産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第89号 2009.10.26発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成21年10月度(第89号) 目次
産懇宅配便
【21年10月4グループ合同懇親会模様】 10月1日(木) 18時00分〜20時30分
【21年11月度産業懇談会開催日程】
【21年12月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【アートコーナー】    からくりアート点描 No.7
【コラム】
コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.67
コラム2 【理念経営物語】 No.17
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.12
コラム4 【苗字随想】 No.89

【21年10月4グループ合同懇親会模様】

テーマ語り舞『 源氏女人抄 朧月夜 』

日  時:平成21年10月1日(木) 18時00分〜20時30分
場  所:名古屋観光ホテル 3階 那古の間
参加者:50名
出演者:松本 亜梨(まつもと あり)氏


 今年の4グループ合同懇親会は、木曜グループの担当で、河村世話人代表の紹介により、「語り舞」の松本亜梨さんをお招きして、「源氏女人抄 朧月夜」を開催した。当日は、水野代表幹事にもご出席いただいた。

 語り舞とは、松本亜梨さんが「仕事(アナウンサー)であるおしゃべりと、大好きな舞を一体化して、自分なりの表現がしてみたい。若い人たちにも見てもらいたい」という想いから、地唄舞の名手、出雲蓉師匠の支援を得て、1997年に生まれた独自の創作舞台である。今では、中部を中心に「語り舞ライブ」などの公演が各地で開催されている。

 今回の演目「源氏女人抄 朧月夜」では、今からおよそ千年前の華やかな王朝社会や貴族社会の生活、日本の四季の彩り、そして千年の時を経ても色褪せない恋模様を細やかに表現していただき、とても華やかで優艶な舞台となり、参加者一同、時が経つのも忘れ、すっかり雅な世界に魅了されていた。

 公演後は、出演いただいた松本亜梨さんも交えた懇親会が開催され、会員相互の親睦を大いに深め合い、芸術の秋に相応しいとても有意義な懇親会となった。

4グループ合同懇親会模様 源氏女人抄 朧月夜 東邦ガス工場見学会

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【11月度産業懇談会開催日程】
場所は、名古屋観光ホテルです。
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
11月10日(火)
12:00〜14:00

三菱重工業(株) 中部支社長 福崎 博尊氏
三菱航空機(株) 技術管理部 部長 河村 文博氏
「次世代小型民間ジェット機(MRJ)の開発と航空機について」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
11月18日(水)
12:00〜14:00

アイシン開発(株) 特別顧問 鈴木 泰寛氏
「VEは我が社の企業文化」

18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷口正明
11月11日(水)
12:00〜14:00
東海旅客鉄道(株) 取締役副社長 柘植 康英氏
「リニア東海道新幹線バイパスなど」
3階
桂の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
11月5日(木)
12:00〜14:00
日比谷総合設備(株) 名古屋支店
取締役常務執行役員支店長 加藤 敏氏
「名古屋寸史」(仮題)
18階
伊吹の間

※水曜第2グループの会場が「3階 桂の間」へ変更となりましたので、ご注意下さい。

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【12月度産業懇談会開催日程】

グループ名 世話人 開催日時 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
12月8日(火)
18:00〜20:00

料亭 蔦茂
電話:052-241-3666
名古屋市中区栄3-9-27

水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
12月16日(水)
18:00〜20:00

料亭 蔦茂
電話:052-241-3666
名古屋市中区栄3-9-27

水曜第2グループ 片桐清志
谷口正明
12月9日(水)
18:00〜20:00
THE KAWABUN NAGOYA
電話:052-222-2333
名古屋市中区丸の内2-12-30
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
12月2日(水)
18:00〜20:00
札幌かに本家 栄中央店
電話:052-261-1161
名古屋市中区栄3-8-28

