産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】 第234号 2021.11.30 発行
(2021.12.3再発行)

メールマガジン■産懇宅配便■

令和3年11月度(第234号) 目次
11月30日に発行致しましたが、一部、校正前の原稿を掲載しておりました。
修正し改めて掲載致します。
ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げ、今後かかることのないよう再発防止に努めて参ります。

修正箇所:水曜第1グループ例会模様
【3年9月度 産業懇談会(火曜G)模様】 9月14日(火) 13時00分〜14時30分
【3年9月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】 9月22日(水) 13時00分〜14時30分
【3年10月度4グループ合同懇親会模様】 10月18日(月) 17時30分〜18時30分
【3年10月度4グループ合同懇親ゴルフ会模様】 10月23日(土) 8時58分スタート
【新会員自己紹介】
丸田 直哉氏

三菱重工業株式会社 中部支社長

【12月度産業懇談会のご案内】
【産業懇談会「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内】
【コラム】
コラム1 【さっかの散歩道】 No.41
コラム2 【師、曰く】 No.6
コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.157
【お知らせ】
【3年9月度 産業懇談会(火曜G)模様】

テーマ: 『 キャッシュレス社会の現状と今後の展望 』


日  時:令和3年9月14日(火) 13時00分〜14時30分
場  所:名古屋観光ホテル 桂の間
参加者:24名

スピーカー:
徳田 尚志(とくだ たかし)
株式会社ジェーシービー
東海支社長

写真:徳田 尚志氏

■クレジットカードの歴史
 はるか昔、物々交換でモノを手に入れていた人類は、約2700年前に硬貨を発明した。約1000年前に、硬貨を大量に持ち歩く不便さから紙幣を開発した。そして1950年、アメリカのマクナマラ氏が、ニューヨークのレストランで食事後財布を忘れたことに気付き、妻に財布を届けてもらう間気まずい雰囲気を味わい、その際「信用ある人には、ツケ払いができるクラブがあればいいのに」と、クラブカードを用いて、支払いができるクラブを思いついた。これがダイナースクラブであり、クレジットカードの起源と言われている。
 日本では、1960年に日本ダイナースクラブが設立され、1961年に、三和銀行、日本信販、その他の銀行が出資し、JCBが設立された。1982年になると、銀行法の改正により多くの銀行がカード業界に参入するようになった。同年、名古屋銀行は名古屋カードを設立されましたが、JCBのフランチャイズの第一号は名古屋カード様である。
 またグローバルにビジネス展開している「国際ブランド」としては、ダイナースを傘下にしたディスカバー、アメリカンエクスプレス、JCB、VISA、マスターカード、銀聯があり、JCBは国際ブランドとして唯一の日本のカード会社である。
 各ブランドの取扱額は公表されていないので正確ではないが、おおよその全世界の取扱高シェアは、中国の銀聯が40%、続いてVISAが30%、マスターカードが20%、JCBは2%ほどとみられている。それでもJCBの会員数は1億4000万人、取扱高は33兆8255億円(2021年3月末)となっている。

■日本におけるキャッシュレスの進展
 我が国の2019年の国内最終消費支出は294兆円であり、そのうちクレジットカード・デビットカードなどのキャッシュレス決済は約70兆円弱、電子マネーやQRコード決済は5兆円規模であった。2018年に経産省が2025年までに比率を40%に引き上げる目標を発表したが、2010年に13.2%だったそれが2020年には29.7%まで増加している。
 なお、社会全体での現金のハンドリングコストは、年間8兆円にも上るといわれている。うち金融機関の現金輸送やATM管理運営コスト等では2兆円ほどとの試算もあり、また、小売店における現金管理業務は、1店舗あたり2.5時間/日も費やしているといわれている。この費用削減がキャッシュレス化の目的の1つである。また、キャッシュレスの場合、取引情報が記録として残るため、税収管理やマネーロンダリング対策としても有用である。また、コロナ禍においては、現金の受け渡し時、接触面で不安を感じる方も増えているため、今後キャッシュレス化は更に進むであろう。
 私見ではあるものの、経産省が出している2025年にキャッシュレス比率40%という目標は達成できるのではないかと考える。

