1. 保険について
私は生まれも育ちも大阪で、関西の大学を卒業後、東京に本社を置く機械専門商社に14年間おりました。その後、生命保険会社に転職し、19年間を過ごしました。そして、今年1月から現在の会社で働いています。働き始めてからは、ずっと名古屋で暮らしています。
まず20年近く携わっている保険の話からしますと、お客様のなかには損害保険と生命保険の違いが良くわからない方も多くいるので、少し説明したいと思います。保険は大きく、損害保険と生命保険に分けられます。
損害保険には傷害保険、火災保険、自動車保険などがあります。傷害保険には普通傷害保険、個人賠償責任保険、ゴルファー保険などがあります。個人賠償責任保険は、例えば、子供が自転車を運転していてお年寄りにぶつかり怪我をさせた場合、親のほうに損害金が請求されます。もし、亡くなられた場合は、数千万円、億単位もの請求金を請求されることがあります。こうしたことに備えるものですが、保険料については大変安いと思います。ゴルファー保険はホール・イン・ワンしたときのものとのイメージが強いですが、本来は打ったボールが前組のプレーヤーに当り、怪我や死亡させたりしたときに賠償する傷害保険であります。
生命保険は死亡と入院の2つに大別してよいと思います。死亡の保障として、定期保険、養老保険、終身保険の3つを抑えておけばよいでしょう。定期保険は掛け始めたばかりでも、もしもの時には最後まで掛け続けた時と同じ保障が得られますが、満期を迎えると保障がなくなります。養老保険は、満期を迎えると、満期保険金が受け取れます。掛け捨てが嫌いな方には、養老保険が人気です。定期保険も養老保険もそれぞれの利点がありますが、ともに満期があり、満期は保障の終了を意味します。満期時に、健康上の理由などによって、再び加入できるかどうか分かりませんので注意が必要です。これらに対して、終身保険には満期がありません。
逆説的に言いますと、人間はどう頑張っても、天国に行けるのは1回だけです。しかし、病気やけがで入院すること、手術することは何回でもあります。入院保険のほか、ガン保険もあります。
保険には、主契約と特約があります。主契約が保険であり、いわば親分です。特約は子分です。御主人が主契約を結び、奥さんや子供が特約に加入しているケースですと、御主人が亡くなると、特約も無くなってしまいます。夫婦といえども、保険は別々に加入したほうがよい所以です。
保険の効用は、小さなコストで大きな保障が得られるという事です。そして、保険は万が一の時のためともいわれますが、人は必ず一度は天国に行くので(たまに地獄行き?も有ります)、万が一ではなく、一分の一の確率に備えるものであります。現在の日本においては、二人に一人はガンになる時代です。とくに、60歳を越えるとガンの罹患率は急激に高くなります。
2. 健康について
健康について、本や雑誌に取り上げられていた話を紹介させて下さい。
最初は、慶応大学の講師の近藤誠さんが書かれた『医者に殺されない47の心得』。日本人は、世界一の医者好きな国民である。病気の9割は、医者にかかったからといって治るわけでもなく、回復が早くなるわけでもない。その一方で、薬の副作用や後遺症のリスクはとても大きいと説いています。また、日本人のガンの9割は、治療するより放っておいたほうが、元気に長生きできると、経験から語っておられます。
また、岡本裕さんは『薬をやめれば病気は治る』のなかで、血圧やコレステロール値を薬で下げると、それらの数値は改善こそすれ、死亡率は高くなると説かれています。
石井直方さんの『一生太らない体のつくり方』も大変参考になります。直接的な太る原因は、摂取エネルギーに対し、消費エネルギーが少ないからですが、加齢とともに代謝、すなわち、消費エネルギーが少なくなることに起因していると。その根本的な原因の一つは、意外なほど知られていないようですが、「筋肉量の減少」にあると。40歳を過ぎると目立って代謝が落ち、それに伴って脂肪の増加も際立つが、これは筋肉量が落ちるためで、それによって基礎代謝が落ち、徐々に体内にためこまれる脂肪が増えると。ダイエットの本質は筋肉トレにあるということです。
ケニー・マクゴニカルさんの「スタンフォードの自分を変える教室」も興味深いです。運動すれば、脳が大きくなる。運動は自己コントロールの向上やストレスの緩和につながるほか、意志力の強化にも効果が大きいそうです。結論は、薬を飲んで対処療法をするよりも、運動すれば、体も生活態度も良くなることから、運動はどんな薬よりも優れた「奇跡の薬」と呼んでいいと思います。
3. ダイビングについて
9年前、落合世話人らとタヒチのモーレア島に行き、ダイビングをしました(当時の様子を撮影したDVDを観賞)。サメの餌付けに参加し、最初は怖いと思ったものの、間近で見ることができました。人懐こいウミガメや日本では見られない大きさのウツボも見ることができ、貴重な体験をすることができました。ダイビングは非日常を味わえる、割と身近なツールです。最後に、拙い話にお付き合い頂き、誠に有難うございました。 |