産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第238号 2022.03.31 発行

メールマガジン■産懇宅配便■

令和4年3月度(第238号) 目次
【新会員自己紹介】
鷲津 昭靖氏

ワシズ機械株式会社 代表取締役

宇野 雄祐氏

社会医療法人宏潤会 大同病院 理事長

【4月度産業懇談会のご案内】
【5月度産業懇談会のご案内】
【コラム】
コラム1 【さっかの散歩道】 No.45
コラム2 【師、曰く】 No.10
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.161
【お知らせ】
【新会員自己紹介】

写真:鷲津 昭靖氏
火曜グループ

鷲津 昭靖(わしず あきやす)
ワシズ機械株式会社
代表取締役

【ワシズ機械株式会社】
〒491-8555 愛知県一宮市音羽3丁目14番25号
URL:https://www.e-washizu.co.jp

 この度、火曜グループに入会いたしましたワシズ機械株式会社の鷲津昭靖と申します。
 当社は、明治32年一宮市に創業し、事務所・店舗・工場などの空調・給排水工事の設計・施工管理からアフターメンテナンスまで行っています。常に誠意を持って迅速な対応・的確な対処を心がけ、「人のために」の精神でお客様に信頼される会社づくりを目指しております。
 私は、生まれも育ちも一宮市で、入社以降、工事現場担当が多かったため世間知らずな事も多くまだまだ未熟者でございます。
 今回、中部経済同友会、産業懇談会への参加を通じて異業種の方々と交流させていただき、色々勉強していきたいと思っております。
 ご指導の程、宜しくお願い致します。

趣味 ゴルフ、バーベキュー

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写真:宇野 雄祐氏
木曜グループ

宇野 雄祐(うの ゆうすけ)
社会医療法人宏潤会 大同病院
理事長

【社会医療法人宏潤会 大同病院】
〒457-8511 名古屋市南区白水町9
URL:https://daidohp.or.jp

 社会医療法人宏潤会 大同病院の宇野雄祐と申します。このたび木曜グループに入会いたしました。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 当法人の基幹となる大同病院は、82年前に大同製鋼株式会社(現在の大同特殊鋼株式会社)の企業立病院として誕生しました。後の医療法人化を経て2011年に社会医療法人へ移行し、現在では、結核病床10床を含む404床の高度急性期病院となっています。さらに法人として、病院に隣接するだいどうクリニック、大同老人保健施設に加え、4つの地域クリニックを開設しています。付帯業務として、訪問看護ステーションと居宅介護支援事業所をそれぞれ2カ所、及び病児保育事業、事業所内保育事業を行っています。
 法人の機能として、新型コロナウイルス感染症への対応を含めて高度急性期機能を追求するとともに、地域の医療・介護機関としっかり連携し地域包括ケアネットワークを構築する努力を行っています。だいどうクリニックには、健診センター・予防接種センター・海外渡航センターを有し、予防事業にも力を入れております。
 今後も、地域社会の予防・医療・介護に少しでも貢献できるよう願っております。何卒ご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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4月度産業懇談会のご案内

 4月度産業懇談会は、4月6日開催の水曜第1グループおよび4月7日開催の木曜グループにつきまして、全てのグループの皆様にご案内しております。
 定員に達しますとお申込みができませんが、キャンセル待ちをご希望の方は事務局までご連絡をお願いいたします。

 定員は引き続き、先着25名を目安に、会場収容人数の50%となるよう運営します。
 緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が適用された場合は、昼食の提供を中止致します。
 何卒、ご理解・ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 会合にご参加いただける際は、マスクのご着用・手洗い、積極的なアルコール消毒の励行にご協力ください。発熱の症状がみられるなど体調不良の方は、ご参加をお控えいただきますようお願いいたします。

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 集合場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

4月12日(火)
12:30〜15:00

『貨幣・浮世絵ミュージアム 見学会』

若宮の杜
迎賓館

水曜第1グループ

淺井博司
足立 誠
落合 肇

4月6日(水)
12:30〜14:30

『自分の人生を楽しむために〜未来に生きよう〜』
フリーアナウンサー
話し方・コミュニケーションコンサルタント
株式会社インスパイア 代表取締役
生田 サリー 氏

若宮の杜
迎賓館
集合・食事
2階 桜の間
講演
1階 橘の間
水曜第2グループ

大倉偉作
香川裕子
高見祐次

4月13日(水)
12:30〜14:30

『受託製造メインの中小企業が、生き残りをかけて既存事業を活かした新事業を模索し続けていたら、”プチ“Game Changer”もどき”…になってきちゃった!?』(仮題)
三幸電機株式会社
取締役社長 三枝 弘典 氏

