産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】   第60号 2007.5.25発行

 メールマガジン■産懇宅配便■

平成19年5月度(第60号) 目次

産懇宅配便
【19年4月度産業懇談会(水曜1G)模様】 4月18日(水) 12時00分〜14時00分
【19年5月度産業懇談会(火曜G)模様】 5月8日(火) 12時00分〜14時00分
【19年5月度産業懇談会(水2曜G)模様】 5月9日(水) 12時00分〜14時00分
【新会員自己紹介】
小笹 源水氏 三菱重工業株式会社 中部支社長
住田 和海氏

大日本インキ化学工業株式会社名古屋支店 支店長

瀬尾 英重氏

マスプロ電工株式会社 代表取締役社長

【6月度産業懇談会開催日程】
【7月度産業懇談会開催日程】
【懇親ゴルフ会開催のご案内】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』

【19年4月度産業懇談会(水1G)模様】


テーマ『 自動車の企画・開発〜失敗談を含めて〜 』

日  時:19年4月18日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 鈴鹿の間
参加者:30名

 

スピーカー:
久保地 理介(くぼち りすけ)氏
トヨタ車体株式会社 取締役会長

久保地理介氏

 始めに、トヨタ車体が設計したアルファードについてお話ししたい。近年はRV車が人気で、特に3列シート車の需要が大変増えてきている。トヨタは、レジアス、グランビア、ハイエースといった大型クラスでは、日産のエルグランド登場以来、苦戦を強いられてきた。そこで、このクラスの競合車比較を行ったところ、スタイル、乗り心地、ドライビングポイントのいずれの点においてもエルグランドの評価が他と比較して高かった。また、購入棄却理由を調べてみると、グランビア、レジアスがスタイルであったのに対して、エルグランドは車両価格以外に大きな棄却理由がなかった。また、車両の購入3ヶ月後に行ったアンケート調査でも、グランビア、レジアス共に燃費、ドライビングポイント等の不満が多かった。
 以上のような市場調査の結果に基づき、グランビア、レジアス、ハイエースの3車種を1ボディに統一し、エルグランドに対抗できるような車を開発することを決め、生まれたのがアルファードである。アルファードのセールスポイントは、国内最大の室内空間とこれを活かした快適性、豪華な内装、堂々たる車両サイズと動力性能などである。またキーワードは、ザ・キング・オブ・ワンボックス。デザインはターゲットユーザーの琴線を刺激するスタイルとして、ワンボックスのクラウンを目指した。
 車の性能を左右するプラットフォーム(エンジン、トランスミッション、足回りなどで構成する機能要素のまとまりのこと)の開発が車両開発の中でも最も難しく、多額の開発費も要する。グランビアやレジアスは、後輪駆動のFR車であったが、アルファードはエスティマのFFのプラットフォームを流用することにした。これによって、サイズ拡大にもかかわらず重量は70kg減を達成し、また原価についても、開発費、設備投資費も含め、大幅なコスト削減を実現した。元々、エスティマはカムリのプラットフォームを流用していることからも、乗用車並みの静かで乗り心地のよい車ができるという自信があったが、唯一、懸念されたのは、FF車のプラットフォームにはディーゼルエンジンが搭載できないという点であった。ディーゼルの利点も捨てきれず、この点で簡単には結論は出なかったが、最終的にFF仕様にして、これが成功に繋がったと判断している。
 アルファードの地上高は、競合のエルグランドとほぼ同じ高さである。この高さは、ミニバンの中では最も高い位置に分類されるが、アイポイントが高い分、優越感が得られ、屋根越しに前方が見渡せるため大変運転しやすい。
 エンジンは2.4リッターのL4と3リッターのV6、駆動系はFFとフルタイム4WDのそれぞれ2タイプとした。また8人乗りのシートは、座席を回転させることでシートレイアウトを自在に変更でき、様々なシーンで利用できるようにした。また上質な室内空間を演出するため、室内には間接照明を採用した。これらによって生まれたアルファードは、目標台数を上回る販売台数を記録し、発売以来、好調を維持している。また、エルグランド登場以来押され続けていたこのクラスのワンボックスで、再びトップの座を奪取することもできた。今後は、ハイブリッド化や身障者向けの装備も充実させたいと考えている。

