産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第66号 2007.11.26発行

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平成19年11月度(第66号) 目次

産懇宅配便
【19年10月度4G合同懇親会模様】 10月22日(月) 18時00分〜20時00分
【19年11月度産業懇談会(木曜G)模様】 11月1日(木) 12時00分〜14時00分
【19年11月度産業懇談会(水2曜G)模様】 11月7日(水) 12時00分〜14時00分
【新会員自己紹介】
岩佐 泰樹氏 東海理化販売株式会社 取締役社長
【12月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』
 

【19年10月4グループ合同懇親会模様】

日  時:19年10月22日(月) 18時00分〜20時00分
場  所:名古屋観光ホテル 2階 曙[東]の間
参加者:52名

出演者:
中田 裕子(なかた ゆうこ)氏(朗読・芝居)
内田 公仁子(うちだ くにこ)氏(ソプラノ)
田中 良夫(たなか よしお)氏(テノール)
向川原 愼一(むかいがわら しんいち)氏(作曲・進行)
早瀬 洋子(はやせ ようこ)氏(ピアノ)


 今年の4グループ合同懇親会は、水曜第一グループの担当で、落合世話人の紹介により、中田裕子さん、内田公仁子さん、田中良夫さん、向川原愼一さん、早瀬洋子さんの5名をお招きして、公演「朗読と歌でつづる金子みすゞの世界」を開催した。当日は、川村代表幹事にもご出席いただいた。

  中田裕子さん(朗読・芝居)は、総合劇集団俳優館に所属、「Fly Me To The Moon〜わたしを月につれてって〜」、ひとり芝居「わらべは、みたり〜童謡詩人金子みすゞの音符」、名古屋市文化振興事業団「サウンド・オブ・ミュージック」マリヤ役ほか、多くの舞台でご活躍中である。内田公仁子さん(ソプラノ)は、ヴィクトリア室内合唱団に所属、尾張音楽家協会会員でもあり、現在は、西尾張地区を中心に多くのソロコンサートを企画、開催され、また、女性コーラスグループの指導にもあたっている。田中良夫さん(テノール)は、男声合唱団・グランフォニック団長兼コンサートマスターと同時に、音楽企画フィガロミュージックを主宰される。1999年の第14回全国童謡歌唱コンクールで金賞受賞を機にソロ活動を始められ、オリジナルCDの発表やソロリサイタル、各種コンサートなどでご活躍中である。向川原愼一さん(作曲・進行)は、長年にわたる合唱指揮、指導のかたわら幅広いジャンルの作曲、編曲活動を続けておられる。また、2002年からは多感で繊細な金子みすゞの一連の詩に取り組み、これまでに三十数曲の独唱曲と女声合唱曲を作曲、その一部はCD録音と楽譜として発表もされている。早瀬洋子さん(ピアノ)は、長年にわたり多数のオペラ、オペレッタ、ミュージカルに稽古ピアニスト、コレペティトゥーア、ピアノ公演ピアニストを努められ、現在は、名古屋芸術大学で実技補助員としてオペラや大学院の授業もご担当されている。

 今回のご公演では、大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人、金子みすゞの詩を中田裕子さんの朗読と一人芝居、そして、向川原愼一さん作曲の歌曲を内田公仁子さんと田中良夫さんの歌とのコラボレーションで表現していただいた。
 途中、参加者のリクエストに応えて、金子みすゞが残した512編もの詩の中から「木犀」と「落ち葉」を中田裕子さんに朗読していただく場面もあり、短い時間ではあったが、参加者一同、金子みすゞの感性豊かな詩の世界に酔い痴れた。
 公演後は、出演者も交えて懇親会が開催され、会員相互の親睦を大いに深め合った。秋の一夜の有意義な親睦会であった。

朗読と歌でつづる金子みすゞの世界 朗読と歌でつづる金子みすゞの世界 朗読と歌でつづる金子みすゞの世界

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【19年11月度産業懇談会(木G)模様】


テーマ
『元気な名古屋でゲンキいっぱい!−こんな事もやっています。−』(加藤氏)
『コンテンツ・ビジネスと街づくり』(杉本氏)

日  時:19年11月1日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:22名

スピーカー:有限会社コンベンションネットワーク
       代表取締役 加藤 都(かとう みやこ)氏
ゲストスピーカー:株式会社エー・シー・エス
       代表取締役 杉本 直樹(すぎもと なおき)氏

