産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第70号 2008.3.31発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成20年3月度(第70号) 目次

産懇宅配便
【20年2月度産業懇談会(水曜2G)模様】 2月13日(水) 12時00分〜14時00分
【20年2月度産業懇談会(水曜1G)模様】 2月20日(水) 12時00分〜14時00分
【20年3月度産業懇談会(木曜G)模様】 3月6日(木) 11時00分〜16時30分
【新会員自己紹介】
九鬼 祥夫氏 九鬼産業株式会社 取締役会長
【4月度産業懇談会開催日程】
【5月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』
 

【20年2月度産業懇談会(水2G)模様】


テーマ『 テントの魅力 』

日  時:20年2月13日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:26名

スピーカー:
細川 光雄(ほそかわ みつお)氏
太陽工業株式会社 名古屋支店 支店長

細川 光雄氏

 太陽工業は、能村テント商会として1922年に創業(設立は1947年)。本社は大阪市淀川区、資本金は25億7千万円、売上高は単独で312億円、連結で460億円(いずれも2006年度実績)、社員数は524名である。支店は東京、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡、営業所は千葉、さいたま、浜松、北九州、沖縄に置き、工場は枚方、瑞穂(京都)、福井の3工場がある。またこの他に、中国、シンガポールに海外駐在所を置く。
 太陽工業では、主に建築関連製品、物流関連製品、環境関連製品、土木資材製品、公園施設製品などを取り扱っている。デザイン面の自由度が高い膜構造建築物は、規模の大小にかかわらず、多様なフォルムの空間創造が可能で、その軽さや透光性など、機能面においても高い評価をいただいており、これまでに膜構造サッカースタジアムや万博パビリオンなど多数の施工実績がある。物流関連製品では、流体や粉体など大量の原料や製品を、より安全に低コストで輸送する膜コンテナや、様々な気象条件から設備や製品を守り、快適な作業空間を提供する倉庫を取り扱い、その他にも、各種公害防止製品やクリーンルームなどが国内外のあらゆる産業に貢献している。大型膜構造技術を活かし、経済性、機能性、安全性を追求した環境資材製品は、地下汚水防止、遮水シート、損傷検知システム、リサイクル緑化など環境問題をトータルにサポートしている。土木資材製品では、石油をシャットアウトし海を守る「オイルフェンス」、埋め立てや港湾工事における水質汚濁を防ぐ「シルトプロテクター」など、治水、利水、治山、廃棄処理場などでの様々な土木工事の安定化に貢献。公園施設製品では、子供たちに人気の高い膜状トランポリン「ふわふわドーム」、耐久性に優れたウッドデッキ、洗練されたデザインのオーストラリア製パラソルなど、高品質でメンテナンス性に優れた製品を各種取り扱っている。
 また太陽工業では、日頃から震災に強い膜製品を取り扱っていることから、この度、地震災害に備えて、ポスター「震度6 いざという時、役に立つ震災バイブル」を作成した。皆様の目にとまる場所にこのポスターを掲示していただき、いざという時のお役に立てていただければ幸いである。

