発、パイプライン
4. 建築・鋼構造領域：総合建築、システム建築、空間構造商品、免制震エンジニアリング、NSエコパイル・橋梁商品

　これまで海外勤務経験が長く、名古屋勤務は今回が初めてとなります。今や日本の街は何処を訪れても画一化された印象を受けますが、その中にある名古屋の魅力、味力を是非楽しみたいと考えております。
　今回、参加させていただく産業懇談会を通じ、自らの視野、知識を広め、高めることができればと願っております。何卒よろしくお願いいたします。

木曜グループ 清水　正裕（しみず　まさひろ）氏 日通旅行株式会社　名古屋支店長

【日通旅行株式会社】 〒460-0003　名古屋市中区錦1-5-28　日通旅行伏見ビル TEL：052-231-6207　FAX：052-222-5122 URL：http://www.nittsu-ryoko.co.jp

　私は日通旅行株式会社の清水正裕と申します。
　このたび、中部経済同友会に入会させていただきました。また、産業懇談会木曜グループに参加させていただくことになりました。何卒、よろしくお願い申しあげます。

　日通旅行株式会社は、2012年10月に日本通運株式会社旅行事業部が独立して新しく旅行専業会社として誕生いたしました。旅行業としての歴史は1954年に事業開始して以来、60年余となります。当社は、総合旅行会社として国内、海外を問わず、お客様のニーズに添ったサービスのご提供に努めお客様にとってかけがえのないパートナーとなることを目指しております。

　さて、私は昨年8月に初めて名古屋勤務となりました。現在は単身赴任中でございますが、下の娘が名古屋市内の大学に進学が決まりましたので本年3月から家族と一緒に生活する予定でございます。それまでは名古屋市内の見学は出来るだけ控えておりましたが、3月からは家族と名古屋の良いところを精一杯に楽しみたいと考えております。

　最後になりますが、このたびの産業懇談会への参加を通じ多種多様な業界の皆様との交流が出来ますことを大変に期待しております。どうぞ今後ともご指導一層のご理解、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。

岡部 聰
深田正雄

2月10日（火）
12:00〜14:00

落合 肇
飯田芳宏

2月25日（水）
12:00〜14:00

片桐清志
見祐次

河村嘉男
倉藤金助

岡部 聰
深田正雄

3月17日（火）
12:00〜14:00

落合 肇
飯田芳宏

3月18日（水）
12:00〜14:00

片桐清志
見祐次

河村嘉男
倉藤金助

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コラム1 【保健師からの健康だより】 No.130

株式会社 スズケン
保健師 鳥巣 妃佳里

『 病は気から 』

　新年あけましておめでとうございます。
　新しい年の始まりには、気の引き締まる感じがしますね。生活の中で、節目というのは気持ちを新たに次に進んでいく良い機会となりますが、この「気持ち」の持ち方は、健康にも大きな影響を与えていることがわかってきています。

　先日イギリスで、「自分は若いと考えている人は、年相応あるいは実年齢より老いていると考える人よりも、死亡率が低く、心臓病、脳卒中、糖尿病、関節炎などの加齢に伴って増える病気の状態も良い」という調査報告（8年間の追跡調査）がありました。また少し前になりますが、アメリカでも「年を重ねることを肯定的にとらえている人は、否定的にとらえている人に比べて7.6年寿命が長い。」という報告（最長23年の追跡調査）があります。国内では昨年、大阪大学 免疫学フロンティアセンターの研究グループが、「ストレスがかかると交感神経の働きによって身体の中を巡るリンパ球が減る。このため体内の炎症性の病気（免疫が働きすぎることで起こる病気）はおさまる方に働くが、病原菌への免疫力はさがることにつながる」という報告をしています。ストレスは出来事そのものではなくその受け止め方によって起こるもの、ですから上記の結果をみても「気持ち」の持ち方が、健康に影響を与えているのは確かのようです。例えば、忙しくて気が張っている時は気合いで乗り切れたのに落ち着いた頃に調子を崩す、とか、身体の不調を感じていたけれど医師に「これは大丈夫ですよ」と言われて急に元気になった、など、日常の経験を振り返ってみても、思い当たることがある方は多いのではないでしょうか。

