産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】  第110号 2011.7.29発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成23年7月度(第110号) 目次
【23年6月度産業懇談会(水曜第1G)模様】 6月21日(火) 11時30分〜14時00分
【23年7月度産業懇談会(火曜G)模様】 7月5日(火) 12時00分〜14時00分
【名古屋いちばん物語】 No.18
【中部再発見コーナー】 有松編
【新会員自己紹介】
藍田 正和氏

株式会社テクノ中部 代表取締役社長

小川 正人氏 全日本空輸株式会社 上席執行役員名古屋支店長
小林 郁生氏 中部冷熱株式会社 代表取締役社長
佐伯 秀男氏 株式会社NTT西日本アセット・プランニング 取締役東海支店長
杉本 達哉氏 杉本食肉産業株式会社 代表取締役社長
高渕 一幸氏 エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社 取締役社長
竹内 俊一氏 株式会社 NTTデータ東海 代表取締役社長
中村 克央氏 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 常務執行役員東海支社長
森口 茂樹氏 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員
【9月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 【保健師からの健康だより】 No.88
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.33
コラム3 【苗字随想】 No.110

【23年6月度産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ『 名古屋市科学館 視察会 』

日  時:平成23年6月21日(火)11時30分〜14時00分
場  所:名古屋市科学館
参加者:35名

スピーカー:
杉浦 金之(すぎうら かねゆき
名古屋市科学館 学芸課 課長


 今回の産業懇談会視察会では、名古屋市科学館(名古屋市中区栄2-17-1)を見学した。
 出席者の皆様には名古屋商工会議所ビル2階の名商グリルにお集まり頂き、昼食後、名古屋市科学館の学習室に移動した。落合世話人のご挨拶の後、杉浦金之様より名古屋市科学館概要についてご説明頂いた。

◆名古屋市科学館概要
 同館は、昭和37年に「天文館」、昭和39年に「理工館」、平成元年に生命、人体、暮らし、環境等、当時としては先進的な分野を扱った「生命館」を開館した。そのうち、天文館と理工館は、建築後約50年が経過し、建物の老朽化、耐震性の低さ、バリアフリー未対応など様々な課題を抱えていた。これらの問題を解消するべく、平成19年度から改築整備を進め、今年3月19日に改築オープンした。旧理工館・天文館のあった場所の北側に新館を建設、生命館と繋ぎ、旧館を取り壊した跡地(南側)には、屋外展示場を建設中である。改築整備にあたっては、(1)科学の面白さを感じることができる、(2)何度も行きたくなる、(3)科学好きの子どもを育てる、(4)地球環境時代に対応する、(5)(大学などと)連携する、の5つの基本方針を掲げた。
 同館全体の特徴は、(1)世界最大のプラネタリウム・ドームに投影される、本物に近い星空、(2)新館の目玉となるダイナミックな大型展示、(3)プラネタリウム・ドームの球体を強調したランドマーク的な外観デザイン、(4)太陽光発電や壁面緑化、制振構造やエレベーター構造の可視化を図る等、建物自体が展示装置となる施設である、という4点である。
 天文館にはプラネタリウム・ドームがあり、この球体は、長島町通から見ると、ちょうど宙に浮いているように見える。球体の愛称は「Brother Earth」といい、これはネーミングライツの公募を行い、その権利を取得したブラザー工業株式会社が命名した。                 
 プラネタリウムのドーム内径は、改築前の内経20mから35mとなり、愛媛県の総合科学博物館(30m)を上回って、現在世界最大である。座席数は以前の430席から、350席に減少したが、これは後ろに倒れるだけでなく、シート全体が左右に動く大型リクライニングシートを配置したためである。プラネタリウム・ドームが映し出す大きく広大な星空を自由に見渡せるように、という工夫がなされている。
 理工館の2階〜6階は常設展示を配置しており、その中には(1)「雲、雨、川、海」による水の循環の表現や音と光を連携させた演出を見ることができる「水のひろば」、(2)人工的に竜巻そっくりの巨大な空気の渦をつくり出すことができる実験装置である「竜巻ラボ」、(3)2基の大型コイルから向かってくる120万ボルトの放電により、ダイナミックな電気エネルギーを体感することができる「放電ラボ」、(4)マイナス30℃の極低温空間で、オーロラや白夜の全天周映像を見て極地の疑似体験ができる「極寒ラボ」の4つの大型展示も配置している。「放電ラボ」、「極寒ラボ」は、体験に整理券が必要となっており、整理券配布時には常に長蛇の列ができるほどである。
 その他にも、理工館、天文館、生命館それぞれに、「みて、ふれて、たしかめて」をテーマにして、楽しく学べる展示が約230点配置されている。
 なお、現在工事中の屋外展示場には、これまで展示を行っていたB6型蒸気機関車や市電1400型ボギー車も継続して展示し、新たにJAXAから譲り受けたH2Bロケットや国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」のモデル展示も行う。本年秋には施設全体が完成するため、是非より多くの方に同館へお越し頂きたいと思っている。

名古屋市科学館 視察

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【23年7月度産業懇談会(火曜G)模様】

テーマ『 わが社の農業ビジネスII〜最先端の植物工場 』

日  時:平成23年7月5日(火)12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 桂の間
参加者:31名