■多様化する決済方法と、JCBの役割
(1)EC取引の拡大
 コロナ禍において飛躍的に進展したマーケットは、EC市場である。Amazonや楽天などでカード決済する経験をお持ちの方は多数いらっしゃると思う。コロナ禍でその取扱いが劇的に増えたことに加え、近年はマクドナルド・スターバックスなどでの「モバイルオーダー」の取り扱いが増えてきている。つまり、実際にモノを買いに実際の店舗に出かけ商品をその場で受け取るものの、決済自体はスマートフォン等で事前にすませておいて、その場で財布を取りだすことがない、という状況である。JR東海の新幹線に乗る際の、エクスプレスも同様の考え方であり、こういった流れが加速するであろうと見ている。
(2)非接触決済
 世の中の決済は今後主に「非接触決済」が主流になってくるであろう。非接触決済には、当社の開発したQUICPayやTOICA・manacaのような「カードをかざすだけ」の非接触IC技術を利用するタイプと、PayPay・LINEPayのようなQRコードを利用するタイプがある。非接触ICの利用は、主に日本、アメリカ、欧州で流通している。一方、主に中国では、通信インフラ網が十分に発達していなかった背景もありQRコード型が急速に普及したという特徴がある。なお、非接触IC技術には2つの規格があり、一つはソニーが開発したTypeF(Felica)と、オランダPhilipsやアメリカMotororaが開発したTypeA/Bの規格がある。JCBのQUICPayやSUICAなど日本国内はTypeFが主流となっているが、欧米を中心とした地域ではTypeA/Bが普及しており、日本でもいよいよ普及しつつある。最近はテレビCMで「お支払いはVISAのタッチで」というものがあるが、これがまさにこの規格である。JCBも近日それに対応したカードをリリースする準備をしており、今後日本国内で一層普及していくであろうと見ている。このTypeA/Bを利用した決済シーンとして、例えばイギリスの交通機関の改札口でカードをかざすと、クレジットから直接引き落とされるチャージ不要のサービスが開始されている。JCBも台湾で同様のサービスをスタートした。日本の交通機関でも数年後には導入されるのではないかと思われる。
(3)今後の決済マーケットにおけるJCBの役割
 近年、決済のマーケットには様々な企業が参入してきている。最近は消費者向けのインセンティブを大々的に謳い「利得性」に訴える企業もある。もちろん決済において利得性も顧客ニーズの大きな要素であるも、JCBは「安全性」をベースにした「利便性」を追求していく考えを基本としている。これまでQUICPayのリリースや、ApplePayやGooglePayへの対応などいち早くしてきているが、いかに安全かつ便利なサービスを提供していくか、という考え方である。この安全・便利を追求する際に欠かせないポイントは「本人認証」である。クレジットカードなどを利用する人が、その所有者であることを証明することがキャッシュレス決済の基本であり、現在はクレジットカードの裏面の署名とレシートのサインを照合することや、暗証番号の入力をすることがそれである。生体認証の技術が高度化している昨今、今後はそういった技術を活用した本人認証が主流になってくるであろう。現在JCBはパナソニックさんと共同で「顔認証決済」の研究を進めている。遠くない将来、手ぶらで買い物へ行き、顔認証でそのまま「本人認証+決済」が済む、という世界が来るであろう。
 また、従来カード会社が加盟店様に提供するものは、複数のキャッシュレス決済を一台で対応できる端末であったが、今後はその端末等で加盟店様がポイント管理や宅配予約などの管理、クーポン管理などを多様なサービスを提供できるよう「tance株式会社」を設立し加盟店様に向けた利便性の提供も検討している。
 さらにカード会社は様々な購買情報を有しており、個人情報を完全に削除したうえで、多様な統計データが作成可能で、JCBは消費動向の分析結果を『JCB消費NOW』というサービスとして提供している。このコロナ禍で特に経産省・内閣府をはじめ各機関が消費動向を把握する際にお役立ていただいている。
 今後は自動車や家電がインターネットに接続され、そこに付随する購買・消費が自動的に決済される世界が来るであろう。例えば、車にガソリンを入れると、運転者がカードを使わず自動車が自動的に決済するようになるなど。また、現在のスマホアプリは各々のサービスが独立しているが、今後は教育、医療、行政手続きも含めた1つの融合したプログラムが開発され、そこに決済機能が加わることも想定できる。JCBはそうした世界の実現に向けてこれからも「安心・便利な」サービスを世の中に提供できるよう、これからもしっかり取り組んでまいりたい。
 すぐ出来ることは、コーポレートカードなど各企業様の経費決済などをキャッシュレス化していくためのお手伝いであると考えている。


