産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第98号 2010.7.29発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成22年7月度(第98号) 目次
産懇宅配便
【22年7月度産業懇談会(木曜G)模様】 7月1日(木) 12時00分〜14時00分
【22年7月度産業懇談会(火曜G)模様】 7月13日(火) 12時00分〜14時00分
【名古屋いちばん物語】 No.5
【名古屋いちばん物語】 No.6
【新会員自己紹介】
五十幡 圭右氏

日鉄パイプライン株式会社 執行役員中部支社長

小平 信因氏 トヨタ自動車株式会社 専務取締役
小路 一氏 株式会社東海通信資材サービス 代表取締役社長
中林 直子氏 有限会社東海維持管理興業 専務取締役
野坂 敏幸氏

株式会社シーテック 取締役社長

吉田 昇氏 株式会社東海理化クリエイト 取締役社長
【9月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.16
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.76
コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.21
コラム3 【苗字随想】 No.98
【22年7月度産業懇談会(木曜G)模様】

テーマ『 事業承継問題の深刻化と投資育成会社に対する期待 』

日  時:平成22年7月1日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 伊吹の間
参加者:26名

スピーカー:
磯部 隆英(いそべ たかひで
名古屋中小企業投資育成株式会社
取締役 業務第六部長 公認会計士

磯部 隆英氏

1. 名古屋中小企業投資育成株式会社とは
 昭和38年に中小企業基本法に基づき、国の政策実施機関として設立された会社で、中小企業にとって"安心できる株主"として中小企業の健全な成長をサポートしている。投資育成会社は民間のベンチャーキャピタルとは違って、短期的な売却益を目指すのではなく、安定株主として長期的な視点での投資を心掛けている。投資を受ける会社にとってのメリットとしては、株式の公開が義務付けられず、事業承継対策や経営権の安定が可能となる点などが挙げられる。また、投資育成会社の対象となる企業は、会社組織が株式会社であり、原則として資本金が3億円以下の企業である。平成22年3月末現在、当社営業区域である、愛知、岐阜、三重、富山、石川県での投資先社数は534社、うち公開社数は38社に上っている。

2. 中小企業における後継者問題の深刻化
 中小企業が抱える事業承継問題には、"後継者難"が挙げられる。約25年前には、親族内承継の割合が約94%。そのうち、子息への承継が約80%に上っていたが、近年では親族内承継の割合は約60%に低下している。そのうち、子息・子女への承継は約40%にとどまり、"所有と経営の分離"した親族外承継が増加傾向にある。また、平成18年度版中小企業白書によれば、年間廃業社数は約29万社に上り、そのうち、後継者難が原因で廃業となった企業は約7万社をしめ、これによる雇用喪失は年間20〜35万人ともいわれている。一方、中小企業にとって同族経営を続けていく為には、市場で売却して換金することが困難な自社の株式を売らずに相続や贈与の際には多額の税を現金で支払いながら、承継していかねばならないという難題を抱えているのが現状である。
 事業承継問題解決のためには、企業の売却や資本提携(M&A)による手法や、経営陣買収(MBO)による幹部従業員などへの承継、株式公開などさまざまな方法があるが、同族経営の中小企業における最善の承継方法は、同族のなかから後継者が現れ、オーナーと社長が一体(所有と経営の一致)であることに変わりはない。

3. 中小企業における株式の分散化傾向
 平成19年度の調査によれば、過去5年以内に親族内で事業承継を行った法人で経営に関与していない同族株主がいる企業は全体の約6割に上り、今後、このような株主は益々、増加する傾向にあるが、オーナーは経営に関与もしくは、関与する予定の子息が安心して事業を承継できるよう、自社株を後継者に極力集中させておくことが重要であろう。なぜなら、親族内で自社株が分散している場合には、世代を経ると親族間の関係が薄まり、影響力も弱まっていくことから、経営権の安定度を低下させる原因となるからである。また従業員持株会や取引先など親族以外に自社株が分散している場合も同様である。分散してしまった自社株を後継者に集約することは非常に難しいが、リーマンショック以降、業績悪化等で自社株の評価額も相対的に低くなっている現在は、後継者への譲渡や分散株式の集約など自社株移動を検討しているオーナーにとっては絶好のチャンスともいえるであろう。