スピーカー:
井上 豊秋(いのうえ とよあき)
揖斐川工業(株) 取締役社長

井上 豊秋氏

1.会社紹介
 当社は昭和20年から、採取船による揖斐川の砂利等の骨材資源採取をしたのが始まりです。しかし、河川資源の枯渇から、河川の砂利採取を取り止め、旧河川域に広がる農地を一時転用しながら骨材資源を確保しました。骨材プラントでは、原石の破砕、選別、洗浄の工程の後、コンクリート用骨材となります。かつて最盛期には8つの工場で年間350万tは出荷しましたが、現在は4つの工場で年間150万tの出荷です。誇りに思うことは、農地の賃借料を支払いながら農地の整備につなげたことです。3,000万tの原石掘削をしながら、土地区画整理をした面積は273.4haとなります。また、ダムの堤体コンクリート工事も行いましたが最近はありません。骨材にセメントを加えてのコンクリート二次製品では、昔は草が生えないようコンクリート製品で抑えましたが、最近は緑化や景観を重視して、逆に草が生えるようなコンクリート製品が求められています。運送業では、岐阜の工場から砂利を名古屋方面へ運び、帰りのダンプトラックに肥料の原料や石炭、コークスを岐阜・大垣方面へ運んだのが始まりですが、現在では、LPG、LNG、有機薬品などのタンクローリー輸送を行っています。

2.培土(水稲用育苗培土・園芸用培土)
 農業分野への進出はもともと原石の洗浄水をプレスしてできるプレス土の処理に困り、それに肥料化の技術を開発して育苗用の粒状培土としました。この培土は育苗センターなどで稲苗成育に使用されています。

3.苗生産(花・野菜)
 園芸用の苗はプラスチックの育苗用多穴セルトレーに土詰め、灌水、プレッシャー、種撒き、覆土、灌水の基本的工程を経て、養生庫で成育させます。日常ご覧になる花の苗はほとんどがこの方法で作られていますが、量的に一番多いのは冬から春に咲くパンジーです。しかし、最近の経済状況から花が売れず、また園芸ブームが95年をピークに一段落したため、生産者はご苦労されています。また、クリスマス時の典型的な花シクラメンは、昨年は猛暑により開花タイミングが狂い、売れる時期とのズレにより販売には苦労されました。鉢花生産は一年間精根かけて作ったものが、少し開花時期が外れると売れなくなるリスクの高いビジネスでもあります。
 また、最近は野菜のプラグ苗が売れています。生産農家の構造的変化、つまり高齢化により土や苗の病気に対応できず、温室などで育成された健康苗を利用されています。震災による節電対策として、今年は壁面緑化用の植物として注目を浴びているゴーヤが良く売れています。接木苗は、例えば実が良くなる品種のトマトの穂木を、根はりが良く丈夫な台木苗に接木することで生産されています。挿し木では、南米やアフリカから植物のベースとなる葉が空輸され、トレーの穴に一つずつ挿して苗として生産されています。ポインセチアの苗もメキシコからこのような形で輸入され、挿し木を行い大きくして、生産農家で育てられ市場に出て行きます。

4.最先端植物工場
 当社が得意とする太陽光利用高効率大型植物工場は、なるべく人手をかけずにムービングベンチ(ハウス内を自由自在に栽培ベッドが移動する)を動かすことで野菜や花の生産を行うシステムです。温室内の温度調整や日照の調整を行いながら、植物に最適の環境をつくりだしています。養液をコントロールし給水や収穫作業、計量、包装も自動化が可能です。最近、企業による農業参入がマスコミでも取り上げられていますが、農業生産の一番の問題は販売力と収益性です。カイワレ大根とブロッコリーのスプラウトなどは、完全自動化ラインで生産されていて、我々が最も得意とする大型植物工場の典型です。

5.当社の最新苗工場(神戸ナーサリー)
 岐阜県安八郡神戸町に最新設備を備えた野菜苗専用のナーサリーが完成しました。もともと神戸町は天皇・皇后両陛下が見学訪問されたくらい有名な切りバラ産地ですが、花市場の低迷や輸入品の増加、他県の補助金の増額などによりここの競争力が低下したため、生産施設は遊休化していました。そうした中で、従来は企業が農地を使うことは難しかったのですが、当社では、国、県、町の支援もあり、地域連携型モデル事業として遊休農地や温室を活用して設備投資を行いました。今までは花苗と野菜苗を同じ温室内で作っていましたが、虫や病気が異なることや野菜苗の需要が高まっているため、両者を分離し「野菜苗専用工場」を作りました。苗用トレーの移動はすべて機械化してあります。また、病原菌対策も行っています。日本の温室における最大の課題は夏の高温対策です。このために、クールパッド冷房以外にヒートポンプエアコンまで準備して、夏の高温対策としています。当社は苗と培養土を生産農家に供給していますが、今後はこの両分野でのシェアアップにつなげたいと考えています。太陽光利用型大型植物工場等のご計画がおありでしたら、是非ともご一報いただきますようお願い申し上げます。

