テーマ:『エヌ・ティ・ティ・データ東海のご紹介』
日 時: 11月9日(水)12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 22名 |
スピーカー:
平田 昇(ひらた のぼる)氏
株式会社エヌ・ティ・ティ・データ東海 代表取締役社長
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1 NTTデータの歴史
1952年、日本電信電話公社が発足した。そして1967年に電信電話に次ぐ第3の組織として「データ通信本部」が設置されている。なぜデータ通信本部が作られたかというと、1960年代半ばに「オンラインシステム」が出現したことによる。電話回線の専用線を使って、多数の利用者が遠隔地からでもコンピューターが使えるようにしようという銀行が出てきた。1968年には地方銀行協会システム稼動、1970年運輸省自動車登録検査システムを稼動させた。その後、近畿、北海道、千葉、静岡、愛知と続けて地銀システムを立ち上げ、1973年には全国銀行システムを稼動させた。1970年代には、気象庁(アメダス)、大蔵省(官庁会計事務システム)などシステムを開始している。この当時は、データ通信設備サービスのみで、電話の制度に従い、料金をいただくしくみであった。また電話回線につながる部分のみソフトウェアの仕事ができ、バッチ処理に関しては、民業圧迫ということで不可であった。
2 NTTデータ通信株式会社
1985年NTTの民営化が行われ、その3年後、「NTTデータ通信株式会社」が発足した。その発足の条件は、情報通信サービス市場での公正な競争を阻害しないよう、@NTTからの出資比率を下げる、ANTTからの人材は転籍とする、BNTTの回線提供は他の企業と公平に扱う、CNTTとの取引きは、第三者と同等の条件で行う、こととされた。
多くのシステムを立ち上げてきたが、主なものとして1988年道路管理システム、1990年特許庁ペーパーレスシステム、1991年通関情報総合判定システムなど。また1993年にはこの業界ではめずらしいデミング賞実施賞を受賞し、1995年には東証二部上場、翌1996年には東証一部に上場している。
3 株式会社NTTデータ
1998年、社名を「株式会社NTTデータ」に変更した。その後の主な変遷として、2000年日立と日本インターネットデータセンターを設立、2001年インターネットを利用したデビット決済「インターデビット」サービスを開始、2002年には日本たばこのシステム子会社を買収し、ITパートナー戦略をスタートさせた。2003年三洋電機とNTTデータ三洋システム、日本板硝子とビジネスブレインズ等を設立、東京ガスにIP電話を導入した。2004年りそなグループにアウトソーシングサービスを提供開始、戦略子会社のNTTデータシステムデザインを設立、2005年には中国大手ソフトベンダー用友と合弁会社を設立した。
NTTデータの収益構造として、データ通信サービスでは多くの資産をNTTデータが保有し、開発から運用・保全まで提供するもので、お客様からは利用料金をいただき大きな資金負担は生じさせない仕組みになっている。またシステム開発サービスは、個々の企業向けのシステム構築、パッケージソフトウェアの販売など。
4 株式会社NTTデータ東海
2003年7月に、NTTデータグループの構造改革の一環として、当地域にNTTデータの設計子会社として存在していた「NTTデータ東海テクシス」と販売子会社の「東海NTTデータ通信システムズ」を合併し、NTTデータ東海支社を廃止して、地域新会社「NTTデータ東海」を設立した。当会社は、中小ビジネスを中心に市場拡大を図るとともに、生産性向上、コスト削減を実現して行く。
5 NTTの民営化・再編
NTTは、1985年の民営化後、1999年に再編され、持ち株会社制(東、西、COM)に移行している。この持ち株会社はグループ運営上、NTT法の規制の有無と業態により4つに分類された。第1類は、持ち株会社で規制を受ける会社(東日本電信電話、西日本電信電話)、第2類は、純粋民間会社であり「競争社会」(NTTCOM、NTTデータ、NTTドコモ)、第3類は、経営資源活用会社(NTTファシリティーズ、NTT-ME、NTTコムウェア等)、第4類は、新事業開拓会社(NTT都市開発、NTTリース等)。
6 東海のNTTグループ企業
当地方には、まず西日本電信電話株式会社の支店が、名古屋・静岡・岐阜・三重にある。NTT西日本グループ地域会社として、NTTマーケティングアクト、ネオメイト、ビジネスアソシエがそれぞれ名古屋・静岡・岐阜・三重に会社を置く。その他にNTTアセットプランニング東海、NTTアプリエ名古屋支店、NTTコミュニケーションズ東海支店などがある。また移動体通信のNTTドコモ東海、金融のNTTリース東海支店、広告のNTTアド東海支店、はじめ教育ビジネスや物流、福利厚生を担当する会社もあり、トータルで40数社に及ぶ。
民営化後、それぞれの会社がそれぞれの分野で、サービス向上に努めていますので、今後ともNTTグループをよろしくお願いします。 |