4. 事業承継と相続紛争… 株式分散のリスクと権利主張
 相続開始済みの中小企業における、相続紛争の有無についての調査によれば、全体の約1割の企業が実際に何らかの相続紛争を経験している。特に遺産分割の問題が紛争の原因となっており、全国の相続税の課税件数45,322件(国税庁調査)に対して、平成17年度に全国の家庭裁判所に持ち込まれた遺産分割の調停件数は、全国で約1万件に上っており、相続は大変に深刻な問題となっていることが分かる。
 このような事例の増加をうけ、以前は"相続税の節税"を目的として当社を利用されるケースが多かったが、近年では、自社株の分散についての相談が増加しており、"経営権の安定"のために安心できる株主としての投資育成会社に対する期待が高まっている。

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【22年7月度産業懇談会(火曜G)模様】

テーマ『 「グローバル教育@セントレアの開講」〜日本浮上のためにもっとグローバル人材の育成を!〜 』

日  時:平成22年7月13日(火) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 伊吹の間
参加者:24名

スピーカー:
渥美 育子(あつみ いくこ
一般社団法人「グローバルみらい塾」会長
株式会社グローバル教育ドットコム 代表

渥美 育子氏

1. なぜ、日本浮上のためにグローバル人材の育成が必要か?
 1991年に冷戦体制が崩壊し、人間の歴史上初めて"世界市場"が出現した。結果、80年代までの"国単位"のモノの見方が"地球単位"となり、"海外拡張"というビジネスモデルが"フェアなルールに基づいた世界市場におけるスピードある競争"に変化した。日本はちょうど91年にバブル経済がはじけ、目が国内に向いていたため、4年後にWTOが出現し、ルールの一元化が始まったことで、世界の価値観が180度変わるという90年代の"グローバル化の波"に乗り遅れた。そればかりか日本人のDNAにはグローバルビジネスに有利な要素が少ない。したがって、いま遅れてグローバル化をするにあたり、(1)80年代のモデルをグローバルモデルにしっかりと転換すること、(2)グローバル時代の原理原則をはっきり理解した研修をトップダウン主導で行うこと、(3)日本人が個をグローバル化することによって、次世代モデルを創ったり、世界の新しいルール作りに参画できる"オリジナリテイ"を発揮できるようになることが、今の日本を浮上させるカギである。

2. なぜ、愛知県をグローバル教育のメッカにしたいのか。
 (1)新しい知的モデルの多くが米欧発、東京経由で地方に伝わるというパターンを破り、このハードパワー(重工業、自動車関連産業)中心の地域に最先端を行くソフトパワ―を導入することによって更に女性(的)パワーを開放し、この地を、21世紀をリードするクリエイテイブな"みらい地帯"にする。(2)世界的にビジネスがシフトしているアジアとこの地帯を中部国際空港(セントレア)を窓口にしてつなぎ、グローバル教育に関することなら優れた人材が国内、アジア、世界から集まって会議をしたりたがいに学んだりできるようにする。(3)下部組織を支えうる子ども時代から一貫したグローバル教育を行えるようにする。これらビジョンのもとに、4月からセントレアを舞台にグローバル人材育成の道場「グローバル教育@セントレア」を開講した。私立学校の教育変革、関連テーマの講演や講習、リトルワールドに楽しみながら<地球村>の住民として成長できるテーマパークをつくる、といったことができれば素晴らしい。
 出発にあたって日本人が持つ3つの誤解を解くことが必要である。(1)グローバル=海外ではなく、"グローバル=日本を含む全世界"である。また、(2)日本のことをまず勉強するのではなく、世界の急速な変化を合わせ鏡にして日本人のDNAを理解し、オリジナルなモノの発信を行う、(3)人材育成を行う人事担当者がグローバル人材で あること。この3つを同時進行させることが重要である。グローバル人材は特殊な人材ではない。知識産業時代の経済を推進させる主流となる人材なのである。