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【3年9月度 産業懇談会(水曜第1G)模様】

テーマ: 『 ITの過去と未来 〜DXはBXではありませんか〜 』


日  時:令和3年9月22日(水) 13時00分〜14時30分
場  所:名古屋観光ホテル 曙西の間
参加者:18名

スピーカー:
井戸 康博(いど やすひろ)
株式会社べネスト
取締役 開発センター長

写真:井戸 康博氏

■自己紹介
 最初の就職先はインテリア商社の(株)サンゲツ。電子計算課に配属され、早々に在庫管理システム開発に参画した。新米のプログラミングスキルで先輩社員にご迷惑をかけた。先輩社員は文句も言わずに「みろく寿司」でとろ鉄火をご馳走してくれた。今思い返せば、この優しさがモチベーションに繋がった。本社、東京店、仙台店、東京店と異動した。東京店での仕事は毎朝7時からの所属長会議から始まる。仕事を終えるのは21時頃。コンピューターの運用者との会話で1日が終わる。そんな生活も1年しか続かなかった。コンピューター業界に転職した。(株)アルゴ21では金融SEとして従事した。バブル崩壊になるとは予想もしなかった。その頃、自身の関心はSEから営業と移り、営業を志望した。1年間本社(東京)にて、部長の下、営業を学んだ。名古屋に戻ってからは、会社四季報を見て“テレソン”をやり、お取引いただいたお客様からお客様を紹介いただき、不思議な縁に支えられた。会社からは毎年賞をいただいた。お客様からのご紹介という形で現れる感謝の念こそ、営業の醍醐味だと実感した。時代はメインフレームからオープンシステムへと移り始めていた。
 その後、独企業のSAPジャパン(株)の名古屋支社開設メンバーとして入社した。今でこそ「SAP」も知名度は上がったが、当時は「SAPって何?」が普通。「BPR」「ERP」「ベストプラクティス」がキーワードであった。多くの製造業のお客様にお世話になった。
 2004年、SAPジャパン(株)とキヤノンシステムソリューションズ(株)が、基幹系ソリューション分野における提携関係の強化を発表。ERP事業立上げの立上げである。数か月遅れたが自身も仕事場所をキヤノンシステムソリューションズに変えた。ここでは大型プロジェクトも続き、今後の世界が変わった(バラ色です)。
 縁あって三井情報(株)に転職した。役員補佐として特命案件を担当した。ERPもその一つ。その後、三井物産(株)に出向となり、中部地区での営業活動に従事した。
 2021年(株)べネストに転職。既存事業の強化と新規事業立上げがミッション。従来の請負開発もあるが、DXやセキュリティ、ERPに力を入れている。
 何度か転職をしてきたが、人生のほとんどの時間、ITに関わってきた。これからもITを使って皆様のお役に立てる事ができれば、これほど幸せな事はないと思っている。この場を借りて、皆様に御礼申し上げる次第です。

■(株)ベネスト会社紹介
 1999年創業、主な事業は医療系パッケージ開発販売、組込み型ソフトウェアの開発、IoT・生産管理システムなど多岐にわたる。最近では、「Box」「Darktrace」「MindTickle」「SAP ByD」などのパッケージ・サービスも増えてきている。電子カルテシステムの開発や導入も好調である。中部地区は製造業の方が多く、多くの知財を保有されている。セキュリティに関しても不安があれば、是非お問い合わせ下さい。