加藤 都氏 杉本 直樹氏

【加藤都氏】
 昨日はスーパーサーカス「ドラリオン」の名古屋公演初日で、幸運にも招待状を頂き観に行くことができた。というのも、先月21〜29日まで間、会場設営のために英語通訳を依頼されていたからで、こうした通訳派遣などを私どもはやっている。30日以降もテレビ局から宣伝のために中国語通訳の派遣を依頼された。仕事にはトラブルがつきものだが、この仕事も初日に同行してみると、出演者側の中国人が出演できないということになって、結局、30、31日と仕事はキャンセルになってしまった。今回の件に関しては私どもに責任はなかったが、もし当社が出演交渉をしていたら大変な問題になったはずである。
 当社の外国語サービス部門では、こうした通訳の手配や実際の通訳業務の他に翻訳業務も手掛ける。翻訳の流れは、原稿をデータでいただき、文字数をまずチェックする。その後、見積もりと納期をお客様にご連絡し、提示した見積もりで了解が得られれば直ちに翻訳に取り掛かる。英訳の場合、通常はまずは日本人翻訳者が翻訳し、翻訳が出来上がると誤字脱字のチェックなどを行う。その後、ネイティブスピーカーによるチェックが入り、修正された箇所がどうして修正されたのかを確認して、それが済むとようやく納品となる。
 当社ではこの他にアナウンサー、ナレーター業務も行っており、先日もミッドランドスクエアで行われたコンベンションにアメリカ人の女性司会者を派遣した。また、企業が海外向けPRビデオを作成する場合は、英語や中国語などの外国語ナレーターなども同様に派遣している。
 20年近くこの仕事を続けているが、辛い思いをした失敗談もある。会社を始めて間もない頃、10人程の外国人を連れて山梨へ行ったことがあった。その中の一人の女性が、事前に報酬の打合せはしたはずなのに、帰りの電車の中で、「この場でお金を払え。」と要求し始め、大変な揉め事になった。この一件以来、どんな小さな仕事でもしっかり契約を結んで仕事を進めるようにしてきたが、先日、久しぶりにまた失敗をしてしまった。某テレビ局のドキュメンタリー番組撮影前日の出来事である。その日、テレビ局から、「外国人を探している。」と電話が掛かってきた。直ぐに見つかるわけはないのだが、どうしてもと言われるので必死で探し、ようやく一人のアメリカ人男性から出演OKの返事を得た。直ぐに電話で打合せを進め、ようやく全ての段取りを済ませほっとしていたら、夜中にスタッフから「仕事を頼んだ男性ができないと言っている。」と連絡が入った。しかし、既に深夜1時。早朝7時には撮影が始まってしまう。絶望的な状況だったが、そのままでは済まされるはずもないので、心当たりのある外国人に片っ端から電話をかけた。ようやく一人のイタリア人男性と電話が繋がって、説得の末、出演して貰えることとなり事なきを得た。このとき時刻は既に深夜3時を回っていた。今回の件は急を要する話だったが、やはり、しっかりと書面で契約を結ぶことが如何に大事かを改めて実感した。
 最後に海外ロングステイについてご紹介させていただきたい。最近は、引退後に短期留学を考える方が増えており、そうした方々を対象にオーストラリア、ゴールドコーストの別荘で数日間、試験的に暮らして貰うという体験旅行を考えている。引退後の人生をご検討されている方が周りにみえたら是非ご紹介いただきたい。

【杉本直樹氏】
 東海三県はものづくりで有名であるが、ソフトのものづくりに関しては依然として弱く、また、理解も少ないのが現状である。では、我々がやってみようということで10年前にベンチャーで会社を立ち上げた。今は、イギリス人児童文学作家バーネットの代表作を題材にした「メアリの花園」というアニメの制作などに取り組んでいる。この作品以外にも、名古屋市出身の小説家、清水義範氏の小説シリーズ「やっとかめ探偵団」のアニメ化も手掛けた。まずは、皆さんはアニメなど普段見ないと思うので、テレビ愛知で毎週日曜朝7時から30分間、今年10月から来年3月まで放映が決まっている「やっとかめ探偵団」をご覧頂きたい。個性豊かで元気なお婆ちゃん達がバリバリ名古屋弁で世の中の様々な問題を孫達と一緒になって解決するという物語である。