 これまで多くの車を開発してきたが失敗談もある。セリカGT4は、日本で出来た最初のフルタイム4WDである。4WDを実現するには、後輪も駆動させるためにエンジン周りにたくさんの部品が必要となるが、開発当初は全く計画していなかったため、十分なスペースがなく、当然ながら開発には大変苦労した。何年も車両開発に携わっていたが、これほど苦労を重ねて、更にヒットした車は他になく、今でも忘れられない車である。
 セリカにエアバッグを搭載する際も大変苦労した。当時は、セリカよりも上位車であるマークUなどにも搭載していなかったので上司から大反対されたが、それでは技術は進歩しないと思い、社内を説得して回って、やっとの思いで開発許可を得た。また当時、電気式と機械式の二つの方式が開発途中であったが、低コストで済むという理由から機械式で開発を進めることにした。大変苦労して開発したが、世に出す段階で落とし穴があった。機械式エアバックの性能に不安を抱いていた一部の開発関係者が、大量に市場に出て問題を起こさないかと心配して生産能力を最小限におさえてしまった。このため、標準設定出来ず、オプションで売る他なかったのである。当時は、苦労して開発したにもかかわらずオプションとなったことに怒りもあったが、その後、衝突の度合いによってエアバッグを作動させるかどうかの判定には、機械式では対応できないことが分かってきた。現在のエアバッグは電気式が主流で、今となって思えばあの時、機械式にこだわって開発を進めたが、物事は一方向で頑なに進めても駄目なこともあるということが分かって大変いい経験になった。この他にも数々の失敗があったが、これらの経験から学ぶことも多かったと今では思っている。

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【19年5月度産業懇談会(火G)模様】


テーマ『 鉄の世界あれこれ 』

日  時:19年5月8日(火) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:23名

 

スピーカー:
金子 功男(かねこ いさを)氏
新英金属株式会社 取締役社長

金子 功男氏

 出身は愛知県挙母町、現在の豊田市である。高校までその地で過ごした後、東京教育大学の体育学部に進学し、体育管理学といって体育に経営学、管理学を取り入れていくという当時は全く未開の分野を専攻した。卒業後は愛知県立惟信高校で体育教師をすることになったが、数年後に養子縁組の話があって、このとき教師を辞めて現在の総合金属リサイクル事業を営む新英金属に入社することになった。(養子縁組の条件が、教師を辞めて新英金属を継ぐことであった)こうした決断をするに至った理由はいくつかある。ひとつは、大学時代に陸上部で膝を痛めて、体育教師を生涯続けることに多少の不安があったこと。体育管理学を専攻していたことから、経営に関心があったこと。そして、大学時代の恩師から言われた、「人生には誰でも平等に3度のチャンスがある。但し、そのチャンスを掴むかどうかは、本人の努力次第である。」という言葉を思い出して、これこそがそのチャンスだと判断したことである。
 新英金属では、現場、経理と経験した後、3年目から営業を任され、若いうちから主要仕入先のトヨタ自動車、主要販売先の愛知製鋼などへ行かせて貰った。そこで取引先の部課長に可愛がって貰い、そのように年上の方々と幾度と接してきたことが、自分にとって大いにプラスになっていった。