3. グローバルマインドの設定と<文化の世界地図>TM
 私は日本の大学の助教授からハーバード大学の研究員となり、米国企業の幹部に異文化マネジメントという新しい分野を紹介するため起業した。1991年にグローバリゼーションと出会い、90年代半ばにいち早く80年代モデルをグローバルモデルに転換、各業界で世界のトップといわれる企業や政府機関を対象に、必要に応じて30ケ国出身の講師とチームを組んで世界市場戦略や世界市場で競争できるグローバル人材の育成についてセミナーやコーチングをおこなってきた。3年前に帰国してからは経済産業省からの非公式な依頼や企業の会長、相談役様の個人的なご支援を得て、主に日本を代表する企業に対して、全社レベルで企業と人材のグローバル化、オリジナル化を支援することに尽力している。重工業の世界市場における受注、IT産業の次世代モデル創り、物流における日本型グローバルモデルの追及、企業別テストの開発など、顧客の目的に合わせたデザインをする中で、あらゆるケースに共通する土台になる部分がある。

(1)グローバルマインドの設定:
 日本で生まれ育ち教育を受けビジネスをしていると、無意識に日本社会の現状に合ったマインドを作り上げている。これを買ってきたコンピューターを設定するように世界市場に合わせてきちんと設定し直すことが出発点で必須となる。当社では、27ケ国の多様な人たちに研修することで5つの"国内では不要、世界市場では最重要"の能力を特定、さらに日本人にとくに必要な2つの能力をあわせて身につける訓練をおこなっている。

(2)<文化の世界地図>TM:
 世界市場を俯瞰するとき、68億の多様な潜在的顧客、現地社員の"心の構図"を読み解き、効率よく動機付けを戦略や戦術に組み込めるようなグローバル時代の地図(本体と俯瞰図)を6年かけて制作した。日本企業にとってのメリットは、文化コードを理解してから海外に赴任することによってこれまでの海外における大失敗や勘違いを一掃する、現地社員のマネジメントを向上させ、生産性をあげる、世界市場を巨大な碁盤とみたて総合能力としての戦略性を身につける、など。

 個と企業のグローバル化はいずれにしても必要なので、これ以上後手に回らないためにもトップがまず学び、"目利き"になり、グローバル時代の新しいリーダーとなり、適切な行動を早く取ることが望ましい。

◆ご意見・ご質問等ございましたら、下記メールアドレスにご連絡下さい。
 渥美 育子氏ご連絡先 iatsumi@global-kyoiku.com

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【名古屋いちばん物語】 No.5

テーマ『 名古屋港 』

名港海運株式会社
代表取締役会長 橋治朗

 今年(平成22年)は7月19日(月)が「海の日」になります。「海の日」は昭和16年に7月20日を「海の記念日」として制定したのが始まりです。
 明治9年6月、若き明治天皇が東北・北海道に行幸された際、帰路函館から荒天の中、灯台視察船"明治丸"で横浜港に無事帰港されたのが7月20日だったことを記念して「海の記念日」になったのです。その後、平成8年に祝日になり「海の日」と名称を変更し、平成15年には7月の第3月曜日(ハッピーマンデー)にあらためられ現在に至っております。
 名古屋港でも毎年「海の日」は港で花火を打ち上げるほか、地元の方々が山車を引いたり総踊りを行うなど様々なイベントが開催され、30万人前後の人々で賑わいます。
 名古屋港はまさに日本で「いちばんの港」です。明治40年に開港され、歴史的には横浜、神戸より若い港ですが、一昨年の取扱量は2億トンを超え、貿易金額も16兆円と日本でダントツの一位でした。最近10年間で見ても名古屋港だけで稼ぎ出した貿易黒字は累積で約50兆円にもなり、ものづくりの中心として日本経済を引っ張ってきました。現在コンテナ貨物としての取扱量は5千万トン弱で、全体量の4分の1ぐらいに相当しますが、名古屋港は総合港湾として広い港域を生かし、自動車産業、航空宇宙産業、工作機械産業等を始めとする輸出入製品のみならず、鉄鉱石、石炭、飼料・食糧加工品の原料となる穀物、石油、天然ガス、木材等、コンテナ貨物以外のあらゆる需要にも応えられる体制をとるべきと考えます。特にコンテナについては隣の四日市港と提携し更なる発展を目指し協力体制をとっていますので、「日本のいちばん」から「世界のいちばん」を目指して頑張って行きたいと考えております。