若宮の杜
迎賓館
集合・食事
2階 桜の間
講演
1階 橘の間

木曜グループ

河村嘉男
中林直子
吉田憲三

4月7日(木)
12:30〜14:30

『大人のお酒講座』
一般社団法人日本バーテンダー協会
中日本本部 愛知県支部長 代表評議員
谷口 耕一 氏

名古屋観光
ホテル
18階 伊吹の間
講演
3階 桂の間

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【5月度産業懇談会のご案内】

 5月産業懇談会は下記のとおり実施いたします。
 定員は引き続き、先着25名を目安に、会場収容人数の50%となるよう運営します。
 何卒、ご理解・ご協力賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 会合にご参加いただける際は、マスクのご着用・手洗い、積極的なアルコール消毒の励行にご協力ください。発熱の症状がみられるなど体調不良の方は、ご参加をお控えいただきますようお願いいたします。

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 集合場所
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

5月10日(火)
12:30〜14:30

『再生可能エネルギー熱や未利用熱を利用したヒートポンプによるカーボンニュートラルやSDGsに向けた取り組み』(仮題)
ゼネラルヒートポンプ工業株式会社
代表取締役 柴 芳郎 氏

名古屋観光
ホテル
集合・食事
18階 伊吹の間
講演
3階 桂の間

水曜第1グループ

淺井博司
足立 誠
落合 肇

5月18日(水)
12:30〜15:30

『愛知県立芸術大学「法隆寺金堂壁画模写展示館」見学会』

若宮の杜
迎賓館
水曜第2グループ

大倉偉作
香川裕子
高見祐次

5月25日(水)
12:30〜14:30

『日本のドローン産業をめぐる最新動向』
有限会社 舘 専務取締役
一般社団法人国際無人航空機協議会 代表理事
舘 良太 氏

若宮の杜
迎賓館
集合・食事
2階 桜の間
講演
1階 橘の間

木曜グループ

河村嘉男
中林直子
吉田憲三

5月12日(木)
12:30〜14:30

『双日の海外工業団地における“脱炭素”に向けた取組』
双日株式会社
中部地区管掌兼名古屋支店長 高桑 政治 氏
双日株式会社 エネルギー・産業インフラ事業部
担当部長 上原 敦 氏

名古屋観光
ホテル
2階 曙東の間
講演
3階 桂の間

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【コラム】

コラム1 【さっかの散歩道】 No.45
コラム【さっかの散歩道】

長瀬電気工業株式会社
代表取締役 屬 ゆみ子

『 「ソロ化」と哲学 』

 コロナになってはやり始めた「ソロキャンプ」。車にひと荷物積んで、気ままにキャンプ場に乗り付けて焚火など見ながら、或いはリモートで仕事しながら時を忘れて過ごす。

こんな生活にハマって、山一つ購入したタレントもいた。ところが、これも一周りすると、どうやら孤独に耐えかねて、また不便さに=自分一人で何もできないことに気づいて早々に卒業する俄か師も増殖中とか。片や少し前「おひとり様女子」が流行り始め、すぐに立ち消えするかと思っていたら、どうやらこちらは脈々と続いているようで、社会的孤独には女子の方が対応能力があるようだ。
 そんなことを日常生活や旅の途中で実感するシーンによく出くわす。