 新英金属は、昭和28年に資本金1,500万円をもって設立された。昭和28年という年は、それまで全く売れなかった鉄屑が朝鮮動乱によって瞬間的に35,000円くらいまで高騰した時期である。当時は、100万円持っていれば百万長者と呼ばれた時代であったから、ただ同然の鉄屑がそれだけ高騰したということで、それによって会社もかなり潤ったようである。しかし、その後は必ずしも順調とは言えず、朝鮮動乱が終わると途端に鉄屑が売れなくなって、以来10年間はずっと無配当を余儀なくされた。当時、養父から「その間、地獄のような苦しみを味わった。会社を継いだら、絶対に配当のできる会社にせよ。」と言われたことをよく覚えている。私が入社した昭和42年頃も、利益は僅かしかなく、配当したら殆どお金が残らないという状態であったが、その後取引先にも恵まれ、現在はおかげ様で順調に商売ができている。当社は東海三県下に計9工場あるが、近々、東京製鐵が田原へ進出するのに備えて、この夏頃から田原にも工場を建設することを計画しているところである。
 当社の年商は2007年3月時点で370億円と、2年前に比べ約170億円増加しているが、この業界は市況変動に大きく影響を受けるため、売上高の伸びは必ずしも利益には結びつかない。市況が高騰すると運転資金が膨らんで、借金に繋がることもあるから、この辺りが大変難しいところである。最近では、銅についても市況の乱高下が激しく、これも業績に大きく影響してきている。このように非常に難しい環境ではあるが、主要仕入先のトヨタグループが非常に好調であるので、この流れに乗って今後も真面目にこつこつと事業に邁進していきたいと考えている。

 最近、中国が鉄鋼生産を急激に伸ばしており、粗鋼生産量も毎年、前年比で新日鐵とJFEの2社分の生産量に相当する6,000〜7,000万トン増を記録している。また、鉄鋼最大手のアルセロールとミタルの合併といった再編が進んで、鉄鋼を取り巻く環境も大きく変わってきている。また、スクラップ価格も様々な理由で価格が変動するようになっており、我々もこうした世界の動きに注意して仕事をしないといけない時代になってきた。
スクラップというのは目的生産品ではなく、欲しくても手に入らない、要らなくても発生するといった類のものである。これまでは、鉄鋼メーカーもスクラップの発生量に合わせて生産を調整する必要があったが、このままではスクラップを取り巻く業界に真の発展はないだろう。これからの時代は、鉄鋼メーカー主体で納入が実現するように変えていく必要があり、弊社もそのような方向に向かって努力しているところである。
 今後は、リサイクル、リユースを上手く使い分けて資源の有効活用を目指すことが我々にとって大きなテーマになるだろう。また最近では、プラチナやニッケル、パラジウムなどのレアメタルについても、資源保有国が戦略的な動き(出し惜しみ)を見せ始めており、中国などもレアメタルの輸出規制を始めた。こうした状況の中、我々としても、例えばICの基盤などに含まれる特殊金属のリサイクル実現を目指すなど、こうした分野に積極的に取り組んで社会貢献していきたいと考えている。

 これまで多くの人に出会い、助けられてきた。今日があるのは、こうした出会いのおかげだと思っている。一期一会という言葉があるように、これからも出会いを大切にしていきたい。我々の業界は非常に幅が広く、柔軟な考え方が必要で、たくさんの方とお付き合いをさせていただくことで常に感性を磨いておく必要があると感じている。

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【19年5月度産業懇談会(水2G)模様】

テーマ『 最近の情報通信 』

日  時:19年5月9日(水) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:24名

スピーカー:
伊藤 卓志(いとう たくし)氏
西日本電信電話株式会社 取締役名古屋支店長

伊藤 卓志氏

  人間は五感機能を使って様々な情報を把握している。この情報のうち、6割を視覚、3割を聴覚、残りの1割を触覚、味覚、嗅覚で把握していると言われており、人間がこの五感によって把握している情報のやり取りが、情報通信のベースになっている。
 人間同士が、距離と時間を越えてコミュニケーションを行うようになったのは、狼煙(のろし)が始まりと言われている。その後、電気が生まれ、有線でモールス信号を送受信する通信手段が発明された。さらに、1876年にグラハム・ベルが電話を発明し、1890年代に無線電信が実現され、これが時代と共に広まって現在に至っている。また1900年代後半には、文字や絵などのテキスト情報が送受信できるファクシミリや、移動通信手段である携帯電話も誕生するとともに、現在ではインターネットの登場によって、映像情報を含めてあらゆる情報の双方向送受信が可能となった。インターネットは当初、アメリカの軍需技術として発明されたが、20年程前に民間に技術が開放され、今日のように広く普及することになった。このインターネットの急速な普及は、コンピュータに関連した様々な技術革新と、情報をやり取りする機能の高度化によって実現されたものである。このような動きに合わせて、通信分野においては、アナログからデジタルへ、そしてナローバンドからブロードバンドへと急速な発展を遂げ、より大量の情報を瞬時にやり取りすることが可能となった。例えば、74分のCDの音楽情報であれば、従来の電話線だとダウンロードに約2.5時間要したが、光ファイバーを使ったブロードバンドサービスであれば約6秒でダウンロード可能というように、圧倒的な短時間化が実現された。