  本日は主に、愛・地球博での当社製品の施工事例についてご紹介させていただく。愛・地球博とは、ご存知の通り、2005年3月25日から9月25日まで全185日間の日程で開催された2005年日本国際博覧会の愛称である。「自然の叡智」をテーマに世界121ヶ国が参加した21世紀最初の万国博覧会で、メイン会場となった長久手会場では、全長2.6kmに及ぶ「グローバル・ループ」と呼ばれる空中回廊が設置され、その内外に多彩なパビリオンが建ち、それぞれに趣向を凝らした催しが展開された。
 当社は万博会場の様々な施設に膜屋根を施工させていただいた。一例をご紹介すると、アクセス施設としては、リニモと接続する「藤ヶ丘駅」の駅舎のデッキや屋根に膜屋根を施工させていただいた他、「万博八草駅(現 八草駅)」のコンコース部分や「万博会場駅(現 愛・地球博記念公園駅)」などにも膜屋根を施工させていただいた。また、エントランス施設としても、「西エントランス」、「北エントランス」、「東エントランス」共に膜屋根を施工させていただき、膜屋根からやわらかな光がもたらされ、人々で活気あふれる空間を演出した。会場内においても、トイレや休憩所、イベントステージ、警備BOXなど様々な場所でデザインも豊富な膜屋根を施工し、パビリオンにおいても、「グローバル・ループ」、「夢みる山」、「瀬戸愛知県館/森の繭」、「地球市民村パビリオン」、「EXPOドーム」、「JR東海超電動リニア館」、「エキスポプラザ・スコープ」、「クロアチア館」、「ロシア館」などの特徴的なデザインや特殊演出(森の繭では、エアテントの膨張収縮で繭の呼吸・鼓動を表現)を可能とした膜屋根を施工させていただいた。中でも施工に苦労したのは、「グローバル・ループ」の日除けシェルターで、三角形を基本パターンとした321枚のパネルから成る膜屋根は、1枚毎に微妙に形状が異なるため321通りの図面を書き、設計から施工に至るまで膨大な作業量を要した。
 愛・地球博は「自然の叡智」をテーマに、地球環境問題に対応した「循環型社会」のあり方をわれわれに提示したこれまでにない万国博覧会であり、こうした意味から、膜屋根に関しても環境に配慮した素材や工法が多数採用された。ケナフ(注)繊維を用いた膜材料「ケナファイン」は、紙にリサイクルできる環境保全型膜材料で、万博施設では、「グローバル・ループ・シェルター」をはじめ、「万博八草駅」や「IMTS北・西ゲート駅」等に使用された。また、オレフィン系単一素材を使用したユニファインは、基布とコーティング材料に非ハロゲンのオレフィン樹脂を使用することで、容易にリサイクルマテリアルへと再生できる膜材料で、会場内の「西ターミナル歩行者通路」の膜構造施設として採用された。また、酸化チタン光触媒テントは、膜材料表面に紫外線が照射することで酸化分解力と親水性が発現し、テントに付着した汚れを化学的に除去するセルフクリーニング効果がある。少量の水を流し漏れ広がった水が蒸発する際の潜熱によりテント内の温度上昇を緩和する機能もあり、その効果は「NEDO光触媒利用実証実験休憩所」で検証・確認もされている。この酸化チタン光触媒テントは、「夢みる山」、「JR東海超伝導リニア館」、「愛・地球広場ステージ」などで採用された。

−最後にミッドランドスクエアに太陽工業が施工した天井オブジェのVTR紹介があった−

(注)ケナフとは アオイ科の1年草で成長が速く、地球温暖化の原因となる二酸化炭素をより多く吸収する性質を持つ。そのため、環境保全植物として注目されており、木材資源にかわる紙の材料として多くの利用方法が検討されている。

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【20年2月度産業懇談会(水1G)模様】


テーマ『 苗字からみえてくるもの 〜先祖の功績を知り、郷土愛を深める〜 』

日  時:20年2月20日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:21名

 

スピーカー:
水谷 文和(みずたに ふみかず)氏
株式会社アクティオ名古屋支店 支店長

水谷 文和氏

1.氏・姓・名字・苗字の違い
氏とは 古代において中央貴族、地方豪族が自らの身分を表すために使用した(与えられた)のが始まりで、源、平、藤、橘が四大姓氏として有名。また、氏は天皇に仕える集団のこと。
姓とは 氏ごとに定められた氏の階層序列のようなもの。臣(おみ)、連(むらじ)、首(おびと)などがある。
名字とは もともとは中世に土地を所有していた豪族たちが、その地名を名字にしていたことから始まる。
苗字とは 江戸時代以降、家という組織体独自の名が必要となってきたため苗字が成立。職業や地名などから自然発生的に成立したのが始まり。江戸時代までは、庶民は苗字・帯刀禁止だった。

