2013年5月27日
ステキ・小粋・まち歩き。名古屋城本丸御殿・復元公開編の報告
中部経済同友会・「文化のまちづくり委員会」主催
副委員長 夢童由里子 記
中部経済同友会の「文化のまちづくり委員会」では以前より、まち歩きを実施。
これは海外・県・市外から観光に訪れる人口の低迷、当地のアピール不足の解決策、
経済と文化は両方揃ってこそ「まち」と呼び、文化とはなんぞや、など等の思惑で始まったものです。
知っているようで知らない。足元を知らずして他所の人に「こんなにも良い所です」と、案内もできない。
さあ歩こう。
自分たちの住むまち 「イイとこ捜しウォーク」の出発です。
2013/5/27 まち歩き・特別編
名古屋城本丸御殿・復元の市民運動「名古屋城文化フォーラム(旧・本丸御殿フォーラム)を興して今年で20年目に入ります。その節目の年にいよいよ本丸御殿の一部ですが復元公開ができました。
一般公開より、5月23日、一足早く竣工式・内覧が催され、感激の第一歩を本丸御殿に刻みました。
*(本丸御殿は戦国末期の1615年に完成。尾張藩初代藩主、徳川義直の住居や将軍の宿舎に使われた。城郭御殿の最高傑作で、1930年に国宝第1号に指定されたが、1945年に戦災で焼失した。
2005年に本丸御殿の復元を決定。2006年に発掘調査、2007年に実施設計が行われた。2009年1月、本丸御殿は、復元費150億円を民間、国、市が負担する計画で着工された。尚、市長選で本丸御殿の復元事業見直しの考えを示した河村たかし氏が当選。紆余曲折の末、事業は継続され、今日の式典につながった。)
晴れてテープカット!! 河村たかし市長、大村秀章知事、徳川義崇22代当主、梅山和成整備局長、豊田章一郎・トヨタ会長、三田敏雄中経済連会長、高橋治朗商工会議所会頭、藤田和秀市会議長、盛田和昭・モリタエンタープライズ会長さん達他の方々と。20年目の市民運動です。暑い日だったけれど、本丸御殿との初対面なので、感謝をこめて、和服で式典に臨みました。
平成25年5月23日、「名古屋城本丸御殿玄関・表書院完成記念式典」が名古屋能楽堂で開催されました。
河村市長は主催者あいさつの中で、「昭和7年から正確な実測図を作成していたから復元することができました。皆様のこれまでのご協力に感謝します。」とスピーチ。
これぞ、本物!狩野派の御用絵師たちの渾身の竹林豹虎図。御殿内部「二之間」のすぐ脇に、オリジナルの400年前の絵が展示されています。
この絵の迫力は狩野派のオトコ絵師が描いたもの。男性的で武張った虎の眼つきが、周囲を圧倒します。この襖を400年前、実際に家康も春姫も義直も、観ていたのですね。息遣いさえも、感じられる「凛とした」本物の絵です。
最新技術でコピーするのは簡単だけれど、「復元」は気の遠くなる作業が。絵を創るというより、言葉は難しいけど、やはり根気と努力と情熱の「作業」かもです。継承、リレーがキーワードですね。
公式内覧会。思っていた以上に素晴らしいできばえ、ヒノキの香りと新しい畳のイグサの匂いが入館した者に感動を与えます。外は炎天下でも、内部に入ると誰もが暑いなあといいません。ひんやりとしたいい感じの空気感。さすが、これが日本古来の日本建築だと思い至ったことです。
「御殿復元の寄付」本丸御殿・内に貴方のお名前。名古屋城本丸御殿の民間寄付も24年3月で49億4千万円まできました。目標の50億円まであと少し。私もビンボー作家ながら、ドーンと何回か寄付をさせて頂いております。
寄付したその年は、お茶漬けサラサラの食生活?(笑)。でも、満足。こんな立派な日本の資産が出きるんだもの。少しでも関心のある方々、そしてダイエット中のみなさま(笑)、寄付して本丸御殿に名前を刻みましょう。竹林豹虎図の狩野派の描いたホンモノは、残念ながら6月9日までの展示です。是非、また、収蔵されている本物を見たいものですね。
5月27日、同友会の「ステキ・小粋・まち歩き」委員会で29日公開前の内覧会をさせて頂きました。まず、能楽堂で40分、本丸御殿復元の過程と建設意義を、レクチャーしたあと名古屋城と義直公正室・春姫の御霊屋がある名古屋東照宮まで解説・案内をいたしました。つたない解説ですが、メンバーからよく理解できたとお褒めの言葉。嬉しかったです。名古屋城のあっちこっちも見学案内。
この日は、名古屋東照宮にもご案内いたしました。1945年5月14日の空襲により、義直以来の本殿、主要建造物を焼失したが、1954年 建中寺より義直の正室春姫(高原院)の御霊屋を移築して社殿とした。この御霊屋は1651年に万松寺境内に建てられ、1914年(大正3年) に建中寺へ移築されたものです。1960年(昭和35年)に愛知県の有形文化財に、また1992年には名古屋市の都市景観重要建築物に指定されています。児玉憲司宮司様より、浅野家の鷹の羽の紋、徳川家の三つ葉葵の紋の話もまじえて、名古屋城と義直公、春姫のつながりなどお話を頂きました。
5月29日。いよいよ一般公開が実施されました。この日から、遠来のお客様も多く、特に、土曜・日曜日は写真のように長蛇の列です。2時間待ちはありえますね。でも、皆様のご興味が名古屋城に注がれ、嬉しい限りです。
5月27日、特別内覧会に参加された「ステキ・小粋・まち歩き」の同友会メンバー。
名古屋城文化フォーラム(会員約2500名。年会費3千円)に、ご賛同・ご入会希望の方は、y@mudou-art.comまで、メールにてお申し込みください。またはtel : 052-734-7701 mobile : 090-2610-5925 fax : 052-734-7006までお知らせください。
夢童由里子 記
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