※木曜グループの開催日は、12月2日(水)となっておりますのでご注意下さい。

4グループ共通事項

会費 実費精算の上、後日ご請求いたします。
出欠のご連絡 ◆ご出席の場合は、ご案内状に同封の返信用紙にご記入の上、FAXでご連絡ください。(代理出席はできませんのでご留意ください。)
◆それぞれ開催日の稼働日2日前までにお取り消しなくご欠席の場合は、会費を申し受けますので、悪しからずご了承ください。
事務局連絡先 電話:052−221−8901 (担当: 岩間・山田 )
その他 それぞれの会場の地図がご入用の場合は、事務局までご連絡ください。

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【お知らせ】

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【アートコーナー】
からくりアート点描 No.7

尾張市中を派手な赤い着物、長いキセルを持ち唐人笠姿で練り歩く宗春。


名古屋中央大通り発展会・久屋大通り東南地区発展会より、パリ・シャンゼリゼ・コミッティーとの友好提携を記念した、「シャンゼリゼ友好記念モニュメント」として作品依頼を受けました。

バイオリンとフルートのデユエットを奏でる2人の間から、恋の魔術師が現われ楽しく踊りながら、恋人たちの想いをかなえます。
パリの街角に立つ広告塔のデザインと共に、人形たちにパリ・シャンゼリゼとの友好関係をアピールするという使命を託して制作致しました。

テーマの設定は公園を散策する恋人たち、「秋の日のビヨロンのためいき」風のイメージが湧いて、つかの間のやすらぎと、都市景観に潤いを提供できればとの思いです。
東京在住の音楽家杉山正明氏にオリジナルの曲をお願いして、パリのイメージが更に味わえるものとしました。

尾張市中を派手な赤い着物、長いキセルを持ち唐人笠姿で練り歩く宗春。


設置場所:
名古屋市中区 アーバンネット名古屋ビル前
尾張市中を派手な赤い着物、長いキセルを持ち唐人笠姿で練り歩く宗春。
大きさ:広告塔 直経2m×高さ5m
合計:3体の人形
演技時刻:11時、13時、15時、17時、19時 
演技時間:5分
設置:平成17年11月1日

宗春爛漫

コメント
尾張市中を派手な赤い着物、長いキセルを持ち唐人笠姿で練り歩く宗春。日本画とはいえ「絵描き志望」の私にとって、パリは憧れの街。
何度行っても素敵で勉強になる場所です。
そのパリのイメージを出来るだけ活かしたものをと、学生時代の心境を想い出しては、昔のスケッチを紐解いたことが何度かあります。
今は歩道になっていますが、場所を指定され下見に行ったその時点では端っことはいえ車道が現場でした。
車道にモニュメント造くれるのかなと思ったものでしたが拡幅された舗道に、現在は堂々の雄姿?です。
秋の黄昏時、恋人たちが手をつないで作品を見ている所に出会うと、本当に嬉しいものです。


制作
夢童由里子
〒459-0024 名古屋市名東区本郷2-150
電話:052-774-6891 携帯電話: 090-2610-5925
E-mail:mudo@r9.dion.ne.jp
夢童アートHP:http://www2.neweb.ne.jp/wc/MUDO-ART/

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【コラム】

コラム1 【花ちゃんからの健康だより】 No.67
花ちゃんからの健康だより

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 健診結果や自分の身体の声を活かそう! 』

 木々が色づき始め、山々は錦色に染まる季節になりました。空気が徐々に澄んできて、流れ星が夜空を駆けていきます。深呼吸をすると、きれいな空気が身体に満たされた感じがします。

 心身の機能を調和させて元気に暮らすために、大変神経を使いすぎる人がいれば、全く無頓着な人もいます。健康診断を受ける目的は病気の早期発見、早期治療、さらに欲張って、要注意項目については、生活改善をして、正常値にしていくことにあります。車や船、機械などを検査して異常があれば、メンテをしてその機能が低下しないようにしていますが、人間の場合はメンテの手抜きが多く見られます。大病にならないように自覚症状がでないうちにこそ、健診結果を活かすチャンスです。
 また、時々、自分の身体としっかり向き合って、自分の身体の声に耳を傾けましょう。「ちょっと、食べすぎだよ」 「疲れがたまっているな」 「身体が重いよ」 「栄養が偏っているかも」・・・そんな自分の身体の声に素直に反応していくことです。自分のからだに本当に必要なもの、しなければいけないことは自分自身のからだが一番良く知っているからです。
 外から中から健康に対する警告をうまく生かしてメンテし、朝から、よい気分、良い体調で出勤しましょう。