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【名古屋いちばん物語】 No.18

テーマ『 「住吉の語り部となりたい」 シリーズ第4回 』

料亭つたも主人
深田正雄

三業者の街、終戦後住吉の商人達

 元禄の頃、御畳奉行朝日文左衛門は芝居が大好きで、目立つ本町通を避けて住吉界隈で深編み笠をかぶって、若宮八幡、清寿院、大須観音、七つ寺に出かけたようである。このころから本町の東、住吉通りは芸者・置屋・料亭の三業者の街として栄えました。
 祖父、良矩曰く「戦前の住吉は、芸者300名、料理店・置屋40店舗以上で大きな料亭が軒を連ねていた・・・」とのこと。私も小学生の頃には、住吉通りの西はキャバレー、東は割烹店が多く繁盛していたことを思い出しております。
 何か記録はないかと思っていたところ、シリーズ第2回で紹介した昭和34年4月、皇太子と美智子様のご成婚を祝って産宮住吉神社建立時の寄進品より、当時の進駐軍マーケットから神武・岩戸景気に沸き立つ商売のツワモノ達をたどっていきます。

若宮HP:http://www.wakamiya-bridal.com/wakamiya/powerspot/index.html

住吉神社写真:若宮境内北東
若宮境内北東

寄進内容と当時の商人紹介

鳥居一対:料理旅館蔦茂(住吉町2丁目)・・・祖父良矩が若宮の専務総代を務め、当時は旅館としても繁盛、この頃、南館ビル建設、日本画の収集にも熱心でした。屋号の蔦茂は若宮にて好評の歌舞伎「一本刀土俵入り」の茂兵衛とお蔦さんからいただいとか??まもなく創業100年の名古屋市内では最も歴史ある料亭。

狛犬一対:山田久太郎(2丁目)・・・キャバレーメイフラワー経営、ミカドの山田泰吉氏の実弟、多くの米兵が出入りしておりました。よく火事騒動があり、近所ではハラハラの連続でした。兄同様、事業が困窮して、処分されましたが現上田オーナーも名前は継承されて、飲食テナントのメイフラワービルと呼ばれています。

燈籠一対:浅井鎮一・川本真一(3丁目)・・・中京既製服として、いち早く既製服(首吊り背広)を全国のテーラーに販売、現在はマンション経営。

清め洗い:菊花堂本店(2丁目)http://pws.prserv.net/kikkado/honten.html
明治時代外松ネ三郎創業の文具卸老舗、皇室の菊の御紋がトレードマーク。絵葉書、地図、アルバムでは著名。同社の自主廃業に伴い、現在は愛知コクヨ加藤憲株式会社の関連組織となる。かに道楽跡地となり、現サラ・スクエアビル

神殿横・石柱一対:近藤産業株式会社(2丁目)・・・老舗の鞄卸商として活躍、
先代は3丁目水野鞄店から独立創業したとのこと。当時から本町を中心に鞄袋物問屋が多く全国の百貨店を販路としたようです。現在は、若者向け飲食店の今昔物語、ななやタイガーなどが入居。

石柵碑・正面北角:中部観光株式会社赤玉会館(1丁目)・・・日本のドンキホーテ山田泰吉氏・戦後最初の事業:「特殊慰安施設協会」が従業員を募集していた。たかをくくっていたら、若い女性が殺到したとしばらくして報道されていた。「女は現実的だ」と再認識した彼は、昭和21年、進駐軍を相手にした「赤玉」というキャバレーを、広小路角の焼け残った富国生命ビルで開業、23年には中部観光株式会社設立、幅広いレジャー産業に参入、そして、翌24年にはパチンコ赤玉会館をオープン。その後のキャバレーミカドの展開は余りに有名:詳しくは下記参照下さい。跡地は東急イン栄となっています。山田泰吉:http://www.takjapan.com/takGigaGinga961225.htm

まだまだ、続く、戦後の住吉商人ストーリー、次回もお楽しみに!

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【中部再発見コーナー】 有松編

2010/12/02
中部経済同友会・文化のまちづくり委員会主催

記  夢童由里子 (文化のまちづくり委員会・副委員長)
 第2回「ステキ・小粋・まち歩き」

中部経済同友会の「文化のまちづくり委員会」では以前より、まち歩きを実施。
これは海外・県・市外から観光に訪れる人口の低迷、当地のアピール不足の解決策、
経済と文化は両方揃ってこそ「まち」と呼び、文化とはなんぞや、など等の思惑で始まったものです。
知っているようで知らない。足元を知らずして他所の人に当地は「こんなにも良い所です」と、案内もできない。
さあ歩こう。
自分たちの住むまち 「イイとこ捜しウォーク」の出発です。

ステキ・小粋・まち歩き。第2回/有松編

「まち歩き」第二回目は有松で開催。絞りのまちの「魅力・繁栄」・「かげり・憂い」など、活性化を考える為の勉強会。 今回は朝日新聞、東海テレビ、CBCテレビも取材に。出席者30名。

  
江戸時代からある豆絞りの手ぬぐいを、昭和30年、「張正」の鵜飼さん親子が江戸の浮世絵を参考にしながら復活させたもの。板締めの技法を使って染められる。「雪花絞り」は、布を三角形や四角形に折り畳み、それぞれの"辺"を染料に浸すことで、独特の幾何学的な模様が染め出される。まさに職人技。職人魂健在.。

  
熱心に鵜飼さん親子から話を聴く大森邦彦委員長はじめ経済同友会参加者。解説者は「シボリドットコム有松」の永井鎮氏。米屋の永井商店を経営、自身のお家も有松らしい佇まい。

 
からくり会館へ。有松にある3台の山車のうち、1台を定期的に展示している。豪華な飾り付けをした山車が身近にゆっくり見ることができる。
あっち見たりこっち見たり。クルマが結構多いので江戸時代ムードも一挙に現実に。それでも最近やっと、一方通行になった。


