日　 時：19年9月6日(木)　12時00分〜14時00分 場　 所：名古屋観光ホテル　18階　伊吹の間 参加者：30名
スピーカー： 柴田　司（しばた　つかさ）氏 全日本空輸株式会社 執行役員名古屋支店長

　続いて、次世代旅客機Boeing787についてご紹介したい。B787は、先進複合材料を多用して軽量化、低燃費を実現、航続性能、貨物搭載性能も現行のB767-300を大幅に凌駕した次世代機である。Boeing社では当初、高速化の方向で開発が進められ、マッハ0.95以上を実現するソニッククルーザーの開発が決定していたが、9.11同時多発テロを機にエアライン各社の経営環境が激変し、高速化よりも経済性の向上やコスト削減が追及されるようになったことを受けてこの開発を断念、2002年12月にB787の開発決定に至った。新型機の開発においては、航空会社はいち早く大量発注を確約することでローンチカスタマーとして航空機メーカーからインセンティブを得ることが出来る。当社はB787の開発キックオフと同時に50機を確定発注したことで、開発に当たっては多くの要望を取り入れていただくことができた。当社の要望で採用された仕様には、短距離で多頻度の運航に適した設計、複合材に適した耐久性の高いペイントの採用、客室内の水滴防止、冬場の雷対策、B777とのコックピット仕様の共通化、トイレのウォッシュレット装備、キャビンインターフォンシステムのワイヤレス化などがある。
　航空機の選定は、航続距離、着陸性能、騒音値、居住性、経済性、収益性といった運航性能と導入後の技術支援や部品の供給体制、品質保証といったカスタマーサポートなどを総合的に評価して行う。当社がB787を採用したのも、主力機のB767が既に使用開始から約20年が経過していたこと、信頼性、快適性、経済性に優れること、また、羽田空港の滑走路が2010年に拡張されるというタイミングであったことなどが理由である。
　B787は、既に当社が発注した50機以外にも計584機の発注が確定しており、その内、アジアのエアラインが230機と全体の約40%を占める。当社では、B787-8の初号機を2008年に、短距離型B787-3の初号機を2年後の2010年に導入予定である。

水曜第2グループ 須�ｱ　晃一（すざき　こういち）氏 住友生命保険相互会社　常務執行役員中部営業局長

【住友生命保険相互会社】 〒461-0004　名古屋市東区葵３−１５−３１　住友生命千種ニュータワービル5階 TEL：052-936-1510　FAX：052-936-1599 URL：http://www.sumitomolife.co.jp/

住友生命の須�ｱでございます。
前任の矢島典明の後任として7月3日付で中部営業局を担当することになりました。
前任地は当社東京本社のある築地勤務で、今回の転勤は12回目となりますが、名古屋の勤務は初めてでございます。
前任者同様、引き続き水曜第2グループに参加させていただくことになりました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
　当社の中部営業局管轄エリアは、愛知県をはじめ三重、岐阜、静岡、長野県となっておりますが、それぞれ各地で数多くの企業の皆様の福利厚生制度、退職金制度にもとづく企業保険、企業年金から従業員の皆様、各地域のお客様の個人保険に至るまで大変お世話になっているところでございます。
　また、保険金・給付金等のお支払い問題につきましては、皆様方に大変ご心配、ご迷惑をおかけしておりますが、今後かかることのないよう現在お支払い案内システムを早急に構築しているところでございます。
　さらにお客様の昨今のニーズに合った商品開発も従来から積極的に取り組んでいる所でございますが、とりわけ生前給付型の「介護と医療」をサポートする商品ラインアップは以前よりかなり充実、進化した内容でご提案できるようにしております。一方、皆様方のお役に立つような異業種交流等のビジネスマッチングや地域にお住まいの皆様をはじめ広く地域に貢献できる企画、イベント等の活動も積極的に推進しております。
　 着任後2ヶ月あまりでまだまだ不勉強な所もたくさんございますが、幅広く皆様方からご指導、ご鞭撻、ご教示頂きますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

10月22日（月）　18：00〜20：30（17：30　受付開始）

• 食事の手配等準備の都合上、ご出席の場合は、ご案内状に同封しておりますFAX用紙で10月15日(月)までに必ずお知らせ願います。
  また、ご同伴のご家族がいらっしゃる場合は、FAX用紙の余白にお名前をご記入くださいますようお願いいたします。
• お取り消しにつきましては、10月18日(木)までにお知らせください。
  それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

大日本インキ化学工業株式会社
名古屋支店長　住田　和海氏
「色彩の話あれこれ　―化学で彩りと快適を提案する―」

株式会社トヨタケーラム
代表取締役社長　新木　廣海氏
「日本コトづくり経営
〜IT化で何をめざすか？ホワイトカラーの意識変革を！〜」

有限会社コンベンションネットワーク
代表取締役　加藤　都氏
「元気な名古屋でゲンキいっぱい！―こんな事もやっています。―」
（ゲストスピーカー）
株式会社エー・シー・エス
代表取締役社長　杉本　直樹氏