■「DXはBXではありませんか」
 GAFAM(560兆円)>東証1部上場企業(550兆円)、日本の名目GDPの伸び1.03倍(2000年-2020年比)、2019年の日本の労働生産性はOECD諸国で26位。IMD世界競争力ランキングでは、1992年までは日本が首位であったが、2021年は31位に転落。同じくIMDデジタル競争力ランキング2020では1位米国、2位シンガポール、3位デンマーク、4位スイス、8位韓国、16位中国、日本は27位。日本は時代の変化に対応できなかった。
 G7の平均給与2000年-2020年比では、米(1.78)、英(1.66)。カナダ(1.65)、独(1.52)、仏(1.49)、伊(1.32)、日本は0.95倍である。
 2011年8月20日マーク・アンドリーセンがWSJに“Why Software Is Eating The World”を寄稿した。「世界最大の本屋Amazonはソフトウェア企業、最高の映画製作会社Pixerはソフトウェア企業、今日最大のダイレクトマーケティングプラットフォームはGoogle、今日市場を支配している音楽会社はAppleのiTunes、Spotify…ソフトウェアはあらゆる世界に入り込んで、世界を変えようとしている」」と続く。
 2018年のトヨタ年次レポートでは豊田章男社長が「自動車も個人所有時代から、使用(シェア)する時代になり、CACEが重要になる」と述べている。2021年にウーブンプラネットホールディングスを設立し、そのHPには「Genesis テクノロジーとイノベーションで世界を変える」とある。これが2018年で話した企業変革の覚悟の結果であろう。
 経産省のDXレポートを噛み砕くと、「変化に俊敏に対応できるように変わりなさい」と記載されている。つまり、DXとは、企業全体を変える革命、ビジネストランスフォーメーション(BX)である。デジタル技術は手段であり、既存のものをデジタルに置き換えるだけでは価値は生まれず、プロセスをシンプル化にした後に、デジタル化してはじめて価値が生まれる。「自社の価値」「ありたい姿」「Purpose」は明確ですか?
 辿り着くためには「ありたい姿からバックキャスティングして、トランスフォーメーションする必要がある」

■「今後のIT」
 当日は資料を使って歴史から説明させていただいたが、近年のITの進化は早い。コロナ禍では10年の時間が1年で進んだと言われ、近い未来は予測不能。これまでは個人がGoogleやAmazon、Facebookにアクセスしていたが、今後は無意識のうちに、内部外部問わず、相互に繋がり合う世界となるだろう。セキュリティ面でも、ユーザーに意識させず、負担をかけない未来となり、いつでも、どこでも、安全安心にITの利便性を享受できるようになるだろう。テクノロジーの進化は明るい未来、同時に日本の未来もかかっている。


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【令和3年10月度 4グループ合同懇親会模様】

日  時:令和3年10月18日(月) 17時30分〜18時30分
場  所:ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 5階 ローズルーム
参加者:58名
公演者:ソプラノ歌手 下垣 真希氏/ピアノ 北川 美晃氏

 今年度の産業懇談会 4グループ合同懇親会は、木曜グループの企画で名古屋を拠点に活動するソプラノ歌手下垣真希さんをお招きし、コンサートを開催した。
 はじめに河村世話人代表が開会挨拶及び公演者を紹介され、公演が行われた。
 軽快なミュージカル曲「踊り明かそう」から始まり、童謡や、力強い「歓喜の歌」、感動的な「ああモンテンルパの夜は更けて」や、「長崎の鐘」など幅広いジャンルからの選曲で、参加会員の心を魅了した。曲間の下垣氏のMCでは、各曲の時代背景や、曲の解説などをいただき、より曲への理解が深まった。特に「シューベルトの鱒」での身振り手振りの解説により、局調により変わる鱒の動きが目に浮かぶようであった。
 加留部筆頭代表幹事より花束贈呈後、アンコールとしてアメイジング・グレイスを熱唱され、コンサートは幕を閉じた。
 愛知県の要請に従い、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、恒例の夕食懇親会は2年連続中止となっていたが、久々に多くの会員が集い、交流が行えた楽しい会となった。