絞り会館へ。 絞りの歴史資料や技術が実物を使い、わかりやすく展示されている。伝統工芸士による絞実演も必見の価値がある。
会議室で勉強会 。熱心に質疑応答。「住む人は改革」を、訪れる人は「保守・保存」を。悩ましい現実。
「文化のまちづくり委員会」も、何か提案・提言・アイディアを「絞り」ださねばと議論が白熱。

 
初代竹田庄九郎の屋敷で、現在は子孫の8代目竹田嘉兵衛さんが受け継ぐ。町屋建築を良く残した、旧東海道を代表する建物のひとつ。
主屋1棟・蔵3棟・茶室1棟・26畳の書院造りの座敷からなる。二階の壁は黒しっくいの塗ごめ造り、ひさしには明治期のガス燈が乗り、当時の商家の繁栄ぶりを細かく今に残している。屋根は瓦葺きで名古屋市指定有形文化財。

 
このお邸で一番年代物のお茶室と座敷。維持費がどれだけかかるの?竹田嘉兵衛さんが、「維持する苦悩」と「文化の伝承者としての誇り」も話される。
奥座敷でお抹茶を頂きながら、今後のまちづくりの参考意見の交換会。

今回のプレゼント、タオルマフラーの色はブラック。
次回は覚王山近辺をステキ・小粋・まち歩きしたレポートをいたします。

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【新会員自己紹介】

藍田 正和氏
水曜第2グループ

藍田 正和(あいだ まさかず)
株式会社テクノ中部 代表取締役社長

【株式会社テクノ中部】
〒455-8512 名古屋市港区大江町3-12
TEL:052-614-7171 FAX:052-614-7151
URL:http://www.techno-cyubu.co.jp

 株式会社テクノ中部の藍田でございます。
 産業懇談会水曜第2グループに参加させていただきます。前任者の山本豊同様、宜しくお願い申し上げます。
 当社は、中部電力グループの一員として、火力発電所における燃料あるいは環境関連設備の管理業務を中心にエネルギー分野における環境関連サービスを提供している会社でございます。3.11の東北地方太平洋沖地震により原子力発電あるいは電気事業のあり方が話題となっており、当社事業についても不透明感が増しておりますが、電力供給という公益事業を担う一員として社会に貢献してまいりたいと思います。
 最近のエネルギー、環境あるいは経済の動向は、目まぐるしく動いております。産業懇談会参加については、企業経営にとって、こうした社会全般の幅広い環境変化を感じ取る貴重な機会と考えておりますので、今後ともご指導・ご教示のほど、よろしく申し上げます。        

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小川 正人氏
木曜グループ

小川 正人(おがわ まさと)
全日本空輸株式会社 上席執行役員名古屋支店長

【全日本空輸株式会社 名古屋支店】
〒450-6211 名古屋市中村区名駅4-7-1 ミッドランドスクエア11階
TEL:052-586-8900 FAX:052-586-8902
URL:http://www.ana.co.jp/

 ANA名古屋支店の小川でございます。
 この度、中部経済同友会の産業懇談会木曜グループに参加させて頂くことになりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 さて、弊社ANAですが、その前身である日本ヘリコプター輸送株式会社が設立されたのは1952年でした。当時、日本の空を取り戻すために小さな会社を立ち上げようと苦労していた時、その設立発起人に名を連ねて下さった方々は16人、そのうち5人までもが中部財界の方々でした。ANAはその誕生時からこの中部地域と切っても切れないご縁があったのです。
 今年、待ちに待ったボーイング787型機が完成します。この飛行機はその35%が日本の企業で製造されており、それらの企業はこの中部地域に立地しています。Made with Japan の機体と言われていますが、まさしくこの中部地域で産み落とされる飛行機と言っても過言ではありません。この787の1号機はANAに納入され、ANAはこの787を55機購入しています。先日、787の試験機が中部空港にも飛来してお披露目できましたが、この次にはANAの1号機を持ってきますので、ぜひご期待ください。

 続いて私についてです。名古屋勤務は初めてですが、既に名古屋での生活を楽しんでおります。6月の異動後、日を追うごとに暑さが増していくようですが、暑さに負けまい、と日々営業に走り回っております。皆様のお仲間に入れて頂きましたことに感謝申し上げるとともに、皆様のご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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小林 郁生氏
火曜グループ

小林 郁生(こばやし いくお)
中部冷熱株式会社 代表取締役社長

【中部冷熱株式会社】
〒461-0005 名古屋市東区東桜二丁目13番30号トヨペットニッセイビル5F
TEL:052-932-5550  FAX:052-932-5528

 中部冷熱株式会社の小林でございます。
 このたび、産業懇談会の火曜グループに、伊藤徳也の後任として参加させていただくことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 弊社は中部電力の発電用燃料である液化天然ガス(LNG)の持つマイナス162度Cの冷熱を利用する目的で作られた中部電力の100パーセント出資子会社で創立は1978年です。
 主な事業内容は冷熱の供給・販売と冷熱を利用して製造された液化酸素、液化窒素、液化炭酸ガス、ドライアイス等の卸販売です。

 このように東海地区の経済を支えておられる有力な皆様方との業種を超えた交流の機会を与えていただくことになり、大変感謝いたしております。
皆様方のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