〔花ちゃんからの健康だより〕 No.42

財団法人　愛知健康増進財団
保健師　佐藤　花子

『　 不思議な胃 　』の話

　過ごしやすい爽やかな季節になりました。食欲も加速しそうですね。食べることは幸せな行為ですが、胃にとっては試練の季節を迎えます。
　 食べ物は、口からのどを通り食道を通過して胃に入ると胃液と混ざり、十二指腸に送られます。胃液はほとんどが強い酸で、殺菌と食べ物をお粥のような状態にする仕事を繰り返し行っています。胃の中に何もないときは弱アルカリ性の粘液が少量分泌されています。胃は実は不思議な器官です。胃そのものはたんぱく質でできていますが、食べ物が入ってくると、強酸性の胃酸や、ペプシノーゲンなどの胃液を大量（1.5〜2L/日）に分泌します。そのペプシノーゲンは胃酸によって、たんぱく質を分解するペプシンになります。つまり、自分自身を溶かしてしまうほどの物質を自ら分泌していますので、胃は粘液を出して自分自身を守ることを同時にしているのです。粘液の厚みは１ミリしかありませんが、酸を中和したり、ペプシンの働きを抑えたりして胃を守るバリヤーとして大活躍しています。
　 タバコや暴飲暴食・過度のストレスや年齢とともに胃の粘液は減少します。とくに過度のアルコールは、胃粘膜に浸透して穴を開け、胃酸がそこから入り込みさらに穴を開けてしまいます。一気飲みやヤケ酒は危険です。また、喫煙と飲酒を同時に行うと胃がんの危険度が増すという発表もあります。
　 胃の調子が悪くなると薬を飲むことがありますが、食間（食事と食事の中間）の服用になっている薬の場合は、その薬には、胃の粘液分泌の機能を活発にする成分が入っていて、食事までに粘液を十分に出し、自己消化しないようにバリヤーをつくります。
　 胃の調子を整えて旬の物を最高においしくいただきましょう。むしろ誰といただくかが重要でおいしさが違うかもしれませんね。

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント：No.30』

【 企業とは誰のものなのかを考える 】

企業は誰のものなのか？誰のために存在するものなのか？答えは簡単なようで、簡単なものではありませんが、それを考え続けることが企業経営なのかもしれません。ただ、これだけは間違いないと言えることは「企業を私物化してはいけない」ということではないでしょうか。もちろんそんなことは誰もが知っているはずですが、いつの間にか勘違いをしてしまう人がいるようです。それは政治の世界においても言えることです。企業は社会の中の一部であり、社会と関わり合いながら社会貢献によって成り立っています。それは、人や社会を豊かにするための物づくりや雇用創造という行為に表れています。人や社会に理解されてこそ企業は成り立っていくということです。人や社会に認められてこその企業経営です。

・・・・ ＜事例研究＞　 歴史人物シリーズ−13 「 徳川家継 」 ・・・・

　6代将軍徳川家宣が急死したため、その子供である家継がわずか4歳で将軍職を継ぎ、7代将軍となりました。徳川歴代最年少将軍です。しかし、家宣の遺言では、家継が幼すぎたことを理由に、家継ではなく、尾張の吉通を次期将軍にという考えだったそうですが、その遺言を受けた白石が間部と相談し、家宣の死後、その意に反して、家継を次期将軍にしたのです。その後家継の教育は白石と間部が担当しましたが、利発で聞き分けがよく、将軍としての自覚も持っていたようです。とは言え、あまりにも幼すぎる将軍であり、実質的政治については間部が幕閣に指示し進めていったため、それを不満に思う家臣は多く、病氣を理由に出仕しなかったり、職務をわざと遅らせる者もいて、間部と白石の政治改革は決してスムーズにはいかなかったようです。家継の母はおきよの方（のちの月光院）で、大奥女中絵島と歌舞伎役者の生島新五郎のからんだスキャンダルにも関わり、苦境に立たされました。このように、家継を取り巻く環境は厳しく、その後7歳で縁組がまとまったのに、8歳という若さで亡くなってしまいました。

【平成19年9月号編集後記】

　安倍首相の突然の辞任表明を受けての自民党の総裁選挙で、福田康夫が第22代総裁に選出され新内閣がスタートした。空転国会を早期に正常化し、年金問題等の課題解決に邁進してもらいたいものだ。
　記録的な猛暑もようやく秋の気配を漂わせ始めた。実りの秋が待ち遠しい。来月22日には恒例になった4グループ合同懇親会が開催される。今年は金子みすヾの半生を朗読と歌でつづる企画だ。ご家族や知人とお誘い合わせの上ご参加いただきたい。
　さて、今月号の産懇宅配便では全日空の柴田支店長と株式会社ＴＥＮＰＡＫＵ・Ｒの千葉社長の講話を掲載できた。柴田氏からはエアラインの航空機選定戦略をご披露いただいた。出張や旅行のときに何気なく利用している飛行機の奥に秘められたお話はまさに驚きの連続だ。千葉社長のお話はご自身の今日に至る数奇な経験をご披露いただいた。文字通り「七転び八起き」の奮戦記だ。どんな逆境でも諦めずに一生懸命やっていれば必ず道が開けることを思い起こさせてくれる。彼女のガッツに改めて敬意を表するとともに、今後のますますの活躍を期待したい。
　今まで本誌の編集に多大のご協力を戴いた同友会事務局の亀井女史に代わって、今月号から藤原女史に担当していただくことになった。猛暑にも負けず慣れない作業を熱心にご協力いただいたことにこの場を借りて感謝したい。

（片桐）