名古屋港
名古屋港
名古屋港
名古屋港
みなと祭り
みなと祭り
みなと祭り 花火
みなと祭り 花火


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【名古屋いちばん物語】 No.6

テーマ『 日本一の築城名人は加藤清正か藤堂高虎か? 』

(株)アクティオ名古屋支店
支店長 水谷文和

 築城名人と言われて思い浮かぶのが、東海地区でも関係の深い尾張愛知郡中村出身の加藤清正と、津藩、伊賀上野藩を担当した藤堂高虎の両武将だ。 
 加藤清正は、永禄5年(1562年)に尾張国鍛冶屋の息子に生まれる。幼少より武士に憧れた清正は、豊臣秀吉の母、大政所の遠縁にあたり、その縁を頼りに終生秀吉に仕えた。頭角を表したのは、本能寺の変の翌年に秀吉と柴田勝家が戦った「賤ケ岳の戦い」。福島正則、加藤嘉明らとともに賤ケ岳七本槍の一人として認められた。その後、朝鮮出兵でも先鋒を任されるなど、武力・知力に富み名を残した。築城については、大阪城で転機を迎える。 蜂須賀小六に従い城普請を学んだ事で、その後の活躍につながる。大阪城、江戸城で巨石を持ち込んだ実績は有名だ。清正の関係した城は、熊本城、肥前名護屋城、蔚山倭城、江戸城、名古屋城などがある。現在も日本三名城の一つとされる熊本城は、一大名の城には立派すぎる。秀吉亡きあと、秀頼を徳川家康から匿うことも考えて築城したとも伝えられている。清正の特徴としては、石垣積みに特徴がある。朝鮮の石垣に影響を受けた石積みは、熊本城で採用された。始め緩やかで上部に行くにしたがい垂直に近くなる。滑らかに曲線を描く「武者返し」と呼ばれる工法である。 
 一方の藤堂高虎は、弘治2年(1556年)に近江国犬上郡藤堂村に生まれる。浅井家に仕え、姉川の戦いで初陣を飾った後、数名の主に仕えた珍しい武将だ。築城については、豊臣秀長(秀吉の弟)に仕えた時に、安土城の普請に関わり築城に関心を持つ。安土城で石積み普請を担当した穴太衆はこれ以降も召抱えて普請を行なった。高虎が関係した城は、和歌山城、膳所城、江戸城、伊予今治城、津城、伊賀上野城など。伊予今治城では、城の形を正方形にして、仕様・材料の寸法を合わせることで、作業性を高め工期を短く、移築も容易にした。従来の立地条件に合わせた築城方法を改めたのである。また、別の築城(聚楽第とも二条城とも言われている)でのエピソードでは、秀吉が家康の上洛に備えて屋敷の造営を指示したが、油断のならない家康には強固な屋敷は危険と考え、簡素なものを計画していた。 しかし、高虎は「家康殿の信頼を得るなら立派なものを提供してこそ認められる」と進言し、自らの主張を通した。結果的には、その屋敷を施工した高虎自身が家康の信頼を得ることになり、家康の参謀として活躍するきっかけとなった。 
 清正と高虎は同じ時代を生きて似ている点も多いのに、時代小説などで同時に取り上げられる事が少ないのは意外だ。小説などを読んで感じるのは、どちらも勇猛果敢で、若い時は名を上げる事こそ生きがいであったが、主のため国のために己を抑えて行動しており思慮深い。どちらも最強のNo.2と言える。 
 私としては、どちらも尊敬している地元の武将で、恐れ多くて甲乙を付ける事はできない。 両雄の実績は書籍だけでなく近くの博物館でも知ることができる。ぜひ皆さんにも関心を持ってもらい、どちらが築城No.1に相応しいのか判断していただきたい。

【参考書籍】
藤堂高虎 村上元三:著 学陽書房
藤堂高虎〜秀吉と家康が惚れ込んだ男〜 羽生道英:著 PHP文庫
津藩 深谷克己:著 吉川弘文庫
江戸時代の設計者〜異能の武将藤堂高虎〜  藤田達生:著 講談社現代新書
藤堂高虎 高野澄:著 学研文庫
藤堂高虎 横山高治:著 創元社
加藤清正(上下) 音寺潮五郎:著 文春文庫
加藤清正(全6巻) 村上元三:著 人物文庫
虎の城(上下)  火坂雅志:著 祥伝社文庫
加藤清正〜太閤の夢に殉ず〜 佐竹申伍:著 PHP文庫
下天を謀る(上下)  安部龍太郎:著 新潮社