―― 「やっとかめ探偵団」第3話を鑑賞 ――

 以上のような1話30分のアニメである。ナレーターは三遊亭円丈師匠、主役のまつ尾婆ちゃんは「アルプスの少女ハイジ」でハイジ役を演じた杉山佳寿子氏がやっていて、この二人も含めて声優の8割が名古屋出身者である。名古屋物なので、できるだけ名古屋に徹したいということでこの辺もこだわって作った。殺人事件のようなシリアスなストーリーもあるが、小学生からシニアまで幅広く見ていただきたい。テレビ放映がコンテンツ・ビジネスのスタートで、今後は全国放映やDVD化、再放送、キャラクターの商品化など、このコンテンツを利用して幅を広げていきたい。アニメというのは大変な制作費を要するもので、この作品にも1本あたり1,200万円、全26本で約3億円が掛かり、このお金をどうやって捻出するかが一番の問題である。今、政府もこのようなコンテンツに対して支援を始めたところであるが、まだまだ遅れている。我々は、この「やっとかめ探偵団」の舞台を利用して、商店街の活性化にも取り組んでいきたいとも考えている。最近は、残念ながら円頓寺周辺などかつてのような活気は失われてしまっている。そこで、まず我々は円頓寺にやっとかめ通りをつくり、(アニメに登場する)駄菓子屋「ことぶき屋」をつくり、お婆ちゃんたちが休憩できるサロンをつくるなど、名古屋を訪れた人たちが見て楽しんでいただけるように活性化ができればと考えている。たかがアニメ、されどアニメということでこうした街づくりもこれらのコンテンツから展開していきたい。

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【19年11月度産業懇談会(水2G)模様】


テーマ
『日本コトづくり経営〜IT化で何をめざすか?ホワイトカラーの意識変革を!〜』

日  時:19年11月7日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:29名

 