2.苗字に関する歴史上の出来事
古代 天皇に仕える氏族が、身分を表すために氏を与えられた。特別な身分の限られた者だけにしか与えられていなかったが、大化の改新以降は6年毎に全国的に戸籍が作られていたようであり、この頃の農民は苗字が与えられていた可能性がある。
室町時代 一般住民にも家督の継承が始まり、家名を持つようになった。
戦国時代 下克上の気運に乗じて、氏を偽装したり、家系図を偽装するものもあった。偽家系図を売る商売も存在。この頃は、戦国時代とはいっても苗字が名門の系統になければ世間から認められないという風潮があったようで、例えば、織田信長も武人として天下の覇者となるために本氏藤原氏を棄て、武家の名門平清盛の孫資盛(すけもり)の末といった。
江戸時代 庶民は苗字・帯刀禁止。しかし、財政の苦しい藩などでは、お金を納めるかわりに褒美として苗字を与えるなどの例もあったようである。また、公には苗字を名乗れなかっただけで、中には代々言い伝えられてきた苗字を持つ家も多かったようである。
明治時代 戸籍法が制定され、苗字を戸籍に登録するようになった。しかし、それまで苗字は固く禁止されていたこともあって、平民の間では様々な憶測が広がり、当初はなかなか信用されなかったようである。政府が戸籍法を制定したのは、近代化を目指して徴兵や徴税を行う目的があった。明治8年には正式に苗字を持つことが義務付けられた。

3.苗字の由来は?
 代表的な苗字の由来は以下の通り。
(1)地名に由来する苗字
 日本人の苗字で最も多い。都から地方へ移住した際に、住み着いた地名を苗字にしたり、ある土地の支配者が、自らがその土地の領主であることを示すために地名を苗字として名乗った。各地に同じ地名がある場合以外は比較的ルーツを探りやすい。
(2)地形や風景に由来する苗字
 全ての家が地名を苗字にすると集落全てが同じ苗字になってしまうため、自分の家の土地の特徴を苗字にした。日本は山や川が多く、平地では開墾により田畑にしたため、山・川・田のつく苗字が多い。
(3)方位や位置関係に由来する苗字
 東西南北などの方位を表すものや同じ土地の中での位置関係、寺や本家などを基準として名づけられた苗字もある。
(4)職業に由来する苗字
 江戸時代以降の職業は世襲だったために、自分の職業を苗字にするものが多かった。古代では、犬や鳥を飼っていたので、「犬飼」、「鳥飼」と名付けたという例もある。

4.苗字から先祖をさかのぼるには?
 代表的なものは以下の通り。
(1)過去帳
 先祖について最も具体的に知る記録となる。過去に災害などに遭っていなければ、かなりの家庭では過去帳が保管されているはずである。
(2)家紋
 発祥地や誰に仕えていたのか推測することができる。
(3)菩提寺
 過去帳に記載の無い先祖が判明することがある。

5.当家を参考に先祖を考えてみる
 「水谷」姓を歴史資料から調べてみると、三重の水谷姓は、主に土岐家の支流水谷家が移住して広めたものや近江水谷庄の佐々木氏族から広がったものがある。また、この他にも伊勢・丹波・因幡・備前・安芸・豊前からも水谷氏が起こっている。
 また、家紋から調べてみると、当家の家紋は「丸に抱き茗荷」であることから、近江国より起こる宇多源氏佐々木氏流に代々仕えていたと推測される。これに対し、美濃の水谷家は「丸に違い鷹の羽」、丹波の水谷家は「丸に左三つ巴」を家紋としている。
 この他、郷土の歴史や日本の歴史の中に当家の歴史を重ねてみると、水谷姓のルーツに繋がるような事実もいくつか見つかった。