健康点検 「よし!」 良い加減で 一日のスタートを はじめましょう

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コラム2 【理念経営物語】
コラム【理念経営物語】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.17

【 営業しない経営 】

 企業は売り上げを上げることによって成立っています。その売り上げを上げるための方法が「営業」です。つまり企業経営は営業なしでは成立たないと言えます。ということは、優秀な営業マンが多い企業こそが優良企業なのでしょうか?本来営業とはどういうものなのでしょうか?それは業種業界・商品・サービス等によっても異なるでしょうか?
  A社という商社がありました。A社は多くの一流営業マンが在籍する業界トップクラスの企業でした。しかし、ある年、急激な不況に見舞われ、A社は急激な売り上げダウンとなり、創業以来のピンチを迎えていました。A社のB社長は、営業マン当事常にNo.1セールスとして大活躍した人物であり、B社長はこのピンチを自らの手で救おうと乗り出しました。通常は営業部長達に任せている営業会議に自ら出席し、リーダーシップを取ったのです。しかし、B社長は大変冷静で自分に厳しい社長であり、「昔取った杵柄」ではこの最大のピンチを乗り越える事が出来ないということにすぐに氣づき、新しい営業戦略を立てなければならないと考え、一週間ほどホテルに篭り、新営業戦略書を創ったのです。そして、B社長は全社員を集め新営業戦略書を配り、新営業戦略を発表したのです。タイトルは「営業しない経営」でした。言うまでもなく、この言葉に全社員は驚き、「B社長はなにを言っているのか?大幅な業績低下で頭がおかしくなったのか?」などと思ったことでしょう。B社長は「営業しない経営」の内容を語りました。それは、「売るのではなく、買ってもらうための行動を取る」「営業に行くのではなく、来てもらう」「無理には売らない」「顧客が買いたいと言っても、顧客に合わないものなら売らない」「商品を持たずに、顧客が真に求めるものを探す」―――などといった内容でした。B社長は言いました。「A社が過去に誇ってきた営業力は、営業トークが中心であり、それはテクニックによる所が多く、同業他社と比べて、テクニックと知名度で勝っていただけで、真の営業をしてきたわけではない。これから我々は自分たちの利益を第一に考えずに、顧客の利益を第一に考え、売るのではなく、顧客が自ら買いに来てくれるような経営をして行く。それが営業しない経営の意味です」と。

解説

明るくて元氣が良い人当たりの良い営業マンというだけでは売り上げが上がらない時代です。顧客自身が真に求めているものに氣づき、顧客自身が自ら求めて能動的に購入する。そのサポートをすることこそが新時代の営業でしょう。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.12
コラム【理念経営物語】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

三匹のおっさん
有川浩著・文藝春秋刊

 還暦を迎えたかつての悪ガキ三人組みが、町の自警団を結成しました。詐欺や痴漢や動物虐待など、身近に起こる悪を片っ端から成敗して行くその姿は、見てみぬ振りをする現代社会にあって、実に痛快です。この成敗を手伝う孫と娘の高校生コンビの描写も面白い。三十台半ばの女流作家は、現代の若者を捉える目も確かです。
 読後に快哉を叫びたくなる、現代版「三匹の侍」!