スピーカー:
新木 廣海(あらき ひろみ)氏
株式会社トヨタケーラム
顧問、工学博士

新木 廣海氏


 私はトヨタ入社からトヨタケーラムを設立して現在に至るまで、コンピュータ利用による新車開発のプロセス変革に携わってきた。入社当時は、原図台の上で設計作業を行い、その図面を受けて実物モデルをつくって、それを基準に倣い加工を行っていた。しかし、このやり方では精度が悪かったため、実物モデルの代わりにコンピュータ上に数値モデルをつくってシミュレーションし、NCにデータをインプットして自動的に加工する技術を開発、実用化した。ところが、このような技術を開発してもプロセスは全く変わっておらず、工場全体の生産性は上がらなかった。丁度そのタイミングでトヨタ生産方式を個別生産の型や設備にも適用するようにとトヨタ生産方式を指導する生産調査室のスタッフが乗り込んできた。私自身も大きな意識改革を受け、それを工場全体にも浸透させることが重要と考え、以後、個別生産の流れ化とNCの融合に取り組んできた。こうして型製作工場におけるライン化が実現し、それによって素晴らしく生産性が上がるようになった。
 トヨタ生産方式では、まず作業改善、次に工程改善、最後に設備改善がくる。ところが私がその後取り組んだCADやソフト開発はホワイトカラーの世界であり、この世界では作業改善や工程改善をやれといっても聞いてはくれない。そこで、まずIT改善をやって、これだったら従来よりも速く、精度も良くなることを実際にやって見せた。最初は皆疑うが、実際にそれを見て、プロセスが変わると次第に理解を示すようになってくる。このように、IT改善から入ってプロセス改革をして、そうしていく中で意識改革、更には会社の風土も変えていき、そしてまたIT改善を行う。すると次第に工程改善や作業改善にも繋がっていくのである。
 モノ・コト造りは、その国・民族の歴史・文化・思想・行動様式を反映している。だからこそ、「モノ造り」を支える目に見えない「コト」をもっと大事にしたいと思う。モノづくりという言葉は「コト」までを包含した広い意味で使われることが多い。そこを狭義に捉えて、コンセプトや設計図、ソフトウェアなどを造ることを総称して「コト造り」と呼びたい。つまり、頭の中の思念を図面化、データ化するまでを「コト造り」として、それを受けて実際のモノをつくり始めるところを狭義のモノづくりとしようということである。
 日本のCAD/CAMシステムは1980年代まで世界のトップを走っていたが、残念ながら今では世界に遅れをとるようになってしまった。バブル崩壊後、グローバル・ボーダレス化が進展して欧米製の分業型CADを製造業各社が導入していった。これは、利用部署の意識改革が進んでCAD/CAMに対する要求が高水準になってきたが、日本のCAD/CAMベンダーにはその要求に応えるだけの力がなかったためである。ところが、分業型ソフトというのは個別最適であって全体最適となっていないため、日本の統合型モノづくりには適合しにくいところが多々あり、問題が発生してきている。
 日本のコト造りは世界でも最高水準にあり、中でも中部地方はレベルが高い。但し、日本のソフトウェア造りに関しては和魂の注入が不足していると私は考えている。日本のソフトベンダーは皆、欧米のやり方に追随して、この大切なことに気づいていない。日本のモノ造りが素晴らしいのは和魂があるからであり、ソフトベンダーはもっとモノ造りに学ぶ必要がある。日本のIT技術の活路、発展の道は、ITを特殊視せず、ものづくりと同等に考えることであり、こうした考え方を持ってIT投資を行っていくことが必要である。しかし、投資をしてもやりっぱなしではいけない。ITを使うと如何に仕事が上手くいくかを理解させ、それをベースに改善マインドとチーム活動、絶えず変化を追及するDNAを植えつけることができれば、上手くサイクルが回っていくはずである。信長は鉄砲を取り入れ、戦さのプロセス変革をした。鉄砲という道具を与える際に、これを上手く使えばもっとすごいことができると考え、鉄砲隊を組織して三段撃ちを訓練させ、当時最強といわれた武田勝頼の軍勢を撃破した。信長が優れていた点は、このように戦さのプロセス変革をしたところにある。経営者も信長のように道具であるITを上手く使って同業他社に打ち勝つ強い組織をつくってほしい。但し、ホワイトカラーに個人仕様のPCやソフトウェアを与えるだけでは不十分である。大事なことはオンライン系にして如何に上手く効果を引き出すかである。また、正味作業以外の無駄や付加価値のない作業の部分はできるだけ短縮することが必要であると社員に自覚させることが重要である。作業者の動きで何が正味作業で何が無駄なのか、何が付加価値のない作業なのかを社員が自立的に把握できるように指導することである。IT投資は、経営者の力を示すチャンスでもある。是非とも経営者はITを上手く導入し、全従業員の改善マインドを上げていただきたい。
 今日の新聞に大変面白い記事があった。人類の叡智は、猿人から原人、原人から旧人、旧人から新人へと、その進化期間が1/3ずつ短縮されてきているというのである。ところが最近は、技術の助けを借りて更に1/40の速さに急激に上がっているのではないかと考察されていた。モノ造りが進歩、発展したのは道具によるところが大きく、この道具の進歩によって今日のような素晴らしいモノ造りが生まれた。コト造りのための道具は人類発祥以来、十数年前まで殆ど紙と鉛筆と書き物で変わってこなかったが、急激にこれがITの登場によって変わりつつある。情報収集に掛かっていた様々な無駄が省かれ、コト造りの生産性は飛躍的に向上し始めた。経営者は、ITは世の中を圧倒的に変化させるものであるという認識を持ち、積極的にIT投資に取り組んでいただきたい。そして、名古屋圏にコト造り文化とでもいうコトをモノ造りに並ぶレベルにまで発展させていっていただきたい。

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【新会員自己紹介】

岩佐 泰樹氏
火曜グループ

岩佐 泰樹(いわさ ひろき)
東海理化販売株式会社 取締役社長

【東海理化販売株式会社】
〒461-0004 名古屋市東区葵2-3-10
TEL:052-934-2111  FAX:052-934-2101
URL:http://www.torica.co.jp

東海理化販売株式会社 岩佐と申します。
中部経済同友会には弊社からは初めての入会となり、産業懇談会火曜グループに参加させて戴くことになりました。

まず、会社の紹介をさせていただきます。
弊社は、2010年には創立50周年を迎えます。これもひとえに弊社のお客様やパートナーのおかげと感謝いたしております。
弊社は鞄穴C理化電機製作所の関連会社で、合成樹脂や本杢ハンドル製品など自動車関連部品の売上が50%近くを占め、産業車両分野と住宅設備機器分野を併せ事業の三本柱となっています。
「販売」会社と言いながら、技術力・品質力の高いパートナーと共同で製品を企画・開発し、ご採用戴くような提案型企業を目指しています。
また、3年前にISO14001を取得いたしました。社内活動は勿論でございますが、製品の構成についても環境を意識して取り組んでいます。