 こうした情報通信技術(ICT)の急速な進展を踏まえて、国としても総務省が中心となり、2001年からe-Japan戦略と称して世界最先端のICT国家を目指す取り組みが進められてきた。また、2006年にはIT新改革戦略としてu-Japan(ユビキタスジャパン)推進計画が打ち出され、いつでも、どこでも、誰でもICTの恩恵を実感できる社会の実現を目標に各種の政策が進められている。
 世界のブロードバンド・インターネット普及率を見ると、国策として取り組んだ韓国の普及率が最も高く、次いでスウェーデン、日本と続き、日本は世界の中でもトップレベルの普及率となっている。また、日本では、光ファイバーを利用した超高速のブロードバンド通信が他の国と比べても最も普及しており、e-Japan戦略として取り組んできた成果と言えよう。今後は、こうして普及したブロードバンド通信のインフラを活用して、国民生活を安心、安全で快適なものにしていく取り組みが進んできている。政府が重点施策として挙げているものは、医療、環境、安心・安全、電子行政などの分野におけるICTの一層の活用であり、同時にこうした技術が利用できる地域と利用できない地域という地域格差をなくすためのインフラ整備にも力を入れようとしている。このように、インターネットの普及拡大によって社会生活は格段に便利になりつつあるが、一方で、不正アクセスやウィルス、ネット犯罪といった問題も増えてきている。今後とも、安心・安全に使っていただくためには、こうした陰の部分を解消していく仕組みづくりが重要であり、当社としても様々なセキュリティサービスを提供して、ICTの良い面を更に伸ばしていきたいと考えている。

 ブロードバンド時代の到来は、情報通信産業分野に大きな変化をもたらしつつある。この一つが、固定通信、移動通信、放送という従来からの事業分野の垣根が低くなりシームレス化が進展するとともに、コンテンツ事業、プラットフォーム事業、インフラ事業といった新たな枠組みに変化してきていることである。例えば、最近では、携帯電話向け地上デジタル放送(ワンセグ)が始まり、移動通信と放送の融合が進んでいる。これは固定通信を利用するパソコンでも同様で、パソコン向けに映画や独自番組などを配信する企業も増えてきており、固定通信と放送の融合も進んできている。通信と放送はこれまで個別に法体系が定められていたが、こうした動きを踏まえて、通信と放送に関する総合的な法体系を2010年頃までに整備する方向で検討が進められている。
 また、ブロードバンド通信の急速な普及は、これまで全国津々浦々で利用できるよう維持されてきた固定電話や公衆電話といった、いわゆるユニバーサルサービスを今後どう維持していくかという課題も浮彫りにしてきた。ユニバーサルサービスとは国民生活に不可欠なサービスで、あまねく日本全国における提供が確保されるべきサービスを意味している。このユニバーサルサービスの維持のためには、山間地や離島といった地域では相当なコストが掛かることから、こうした地域におけるサービス維持のために、利用者から1電話番号あたり7円を拠出して頂きこれを通信事業者が集めて基金とする制度(ユニバーサルサービス基金)が整備され、今年1月からスタートした。

