今回の産業懇談会木曜グループでは、パナソニック リビング ショールーム 名古屋(名古屋市中村区名駅2丁目7番55号)にて、産業懇談会初の料理教室を開催した。
出席者の皆様には同ショールーム2階のIH体験コーナーにお集まりいただき、受付を済ませてから、全員黒のエプロンを着用し、ご準備いただいた。
その後、河村世話人代表より、「本日は安心・安全なIH(Induction Heating::誘導加熱による電磁調理器)を使った男の料理教室を開催する。IHをご存知ない方も多いと思うので、この機会にIHについて知り、理解を深めていただきたい。」とご挨拶いただき、続いて講師の蓮沼あい先生、料理教室を行うにあたり、ご協力下さった中部電力(株)、パナソニック電工(株)、(株)ナショナルヤガタの皆様をご紹介いただいた。
◆パナソニック電工(株)様のご挨拶
今回の大震災以来、住宅業界では、(1)資材ショック(原料の高騰と不足)、(2)原発・電力ショック、(3)地盤ショック(津波により購入する土地の履歴に注目が集まる)、(4)マインドショック(結婚願望が高まり、2世帯住宅が増加)、(5)経営ショック、の5つのショック現象が起きた。
世間は現状について「大変だ」と言うが、「大変」とは書いて字の如く、"大きく変わる"ことであり、チャンスを活かしていきたいと思っている。
本日は、「料理男子」の中でも、IHを使用して料理を行う「IH男子」となっていただき、これまでの調理からの大きな変化を体験していただきたい。
◆中部電力(株)様のご挨拶
弊社の料理教室をご利用いただき、感謝している。大震災以降、特にオール電化が逆風の風潮となり、自粛ムードの中で更に浜岡発電所が操業停止となった。電気のことをご存知の方には、ピークを外せば問題ないとご理解いただけているが、世間では「電気を使うこと=悪」の風潮がある。しかし、こういう時こそ「IHは安心・安全・経済的である」ことを知っていただくチャンスであり、本日は皆様にIHをご使用いただき、そのメリットを実感してほしい。
最後に、(株)ナショナルヤガタ 取締役社長 矢形修己様より、「電子レンジで簡単に素早く調理できる料理」についてご紹介いただいた。
◆IHで作る・男の料理
講師であるフードコーディネーターの蓮沼あい先生より、調理メニューの紹介と調理手順のデモンストレーションが行われた。
今回のメニューは、夏を意識した「簡単イタリアン」:(1)トマトと香草の冷製パスタ、(2)ズッキーニのフライ、(3)海老の香草パン粉焼きの3品で、(3)、(2)の順で調理を行った。
蓮沼先生は、「ご参加の皆様が家庭でも調理できるメニュー、また『男の料理』にチャレンジされる方々なので、おしゃれな男性が多いのではと考え、イタリアンでレシピを構成した」と説明された。
<レシピ紹介>
(1)トマトと香草の冷製パスタ
材料(4人分)
フェデリーニまたはカッペリーニ 240g、トマト4個、バジル12枚、イタリアンパセリ 大さじ1、ケッパー8粒程度、ドレッシング(レモン汁:大さじ1、昆布茶:小さじ1.5、オリーブオイル:大さじ1.5、こしょう:少々)
- トマトは湯むきし、種とへたを取ったら、大きめのざく切りにする
- バジルは大きめのみじん切りにする
- イタリアンパセリ、ケッパーはみじん切りにする
- ドレッシングの材料を混ぜ合わせ、1〜3を混ぜて、冷蔵庫でマリネしておく
- パスタは1%の塩を入れた熱湯で柔らかめにゆで、冷水で冷し、水気をしっかりと拭き取ったら、ドレッシングをあえる
(2)ズッキーニのフライ
材料(4人分)
ズッキーニ1本、塩こしょう 各少々、衣(薄力粉:適量、溶き卵:1個分、パン粉:適量)、レモン1/2個、揚げ油:適量
- ズッキーニは1cm幅の輪切りにし、塩こしょうをふり、薄力粉、溶き卵、パン粉の順につける
- 170℃に熱した油できつね色になるまで揚げる
- 油をよく切って皿に盛り、くし形に切ったレモンを添える
(3)海老の香草パン粉焼き
材料(4人分)
海老4尾、香草パン粉(A=パン粉:大さじ2、オリーブオイル大さじ2、ローズマリーみじん切り:小さじ1/2、オレガノ:小さじ1/2、パセリみじん切り:小さじ1、粉チーズ:大さじ1、塩こしょう:各少々)
- Aをよく混ぜ合わせて、香草パン粉を作る
- 海老は背を開き、背わたを取ったら、オリーブオイルを少々をまぶし、香草パン粉をのせ、手で押さえる
- 魚焼グリルで170℃で15分ほど焼く
蓮沼先生によるデモンストレーションの後、参加者全員が有頭えびの背を開き、香草パン粉をのせる作業を行った。海老を焼いている間に、ズッキーニに衣をつけ、IHの機能により常時170℃に保たれた揚げ油できつね色になるまで揚げた。
IHのメリットは、温度と時間が設定でき、安全で経済的に料理ができることである。参加者は、全員エプロン姿で、日頃実践経験の少ない料理に、真剣かつ大いに楽しみながら取組んだ。調理後は全員で試食を行った。
続いて、株式会社ナショナルヤガタ様のご厚意で、同社矢形社長より「電子レンジで簡単にできる料理」を6種類ご紹介いただいた。
<レシピ紹介>
(1)スクランブルエッグ
- コップに卵を割り、よく溶きほぐす
- 塩こしょうで味つけする
- レンジ600Wで1分加熱する
- 割り箸で卵を細かくかき混ぜて、できあがり
(2)ほうれん草のおひたし
- ほうれん草を洗う
- ラップに、束の向きを交互に配置して包む
- レンジ600Wで1分加熱する(100g:1分)
- 水でよく洗い、アクを取る
- 束を3cmずつに切って、盛り付ける
- 醤油・ごま・鰹節をかけてできあがり
(3)アサリの酒蒸し
- 皿にアサリを入れ、お酒をかける
- 皿にラップをかけ、レンジ600Wで3分加熱する
- アサリの口が全て開いたらできあがり(開いていなければ追加で更に加熱する)
(4)じゃがバターの塩辛のせ
- よく洗ったじゃがいもをラップに包む
- レンジ600Wで4分(100g:2分)加熱する
- じゃがいもに切れ目を入れ、バターをのせる
- 塩辛をのせる
(5)ホワイトソース
- 大き目の器に小麦粉30gとバター30gを入れる
- レンジ600Wで1分加熱する
- バターが溶けたら泡だて器で1とよく混ぜる
- 牛乳300ccを少しずつ入れながら、塩こしょうを加えて、なめらかになるまでよく混ぜ合わせる
(6)うどんグラタン
- グラタン皿にうどんを入れ、油を適量かける
- レンジ600Wで4分加熱したじゃがいものスライスと、2分加熱した玉ねぎのスライスを1にのせ、適量のケチャップで味付け、よくかき混ぜる
- (5)のホワイトソースととろけるチーズ、パン粉をのせ、(レンジの)グリル皿にセットする
- 250℃に温めたオーブン(機能)で15分加熱する
産業懇談会初めての料理会は、大変盛況のうちに終了した。イタリアン、電子レンジ調理、どちらも手軽に楽しく調理していただけるメニューばかりで、参加者の方からは「ぜひ自宅で試してみます!」という声が多く聞かれた。 |