私の出身は東京ですが、約40年前の愛知県立芸術大学への入学を機に愛知県に住みつき、今ではすっかりドラキチになってしまいました。
言い伝えによりますと、私の先祖は徳川家康に随行して江戸へ登ったようですが、元の鞘に納まって先祖返りをした様な気持ちです。
前職の株式会社東海理化電機製作所では、インダストリアルデザイン分野の仕事を一人から初め、今では40人を超える部門に発展して、自動車部品メーカーで初めてインハウスのデザイン部門を確立するまでに至りました。競争力の源泉の一つとして、全世界の部品メーカーに波及しつつあるようです。
今の趣味はゴルフとキャロムビリヤードで下手の横好きの域を出ていませんが、時々愉しんでいます。また、少林寺拳法を40年余り修行してまいりました。その間、若者の育成にも力を注いでまいりましたが、近年この地域での若者の関心が薄れ、門を叩く者が少なくなってきていることは淋しい限りであります。

中部経済同友会への入会に当たりましては、経験豊かな経営トップの諸先輩方との交流を通じ、私自身の見識を広め、会社発展に資することが出来ればと期待に胸を膨らませています。皆様のご指導ご鞭撻を戴きますよう、宜しくお願い申し上げます。

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【12月度産業懇談会開催日程】

グループ名 世話人 開催日時 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
12月11日(火)
18:00〜20:00

料亭 蔦茂
名古屋市中区栄3-9-27
電話:052-241-3666

水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
12月19日(水)
18:00〜20:00
料亭 蔦茂
名古屋市中区栄3-9-27
電話:052-241-3666
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
12月12日(水)
18:00〜20:00

Ristorante Il Nodo (リストランテ・イル・ノド)
名古屋市中区栄4-2-29 
名古屋広小路プレイス1F
電話: 052−263−1600

木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
12月6日(木)
18:00〜20:00

札幌かに本家 栄中央店
名古屋市中区栄3-8-28
電話:052−261−1161

4グループ共通事項

 会  費 実費精算の上、後日ご請求いたします。
 出欠のご連絡 ◆ご出席の場合は、ご案内状に同封の返信用紙にご記入の上、FAXでご連絡ください。(代理出席はできませんのでご留意ください。)
◆それぞれ開催日の稼働日2日前までにお取り消しなくご欠席の場合は、 会費を申し受けますので、悪しからずご了承ください。
 事務局連絡先 電話:052−221−8901 (担当:内田・藤原)
 そ の 他 「中部経済同友会」で予約をしております。
それぞれの会場の地図がご入用の場合は、事務局までご連絡ください。


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【お知らせ】

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.44

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

『 タイプA 』の話

  行楽の秋をたっぷり楽しまれましたか?仕事が忙しくてそれどころではなかったという人は今回お話する「タイプA 」かもしれません。タイプA とはA 型行動の人のことを言います。1959年に医師フリードマンが心臓外科で、待合室の椅子(前の部分)が異常に早く擦り切れる原因は、心臓病の患者は、わずかな時間を待つことにもイライラした様子で、すぐに立ち上がれるように浅く腰掛けているからと気づき、同僚のローゼマンとその理由の研究をしました。そして狭心症や心筋梗塞にかかりやすい行動パターン「A型行動」を発見しました。

思い当たりませんか?(A型行動)

□捉えどころのない敵意  □攻撃  □競争  □短気  □常に目標達成の努力
□常に即効で時間が切迫 □精力的で、大声で早口、動きも早い 

 つまりAはアグレッシブの頭文字のAです。タイプAの人は些細なストレスで交感神経が強く働き、血圧や脈拍が上がり、心臓の冠動脈を傷つけて動脈硬化を起こします。また、交感神経は副腎に作用してコレステロールや中性脂肪を増加させたり、血小板を凝集したりして、血液をドロドロにもします。
 日本ではタイプAに当てはまる人は、「仕事中毒」が多く、会社などの連帯感や責任感から、「断ることが苦手」で自己犠牲をして仕事を抱え込んでしまいます。また、協調性を保つために敵意や攻撃性の感情を抑制するという特徴もあり、その結果、虚血性心疾患の狭心症・心筋梗塞や突然死を起こす危険がさらに高まるのです。タイプAの虚血性心疾患の患者にカウンセリングを行い、「敵意や切迫感」を和らげると、再発率が半減したそうです。それはカウンセリングにより副交感神経の能力を高め、交感神経を鎮めたからです。
  タイプAの人が虚血性心疾患や突然死から縁を切るためには、【1】自分を知る、【2】怒りたいとき、怒れないときにその気持ちを聞いてもらえる人を持つ、【3】時には徹底してぼんやり、だらだら過ごすなどです。
 けな気に黙々働く心臓はひとつしかありません。その心臓をいたわることも大切な仕事ではないでしょうか。

健康メモ食べ物は十分なのに、働きすぎて死ぬ動物は人間だけです!