6.まとめ
 過去帳の記録に残る先祖以外は、推測の域を出ないが、苗字と郷土の歴史を調べて、当家の先祖を追跡した結果、次のような仮説を立てるに至った。
 「水谷」という苗字は、家紋から判断して近江の佐々木氏に仕えた「水谷氏」がルーツで、明治の戸籍法制定以前から使われていた。木曽三川河口の開墾のため、一族で桑名に移住。このため桑名には「水谷」姓が多いと考えられる。その後、長島藩に属し、木曽岬の西対海地新田開墾に参加して同地区に移住したと考えられる。
 当時は、数々の飢饉や、水害、地震、台風などの天災、幕府の政策の中で土地を守り、子孫を残し続けることがどれだけ大変なことだったのか想像することができる。
 先祖の功績を知ることで、家や郷土に対する愛着が深まるとともに、伝承の責任を感じる。どこかの世代で語り継がれることが途切れれば、後世の記憶に先祖の記録は残らない。そういった意味で、我々の責任は重い。

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【20年3月度産業懇談会(木G)模様】


テーマ『 井村屋製菓株式会社 本社工場見学 』

日  時:20年3月6日(木) 11時00分〜16時30分
場  所:井村屋製菓株式会社 本社工場
参加者:20名


  今回は、井村屋製菓株式会社の山川皓会長、浅田剛夫社長のご案内で、井村屋製菓株式会社本社工場(三重県津市)を見学させていただいた。一行は、バスで午前11時に商工会議所ビルを出発して、午後12時半に会場に到着。本社工場の大会議室をお借りして昼食、歓談の後、同会議室にて浅田社長より井村屋製菓の事業概要をご説明いただいた。その後、2班に分かれて肉まん・あんまん製造工場とあずきバー製造工場を見学させていただき、再び合流して、新規事業として2年前に竣工した賃貸住宅ヴィル グランディールを見学させていただいた。

●井村屋製菓の概要
 井村屋は昨年4月に会社設立60周年を迎え、新たな井村屋に向かって、スタートをきったところである。当社は創業以来、一貫して「特色経営(商品づくりや企業経営において決して人真似はしないこと)」と「不易流行(新しい変化に対して勇気を持って変革に臨むこと)」の考えを貫いてきた。また、創業者井村二郎からは、「どんなに小さなヒットでも構わないから、日本一の商品をつくってそれを柱とし、その柱を何本も持つことが大事である。」と教えられてきた。
 当社では、あずきバーやゆで小豆などの小豆を扱った商品の他、水羊羹や肉まん・あんまんなどの商品を長年手掛けてきた。また当社は、多様な業態を扱う食品会社という他に例を見ないユニークな存在でもあり、現在では、アイスクリーム、冷凍食品、調味料関係、チルド商品、更には外食事業など食品に関わる幅広い事業を手掛けている。無くてはならない食品は扱っていないが、「あったらいいな。」が当社の商品の最大の特徴である。
 当社では一昨年、企業ポリシーを「Be always for Customers!」と定めた。しなやかで強く魅力ある企業を目指しながらも、その根幹には「常にお客様を大切にしよう」という意識や姿勢が大切である。現在、食品業界は食の安全・安心に関わる大変大きな課題を抱えている。昨年1月の不二家の期限切れ原材料使用問題に始まり、その後も北海道のミートホープ、「白い恋人」の石屋製菓、船場吉兆、そして、ご当地の老舗である赤福、更に今年2月に起こった中国製餃子の問題など、こうした食品の品質問題が立て続けに起きて皆様に大変なご迷惑をお掛けしている。食品の安全・安心はこれまでも井村屋製菓の絶対テーマであったが、安全・安心な食品を提供し、消費者に信頼していただくことが、これまで以上に食品メーカーにおける企業存続の必須条件になってきたと感じている。また、小麦粉などの原材料価格が高騰しており、大変頭の痛い問題であるが、何とか皆で知恵を出し合って、この問題もクリアしていきたい。
 当社では、昨年3月に中国でカステラ事業を立ち上げ、今年4月からは国内で冷凍和菓子事業にも進出する。ここ数年、井村屋では大きな変革に向けてグループを揚げて取り組んでおり、ようやくその土台が出来てきたように思う。変化の激しい世の中であるが、今年は更に「凡事徹底」を合言葉に、細やかなことを疎かにせず、心を込めて安心・安全な商品の提供に努めて参りたい。