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【新会員自己紹介】

五十幡 圭右氏
火曜グループ

五十幡 圭右(いそはた けいすけ)
日鉄パイプライン株式会社 執行役員中部支社長

【日鉄パイプライン株式会社】
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南2-13-18 NSビル8階
tel:052-581-2124 fax:052-581-4716
URL:http://www.ns-pl.co.jp/

 日鉄パイプラインの五十幡圭右(いそはた けいすけ)と申します。
 この度、東邦ガス様のお取り計らいにより、中部経済同友会に入会させて頂きました。また、産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。何卒よろしくお願い申し上げます。
 弊社は国内外の社会・都市・産業インフラの形成に貢献する新日鉄エンジニアリング(株)の一翼として、国内パイプライン事業を担う100%子会社です。エネルギーパイプラインと水道施設の2つの領域で、

  • 創る   パイプラインや付帯設備の新設
  • 調べる  既存設備の健全性評価
  • 甦らせる 老朽化設備のリニューアル(更新・更生・耐震性向上)

によるトータル・パイプラインエンジニアリングを展開しています。
名古屋勤務は2度目です。1回目の勤務は平成8年1月1日から平成12年3月31日までの4年3ヶ月間でした。当地の夏のどえりゃー蒸し暑さを4回も経験していますが、やっぱり名古屋の蒸し暑さには耐えられず、身体がクタクタ状態になっています。今回は単身赴任ですので、健康には十分に留意して参りたいと思っております。
最後になりますが、本会の活動を通じて自身の視野拡大・見識向上に努めたいと考えておりますので、皆々様のご指導・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

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小平 信因氏
火曜グループ

小平 信因(こだいら のぶより)
トヨタ自動車株式会社 専務取締役

【トヨタ自動車株式会社】
〒461-8571 豊田市トヨタ町1
tel:0565-23-0834 fax:0565-23-0351
URL:http://www.toyota.co.jp

 トヨタ自動車株式会社の小平でございます。このたび会員にさせていただくことになりました。前任者西川幸男同様よろしくお願いいたします。
 自動車産業をとりまく環境は自動車産業の歴史上初めてとも言えるほど大きく変化しております。先進国市場の成長が鈍化する一方で、新興国市場が急速に拡大し、市場構造は大きく転換しております。また、温暖化を始めとする環境問題やエネルギーの多様化など様々な課題に直面しております。そうした中で当社は「モノづくり、クルマづくりを通じて社会に貢献する」という原点にたち返り、全力をあげて取り組んでまいります。
 中部経済同友会の活動に参加させていただく機会をいただきましたことを大変ありがたく思っております。皆様のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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小路 一氏
木曜グループ

小路 一(しょうじ はじめ)
株式会社東海通信資材サービス 代表取締役社長

【株式会社東海通信資材サービス】
〒460-0012 名古屋市中区千代田2丁目15-18 通信ビル6F
TEL:052-263-5272  FAX:052-263-5273
URL:http://www.totsusi.com/

 東海通信資材サービスの小路でございます。
 この度、前任の坪内宏明の後を受け、引続き木曜グループに参加させていただくことになりました。どうかよろしくお願い申し上げます。
 当社は、電気通信工事用物品の販売、自動車運送取扱事業、産業廃棄物処理事業を東海管内で事業展開している会社でございます。
 即ち、インターネット等を中心に発展している情報化社会の中で、これらサービスを企業様、ご家庭にまでの通信インフラ構築に不可欠な通信用資材を取扱うと共に、品質・コスト・配送の向上に誠心誠意取組んでおります。
 「いいものを、より安価に、必要とする時にお届けする。」ことを、基本に明日の情報化社会に貢献してまいりたいと思いますので、皆様のご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