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コラム【プログレスシリーズ】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:No.32』

【 後継者を選ぶリーダーの器 】

 例えどんなに「立派なリーダー」と評価されても、次期リーダー選択を間違ってしまえば、「立派なリーダー」の評価は下がってしまうものです。企業=ゴーイングコンサーン、つまり、継続性がなければ企業は成り立ちません。継続するためには自分自身のリーダーシップの執り方を冷静に分析し、その後のリーダーはどうあるべきか?また、後継者のことを考えながら、今自分自身がとるべきリーダーシップのあり方を考えることも重要です。また、組織創りについても、リーダーのタイプによって組織運営は変化します。例えばプロ野球の監督が代わればコーチ陣も代わるように、それぞれのリーダーのタイプによって、幹部も組織も変わります。しかし、組織は急に変化出来ません。事前に、準備をしておくことによって、長期的安定的経営が出来るのです。では、どうすれば長期的安定的経営が出来るのでしょうか?どのような準備をすれば良いのでしょうか?その答えは、「理念の伝承」「ビジョンの進化」です。企業経営の本質であり、根本である理念で経営を行い、その理念を伝承し、時代や環境変化に適応するためにビジョンの進化をさせることです。

・・・・ <事例研究>  歴史人物シリーズ−15 「 徳川家重 」 ・・・・

 8代将軍吉宗の5人の子供のうち、育ったのは3人でしたが、世子家重が吉宗の後を継ぎ9代将軍となりました。しかし、家重は将軍としての器に欠け、生まれつき病弱で言語がはっきりせず、酒色に溺れ、強度のアル中で威厳は微塵も感じられませんでした。それに比べ、次男宗武と五男宗尹は頭脳明晰であったのですが、吉宗はあくまでも世子である家重を将軍にしたのです。そのため、将軍でありながら政治の中心的存在にはなれず、しばらくの間は大御所政治、つまり吉宗政治の延長でした。吉宗の死後は、大岡忠光による御用人政治が復活しました。大岡は、家重が13歳の時に小姓となった人物で、意味不明瞭な家重の言葉を理解出来る力を持っていたため、常に家重の側にいました。そのため、吉宗の死後は、大岡が実権を握ることになったのです。

事例へのコメント

 家康が選んだ2代将軍秀忠は、偉大な将軍というイメージではなく、人柄的にも、決して「武勇の人」ではなく、「律義者」と言われた人だったようです。
 家康と言う大きなカリスマの後は、秀忠のようなリーダーが理想的だったのでしょう。同じように、吉宗というカリスマの後を家重に継いだわけですが、秀忠と比べリーダーとしての人柄に欠け、タイプ的にも、吉宗の後を継ぐには相応しくなかったのでしょう。これは、企業経営にも当てはまることです。リーダーは、次期リーダーをイメージしながら、現在の自分自身のリーダーシップのあり方を考えて経営しなければなりません。
 そのために必要なことは、自分自身を深く知ることであり、自分と組織の関係を深く知ることであり、そこからイメージ出来る次期リーダーを選択することです。そして、理念をしっかりと伝承し、時代に合った新ビジョンを次期リーダーに創造させることです。

組織?イメージ?/時期リーダー?イメージ?