 当社では、ブロードバンド時代の到来を見据えて、2010年までに西日本地域で1,500万の方々に光アクセスサービスをご利用いただくことを目標に、インフラの拡充やサービスの多様化を進めている。こうした中で、従来のインターネットに比べて様々なサービスをさらに安心で便利にご使用いただくために、品質保証、セキュリティ、信頼性、サービス提供のいずれの点においても、よりよい環境を提供する次世代ネットワークの構築を現在進めている。次世代ネットワークは、これまで固定電話、携帯電話、インターネットなどのサービス個別に構築してきたネットワークに対して、あらゆるサービスを統合して提供するIP統合ネットワークであり、これにより安心・安全で快適・便利なブロードバンドサービスがご利用頂けるようになると期待している。

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【新会員自己紹介】

小笹源水氏
火曜グループ

小笹 源水(こざさ げんすい)
三菱重工業株式会社 中部支社長

【三菱重工業株式会社中部支社】
〒460-0008 名古屋市中区栄四丁目1番8号
TEL:052-265-1311 FAX:052-265-1440
URL:http://www.mhi.co.jp/

三菱重工の小笹源水と申します。
産業懇親会火曜グループに参加させていただく事になりました。
宜しくお願い申し上げます。
名前が仰々しい割には、控えめな?田舎ものです。
長崎生まれで、前任地の長崎勤務が24年間。名古屋の地は初めてとなります。
早速、趣味の路地裏探索と称して、職場と住まいを結ぶ地下鉄東山線の界隈をブラブラしております。
名古屋のゴミの分別収集には感心すると共に、路地裏に放置された無責任ゴミを見るに付け、理想と現実のギャップに思いをいたす毎日です。
(あの放置ゴミは、誰が片付けるのか気になります)
仕事の方は、発電設備、環境設備等のエネルギー・環境・物流関連を中心に、地域のニーズにお答えする製品を供給する事が主体です。
名古屋のニーズを、皆様との懇談と、路地裏歩きを通して、受け止めて生きたいと考えています。
先ずは、噂に聞く名古屋の暑さの中を歩き回り、地球環境に思いを巡らせるか、
はたまた、思考停止の状況になるか、楽しみにしています。


住田 和海氏
火曜グループ

住田 和海(すみだ かずみ)

大日本インキ化学工業株式会社名古屋支店 支店長

【大日本インキ化学工業株式会社】
〒460-0003 名古屋市中区錦3-7-15
TEL:052-951-9381 FAX:052-962-3591
URL:http://www.dic.co.jp

大日本インキ化学工業の住田でございます。
このたび産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。 どうか宜しくお願い申し上げます。
当社は印刷インキメーカーとしてスタートし、独自の色彩技術をベースに多彩な固有・要素技術を融合し印刷材料、工業材料、機能製品、電子情報材料などの分野に応用することで色彩の持つ可能性を広げながら事業領域を拡大してまいりました。「個性豊かなファインケミカルメーカー」として今後とも豊かな未来の創造に貢献してまいりたいと思います。
おかげさまで来年の平成20年には創業100年を迎えます。これを機に社名もDIC株式会社(デイー・アイ・シー株式会社)に変更する予定です。
『化学で彩と快適を提案する―Color&Comfort by Chemistry』経営ビジョンのもと、気持ちも新たに、これまで培ってきた事業基盤と技術開発力により、市場のニーズに合致した製品やソリューションの提供はもとより、次世代の製品開発にも注力してまいります。
皆様のお仲間に入れていただけましたことに感謝申し上げますとともに、若輩でありますがご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。


瀬尾 英重氏
水曜第1グループ

瀬尾 英重(せお ひでしげ)

マスプロ電工株式会社 代表取締役社長

【マスプロ電工株式会社】
〒470-0194 日進市浅田町上納80番地
TEL:052-802-2222 FAX:052-802-2200
URL:http://www.maspro.co.jp