●肉まん・あんまん工場の概要
 平成8年に高効率の大量生産型設備を導入した。生産能力はMax120万個/日。一日の平均生産量は約80万個である。以前は、従業員120名体制で製造を行っていたが、この大量生産型設備の導入によって、一挙に50名程度の人員が削減できた。最近は、商品の規格も多様化し、また、手間隙をかける高付加価値商品も増えてきているので、再び人員も増やしつつあるところである。
 肉まん・あんまんの敷き紙には、一枚毎に製造日時とどのラインで包餡されたかが識別できるよう、レーザーでロットが印字されている。従って、商品に異常が見つかった場合は、敷き紙さえ回収できれば、印字されたロットから遡って、原料の調達先から出荷までの製造記録をトレーサビリティできるシステムとなっている。また、最終の袋詰め工程では、袋詰めと同時に重量チェックやX線検査を行っており、金属などの異物検出も厳重に行っている。これらの検査によって発生するロス率は現在、約2.4%であるが、これらのロスも養豚業者などに協力していただき、飼料化するなどして有効利用している。

●あずきバー工場の概要
 平成18年に「バーサライン」という最新鋭設備をアメリカから導入した。設備導入以前は、3年連続で需要に供給が追いつかず、欠品を発生させてご迷惑をおかけしたが、設備導入によって製造能力が向上したことにより、昨年8月には過去最高の売り上げを記録した。今期は、夏場までに1億5千万本を販売し、最終的には2億本に達すると見込んでいる。
 ここ半年程、砂糖などの原材料や原油の価格が急激に高騰しており、これに加えて小豆が不作となると死活問題にも繋がり兼ねないが、幸いなことに今年は小豆も豊作で品質も大変よいと予想されている。
 バーサラインでは、品質保持のため、最低でも1日2時間以上、また週に1度は4時間の洗浄を行っており、どんなに生産がタイトな時期であっても18時間以上設備を稼動させることはない。どんなに生産がタイトであったとしても、品質を疎かにして消費者の皆様にご迷惑をお掛けするわけにはいかないからである。

●賃貸住宅ヴィル グランディールの概要
 1昨年、新規事業として賃貸住宅ヴィル グランディールを竣工した。全34棟から成り、現在、140世帯、約350名が入居されている。間取りは1Kから3LDKまで取り揃えており、賃料は、1Kが4万5千円〜、3LDKの最も広いお部屋(約80m2)で9〜10万円となっている。敷地内には、子供が遊べるエリア(キッズコート)やビオトープを併設し、また電線は全て地中に埋設するなど非常に景観や環境に配慮した設計となっている。また、昨年9月には、敷地内に企業内託児所「アイアイ・キッズルーム」を開設した。今後も仕事と子育ての両立を目指す従業員を積極的に支援し、働くお父さん、お母さんを応援する企業でありたいと願っている。

 約2時間にわたって工場見学をさせていただいた後、質疑応答のお時間をいただき、午後3時に見学会を終えて、一行は井村屋製菓を後にした。
井村屋製菓株式会社 井村屋製菓株式会社 井村屋製菓株式会社

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【新会員自己紹介】

九鬼 祥夫氏
火曜グループ

九鬼 祥夫(くき よしお)
九鬼産業株式会社 取締役会長

【九鬼産業株式会社】
〒510-0048 三重県四日市市中納屋町8−18
TEL:059-352-7541 FAX:059-359-3278
URL:http://www.kuki-info.co.jp/

 九鬼産業株式会社の九鬼祥夫と申します。このたびは、産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。四日市生まれ、東京育ちです。