下垣真希氏 北川美晃氏と下垣真希氏


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【令和3年10月度 4グループ合同懇親ゴルフ会模様】

日  時:令和3年10月23日(土) 8時58分スタート
場  所:明智ゴルフ倶楽部ひるかわゴルフ場
天  候:晴れ(中津川)
参加者:28名

 10月23日、毎年恒例の4グループ合同懇親ゴルフ会が明智ゴルフ倶楽部ひるかわゴルフ場で開催された。今年で34回目となったゴルフコンペは、コロナ禍のため開催月・開催地を変更して開催した。天野代表幹事、河村世話人代表、大倉世話人代表、広井世話人、富田世話人、中林世話人を含め、計28名の産懇メンバーが参加された。
 当日は快晴。後半は、時折吹き込む強い風と戦いながら、それぞれ腕を競い合いプレーした。
 プレー終了後の懇親会では、お待ちかねの表彰式が開催され、各賞受賞者が発表された。
 激戦を制し優勝を果たしたのは、(有)東海維持管理興業 副社長の中林直子氏、準優勝は三幸電機(株)社長の三枝弘典氏、3位は日本ゼネラルフード(株)副社長の一泉知由氏であった。それぞれ代表幹事から提供された賞品が授与され、賑やかな歓談が続いた。

優勝 :中林 直子氏((有)東海維持管理興業 取締役副社長)
2位 :三枝 弘典氏(三幸電機(株) 取締役社長)
3位 :一泉 知由氏(日本ゼネラルフード(株) 取締役副社長)

南アルプスを背景に大自然豊かな地で、産懇ならではの大変和やかな懇親ゴルフとなった。

写真1

写真2 写真3


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【新会員自己紹介】

写真:丸田 直哉氏
火曜グループ

丸田 直哉(まるた なおや)
三菱重工業株式会社
中部支社長

【三菱重工業株式会社】
〒450-6420 名古屋市中村区名駅三丁目28番12号
大名古屋ビルヂング20階
Tel:052-856-4600
URL:https://www.mhi.com/jp

[自己紹介]

  • 出生/出身地:1965年12月07日生まれ。 愛知県名古屋市出身。
  • 職歴:電力/電力システム部
    火力(ボイラ・タービン・発電機・制御/電気設備)、原子力、水力、太陽光、風力、配電設備・工務、電子、電力情報・システム関係等、中部電力・中電グループ
    営業一筋。(MHPS転籍後(三菱パワー含む)は事業用/産業系火力設備営業)
  • 経歴:1988年 名城大(機)卒、株式会社日立製作所入社。 中部支社 電力部配属。
         2000年 日立労組 名古屋支部 副委員長。
              電機連合愛知地協 副議長
         2001年 日立労組 名古屋支部 委員長。
              電機連合愛知地協 副議長。
         2011年 日立製作所 電力部 ⇒ 電力システム営業部へ(情報系)
         2016年 三菱日立パワーシステムズへ転籍(2014年発足)
         2020年 三菱パワーへ社名変更
         2021年 三菱重工業へ統合。 現職に至る。
  • 家族:妻と長男(22)・長女(28)
  • 趣味:ゴルフ、ガーデニング、スポーツ観戦

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【12月度産業懇談会のご案内】

 新型コロナウイルス感染症のリスク回避の観点から、ご参加は「ご所属グループのみ」に限定させていただきます。
 また、会場の収容人数を勘案し定員を設けさせていただきます。
 なお、今後も情勢を注視し、開催可否および運営の変更を行う可能性がございます。
 予めご了承ください。
 申し込みを締め切りました。

 ※会合にご参加いただける際は、マスクのご着用・手洗い、積極的なアルコール消毒の励行にご協力ください。
 発熱の症状がみられるなど体調不良の方は、ご参加をお控えいただきますようお願いいたします。

グループ名 世話人 開催日時 会場
火曜グループ

富田 茂
広井幹康
深田正雄

12月7日(火)
18:00〜20:00
料亭蔦茂
Tel:052-241-3666
名古屋市中区栄3-12-32
(先着20名)
水曜第1グループ

淺井博司
足立 誠
落合 肇

12月15日(水)
18:00〜20:00
あつた蓬莱軒神宮店
Tel:052-682-5598
名古屋市熱田区神宮2-10-26
(先着25名)
水曜第2グループ

大倉偉作
香川裕子
高見祐次

12月8日(水)
18:30〜20:30
若宮の杜 迎賓館
Tel:052-231-2038
名古屋市中区栄三丁目35-30
(先着25名)
木曜グループ

河村嘉男
中林直子
吉田憲三

12月2日(木)
18:00〜20:00
札幌かに本家名古屋駅前店
Tel:052-583-0012
名古屋市中村区名駅南1-17-20
(先着25名)