マスプロ電工株式会社の瀬尾でございます。2007年4月6日に、前任者の当社会長であった端山孝が亡くなり、私が、引き続き皆様と一緒に勉強させていただくことになりました。前任者同様、産業懇談会水曜第1グループに参加させていただきます。
当社は、1953年、名古屋の地で創業し、それ以後、TV文化の発展とともに着実に歩み続けてまいりました。現在は、発展著しい日進市に本社および本社工場を有し、TVアンテナをはじめ、CATV機器、衛星受信機器など、数々の情報伝送機器を自社で開発・製造しております。
2011年7月24日に地上波TV放送が,ディジタル放送に完全移行する予定でありますが、このTVの一大変革期を前にして、日に日に当社に対する社会的使命が高まっているのを痛切に感じております。
産業懇談会で、多くの方々からのご意見を拝聴し、変化の激しい時代を乗り切るヒントを得られることを期待しています。皆様のご指導,ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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【6月度産業懇談会開催日程】
(6月13日以外、場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
6月12日(火)
12:00〜14:00
株式会社ジェーシービー
執行役員東海支社長 吉田 忠義氏
「クレジットカード市場とJCBの取り組みについて」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
6月20日(水)
12:00〜14:00
株式会社アイチテクノ 代表取締役 遠山 堯郎氏のご紹介
東亞合成株式会社
工学博士 谷川 伸氏
名古屋支店 梁瀬 武裕氏
「建物の長寿命化と、改修工事の環境対応化」
18階
オリオンの間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
6月13日(水)
12:00〜13:40

中部大阪商品取引所
理事長 木村文彦氏
「産業インフラとしての商品先物取引とリスクマネジメント」

ウェスティンナゴヤキャッスル
3階
尚古の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
6月7日(木)
12:00〜14:00
東海東京証券株式会社
取締役社長最高経営責任者 石田 建昭氏
「CHIQ革命と東海東京証券の戦略」
18階
伊吹の間
※6月13日の終了時間および会場が変更となりましたので、ご注意ください。

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【7月度産業懇談会開催日程】
(7月5日以外、場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
7月10日(火)
12:00〜14:00

ボストン・コンサルティング・グループ
代表取締役中部関西代表 今村 英明氏
「最近のコンサルティング・テーマに見る日本企業の課題」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
7月4日(水)
12:00〜14:00
(株)吉田SKT 取締役会長 吉田由孝氏のご紹介
税理士法人中央総研 愛知本部
公認会計士 吉田 正道氏
「企業買収の影響を考える〜三角合併解禁〜」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
7月11日(水)
12:00〜14:00
三菱地所(株)名古屋支店支店長 峰 善郎氏のご紹介
三菱電機(株)中部支社 ビルシステム部ビルシステム第二課
課長 水野 和弘氏
担当課長 元木 勝正氏
「名駅周辺のエレベーター紹介とエレベーター最新技術」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
7月5日(木)
11:00〜16:00
(予定)
(株)テクノ中部 取締役社長 山本 豊氏のご紹介
中部電力(株)川越火力発電所 見学
三重県
川越町

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【 懇親ゴルフ会開催のご案内 】

日時

7月21日(土) 7時30分スタート
(アウトスタート5組、インスタート5組を予定しております)

場所 木曽駒高原カントリークラブ
長野県木曽郡日義村4898-8
電話:0264-23-7001
 会費 別途ご請求申し上げます。
その他

現地集合といたします。
※7時00分までにはお集まりください。

  • プレー終了後クラブハウスにて懇親会を予定しております。
    (懇親会終了予定時刻15時頃)
  • ハンディキャップは、ダブルペリア方式を採用します。 
  • 組み合わせなど詳細につきましては後日ご連絡いたします。

※ なお、7月13日(金)以降のプレーのキャンセルは、お一人2,500円の
キャンセル料がかかりますので、ご了承ください。

お問合わせ先 中部経済同友会事務局 担当:内田・亀井
電話:052-221-8901

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【お知らせ】

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.38

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

体力 』の話

 風薫る5月から初夏を迎えようとしています。少し運動すると汗が流れる季節になりました。よく歩く人は健康で若々しさを保ち体力がある・・・と誰もが感じていることでしょう。しかし、「1日一万歩」を達成している人は少なく、体力に自信がない人や疲れやすい人が多いようです。
  年齢を重ねると、体力があるとかないとかがよく話題になりますが、体力とは生きていく能力全般をさし、運動能力だけではありません。体力の分類法の1つを紹介します。