　「病は気から」という言葉がありますが、これは東洋医学から発生したものだと言われています。ここで言う「気」とは単純に感情や精神活動などのいわゆる「気持ち（こころ）」を指すものではなく、身体を活動させるもの（血の循環、熱の産生、抵抗力、代謝、など身体を動かし守る力）を指しています。そして、「気」が弱ったり不足したりして身体の機能が低下すると「病」が起こるというのがその意味するところです。ただ東洋医学では、こころも五臓（心臓、肝臓、肺臓、脾臓、腎臓）に宿ると考えられていますので、こころの働きは五臓の働きに影響をうけます。そして五臓が病めばこころも病み、こころが病めば五臓も病む、心身は一体という話につながります。

　みなさんは今年一年を過ごすにあたって、どのような抱負を持ちましたか？
気持ちを新たに、そして若々しく楽しみながら、これからの1年を元気に過ごしていただきたいなと思います。

コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.75

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 考えすぎた人―お笑い哲学者列伝 』
清水義範著・新潮社刊

　ソクラテスからサルトルまでの西洋哲学史上の巨人を、ユーモア小説仕立てで紹介するユニークな書。あとがきで著者は次のように言っている。「この小説集で取りあげた哲学者たちの思想を、私はすべて理解しているとは言えない。真面目に勉強したのだが、ギブアップなのである。／しかし、これはユーモア小説なのであって、哲学の入門書や、解説書ではないのだ。これらの小説を読んだ読者に、哲学がわかった、と思わせる必要はない。ただ、おかしな話だなあと笑ってもらえればいいのだ。」
　とは言いながら、著者・清水義範は、それぞれの哲学者の思想の核心に、正面から切り込んで行く。第2章に当たる「プラトンの対話ヘン」では、遠い異郷の地からプラトンを訪ねてきたシミヨスという男が、プラトンにこう質問している。「あなたの書いたソクラテスの対話の中には、直接あなたがその耳できいたはずのない、まだソクラテスの弟子になる前のもの、そして場合によってはまだあなたが生まれる前のものまであるのです。それなのにそういう著作の中でも、ソクラテスは実に見事に、そしてリアルに、対話を進めている。そのリアルさに、ふと私は、そもそもソクラテスはこういう対話をしたのだろうか、と考えてしまいます。これらはプラトンの作品たるフィクションではないのか、という疑いが生じてきてしまうのです。」著作を残さなかったソクラテスとプラトンの関係について、シミヨスと同じ疑問を抱いたことのある方も多いのではないだろうか。
　あとがきの最後で、こう述べる。「十二編を書き終えてつくづく思う。哲学者とはあきれかえった変人ばかりだ。だが、こういう変人がうんうんうなって考えすぎてくれたことが、人間の歴史をいくらか面白くしているのであり、それが文化的豊かさというものなのだろう。あなたたちの考えたことはわからないけれども、あなたたちの存在はものすごく豊かだ、と私は哲学者たちに礼を言いたい気分である。」