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中林 直子氏
水曜第2グループ

中林 直子(なかばやし なおこ)
有限会社東海維持管理興業 専務取締役

【有限会社東海維持管理興業】
〒475-0828 半田市瑞穂町5-5-21
tel:0569-32-3318 fax:0569-32-3319

 有限会社東海維持管理興業の中林直子と申します。
 この度、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。ありがとうございます。
 弊社の業務内容は、下水管・工場配水管・埋設配管などの老朽化した埋設管を、非開削にて修繕・改築をしております。管の中にロボットを入れ、地上から遠隔操作をする管渠更生技術を駆使して作業を行います。
 弊社のある半田市は、古くから海運業や醸造業などで栄え、知多地域の中心都市として発展してきました。その象徴として、「山車」・「蔵」があり、市内各地区に31台の山車があります。また、半田運河沿いには、黒板囲いの製造蔵が今も残っています。
 趣味は読書とゴルフ、笑顔と元気が取り柄です。どうぞよろしくお願いいたします。

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野坂 敏幸氏
水曜第2グループ

野坂 敏幸(のさか としゆき)
株式会社シーテック 取締役社長

【株式会社シーテック】
〒467-8520 名古屋市瑞穂区洲雲町4-45
tel:052-852-6911 fax:052-852-6934
URL:http://www.ctechcorp.co.jp/

 この度、産業懇談会水曜第2グループにお仲間入りさせて頂くことになりました。(株)シーテックの野坂 敏幸でございます。前任者 清水 眞男同様よろしくお願い申し上げます。
 出身は福井県です。現在は春日井市に在住しております。
 弊社は、中部電力グループの一員でありまして、電力部門の発変電・送電・情報通信・土木工事等で培ってきました技術力をコアにした総合電設業を営んでおります。創業は昭和37年でございます。
 最近は、新エネルギー風力発電事業部門に進出を図り現在、三重県の青山高原において18基を運転中、さらに同地で新たに9基の建設を進めています。
 今後、異業種の皆様との交流の中で貴重なご意見を拝聴し業務面へ活かしてまいりたいと思っております。どうぞ今後ともお見知りおきを願い、ご指導ご鞭撻を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。

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吉田 昇氏
火曜グループ

吉田 昇(よしだ のぼる)
株式会社東海理化クリエイト 取締役社長

【株式会社東海理化クリエイト】
〒461-0004 名古屋市東区葵2-3-10
tel:052-934-2111 fax:052-934-2101
URL:http://www.torica.co.jp/

 株式会社東海理化クリエイト(旧社名:東海理化販売株式会社)の吉田 昇でございます。この度、産業懇談会火曜グループに参加させて頂くことになりました。前任者岩佐泰樹同様、宜しくお願い申し上げます。
 弊社は、2010年7月1日をもちまして、創立50周年を迎えました。これを機に社名を東海理化販売株式会社から、株式会社東海理化クリエイトに変更し、東海理化グループの一員であるとともに、新規事業を開拓していく提案型企業であることをその名前に込めました。これからも技術革新の先端分野を歩んできた技術開発型ファブレス企業として、柔軟な発想と豊かな技術力で、「新しい、おもしろいをカタチに」より豊かな未来の創造を目指していきたいと考えております。
 この会へ参加させていただけましたことに心より感謝いたします。皆様のご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。

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【9月度産業懇談会開催日程】

場所は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月14日(火)
12:00〜14:00

(株)テクノ中部 取締役社長 山本 豊氏のご紹介
中部電力(株) 取締役専務執行役員 技術開発本部長
藍田 正和氏
「スマートグリッドの目指すもの」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月1日 (水)
11:00〜17:00

更生保護施設 更生保護法人 岡崎自啓会視察会
(名古屋保護観察所 所長 鈴木康之氏 ご講演)
※ご参加の方には詳細案内をお送りします。
※後日、実費を精算させていただきます。

岡崎市戸崎町字牛転10番地
水曜第2グループ 片桐清志
見祐次
9月8日(水)
12:00〜14:00
(株)ポッカコーポレーション
執行役員渉外グループゼネラルマネージャー 
加藤 幸久氏
「おいしさの科学とブランド戦略」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
9月2日(木)
12:00〜14:00

(株)日本バンケット・プロモーション 
代表取締役 松崎 美都子氏
「全スタッフがビジネスウーマン
   〜女の子を女性に変える社員教育〜」(仮)