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佐伯 秀男氏
水曜第2グループ

佐伯 秀男(さえき ひでお)
株式会社NTT西日本アセット・プランニング 取締役東海支店長

【株式会社NTT西日本アセット・プランニング東海支店】
〒451-0075 名古屋市西区康生通1丁目32
TEL:052-524-1995 FAX:052-524-4627
URL:http://www.ntt-ap.co.jp/

  NTT西日本アセット・プランニング東海支店の佐伯秀男でございます。
 この度、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。
 弊社は、平成19年10月にエヌ・ティ・ティ九州エコーズ(株)、エヌ・ティ・ティ・アセット・プランニング四国(株)、エヌ・ティ・ティ・アセット・プランニング関西(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・アセット・プランニング東海の4社が合併し、新たに(株)NTT西日本アセット・プランニングとして、再スタートをしました。
 弊社は、NTTグループが保有する不動産をはじめ、各地の遊休土地や建物の空きスペースの利活用を通じて地域社会の発展に貢献することを目的として、地域に根ざした営業活動を行っており、不動産事業を中心に、駐車場、ゴルフ練習場、テニススクール、レンタル菜園、エコステーションなどの事業を行っています。
 私事ですが、4年前まで3年間三重県で勤務した経験があり、今回が二度目の東海勤務です。
 今回も大阪の自宅を離れ、三度目の単身赴任をすることになりました。
 趣味で弓道をしていますが、全国一弓道が盛んな名古屋の弓道に触れる良い機会を頂いたと喜んでいます。会員の皆様方との新たな出会いを大変楽しみにしております。若輩者ですが、前任者の川上同様、皆様方のご指導ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

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杉本 達哉氏
水曜第1グループ

杉本 達哉(すぎもと たつや)
杉本食肉産業株式会社 代表取締役社長

【杉本食肉産業株式会社】
〒460-0008 名古屋市中区栄3-1-35
TEL:052-741-3251 FAX:052-731-9523
URL:http://www.oniku-sugimoto.com

 杉本食肉産業(株)の杉本達哉と申します。
この度「東日本大震災」で被害を受けられた方々並びに企業様に、心よりお見舞いを申し上げます。
私はこの度、「中部経済同友会」並びに「産業懇談会 水曜第1グループ」に参加させて頂く事になりました。どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

 弊社は、明治33年創業で、今年で111年目となる名古屋の食肉問屋です。量販店、ホテル、外食産業等への卸売りの他、百貨店等での直売、レストラン事業等を手がけております。そして、「食肉を通して、日本の食文化に貢献したい」という基本理念の基、お客様に信頼され、愛される企業ブランドの構築に努力しております。
 日本の食は、「食育」「食料自給率の低下」「TPPへの対応」等様々な問題を抱えています。又、震災以後は、放射性物質に汚染された食品に対する消費者の不安等もあり、色々な意味で、今「日本の食の危機」を感じています。この様な時こそ、世界に誇る日本の「黒毛和牛」を守り、産地と消費地との架け橋になる事が私たち問屋の努めであると思っています。
 私は、大学を卒業後、プリマハム(株)に入社、関東で営業、仕入れ、製造を経験致しました。その後、杉本食肉産業(株)に入社し、2009年4月に社長に就任致しました。また、(社)名古屋青年会議所にも、1984〜1999年まで、15年間在籍させて頂きました。中部経済同友会に参加させて頂く事は、私自身、視野が広がり多くの学びを頂けるものと楽しみにしています。
 どうぞ宜しくご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

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高渕 一幸氏
水曜第1グループ

高渕 一幸(たかふち かずゆき)
エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社 取締役社長

【エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社】
〒456-0016 名古屋市熱田区五本松町7-30 熱田メディアウィング
TEL:052-684-2222 FAX:052-678-1699
URL:http://www.nttcom-tokai.co.jp/

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア東海株式会社の高渕と申します。
 この度、前任の古川の退任に伴い、「産業懇談会 水曜第1グループ」に参加させていただくことになりました。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 弊社は、NTTコムウェアグループの一員として、日本の通信インフラをシステム面で支えるともに、「心をつなぐ、社会をつなぐ」をスローガンに、社会基盤であるICTを支え続けることで、みなさまのビジネスに新しい価値を提供し、豊かなコミュニケーション社会の実現に貢献したいと思っています。

 私個人は、生まれと育ちともに千葉県松戸市で、今回は初めての名古屋勤務です。記憶にはないのですが生まれてまもなくしばらくの間は、父親の仕事の関連で岐阜県の揖斐で徳山ダムや横山ダムの建設現場に居た写真が残っており、いつか現地を訪ねてみようと思っています。

 産業懇談会への参加を機に、みなさまのご指導ご鞭撻の下、「日本の元気」に少しでも貢献していければと思っています。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

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竹内 俊一氏
水曜第2グループ

竹内 俊一(たけうち しゅんいち)
株式会社 NTTデータ東海 代表取締役社長

【株式会社 NTTデータ東海】
〒460-0003 名古屋市中区錦二丁目17番21号
TEL:050-5556-2801
URL:http://www.nttdata-tokai.jp/