※会費は実費を後日請求いたします。お申込みの方には別途詳細ご案内を送付いたします。

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【産業懇談会「代表幹事講話」ならびに「新年合同懇親会」のご案内】

 平素は産業懇談会活動にご協力いただき、誠にありがとうございます。
 毎年恒例の産業懇談会4グループ新年合同懇親会を、下記の通り開催いたしますのでご案内申し上げます。
 今年度は、加留部筆頭代表幹事からご講話をいただきます。また、年の初めに、産業懇談会のメンバーの皆様に親睦を深めていただきたく、あわせて新年合同懇親会を開催いたします。
 是非とも多数ご出席くださいますようお願い申し上げます。
 なお、今回はコロナ感染拡大回避の観点から、産業懇談会の会員に限定させていただきます。
 何卒ご理解、ご協力のほどお願い申し上げます。
 なお、感染状況により、開催方法を変更することがありますことをお含みおきくださいますようお願い申し上げます。

日時 令和4年1月25日(火)17:30〜20:00
17:35〜18:30 加留部筆頭代表幹事ご講話
18:45〜20:00 新年合同懇親会
場所 ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 5階 ローズルーム
講師 加留部 淳 代表幹事
演題 「豊田通商のCX(コーポレート・トランスフォーメーション)」
参加対象 産業懇談会会員ご本人
定員 先着100名(定員到達のご連絡は本会HPにてお知らせします)
(本会方針および会場の収容人数から定員を設けさせていただきます。)
懇親会費 10,000円(飲食代)
(当日、講演会場受付にて頂戴致します。講話のみご出席の場合は会費不要です。)
その他
  • 食事の手配など準備の都合上、ご出席の場合は会員専用ページより1月14日(金)まで に必ずご登録をお願い致します。(代理出席はできませんのでご留意ください)
  • お申込後のキャンセルは、1月21日(金)までにお願いいたします。それ以降は、会費を申し受けますので、予めご了承ください。
本件連絡先 中部経済同友会事務局 担当:木野瀬・菱川 Tel.052-221-8901
本会会合にご参加いただける際は、マスクのご着用・手洗い、積極的なアルコール消毒の励行にご協力ください。発熱の症状がみられるなど体調不良の方は、ご参加をお控えいただきます。

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【コラム】

コラム1 【さっかの散歩道】 No.41
コラム【さっかの散歩道】

長瀬電気工業株式会社
代表取締役 屬 ゆみ子

『 秋のグルメツアー 』

 世の中、緊急事態宣言が出ていようが出ていまいが、田畑には秋の収穫を待つおいしい農作物が実り、海や川には解禁になる魚介が溢れる。食いしん坊は「午肥ゆる」に少しばかり目を瞑って、気の置けない仲間とあちこち食べ歩きを楽しむことにした。

 ことの始まりは7月。御殿場に昨年4月開店したレストラン「メゾンK」の予約が取れたことだ。すでにご承知の方もあるかと思うが、この「メゾンK」はパリで3つ星を獲得している小林圭氏が、和菓子の「とらや」とコラボして御殿場に開けたレストランだ。野菜など地産地消をしつつ、パリのエスプリを感じさせるレストランで、お値段もパリなら到底食べられないお手頃価格。なので予約を取るのも至難の業。ネットもお友達作戦も来店後の次回予約も受け付けず、ただ、予約解禁日以降にひたすら電話を掛けるのみ。そこに私もチャレンジしてみた。

写真1
御殿場メゾンK、とらやの工場向いにある

9月の予約を取るために、1週間、朝から晩まで電話をかけまくっていた。高校生時代、深夜ラジオの電話リクエスト以来だろうか、話し中のツーツーツーと「おかけになった電話番号は、現在大変込み合っております」のアナウンス、当時と比べて、リダイヤル機能とスピーカーがついている分、ジーコロジーコロとダイヤル回をしたり、ピポパとプッシュし直す必要がなくなって、少しは楽になった?のだが、繋がったときにはすでに満席の可能性もあり、結構ドキドキした。
 甲斐あって9月末、御殿場まで車を飛ばし、夕日の沈む富士山の麓でフレンチを堪能。料理の内容はパリと違いなく、スペシャリテの小鴨は火入れが絶妙で、なおかつ調味料に若干の味噌も使われていて、例えは変かもしれないが、まるで宿場町で振舞われる甘酒よろしく、旅の疲れを優しく癒すお料理だった。緊急事態宣言が明ける1週間前だったので、ノンアルコールワインで楽しんだが、次回お料理と合わせてワインをオーダーすると、とんでもない金額になることを覚悟した。