18階
伊吹の間

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。

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【アートコーナー】
からくりアート点描 No.16

=「 恋する街かど 」=

香川県高松市


恋する街かど

恋する街かど

アーケード総延長で日本一の長さを誇る、香川県高松市中央商店街。
その中でも、城下町として開かれて以来の歴史を持つ、丸亀町商店街からの依頼で、1997年にそのアーケードのほぼ中央に位置する場所に設置致しました。

欧州の都市における「広場」のように、モニュメントの付近に人々が出会い、集い、憩う空間となることを目指し、デザインはそこで演じられていたであろう、大道芸のストリートオルガンをモチーフとしています。

始まりを告げるメロディとともに、アンティーク調の扉が開き、トランペット奏者、忙しくハンドルを回すオルガン奏者が登場。
ほどなくオルガンの上に玉乗りをする道化が現れ、3体の人形によるパフォーマンスが繰り広げられます。

中央商店街の中でも、最も人の通行が多い通りで、階下のコーヒーショップと相まって、待ち合わせ場所として親しまれています。

●演奏時刻 12:00、15:00、18:00、19:00
●演奏時間 約4分
●高さ3m×幅5m×奥行2m
●香川県高松市丸亀町6-1 フェスタ河野1
●1997年11月29日竣工


恋する街かど


コメント

恋する街かど 設置する当日、思いがけず台風が襲来。フェリーが止まるほどの強風と雨の中、びしょ濡れになりながら現場に到着。
予定時刻を大幅に遅延し、ヒヤヒヤものであったが、幸いアーケードの強みが発揮され多くの群集が覗き込む中での突貫作業。ヘルメットをかぶるのももどかしく、ひたすら時間内設置を目指す。
二日目の夕刻には無事設置完了。夜中にスタッフとジュースで乾杯。
三日目にはメディアと観客が多数見守る中、盛大にお披露目式をがおこなわれた。
四国では初の作品とあって、緊張してTVの取材を受けたことが昨日のように思い出される。


制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://mudou-art.com/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.76
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 正しい水分補給で夏バテと脱水予防 』

  私たちの身体は、およそ3分の2が水分でできています。人間の身体は、安静にしていても1日に約2600mlもの水分が失われ、その分、食事や飲み物で水分を補給しています。暑い夏、身体は体内にこもった熱を逃がし体温を調節するため、たくさんの汗をかきます。たくさん汗をかいた身体には、いつも以上に水分を補給することが重要です。

 水分不足にならないためには、意識的に水を飲む習慣をつけておくのがおすすめです。1日およそ1.8〜2.0リットルを目標にしましょう。

●水分補給の量やタイミングも大切です。のどが渇いたと感じたら我慢せず飲みましょう。夏は特に、のどが渇いたと感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。

●除湿と冷房の効いた涼しい部屋で長い時間過ごす人は、身体の冷やしすぎに注意が必要です。室内にいるときは、温かいお茶などで水分補給するとよいでしょう。

●糖分の多い甘い飲み物は疲労回復に効果がありますが、飲み過ぎは食欲不振におちいってしまい、夏バテを招きかねません。甘い飲み物のとりすぎには気をつけましょう。

●夏バテして食欲不振になってしまっても、脱水症状をさけるために、水分だけは必ずとるようこころがけましょう。もちろん、1日に必要な栄養は、なるべく食事から摂取するようにしましょう。

●汗をかいた後、シャワーをして、ビールやお酒で水分補給している人がいます。それでは水分補給にはなりません。むしろ、アルコールを分解するのに、体の水分が使われ、脱水状態を招き、さらに夜間のトイレの回数が多くなり、寝不足でさらに夏バテになりかねません。良い水分の補給を心がけましょう。

●一度に大量の水分をとると、胃液が薄まって食欲が低下したり、消化に時間がかかったり、胃の働きが悪くなります。一度に飲む量はコップ1杯(150〜200ml)程度が適当です。

●大量の汗をかいて、体重の2%の水分を失うと軽い脱水状態になります。汗をかくと大切なナトリウムも失うため危険です。スポーツドリンクや、少量の塩を加えたミネラルウォーターやスポーツドリンクを飲みましょう。

水分補給は量だけでなく 何をどれくらい、いつ飲むのかを考えて 身体と心に潤いを与え 元気に夏を乗り切りましょう!