 

運動【1】行動体力
・行動を起こす力(筋力・瞬発力)
・行動を調節する力(平衡性・敏捷性・巧緻性・柔軟性)
・行動を維持する力(筋持久力・全身持久力

【2】防衛体力(免疫力、物理的・科学的・心理的変化などストレスに対する抵抗力)
 私たちが健康に生活するためには、防衛体力を保ちながら行動体力を高めることが目標となります。現在では特に行動体力の中でも全身持久力が健康長寿に重要な役割を果たしていると考えられています。全身持久力が高い場合は、呼吸循環器系や内分泌(ホルモン)などの機能が優れているからです。循環器系の中枢である心臓が安静時に拍出する血液量は1分間に約5Lですが、運動時にはかなり増えて30歳ぐらいの男性であれば最大1分間に20Lにもなります。安静時の心拍出量とこの最大心拍出量との差が心臓の「予備能力」。この予備能力は何もしなければどんどん低下します。そのため心臓の筋肉に少し負荷をかけた運動をする必要があります。「体力があったらいいな。」の願望だけでなく「ではどうしたら?」という方に、1日に5分〜10分程度の「速歩」をお勧めします。肘を直角に曲げ、しっかり速く歩く方法です。何事も行動の積み重ねで自信ができるとすれば体力も然りですね。

すたこらさっさ 歩いた距離と 体力の自信は 比例する

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コラム【プログレスシリーズ】

株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:No.26』

明確化はまとまりを生むが

 企業は人の集団です。人の集団を牽引して行くためにはルールが必要です。ルールがない人の集団を牽引していくということは、リーダーとして非常にやりにくいものです。つまり、リーダーにとって規則や制度などのルールを明確化し、実行することは大変重要な仕事です。部下にとっても不明確な指示や命令では良い仕事は出来ませんし、組織はまとまりません。ルールを明確化し、そのルールに基づき日々行動することは、部下一人ひとりにとっても組織全体にとっても、そして取引先にとっても大変重要なことであり、安定感を持った行動に繋がるものです。ただ、このルールの明確化も、強いリーダーシップが伴わないと、絵に描いた餅のようになってしまい、時にはそのルールさえ知らない部下が生まれることさえあります。ルールは重要です。しかし、そんなルールの明確化も、時にはマイナス面を生み出すことがあります。あまりにもルールを明確にし過ぎると、人は想像力を発揮できなかったり、自主性を無くしたり、やる氣を無くすことさえあるということです。つまり、明確化も行き過ぎには注意すべきということでしょう。

・・・・ <事例研究>  歴史人物シリーズ−9 「3代:徳川家光」 ・・・・

 徳川家光は、2代将軍秀忠の第二子として生まれ、次男ではあるが、長男が二歳で早世したため、実質的嫡男として育てられた「生まれながらの将軍」であり、弱冠20歳にして将軍となりました。家光はおおらかな性格であったそうですが、絶対的権力を持っていました。その一つに次のようなエピソードがあります。家光が3代将軍となった時に、外様大名に対して「祖父家康も父秀忠も諸公と共に天下を得たから、諸公を同輩として重んじたが、この家光は、生まれながらの将軍である。今後は諸公を家臣として扱うから、左様心得よ!不満に思う者は、直ちに国許に帰り兵を挙げろ!」と言ったそうです。また、徳川家の明確な官僚体制を構築したのが、この家光であり、絶対的権力と明確なルールの元に、強いリーダーシップを取った将軍です。