 株式会社NTTデータ東海の竹内でございます。
 このたび前任者の中村を継いで産業懇談会水曜第2グループに参加させて頂くことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 私たちを取り巻く社会、事業環境は、想像をはるかに超えるスピードで変化しています。加速する社会環境の変化のなかでICT(情報通信技術)の効果的な活用は、企業戦略の一翼を担い、事業拡大や市場競争力の強化には不可欠、且つ新たな価値を創造する原動力となっています。弊社は、中部地域におけるNTTデータグループの事業拠点として、お客さまの事業活動をICTで支える事業パートナーを目指し、コンサルティングから情報システムの設計、開発、運用、保全まで、お客さまにご満足いただけるサービスの品質と付加価値の提供に鋭意努めております。
 日本製造業、そして地政学的にも日本の中心となる当地が、日本経済再興の一大推進力になるものと大いに期待しています。私どもNTTデータ東海もお客様の国内はもとよりグローバル展開も視野に入れ、ICTを駆使した事業変革をお手伝いしていく所存です。

 さて、私は神話のふるさと、島根県出雲市の出身です。本年6月末に当地に就いて未だ1カ月足らずですが、市内をはじめ周辺には見どころも多く、噂に違わぬナゴヤめしの美味しさにも大満足で快適な名古屋ライフを楽しんでいます。
 今回、産業懇談会の参加を通じて、様々な業種、業界の諸先輩方の貴重なご意見を拝聴できることを大変楽しみにしております。皆さまにおかれましては、何卒ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。

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中村 克央氏
水曜第1グループ

中村 克央(なかむら かつひろ)
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 常務執行役員東海支社長

【株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ】
〒461-8565 名古屋市東区東桜1-1-10 アーバンネット名古屋ビル
TEL:052-968-7111 FAX:052-950-7233
URL:http://www.nttdocomo.co.jp

 NTTドコモの中村でございます。
 このたび産業懇談会に入会させていただくことになりました。
 どうぞよろしくお願いいたします。
 ドコモの東海支社は、愛知、岐阜、三重、静岡の4県のお客様に携帯電話を中心としたサービスを提供させていただいております。
 この4県で、ドコモとご契約いただいておりますお客様は約590万契約でございます。このように数多くのお客様に支えられて成り立っている会社ですから、『お客様満足度の向上』を最大の目標に掲げ取り組んで参りました。その結果、お蔭様で2010年度には、外部の評価機関から、『お客様満足度No.1』の評価をいただくことができまして、大変ありがたいことだと思っております。
 最近は、スマートフォンの時代になってきております。昨年度は総販売数の1割強を占めていた程度でしたが、今年度は3割を超え、さらに来年度は5割を超えるだろうと考えております。従いまして、これからはこのスマートフォンを含めてお客様満足度の向上に引き続き努めていくこととしております。
 前職では、株主総会の運営、東日本大震災対応、節電施策の推進などを行っておりました。中でも、東日本大震災に当たっては、『安心・安全』を標榜するドコモにとって、『つながる』、『通信インフラの確保』という、本来果たすべき役割、期待されている役割は非常に重く、かつ大きいことを痛感しました。
 ドコモでは、今回の震災を受け、新たな防災計画を発表し、すでに取り組みを開始しております。相手が自然ですから、これだけやっておけば大丈夫ということはないと思いますが、非常時に備え、エリアを広くカバーする基地局の建設や、停電時に備えた大容量蓄電池の配備など、出来ることは全部やっておこう、という考えで取り組んでおります。
中でも、東海エリアは東海地震、東南海地震などの想定エリアですし、全国に負けないスピードと中身で対応していく必要があると考えております。
 私は、電電公社時代になりますが、約30年前に、三重県内の電話局で2年間勤務していたことがあります。当然のことながら、その頃とは経済も社会も大きく異なっておりますので、産業懇談会におきまして、多くの方々からご意見・ご指導をいただきながら東海地方の安心・安全に貢献していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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森口 茂樹氏
水曜第2グループ

森口 茂樹(もりぐち しげき)
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 常務執行役員

【三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社】
〒460-8621名古屋市中区錦3丁目20番27号
TEL:052-203-5323
URL:http://www.murc.jp

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの森口と申します。
 このたび前任の多田利行の後を受け、中部経済同友会、ならびに水曜第2グループに参加させていただくこととなりました。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 当社は、東海銀行の関連会社であった「セントラル経営センター(=東海総合研究所)」を母体とし、親銀行の2度の合併に伴い現在の社名となりました。昭和54年の会社発足以来「地域に根ざしたシンクタンク」として約30年あまりにわたって、民間企業向け経営コンサルティング事業や、官公庁向け政策研究事業、マクロ経済分析、会員向け情報サービス事業、企業向け研修・セミナー事業などを通じて、中部地域の皆さまにお役に立てるよう力を尽くしてまいりました。これからも、混迷の時代を乗り切るための「皆さまの知恵袋」として、さらにお役に立てるようにコンサルタント・研究員・社員一同全力で取り組んでまいる所存でございます。どうかよろしくお願いいたします。

 私は京都生まれの京都育ちですが、縁あって昭和56年東海銀行に入行以来すでに20年以上この地でお世話になっており、家族ともどもすっかり「名古屋」ネイティヴ気取りです。熱田区に住まい、鉄道を愛し、旅を愛し、エリック・クラプトンを愛し、ふるさと京都と名古屋を愛する、54歳です。どうかご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。

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【9月度産業懇談会開催日程】

水曜第1グループ以外は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ
各務芳樹
深田正雄
9月13日(火)12:00〜14:00 三菱UFJリース(株) 相談役
田中一好氏
「省エネがうまく進まない理由とどうしたらうまく進むか」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月21日(水)10:30〜17:00