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コラム2 【「ほん」のひとこと】 No.21
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『真贋の森』
松本清張・中公文庫

 「若き日、師の逆鱗にふれ、学界を追われた美術史研究の異才が、人生の裏街道を放浪したすえ、浦上玉堂の贋作画の製作に激しい情熱を燃やす。アカデミズムに居直り権威となったかつての同輩への暗い敵意が練り上げた、周到緻密な復讐計画の結末は−。」
 清張の鋭い批判精神が、執筆に当たっていかに綿密な調査を自身に課しているかが伝わってくる逸品です。

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コラム3 【苗字随想】 No.98
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「開」と「府」

 名古屋開府400年シリーズの第5弾は「開府」に因んで「開」と「府」に関する苗字に着目してみた。
 「開」で始まる苗字は少数派ながらも35種見つかった。「府」も想像通り少数派だがそれでも25種見つかった。「開」姓には一字姓もあってカイ・ヒラキの呼び方がある。
 ランキング(佐久間 英氏)で優勢なのは「府」姓で、府中の3297位、府川の3633位に対し、「開」姓はトップの開田も4000番外となっている。
 「開」姓でユニークな苗字をピックアップすると、開口(カイコウ・カイグチ・ヒラキグチ)、開場(カイバ)、開戸(アクト)、開村(ヒラキムラ)、開田(カイデン・ヒラキダ・カイダ)、開発(カイハツ・カイホツ)、開聞(ヒラギキ)、開門(カイモン)、開高(カイコウ)などだろう。
 「府」姓でユニークな苗字は府内(フナイ)、府役(コウノマタ・コウマチ)、府栄野(フエノ)、府道(フドウ)、府金(フガネ)、府録(フロク)、府馬(フマ・フバ)、府高(フダカ)などだろう。
 残念ながら「開府」さんは見つからなかった。

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【平成22年7月号編集後記】

 7月9日(金)、10(土)に岡山で「関西地区経済同友会会員合同懇談会」が開催された。「医療集積の地岡山から過去・現在・将来を見る〜人を救はんことを希ふべし〜」をテーマに約500名が参加し、同友会のテーマとしては珍しい医療・福祉の研修会となった。岡山が医療集積地となったルーツは江戸時代後期の津山藩医、宇多川玄随であり、その流れは備中足守生まれの緒方洪庵によって開花する。洪庵が大阪で開いた適塾からは、福沢諭吉をはじめ多くの門人が明治以降も活躍している。適塾の岡山出身者の多くは修学後岡山に戻り、後に設立され近代医学教育の礎となる岡山藩医学館の教授となっている。洪庵の功績の一つは大阪除痘館で始めた種痘事業で、当初は誤解も多くさまざまの苦難を受けるが、やがて郷里足守で成果を挙げ全国に普及した。
 セミナーでは癌治療の最前線や地域医療、医療福祉、医療機器の産学連携など多彩な取組み事例の紹介があった。倉敷中央病院理事長の大原謙一郎氏からは「地方がクリエイションのエンジンとして再生せよ」との呼びかけが、またAMDA理事長の菅沼茂氏からは岡山を福祉推進都市にとの提言があった。地元岡山経済同友会代表幹事の中島基善氏からはドクターの夢を実現する双方向型の産学連携と医工連携特区の必要性が披露された。さらに記念講演ではNIRA理事長の伊藤元重氏から「日本の医療の課題」と題して医療産業に経済の分野からメスを当てた。QOL(生活の質)の高い高齢社会の実現のための新産業拡大が急務であるとの提起があった。

 先月号の5名に続き、本号でも6名の新会員をご紹介できた。この時期は交代入会もあり多くなるが、フレッシュな目で遠慮なく本会に対するコメントをいただきたい。
 前号でもお知らせしたように今年は産業懇談会発足30年の節目になるため、「産業懇談会会員増強キャンペーン」を展開中だ。すでに中部経済同友会会員になっているが産業懇談会にはまだ入ってないという方の勧誘はもとより、身近な知人・友人にも産業懇談会の活動をPRしていただくよう重ねてお願いする。

(片桐)