 弊社は明治19年(1886)の創業時よりごま油の製造を行い、昭和40年代よりごま食品の数々を提供し続けている"ごま"の総合メーカーです。昔ながらの製法を守り、安全で価値の高い製品づくりを心がけています。売れるからといって「安全」や「品質」をないがしろにすることは絶対にありません。当社の歴史は19世紀から始まり、21世紀の扉を開いた今も"ごま"の魅力を追求しています。食に対するこだわりを持ち続け、ごまのことなら何でもチャレンジしていきます。 ごまに対する情熱が、有機での「ごま栽培」への取り組みに結びついています。九鬼産業が平成10年より試験的に取り組んでいるごま栽培は、社員の「ごま」理解を深めることにも役立っています。

 産業懇話会の交流は、私に多くの気づきと感動を与え、視野を拡げてくれると考えております。若輩者です。ご指導、ご鞭撻のほどでよろしくお願いいたします。

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【4月度産業懇談会開催日程】
(場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
4月8日(火)
12:00〜14:00

菱栄エンジニアリング株式会社 
代表取締役 杉山 正昭氏
「企業は永遠に発展存続し続けなければならない」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
4月16日(水)
12:00〜14:00
ニューライトサービス株式会社
代表取締役 淺井 博司氏のご紹介
ニューライトサービス株式会社
営業企画部 部長 中本 邦治氏
(元サッカー日本代表)
「サッカーにおける環境と組織論」
3階
桂の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
4月9日(水)
12:00〜14:00

尾張精機株式会社
取締役会長 岡 宣武氏
「モノづくり100年と私の50年」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

4月3日(木)
12:00〜14:00

株式会社アタックス
最高顧問 高岡 次郎氏
「環境問題私観」
18階
伊吹の間

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【5月度産業懇談会開催日程】
(場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
5月13日(火)
12:00〜14:00
アット・ワンス株式会社
代表取締役 杉本 美晴氏
「女性でもできる・・・女性だからできる
女性のマルチタスクが働き方を変える!」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
5月21日(水)
12:00〜14:00
大井建興株式会社
取締役社長 大井 富雄氏
「我が社の経営組織」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
5月28日(水)
12:00〜14:00
東海キヨスク株式会社
取締役社長 齋藤 蓊氏
「『CHANGE』KIOSK」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

5月8日(木)
12:00〜14:00

イデア工業株式会社
取締役社長 井手 光敏氏のご紹介
三菱化学株式会社
理事 自動車関連事業推進センター長
石井 健氏
「化学が変える未来の車」
18階
伊吹の間

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【お知らせ】

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.48

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

『 成功の鍵 』の話

 あちこちに咲いた桜とともに日本は新年度を迎えます。青い空にピンクの花が美しいですね。そして待ちに待った北京オリンピックも日々近づいています。実は、私は体育系ですので、スポーツは何でも関心があり、勝った人が晴れ晴れとした笑顔で、周りの支えに感謝するコメントを聞くのがとても好きです。何度聞いても感動、感動です。また、負けた人にもエールと拍手を送ります。日本選手の活躍を期待して、応援しましょう。
 ところで仕事や日常において、人は大なり小なり勝負に出ます。ある人は、大きな事業を展開したとき、その承認印を押した日を占いで決めたといいます。またある人は、先祖代々のお墓を掃除して拝むと契約がどんどん舞い込んだといいます。成功の鍵とは?努力はさることながら、それ以外に人それぞれに「成功の鍵」があるのではないでしょうか。
 障害を持つ人のパラリンピックのロゴマークは、の三色を用いてBody」・「Mind」・「Spirit、つまり、身体スピリット(魂または気のようなもの)を表しています。心だけでなくスピリットを強調しているのに注目。障害があるから、健常人のようなことをするには自分の心をこえてスピリットまで加わることが大切だというのでしょうか。しかし、障害がなくても古今東西の人々に「Body」「Mind」「Spirit」が必要です。健康維持にさえ、WHO(世界保健機構)は、「スピリット」が必要ということを近年になって付け加えました。ではスピリットが加わるには何が必要でしょうか。
 そのひとつは「無茶苦茶」だと私は思うのです。幼い頃、だめと言われてもしつこく駄々をこねて自分の要求を通したあの力です。根性とはちょっと違う意味合いをもつ「がむしゃらな無茶苦茶なパワー」。それにしても三歳児のエネルギーにはかないませんね。もしかしたら成功された方の頭の中には三歳児のまんまの部分がしっかり残っていて、成功の鍵として使っているのではないかと推測し、密かに観察をしております。何か面白い成功の鍵などがありましたら、こっそり教えてくださいませんか?ゴルフとお酒(少々なら)とカラオケならお付き合いできますので今年度もよろしくお願いします。
 春らんまん、さあ、何をカバンに詰めて平成20年度をスタートしましょうか。