イラスト:ソロキャンプ

たとえば週末のスーパーマーケット。何するでもなく奥さんのカートの横(後ろか!)をきょろきょろしながらついて歩くオジサマとか、居ても用無しなのにレジカウンターまでついてきてソーシャルディスタンスそっちのけで並ぶオジサマとか…。運転手できたなら、奥様のお買い物が終わるまでどこかで時間潰しにお茶するなり、読書するなりいくらでもおひとり様を楽しむ事も出来るだろうに、なぜかウロチョロする。また昨日はほぼ満席の札幌行き飛行機内で、通路側に予約した私の席に30代と思しきサラリーマンは座っていたので、「そこは私の席ですが」と言うと、おもむろに隣の席にいた50代の上司らしき男性の顔色を窺った。その微妙な空気感で察したストーリーはこうだ。部下はやや離れた後ろの方の席だったが、上司と一緒に乗り込んで自分の席に行こうとしたら、とりあえずここに座って誰も来なかったら居ればいいし、誰か来たらその人に後ろに行ってもらえばよい、とでも言って部下を引き留め座らせた。そこに私がやってきた…というところだろう。上司も相手が女性と分かって言葉を選ぼうとしたのか一呼吸置いたので、その隙をこの性格で見過ごすわけなく、近くにいたCAを呼ぶ。「ここ、私が予約していた席なんですけど」と殊更強調すると、やって来たCAはお約束通り若い男性に「お客様、チケット拝見いたします」で、男性は「あ、すいません、後ろに戻ります」とシートベルトを外してそそくさと去っていった。上司は一言も口をはさめず、去っていく部下をさみしそうに眼で追っていた。部下はというと、心なしかホッとしていたようだったが…。そんな厳しいこと言わずに席くらい変わってやればいいじゃないの、と思われるかもしれないが、実は飛行機は、安全とは言え命がけの乗り物だ。万が一どの席に座っていたかで紙一重の結果を生む事もある。だから席だけは自分で慎重にリクエストをするようにしている。それは一方で何かあったときに人のせいにしなくて済むようにという自己責任からの判断だ。それはさておき、なぜ隣の上司は札幌までの2時間弱を一人で過ごせないのだろうと考えた。病気とか何か特別な理由があるなら初めから隣同士で席を取ってもらえば済む話だ。ん〜やはり日本のオジサマは一人が苦手なのだろうか。結局隣人は札幌まで寝て(寝たふり?)いた。
 話は変わるが、このごろ哲学という文字をよく見かけるようになった。ライフネット生命を起業し現在は立命館のAPU学長をされている出口治明先生(敢えて!!)の著書「哲学と宗教全史」もベストセラーとなっているし、以前お話した人気占い師たちも哲学卒。哲学っていったい何?とご縁のない方もあるかと思うが、普通に「人生哲学」とか「勝負の哲学」とか、人の生き様や考え方を形容するときによく引用していたりする。私風に平たく言ってしまえば「哲学は学問でなく、自己探求の目次」なのだと思っている。かくいう私もフランスに行くきっかけとなったのが哲学だった。バブルが弾けた90年代、マスコミも先細りしこの先に何の楽しみを見出したらよいのかと、本屋周りをしているときに手にしたのがJ.J.ルソーの「孤独な散歩者の夢想」だった。なぜそんな本を選んだのかよく覚えていないが、それがルソー晩年の「ボヤキエッセイ」で、18世紀の哲学者の世迷言と現代の混沌は何ら変わりがなく、「面白いじゃないの」と、そこからルソーの全集に取り掛かり、彼の出発点であったDijonに留学することに決めたのだった。私の場合、学問的アプローチでなく文学的アプローチだったことが幸いだった。日本語に翻訳されている小難しい表現は、多分原語で読んだ方がはるかに理解しやすいと考え、それからフランス語に取り掛かることになった。
 後付けでおさらいした哲学の系譜は、これまた世界的ベストセラー、ヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」がガイドとなってくれた。そんな半端な勉強での留学は、今思えば変なトランス状態だったかもしれない。一人考え一人悩み、知らないうちに独り言を言う…ドクター曰くそれが完璧なフランス語だったら合格だ、けど終ぞ日本語は抜けきらなかった、つまり合格は程遠かった。
 前出の出口先生は「ビジネス本を読むなら哲学本を読む方がよほど為になる」と仰っているが、なるほど哲学は考え方のhow to本だし、下手したら臨床心理学の勉強と同じくらいの精神衛生ケアにつながる(これはカウンセリングや占いで実証されている)。哲学を語るに、歴史の中で毒にも薬にもなった宗教もまた同様な側面を持ち合わせているのも頷けて、いじめられっ子だった幼少の私に寄り添ってくれたのは菩提寺の住職だった。そのおかげか、一人で身の周りで起こる「現象」の意味を考える癖(今風に言うとメタ脳か)がついたのかもしれない。あ、哲学教授あるあるの中に「他人に興味を示さない」とか「人と考え方を共有することを好まない」という自閉的傾向があるのは確かで、「一人で考える時間」は大好物だったりする。そんな社会性の乏しい人たちがやっている学問がビジネス書より役立つといわれてもねぇって思いますよね。だから学問として学ばず、啓蒙文学として、過去の偉人伝として読む方が面白かったりする。これはつまり、働く人のおひとり様入門になったりするので、一人に慣れないおじさま方にはぜひトライしていただきたいと思ったりして。