 
写真:前菜
前菜の野菜、レモンの泡がドレッシング
 
写真:鴨料理
魅惑の鴨
他店の鴨が食べられなくなるカモ
写真:最中
コーヒー用小菓子は最中で和テイスト
 

※コースはまだほかにも料理がありますが、ほんの一部をご紹介、興味のある方は電話予約をどうぞ(^^)

 月が替わって10月、エールフランスからお手紙が届いた。「飛行機に乗っていただけない時期が続くので、誕生日月のYUMIKOに、フランスレストランフェアのディナー券をペアでプレゼントします。」皆さんもそうだと思いますが、かれこれ2年、航空会社のマイルは増やすも使うもなく、ただ航空会社から期限延長のお知らせだけがやってくる。長いことエールフランスのマイルは貯めていたが、こんな贈り物は初めてなので早速登録してあったレストランに予約を入れる。丸の内にある某レストラン(友人の店なので名前は非公開)は、名古屋でも老舗と言っていいフレンチで2年前ここに転居してきていた。オープンして間もなく顔を出したきりだったので、コロナも無事に乗り切ったお祝いも兼ねて友人と(ペアチケットなので一人では勿体なく)出かけた。フランス3つ星で修行ののち、名古屋で店を開けたのだが、彼のお料理にもまた隠し味で八丁味噌が使われている。トラディショナルなフレンチはソースの濃さが日本人には重く感じるも、味噌に置き換えることによって切れの良い後味を醸し出す。使われている野菜は、彼の兄弟が蓼科で作っている無農薬野菜。食材も料理も流行に流されることなく変わらない丁寧さは、彼の料理に対する真摯さを伺わせる。
 いつ行っても変わらない味と笑顔があるのは、何よりの御馳走だ。

 

 ※おまけ、エールフランスからパリの観光地でロケをした機内案内のVTRが送られてきました。大変美しいのでぜひご覧ください。
エールフランス機内案内VTR

 そして11月、2年間開かれなかったブルゴーニュワインの騎士団のミニマムピクニックが開催されることになった。50人限定とはいえ、東京での開催は難しいということで会場になったのは「箱根富士屋ホテル メインダイニング ザ・フジヤ」。平成の大改修を終えたばかりでコロナに突入してしまい、しばらく開店休業状態だったようだが、改修後の拵えは素晴らしく、こんな素敵なところで皆さんと再会できるだけでもラッキーなのに、お料理もかなり力が入っていて、ブルゴーニュから届いたワインとのマリアージュも完璧、更には大好きなバイオリニストの真田彩さんの飛び入り演奏もあり、紅葉の始まる箱根はコロナとはちょっぴり無縁の素晴らしい会となった。

写真2
生まれ変わったダイニング
写真:アンクルート
スペシャリテのアンクルート
写真:メニュー表
 

 美味しい楽しい秋を堪能し、気が付くとふたご座、ペルセウス座流星群ははるか彼方に消え去り、140年ぶりの皆既月食も終わって、いよいよ冬がやってくる。冬眠しないまでも来年の春に向けて、再び電話リクエストよろしくレストランの予約でもしてみようかと考えるも、次回は誰か暇な人にやってもらおうと思っている。何故かというに、前回の電話作戦の時、携帯に結構な数の電話がかかったからだ。「ずっと話中だけど…何かあった?」つまり、先方の電話が話し中ということは、何度もリダイヤルしている私のデスクの電話も話し中ということだ。以後気を付けます、陳謝。

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コラム2 【師、曰く】 No.6
コラム【師、曰く】

妹尾 鷹幸(ペンネーム)
(株式会社構造計画研究所 名古屋支社長 妹尾(せのお) 義之)