●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No 66

片桐清志

『  吉と芳と良と好  』

 紛らわしい苗字シリーズの最後は「吉」と「芳」と「良」と「好」を取り上げてみた。いずれも「ヨシ」という共通の読み方があるが、見た目はまったく異なるので見間違えることはなさそうだ。
 種類の多さでは「吉」が圧倒的に多く、「吉」で始まる苗字だけでも330種弱ある。これに対し「芳」は81種、「良」は37種、「好」は32種で「吉」の1〜2割ほどしかない。しかも「吉」は一般的には口の上は士(下が短い士:サムライ)だが、もう一つ土(下が長い土:ツチ)もあるので名簿作成のときは注意したい。ここではとりあえず下が短い「吉」に限定した。
 「芳」姓、「良」姓、「好」姓はほとんど「吉」姓と共通の読み方がある。一例を挙げると四字共通なものだけでも「吉井・芳井・良井・好井」「吉川・芳川・良川・好川」「吉木・芳木・良木・好木」「吉沢・芳沢・良沢・好沢」「吉田・芳田・良田・好田」「吉永・芳永・良永・好永」「吉野・芳野・良野・好野」「吉原・芳原・良原・好原」「吉美・芳美・良美・好美」「吉村・芳村・良村・好村」「吉本・芳本・良本・好本」「吉元・芳元・良元・好元」の12種が見つかった。三字共通の組み合わせはこの倍ほどある。
 一字姓は「吉」「芳」「良」「好」のいずれもある。読み方はそれぞれ「キチ・ヨシ」「ヨシ」「ヨシ・リョウ・ヤヤ・マコト」「コノミ」だ。「ヨシ」さんには上記の吉・芳・良ほかに佳・善・喜・嘉・由・義・能・葭・賀の一字姓があり合計12種と人気抜群だ。
 縁起の良さそうなユニークな苗字は、「吉」姓では吉祥(キッショウ・キチジョウ)、吉神(ヨシカミ)、吉事(キチジ)、吉吉(キチヨシ・ヨシキチ)、吉福(ヨシフク)、吉幸(ヨシユキ)、吉良(キラ)、吉盛(ヨシモリ)、吉満(ヨシミツ)、吉鶴(ヨシヅル)、吉鹿(ヨシシカ)などが見つかった。「芳」姓では芳永(ヨシナガ)、芳賀(ハガ)、芳香(ハカ・ホウカ)が、「良」姓では良知(ヨシチ・リョウチ等)、良人(ヨシヒト・ヨヒト・アラヒト)、良縁寺(リョウエンジ)が、「好」姓では好金(ヨシカネ)、好花堂(コウカドウ)などがある。「吉名」はともかく「芳名」に出くわすとちょっとビックリする。

 このほかにも紛らわしい苗字はたくさんある。本シリーズを締めくくるに当たって気をつけたい組み合わせの一部を列挙しておく。「合・会」「有・在」「石・岩」「丘・岡」「影・陰」「木・樹」「串・櫛」「塩・汐・潮」「柴・芝」「作・造」「徳・得」「中・仲」「広・弘」「舟・船」「町・街」「丸・円」「村・邑」「本・元」などは同音異字苗字が多い。

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【平成19年11月号編集後記】

 北京五輪開催まで残り1年を切り、スポーツ界ではオリンピック出場権をかけて熱い戦いが続いている。スポーツのオリンピックほどの話題にはならなかったが、沼津市で開催されていた第39回技能五輪国際大会が21日に幕を閉じた。日本での開催は1970年の第19回東京大会、1985年の第28回大阪大会に続く3度目の開催だ。46の国・地域から816名の選手が参加し48職種を競った。出場資格は22歳以下で、日本からは過去最多となる47職種に51人の若者が参加しモノづくりの技を競った。
  結果は金16、銀5、銅3で、金の数では韓国の11を抜き前回のフィンランドに続き2大会連続のトップとなった。トヨタ自動車、デンソー、豊田自動織機などモノづくりの中部の活躍も目立った。第20回のスペイン大会からしばらくトップを明け渡していたが、日本のモノづくりの復活を物語る吉報だ。2年後のカナダ大会での活躍が楽しみだ。
  今月号の「産懇宅配便」では10月恒例となった4グループ合同で実施した「朗読と歌でつづる金子みすヾの世界」の模様を紹介した。お世話いただいた水曜第一グループにあらためて感謝したい。
  11月は通常のグループごとの懇談会が行われた。編集の都合で1日に開催された木曜グループの加藤都さんのお話と、加藤さんのご紹介のゲストスピーカー杉本直樹(株式会社エー・シー・エス)さんのお話、7日に開催された水曜第二グループの新木さんのお話の2編だけになってしまった。その他のグループの開催模様は次号になったことをお許しいただきたい。新入会の岩佐泰樹さんは東海理化販売株式会社からの新規入会だ。先祖は家康に随行し上京したとの事、「先祖返り」の地での活躍を本会でもご披露いただく日を楽しみにしたい。

(片桐)