 そんな視点で今の西側の戦況を眺めるに、思うところ多々ありますが、歴史の大きな流れの中で、大体滅亡への道を進む舵取りの先に居るのは、出所不明の予言師(占師)と野心に満ちた女性だったりします。
 まずは、ウクライナの皆さんのためにできることから。

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コラム2 【師、曰く】 No.10
コラム【師、曰く】

妹尾 鷹幸(ペンネーム)
(株式会社構造計画研究所 名古屋支社長 妹尾(せのお) 義之)

 ペンネームは、恩師、田坂広志先生の多重人格マネジメントの応用、作家人格の名。心に鳴り響く言葉を、今回も一筆。

『 螺旋的発展 』

 田坂講義の柱の一つに、弁証法の哲学がある。哲学者ヘーゲルの弁証法そのものというより、その根底に流れる洞察について。物事の進歩・発展は、あたかも螺旋階段を登るように起こる。「事物の螺旋的発展」がそれである。

 ITで急速に進歩・発展するネット社会の現代、オークション(競り)や逆オークション(指値)といった、古い時代のビジネスモデルが復活し、オンライン学習では、江戸時代の寺子屋的学びが復活している、と。古く懐かしいものが、新たな価値を伴って、復活してくる。新規事業を志すリーダーや経営者などMBAを学ぶ我々は、そこに重要なヒントが秘められていると、目から鱗のような驚きをもって聴き入った。

 これは、ヘーゲルが語った「螺旋的発展」。あたかもかつての状況に戻ったように見えても、実は一つ高い処に登っている。まるで螺旋階段を登るように。上から見れば一周して元の位置に戻っていても、横から見れば一段高みに登っている。それが、これからの社会で、我々がしばしば目撃する出来事だと。

 螺旋的発展、それはITやビジネスに限ったことではないと、信じたい。原始、石と棍棒で争った人類は、歴史を重ね、刀や剣で、弓矢や鉄砲で、爆弾やミサイルで、そして核兵器や生物兵器を手にするまでになった。戦争と平和は際限なく繰り返されてきた。石と棍棒では相手を殺めるに過ぎなかった力を、今は遥かに凌駕し、人類そのものを殺めるまでに発展してしまった。原始時代のメンタリティのままであれば、既に人類は滅んでいただろう。しかし、法や政治、哲学や倫理、人の精神もまた進化して、一段一段高い処に登ってきたのだと信じる。

 世界は、人々は、試されているのかもしれない。世界中に蔓延したコロナ禍に続き、たった一人の意思決定権者によって、一つの国への侵攻が行われてしまう。人類史上に刻まれる史実。一つの過ちは、やがてバタフライエフェクトによって、人類は過去と同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。それは螺旋階段を何段も下がる、いや、落下するに等しい。原始、人が殺められるのは相対する者だけだが、現代はたった一人の意思決定が何億人もの命を殺められるからだ。しかし、高い志、称賛される勇気もまた、数多く目にする。たった一人の勇気ある行動が、バタフライエフェクトで多くの共感を呼び、世界を変えることに繋がる。世界はきっと螺旋的発展を遂げる。そう信じて、修行を続けてゆきたい。

 修行は続くよ、どこまでも。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

写真:城と桜(名古屋城の桜)

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.161
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 認知バイアス事典 』
情報文化研究所著・フォレスト出版刊

 「事典」と銘打っていますが、調べるよりも読む本です。1項目4ページで必ずイラストが入っています。全60項目の、どこから読んでも愉しめます。

  • 膨大な情報に流されて自己を見失っていませんか?
  • デマやフェイクニュースに騙されていませんか?
  • 自分の頭で論理的・科学的に考えていますか?

本書を読み終えた読者は、これらの3つの質問に「イエス」と答えられるはずである!
と、「監修者まえがき」で高橋昌一郎氏は述べています。

 「認知バイアス」とは、「偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉」で、二者択一思考に陥ることも、錯視も、ステレオタイプの思い込みも、みな認知バイアスです。この本を読んで、無意識のうちにバイアスがかかっている自分に気づかされました。

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