【健康メモ】カバンの中に 希望と夢と 成功の鍵を たくさん詰め込んで 歩く人に 奇跡は起こる

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コラム【プログレスシリーズ】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:No.36』

なんのための事業承継なのか

 企業にとって、事業承継は大変重要なことです。事業承継に失敗し、経営難に陥る企業や廃業を余儀なくされる企業が近年増えてきています。特に中小企業においては深刻な状況であると言えます。中小企業は日本の企業の9割を占めているため、この事業承継の成否によって日本経済を大きく左右してしまいます。このことは、中小企業のみではなく、中小企業に業務を依頼する大手企業の問題そのものでもあると考えるべきです。本来、中小企業の事業承継は親族への承継が中心ですが、20年前には息子や娘への承継が約80%ほどであったのに、現状はではその約半分の40%ほどとなっています。同族経営が良いか悪いか?それは一概には言えないものですが、企業を存続させることは経営者にとっての社会的責任であり、その存続のために最も良い事業承継を考えることがベストであって、時には企業を存続させるために、M&Aを考えることも視野におくべきです。つまり、事業承継とは、社会的責任の基、つまり、理念の基の事業承継でなければならず、事業承継=理念承継と考えるべきです。

・・・・ <事例研究>  歴史人物シリーズ−19「徳川家定」 ・・・・

 嘉永6年(1853年)13代将軍家定は徳川家慶の四男として生まれました。家慶の子の多くは早世し、生き残っていたのはこの家定だけであったためです。家定は、幼少時から病弱で、人前に出ることを極端に嫌う性格だったと言われていて、そのため、乳母である歌橋にしか心を開かなかったそうです。一説には、脳性麻痺であったとされ、13代将軍となったのは、父家慶がアメリカのペリー来航の最中に病死したためでした。家定は病弱でしたが、将軍就任一年後に、ペリーが再来日し、ただでさえ悪かった体調がさらに悪化して、ほとんど廃人同様になったとまで言われています。このため、幕政は老中・阿部正弘によって主導され、安政4年(1857年)に正弘が死去すると、その後は老中・堀田正睦によって主導されることとなりました。つまり、自らリーダーシップをとるということがほとんどなかった将軍でした。

事例へのコメント

 徳川家による所謂同族経営も、13代目となると、流石に「継がせて当たり前」という雰囲氣になってしまい、今更徳川家以外に事業承継?をさせる氣もなかったのでしょうが、信長や秀吉や家康が目指した天下統一の理念は、天下泰平の世を創ることでした。そのために必要なことは、誰がリーダーとなるかを真摯に考え、決定することのはずでした。秀吉の死後、天下泰平を考えれば、豊臣家に拘らず、家康が天下人となることがベストであるという考えが実現したことを、徳川家自身が忘れてしまったのでしょうか?これは企業経営においてもまったく同じことが当てはまります。

天下泰平の世を創るリーダーは誰か?