中部国際空港視察会
「制限エリア内ツアー」
中部国際空港(株) 代表取締役社長
川上 博氏
「セントレアの取組みと課題」(仮)

名古屋商工会議所ビル正面玄関ロビー

水曜第2グループ 片桐清志
見祐次

9月14日(水)12:00〜14:00

学校法人日本福祉大学 専務理事
黒川道男氏のご紹介
日本福祉大学学園事業顧問
中部経済産業局 産学官連携コーディネータ
野村 忠生氏
「ヘルスケア産業の開発支援と海外展開の現状」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

9月5日(月)
12:00〜17:15

愛知製鋼(株)
岐阜工場(電磁品量産拠点)視察会

18階
伊吹の間

※木曜グループの開催日が当初の1日(木)から5日(月)に変更となっております。
※名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間に集合、昼食を取った後、バスで愛知製鋼(株) 岐阜工場へ向かいます。

【視察会スケジュール】(予定)

9月5日(月)木曜グループ
愛知製鋼(株)
岐阜工場(電磁品量産拠点)視察会

  • 超小型MI素子のライン
  • 歯科用磁性アタッチメント 等

12:00〜12:30…昼食(名古屋観光ホテルにて)
12:45〜14:00…バスにて移動
14:00〜14:30…電磁品紹介(センサ、磁石、磁石式入れ歯固定装置)
14:30〜15:15…工場概要説明、工場見学
15:15〜16:00…質疑応答 等
16:00〜17:15…バスにて移動
17:15…名古屋観光ホテル着、解散

9月21日(水)水曜第1グループ
中部国際空港視察会

10:30…名古屋商工会議所ビル前集合
10:30〜11:30…バスにて移動
11:30〜13:00…中部国際空港到着後、昼食
13:00〜14:30…中部国際空港(株)
代表取締役社長 川上 博氏【講話】
「セントレアの取組みと課題」(仮)
14:30〜16:00…「制限エリア内ツアー」
16:00〜17:00…バスにて移動
17:00…名古屋商工会議所ビル着、解散

<視察会 留意事項>

  • 当日は、極力バスのご使用をお願い致します。尚、社用車や自家用車をご利用される場合、事前に事務局へご連絡下さい。(出欠票FAXの余白にご記入下さい)
  • ご出席回答後、ご欠席に変更の場合、必ず事務局へご連絡下さいますようお願い致します。

事務局担当 鈴木・山田 電話:052-221-8901

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【コラム】

コラム1 【保健師からの健康だより】 No.88
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 鳥巣 妃佳里

『 良いものをいいとこどりして健康維持を 』

 「なでしこジャパン優勝!」のニュースが日本中に元気を届けてくれましたね。日本代表として18年間努力を続けた澤選手の、満面の笑顔がとても印象的でした。いきいきと元気に活躍する人を見ると、とてもうれしい気持ちになります。そしてこの健康だよりを読んでくださる皆さんが、イキイキとお仕事されている姿を想像しながら、ますます元気にご活躍されることを願ってやみません。

 今年も酷暑の季節となりました。熱中症になる人も増え続けていますね。水分補給の必要性は前回お伝えしましたが、スポーツ飲料などのとりすぎによる「ペットボトル症候群」(正式には「清涼飲料水ケトーシス」)になる人が増えているようです。特に肥満の人、家族に糖尿病患者がいる(遺伝素因がある)人に多いと言われています。定期健診で血糖値が高めと言われている人も要注意です。ペットボトル症候群は以下のメカニズムで、数週間単位から1〜2か月で発症すると言われています。
 糖分の多い清涼飲料水を多飲することで血糖値が上がる
 ⇒のどが渇くようになり、さらに清涼飲料水の多飲がおこる(悪循環となる)
 ⇒血糖値を下げるホルモン(インスリン)の供給が足りなくなる
 ⇒高血糖状態が続いて脱水になる。エネルギー供給にブドウ糖(糖分)が使えなくなり、脂肪が利用されるため、血液中にケトン体が増える(ケトーシス)
 ⇒ケトン体により血液が酸性化(ケトアシドーシス)して吐き気、だるさ、呼吸障害、意識障害などがおこる

 熱中症予防には水分や電解質(塩分)の補給が大切ですが、一方で糖分の摂りすぎはペットボトル症候群を発症します。スポーツ飲料は水分や電解質の補給にはとても優れていますが、同時に糖分も多く含まれています。気軽に手に入れられるものですから、その効果をいいとこどりして活用していただけるといいですね。

【スポーツ飲料活用のために】

  • スポーツ飲料を利用する場合には水で2〜3倍に薄めたものを飲む
    (ペットボトルを直接利用する場合、水やお茶のボトルと交互に飲むようにする)
  • 糖質種類の表示を見て、砂糖系よりは果糖(果物の糖)系・ステビア系を選ぶ
    (アミノ酸やクエン酸入りのものだと疲労回復効果もあってより良い)
  • 通常の水分補給は水やお茶など、糖分の含まれないノンカロリーのものを選ぶ
  • 肥満、血糖値が高いなど、リスクの高い人はできるだけ水やお茶で水分補給をする
  • 大量に汗をかく場合は、0.1〜0.2%の食塩水(水1Lに食塩1〜2g)を活用する
    (塩分の取りすぎにも注意が必要)

どんなに優れたものでも、摂りすぎは毒になります。適度に取り入れて、健康維持に役立てましょう!