コラム3 【苗字随想】 No.152

片桐清志

「祝日」と苗字（1）

　新しい年を会員諸兄もそれぞれ新たな思いで迎えたことだろう。本コラムも今回から新たなテーマにチャレンジしたい。新年と共に新しくなるものの一つにカレンダーがある。新しい年のカレンダーを手にして先ず目が行くのが祝日だ。最近は「ハッピーマンデー制度」の導入で3連休が増え、休日の活用も多彩になった。本コラムも今年は月々の祝日に関連する苗字のあれこれを扱ってみたい。
　一月の祝日は「元日」と「成人の日」だ。「元日」は不動だが、「成人の日」は「ハッピーマンデー制度」対象の祝日で、今年は12日だった。
　苗字との関係ではさすがに「元日」さんは見つからなかったが、「元日田（モトヒダ）」さんが見つかった。残念ながらガンジツダとは呼ばないようだ。「元目（モトメ）」はうっかりすると「元日」や「元旦」と見間違いそうだ。
　一字姓の「元（ハジメ・モト）」さんもいる。「元」が頭に付く「元姓」も114種見つかった。ランキング（佐久間　英）では、元木の1400位を筆頭に元山（モトヤマ・ゲンザン：2830位）、元田（モトダ・ゲンダ：2715位）、元村（2746位）、元吉（モトヨシ：3883位）が4000番内に登場する。ユニークな苗字では「元老（モトオイ）」「元翁（ゲンオウ）」「元神（モトカミ）」だろう。「元女（モトメ・ガンニョ）」はあれこれ想像してしまう。因みに「元男」は無い。
　「成人」さんも残念ながら見つからなかったが、成馬（ナリマ）は見つかった。一字姓の「成（ナリ・ナル）」さんはいる。「成姓」は意外と少なく、92種しか見つからなかった。ランキングでは成田の345位を筆頭に、成瀬（737位）、成沢（1434位）、成川（1517位）、成島（1599位）、成毛（ナルゲ・ナリケ他：3386位）、成子（ナルコ：3743位）、成山（ナルヤマ：3836位）、成富（ナルドミ・シゲトミ他：3905位）など上位陣に結構見つかった。
　ユニークな苗字としては成行（ナリユキ）、成長（ナリナガ）、成願（セイガン・ジョウガン）、成神（ナルカミ）、成京（セイキョウ）、成城（ナルキ、ナリキ）、成宮（ナルミヤ）、成家（ナリイエ・ナリヤ）、成宗（ナリムネ）、成実（ナルミ・セイジツ他）、成美（ナルミ）、成美本（ナミモト）が見つかった。
　「元」と「成」の組合せの「元成（モトナリ）」も「成元（ナリモト）」も見つかった。

【平成27年1月号編集後記】

　あれから20年、今年の「1.17」は特別な日となった。6434名もの命が失われたが、その混乱の中でも新しい命が誕生している。その新しい命が今年、新成人となった。多くの苦難を乗り越え、たくましく育った新成人を心から祝福したい。
　20年の歳月が過ぎたが大都市直下型地震の猛威は今も我々の記憶に鮮明に残っている。阪神・淡路大地震の警鐘をしっかり肝に銘じ、きちんと対策を講じることが犠牲者への供養でもある。新たな耐震基準や耐震技術、補強技術も生まれた。防災という概念に加え「減災」という概念も生まれた。救援体制も見直され、大規模災害時の自衛隊等の初動体制も強化され「3.11」に生かされたものも多い。地震列島に住む我々は残念ながら地震から逃れることはできない。痛ましい災害を風化させることなく、平時から物心両面の備えをコツコツと愚直に積み重ねることが大切だ。
　阪神・淡路大地震では約25万戸もの家屋が全半壊している。膨大な被災の割には人的被害は奇跡的に少なかった。その最大の要因は発生時間が早朝の5時46分だったことだろう。この時間はほとんどの人が布団の中にいて倒壊家具・家屋の衝撃をわずかながらも緩和できた。新幹線も始発前だったし、多くの交通機関は本格的な運行前だった。倒壊したビルや家屋が道路をふさいだが車も人もまだ閑散時だった。もし発生時間がもう少し遅く、関東大震災のようにお昼前だったら人的被害は更に大きくなっただろう。
　地震の観測体制は通信技術や観測機器の進歩で格段に良くなった。それでも地震予知技術は台風等の天気予報に比べるとまだまだ未熟だ。気象衛星や膨大なデータを処理するコンピュータの進歩で天気予報の確度が格段に向上したように、地震観測の技術向上を期待したい。それまでは今ある技術を駆使して建物の補強や家具等の固定等の対策の実施、被災後の避難体制の準備、連絡手段等事前の備えを心掛けるしかない。地震の怖さは突然起こることだ。逃げ場のないこの不都合をしっかり受け止めることが災害対策の基本だろう。

　さて、今月の例会は恒例となっている代表幹事の講話だが、開催が1月30日（金）のため来月号の掲載となる。新年早々に新メンバー2名を紹介できた。ご両名の活躍が楽しみだ。

（片桐）