 ペンネームは、恩師、田坂広志先生の多重人格マネジメントの応用、作家人格の名。心に鳴り響く言葉を、今回も一筆。

『 行きつ戻りつ 』

 このコラムで取り上げた師の極上の言霊。「小さなエゴ」、「志、使命」、「人生の三つの真実」、「不動心」、「解釈力」、その中の一つでも真に体得できたなら、今見ている世界とは全く違う世界が見えるに、違いない。登山の途中で垣間見る風景は、時に素晴らしい絶景だが、やはり頂上に辿り着いたとき、それ以上高い頂がない場所で見渡す風景は、息をのむほど絶景だ。人生という山登りで、至高の言霊を一つでも真に体現できたとき、絶景が見えるのだろう。

 四年と半年、恩師との一期一会の真剣勝負である講義を聴講し、日々の実践を通して、私はかなり体得できているのではないかと思っていた。心に巣食う小さなエゴを静かに見つめる、賢明なるもう一人の自分も居る。高知市の人々を南海トラフ地震のとき、通信途絶から一人でも多く救うべく、幾度も頓挫しかけたスマホdeリレー®を私が導入に導かねばという使命感。予期せぬ不本意なことに動揺しても、ホームポジションに戻ることができる不動心。そして、それがなぜ自分の身に降りかかってきたのか、その意味を肯定的に捉える解釈力。今を生き切っていると感じていた。過酷な歩みを乗り越えた私だからこそ、体得できた、悟ることができた、そう心密やかに思っていた。このまま前進し、成長してゆけることを、疑いもしなかった。

 それが大いなる過信であることに気付けなかった。不本意なあることが降りかかり、悪い時には悪いことが重なるもので、さらに追い打ちをかけられ、巣食っていた小さなエゴが蠢き出した。何故、何ゆえ私が・・・と、過去を悔い未来を憂いて、今を生き切る心掛けが疎かになり、平常心を取り戻すこともままならず、降りかかった不運の顔をした天啓さえ恨んだ。悟ったなど奢り高ぶりの傲慢であり、まだまだ修行中であると自らを諫める「謙虚さ」に欠けていた。未熟者は、傲慢である。

 師、曰く 『大悟数回、小悟数知れず』 と言われる。偉大な賢人すら、大いなる真理を悟ったと思っても、まだまだ真の体得には至らず、悟ったつもりの大悟を幾度も繰り返す。些細な悟りともなれば、悟ったつもりになった数は、数え切れない程だと言われる。悟った、体得したと思っても、『行きつ戻りつ』で、何度も揺り戻しがくるということだ。百歩進んだと思っても、九十九歩後退してしまうことだってある。しかし、一歩、前進できているではないかと。それは、行きつ戻りつだから、後退しても仕方ないのだという、甘えを許容するものではない。どんなに悟ったと感じても、必ず『行きつ戻りつ』がある、ゆえに、悟ったという思い込み「つもり」は、傲慢さだと自覚し、常に生涯修行の身だという「謙虚」な心で、日々実践あるのみという教えなのだとわかった。傲慢さを諫める言霊なのだ。修行は続くよ、どこまでも。 最後までお読み頂き、ありがとうございました。

写真:水面に映る森 (東山動植物園にて)

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コラム3 【「ほん」のひとこと】 No.157
コラム【「ほん」のひとこと】

株式会社 正文館書店 取締役会長
谷口正明

『 完本 仏像のひみつ 』
山本勉著・朝日出版社刊

 「その1」から「その10」までの章立てで仏像のひみつを解説します。この本のもとになった『仏像のひみつ』(2006年刊)は、その前年まで著者が勤務していた東京国立博物館での「親と子のギャラリー 仏像のひみつ」という展覧会の内容を書籍化したものでした(ひみつ1から4)。その後『続仏像のひみつ』(ひみつ5から8)が出版され(2008年)、今年新たにひみつ9と10が追加され完本となって刊行されました。
 もともと子供を念頭に置いた書物なので非常に分かりやすく、そのうえ川口澄子によるイラストがとても面白く、写真も豊富です。著者は自信をもって述べています、「この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが、そして仏像のことを考えるのが、とても楽しくなるのを約束します」と。

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