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.33
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 日本人の誇り 』
藤原正彦著・文春新書

 「現代日本の直面する諸困難を解決する唯一の鍵」は「自国への誇りと自信」なのですが、「戦後六十六年にもなるのに、いつまでも右と左が五分に組んで不毛な歴史論争を続けているという状態は、日本人が歴史を失っている状態とも言え」、「歴史を失った民が自国への誇りと自信を抱くことはありえません」。
 歴史、特に近現代史を書くというのは「憂鬱な仕事」だと言う著者が、日本の近現代史に、通説を覆す鋭いメスを入れた渾身の書下ろし。戦争についての罪の意識を日本人に植えつける「罪意識扶植計画」、虐殺を示す第一次資料が何一つない「南京大虐殺」、ニュールンベルク裁判と並び「勝利国による敗戦国への復讐劇」に他ならない「東京裁判」などを、明快な論調で目の前に提示されると、自国の歴史をしっかりと学び直す必要性に迫られる。日本人、必読の書である。

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コラム3 【苗字随想】 No.110コラム【理念経営物語】

片桐清志

 「朝」と「夕」

 今年は6月から35度を超す猛暑日を記録し、梅雨明けも例年より10日以上早かった。節電運動もあり、暑さとの戦いが続く。せめて朝・夕の使い方を工夫したい。そこで今月は「朝」と「夕」に注目してみた。
 「朝」で始まる苗字の種類は138種が見つかった。やはり苗字でも「朝」は歓迎されている。一方の「夕」は敬遠されているようで13種しかない。
 一字姓はどちらもあり、そのまま「朝(アサ)」、「夕(ユウ)」とお読みする。
 「朝」姓の苗字ランキング(佐久間 英)のトップは朝倉(アサクラ)の511位で、朝田(アサダ・トモダ他)の1277位、朝井(アサイ)の2048位、朝日(アサヒ・アスカ)の2073位、朝岡(アサオカ)の2197位、朝川(アサカワ・アサガワ)の2784位、朝山(アサヤマ)の2828位、朝野(アサノ)の2942位が続く。
 ユニークな苗字は「朝」では、朝一(アサイチ)、朝付(アサツケ)、朝代(アサシロ)、朝光(アサミツ)、朝坊(アサボウ)、朝妻(アサズマ)、朝嵐(アサアラシ)、朝日出(アサヒデ)、朝明(アサアケ・アサケ)、朝来帰(アサラギ)、朝武士(アサブシ)、朝烏(アサガラス)、朝臣(アソン)、朝酌(アサクミ)、朝陽(アサヒ)、朝霧(アサギリ)、朝顔(アサガオ)、朝香宮(アサカノミヤ)、朝鳥(アサドリ)、などがある。
 「夕」姓では夕凪(ユウナギ)、夕日(ユウヒ)、夕向(ユウムキ)、夕起(ユウキ)、夕鶴(ユウツル)などが見つかった。

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【平成23年7月号編集後記】

  7月22日(金)、23(土)に松江で「関西地区経済同友会会員合同懇談会」が開催された。来年が古事記編纂から1300年の節目を迎えることもあり、「『神々のふるさと島根』から、世界との"縁結び"を考える。」をテーマに約520名が参加した。
 島根経済同友会代表幹事の宮脇氏の開会挨拶に続いて、哲学者梅原猛氏と地元の歴史学者藤岡大拙氏の対談「存在した出雲王朝―古代出雲の謎に迫る」が行われた。梅原氏の歴史観は縄文時代から近代までを視野に収め、文学・歴史・宗教等を包括して日本文化の深層を解明する「梅原日本学」としても知られる。今回の対談でも、昭和59年に発見された「荒神谷遺跡」と平成8年に発見された「加茂岩倉遺跡」などをもとに書かれた著書「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」を中心に対談が展開された。聞き手の藤岡氏は荒神谷博物館館長、松江歴史館館長、島根県文化振興財団理事長などを歴任する出雲学の第一人者で、「神々と歩く出雲神話」など著書も多く、文字通り「郷土の歴史の語り部」として活躍中だ。梅原氏は1925年生まれなので今年86歳を迎えるが、古代史研究に対する情熱は今も健在だ。藤岡氏も1932年生まれの79歳だが、年齢を感じさせない郷土愛の強さが対談を盛り上げた。
 休憩後の意見交換では「歴史・文化遺産を活かした観光・交流のあり方を探る」と題して、島根県知事の溝口氏、韓国から日本へのインバウンド観光を扱っている潟潟塔Jイの李女史、対談の聞き手だった藤岡氏を交え、宮脇氏のコーディネーターで進められた。
 また第二部の交流会では「宍道湖七珍」を使った地元料理や出雲そばなどの海の幸、山の幸に舌鼓を打ちながら和太鼓等の郷土芸能を楽しんだ。
 翌日は今回のテーマを実践する内容の「石見銀山・出雲大社コース」と「出雲神話めぐりコース」の二手に分かれてのエクスカーションが用意されており、どちらも盛況でお天気にも恵まれ、収穫の多い合同懇談会となった。

 さて、「産懇宅配便」は先月号に続いて、今月号でも9名の新会員をご紹介できた。本会の良さは、新会員が次々に誕生することだ。おかげでどのグループも新たな風が吹き込んでくれる。新会員との新たな出会いが楽しみだ。

(片桐)