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コラム4 【苗字随想】 No.89
コラム【理念経営物語】

片桐清志

「籠」と「箱」

 竹を材料にした道具類の第二弾は容器に関する上記の2点に注目してみた。
 竹製容器の筆頭は今でも籠だろう。「籠」で始まる苗字の種類も30種見つかった。一字姓の「籠」さんもいてそのままのカゴの呼び方のほかコモリの呼び方もある。ランキング(佐久間 英氏)ではトップの籠谷(カゴタニ・コモリヤ・コモリダニ)でも3911位とそれほど上位ではないが、籠宮(カゴミヤ・コミヤ・コモリノミヤ等)、籠島(カゴシマ)、籠本(カゴモト)、籠田(カゴタ・コモダ・コモリダ他)などは4000番外ながら結構多いので見かけたことがあるだろう。
 ユニークな苗字としては籠中(カゴナカ)、籠味(カゴミ)、籠屋(コモリヤ、残念ながらカゴヤの呼び方はなさそうだ)、籠巻(カゴマキ)、籠手(カゴテ)、籠狭(コセ)、籠貫(カゴヌキ)などが見つかった。籠の略字の篭では篭坊(カガンボウ)のひとつが見つかっただけだ。やはり苗字は略されるのは嫌われるのだろう。因みに同じ音の駕の苗字も調べて見ると駕屋(カゴヤ)、駕谷(カゴタニ)、駕田(カゴタ)、駕篭島(カゴシマ)の4種が見つかった。
 籠ほどではないが「箱」で始まる苗字も23種見つかった。やはり一字姓の「箱」さんもいて、そのままハコとお呼びする。箱姓のランキングでは箱崎(ハコザキ)の2426位、箱田(ハコダ)の2911位ガ3000番内で籠より上位に入っている。地名では真っ先に思いつく箱根は苗字にもあるがランキングは4000番外だった。ユニークな苗字では箱作(ハコツクリ)、箱内(ハコウチ)、箱家(ハコヤ、残念ながら箱屋は見つからなかった)、箱木(ハコギ)、箱石(ハコイシ)、箱羽(ハコバ・ハコハネ他)、箱松(ハコマツ)、箱柳(ハコヤナギ)などが見つかった。
 ハコには筥の字もある。もとは筒状のハコを表現したものだ。こちらも10種類見つかった。やはり一字姓の「筥」さんもいて、ハコとそのままお呼びする。こちらは筥屋(ハコヤ)もある。筥崎(ハコザキ)、筥根(ハコネ)、筥村(ハコムラ)、筥作(ハコツクリ)など箱姓と共通のものもあるが、筥部はハコベのほかにハコツクリベの読み方も存在する。そのほか、ハコの表現には四角のハコを意味する筐の字もあるが苗字では見当たらなかった。タケカンムリではないが函姓では函館だけが見つかった。

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【平成21年10月号編集後記】

  オリオン座の流星群が今見ごろだ。7月にあった46年ぶりの皆既日食は天候に恵まれなかったが、空が澄む秋は天体観測に適している。たまには地上の雑事を忘れて目を宇宙に向けて見るのもいいだろう。
 その宇宙では9月11日に新型の国産ロケットH2Bが運んだ無人の宇宙輸送機HTVが国際宇宙ステーションISSに見事ドッキングした。秒速8kmで地球を回る宇宙ステーションに無人で安全に接近する高度な制御技術が実証された。ベースになった技術は1997年に打ち上げた「おりひめ」と「ひこぼし」のドッキングだという。今回の快挙は10年以上にわたる技術開発の積み重ねがもたらした成果だ。HTVを予定軌道に投入できたことで日本の宇宙開発も軌道に乗った。
 当地区も自動車に続く産業として宇宙航空産業の育成に注力している。新政権も宇宙開発は将来の有望産業として重視する姿勢を示している。巨額の資金と高度の先端技術が必要な分野だけに産官学の連携は欠かせない。宇宙の平和利用と日本の宇宙産業の国際競争力確保のためにも関係者の今後の活躍を期待したい。

 今月の産懇宅配便は芸術の秋だ。恒例となった4グループ合同懇親会では木曜グループのお骨折りで、珍しい「語り舞」を鑑賞した。「語り舞」は松本亜梨さんが編み出した創作芸能だ。今回は「源氏物語」の一端をご披露いただき、参加者はしばし幽玄の世界を楽しんだ。
 11月は通常の例会に戻る。航空産業の話あり、リニア新幹線ありで夢のある話も楽しみだ。

(片桐)