●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No.70

片桐清志

「正」と「直」と「真」


 恒例になったサラリーマン川柳の2007年入選作が発表になった。「衣食住すべて揃った偽装品」など偽装ネタもたくさん取り上げられた。苗字には「偽」はもちろん無縁だ。では正直の「正」や「直」、真実の「真」と苗字の関係はどうだろう。
  それぞれの字で始まる苗字の数は「正」が174種、「直」が86種、「真」が222種で、やはりどの字も人気は高い。いずれも一字姓があり、読み方も多彩だ。「正」はセイ、ショウ、マサ、タダス、アキラ、タダが見つかった。「直」はナオ、チョク、アタイ、ジキ、スナオ、マサミなどだ。「真」はシン、マコト、マキ、マサミだ。
  「正」姓のユニークな苗字を紹介すると、正体(ショウタイ)、正常(マサツネ)、正札(ショウフダ)、正気(マサキ)、正直(ショウジキ・マサナオ)、正真(ショウシン)、正門(ショウモン・マサカド)、正面(ショウメン)、正座(ショウザ)などはちょっと苗字と気付きにくい。正宗(マサムネ)、正徳(ショウトク)、正道(ショウドウ・マサミチ)、正信(ショウシン・マサノブ)などは名前と間違えそうだ。正法院(ショウホウイン)、正導院(セイドウイン)、正源寺(ショウゲンジ)、正福寺(ショウフクジ)、正願寺(ショウガンジ)などはご先祖がお寺の関係者かも知れない。難読姓では正親町(オオギマチ)だ。正月(ショウゲツ・マサツキ・ムツキ)は何とか読めるが、正月一日(アオ・アラ)は名刺を貰って驚くだけでなく読むことも困難だ。
  「直」姓のユニークな苗字では直上(ナオカミ)、直下(マシタ・ナオシタ・ソソリ)、直伝(ジキデン)、直入(ナオイリ)、直尻家(ナオシリノイエ)などがある。直道(ナオミチ)、直良(ナオヨシ・ナオラ)、直正(ナオマサ)、直成(ナオナリ)、直門(マカド)はやはり名前と間違えそうだ。難読姓では直流(スグル)、直宿(トノイ)、直違橋(スジチガイバシ)などだろう。
  「真」姓でユニークな苗字には真上(マカミ)、真中(マナカ)、真下(マシタ・ソソリ)、真先(マッサキ・マサキ)、真剣(マツルギ)、真北(マキタ)、真東(マヒガシ)、真水(マミズ・シンミズ)、真理(マリ)、真白(マシロ)、真黒(マクロ)、真綿(マワタ)、真空(シンクウ)、真砂(マサゴ)などがある。真一(マサカズ)、真人(マヒト・マコト)、真明(シンメイ)、真光(シンコウ・サネミツ)などはやはり名前と見分けるのに苦労する。真も仏教ではよく使われるため真如(シンニョ)、真覚(シンカク)、真正(シンショウ)、真宗(マサムネ)、真乗坊(シンジョウボウ)、真行寺(シンギョウジ)などはご先祖がお寺の関係者かも知れない。

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【平成20年3月号編集後記】

 今月また名古屋駅前に新名所が誕生した。「モード学園スパイラルタワー」はビル自体が同学園のシンボルであり、ユニークなデザインが建築中から注目を集めていた。やがてここで学んだ卒業生たちがファッション業界等で活躍することだろう。
  さて今月も例会模様3編を紹介できた。太陽工業の細川支店長からは万博で活躍したテントにまつわるお話をいろいろお聞かせいただいた。万博の感動が甦ってくる。アクティオの水谷支店長からは苗字にまつわるあれこれをご披露いただいた。ルーツ探しとその伝承への熱き思いが伝わってくる。また行動する木曜グループは今回、井村屋製菓の本社工場を見学した。食の安全が問題になっている折だけに、その製造現場を見学させていただくことが安心につながる。井村屋さんの品質へのこだわりが感じとれる。
  新会員の九鬼さんも食の品質にこだわりを持つ一人だ。「ごま」の魅力をたっぷり伺える日を楽しみにしたい。春は新たな出会いの時期だ。当会での新たな出会いが大きな実りにつながることを願っている。

(片桐)