事例へのコメント

 家光の創った官僚体制は、まさしく明確なルールを創って、リーダーシップを取ったということでしょう。そういう意味でも、優秀なリーダーだったと言えます。しかし、三河物語の中の大久保彦左衛門の言葉に「上様には有難い事が一つもない」とあるように、優秀なリーダーであると同時に、冷たいリーダーという印象もあったようです。企業においても、あまりルールで人を縛るようなことをすれば、冷たいリーダーと言われるでしょう。冷たいリーダーでは問題があると言えますが、ルールを創らなかったり、ルールを大切にしないリーダーはもっと問題のあるリーダーだと言えるのではないでしょうか?理想を言えば、明確なルールに基づき、部下を尊重したリーダーシップということが理想でしょうが、なかなか難しいものですね。

明確なルールと部下を尊重したリーダーシップ

●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No 60

片桐清志

『 母の日 』

 ジェンダーフリー(性的差別廃止)が盛んだが、母の日と父の日は今でも別のようだ。
  母の日はすっかり市民権を得ているが、父の日は存在感が薄い。苗字の世界も同じで、「父」姓はたった9種で、「母」姓の30種に圧倒されている。
  父も母も一字姓は共にない。しかし両者の組み合わせの「父母(フモ)」があり、父がかろうじて母の上に来ている。「母田(ハハダ)」はないが「父田(チチダ)」があるぞと威張ってみても、「父上」はないが、「母上(ハハカミ)」がある。「父子(チチシ)」と対をなす「母子(ハハコ・モウシ)」もある。更に母には「母体(モタイ)」「母内(モダイ)」「母帯(ハハオビ)」「母袋(モタイ・ホテイ・ハバブクロ)」「母衣(ホロ)」「母衣綿(ホロワタ)」など読み方も纏い方も多彩だ。住み方でも「母家(モヤ)」「母屋(モヤ)」「母倉(ハハクラ)」「母壁(ハハカベ)」「母坪(ホツボ)」「母栖(モス)」「母里(ホリ・モウリ他)」と多種多様だ。
  このほか「母恋(ボコイ)」という粋な苗字もあるが、父は分が悪い。「父恵(フエ)」「父努(チヌ)」はまだしも「父石(チイシ)」「父鬼(チチオニ)」などがたった9種しかない苗字に並んでいる。苗字も女性上位のようだ。

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【平成19年5月号編集後記】

 今月20日、男子ゴルフ界に15歳の超新星が誕生した。石川遼君は中学2年生のとき全国中学生ゴルフ選手権で優勝しているが、並み居るプロを制し12アンダーでの優勝は立派だ。タイガー・ウッズにあこがれてゴルフを始めたようだが、大きな夢をつかんだ。「ハンカチ王子」に続く「はにかみ王子」の誕生と騒ぐマスコミの取材にも、「今は高校生、文武両道を目指す」と浮かれた様子はない。急がず、自分を見失う事がないよう周囲もそっと見守って、世界の舞台で活躍する大器に育つのをじっくり待ちたい。
 このところスポーツでは女子に話題を独占されていただけに、元気な男子の誕生は喜ばしい。暗いニュースが多い中で「いまどきの若者」のもう一面を見たようで救われる。日本の国際競争力の低下が叫ばれている。スポーツ界以外にも世界で活躍する若手の育成を我々産業界も心がけたい。
 産懇宅配便も元気だ。トヨタ車体の久保地会長からはRV車のスター「アルファード」の開発秘話をご披露戴いた。トヨタの強さの一端が伺える。新英金属の金子社長からは元体育教師がスクラップ業界屈指の社長に転進する経緯をご披露戴いた。チャンスの掴み方、一期一会の精神の大切さをご自身の体験を基にご教授戴いた。NTT西日本の伊藤支店長からは通信の生い立ちと最新事情をお話戴いた。ICTの活用で社会生活が大きく変わる姿を、映像を交えてご紹介戴いた。また新メンバーも3名紹介できた。各氏からどんな元気な話が聞けるか大変楽しみだ。
 本誌もいつの間にか発刊から丸5年、60号の還暦を迎えた。産業懇談会模様を参加者以外にも何らかの形で伝え、会員相互の交流促進を図りたいとの思いでスタートした。些かでもその任が果たせていれば幸いである。

(片桐)