第40号 2005.9.27発行



 メールマガジン ■産懇宅配便■

平成17年9月度(第40号) 目次
【17年9月度産業懇談会(火曜G)模様】   9月13日(火) 12時30分〜14時00分
【17年9月度産業懇談会(水曜1G)模様】  9月21日(水) 12時30分〜14時00分
【17年9月度産業懇談会(水曜2G)模様】  9月14日(水) 12時30分〜14時00分
【17年9月度産業懇談会(木曜G)模様】   9月1日(木)  12時30分〜14時00分
【新会員自己紹介】
堀越 正勝 氏 中部精機株式会社 取締役社長
【10,11月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』

17年9月度産業懇談会(火曜G)模様

 テーマ:『 クレジットカード会社JCBから見た東海地区会員の特性 』

日 時: 9月13日(火) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 3階 伊吹の間
参加者: 24名


スピーカー:
    青島 龍信(あおしま たつのぶ)
    株式会社ジェーシービー東海支社
    執行役員東海支社長

 

 1 JCBについて
  当社は、三和銀行と日本信販の共同出資により昭和36年1月設立された。現在の企業規模は、従業員数2,337人、資本金66億円、年間売上高6兆1,076億円、会員数5,514万人、加盟店数1,243万店。2010年のあるべき姿を描いた経営ビジョンを策定し、クレジットカード会社から決済総合ソリューション企業への進化を目指している。ブランド、カード発行、加盟店、ネットワーク、プロセッシング、この5つの柱となる業務を同時にこなしているのは、世界でもJCBだけ。世界の5大ブランドは、VISA・Master・AmericanExpress・JCB・Dinersであるが、JCB以外はすべてアメリカ発であり、当社は唯一日本発の民間カード会社。欧米では、VISA・Masterが圧倒的に強いため、その対抗策として当社はAMEXと業務提携し相互補完している。国際展開として、アジアマーケットをマザーマーケットとし、中国・台湾・韓国などでカード発行権を取って現地発行を行い、現地加盟店をご利用いただけるよう展開している。
2 クレジットカード業界を取り巻く環境
  この業界は成長度合が高いため、異業種からの参入が相次いでいる。銀行系、信販系に加え、流通系、石油系、航空系などの会社が、自分のお客様を自分で囲い込んで、いろいろなサービスを提供している。その他の環境として、貸倒れコストの減少、決済領域の拡大(公共料金、交通反則切符、病院など)、営業コストの増大、ショッピング収益の悪化などがあげられる。またスケールメリットの追求として、銀行の再編に合わせカード会社の合従連衡がおこり業界再編が進んでいく。量から質への転換、稼動を上げることなどが、これからの課題となる。
3 クレジットカード会社JCBから見た東海地区会員の特性
  当社では、毎年、一般の皆様を対象にクレジットカード利用を軸に、消費問題に対する意識、実態を把握することを目的とした調査を実施している。その調査結果からいくつか特徴的なことをご紹介したい。
  クレジットカードは82.7%の人が保有しており、平均保有枚数は2.9枚。保有枚数が最も多いのは男女とも40代で3.6枚。保有枚数は、ここ3年間で増加傾向にある。1ヶ月のカード利用回数は平均で4.2回、男性では30代、女性は40代が5回を超えている。地域別では、ここ東海圏が5.1回と最も多い。しかし、利用金額では九州圏に次いで低く、SS、ETC、携帯電話の決済など単価の安い使用が多い。また飲食に関しての利用が首都圏の1/3と極端に低い。
  全体的な消費意欲はこの3年間で低下するとともに、消費は堅実化している。クレジットカードに対する意識として、公共料金の決済など便利さが広がると同時に、カードは借金をするものとの日本人古来の慎重さが伺われる。落とした時の不安、個人情報の漏洩など防犯に対する意識が高まり、カード選択の視点としても「盗難・紛失時の対応がしっかりしている」ことが重視されてきている。クレジットカードにも選択と集中の傾向が顕著に現れ始めており、利用金額・頻度ともにメインカード化が進んでいる。カード入会の動機は、“現金を持たなくても買い物ができる”こと、加入時に重視する点は、“入会金・年会費が安い(無料を含む)”ことが最も多くあげられた。
  エリア別に東海圏の状況を見てみると、カード保有枚数は全国5エリアとほぼ同等の3.0枚。欲しいものがあってもお金が貯まるまで我慢するなどの堅実な消費意識が強い。またクレジットカードに対する考え方は、首都圏では「生活を便利にしてくれる」ものという最多意見に対し、東海圏では防犯上の心配などカードへの不安意識が強い。入会の動機は、“お店での割引がある”ことがポイントになっている。ファイナンスといわれるキャッシング、カードローンが圧倒的に低い。ショッピングには使うが、お金は借りないという堅実な傾向が顕著に出ている。
4 最後に
  GNPに占めるクレジットカードの比率は、日本8%、アメリカ25%、韓国50%。韓国は世界でも高い国であるが、これは法制的にクレジットカードを使うことを定めているから。よって韓国の法人はすべてクレジットカードを使っており、これには、企業出納をガラス張りにして税収を高めようという意図が表れている。日本も15%程度までは上がるだろうと予測されている。当社としても、ブランドの浸透度を一層高めて、地域に貢献するような施策を引き続きうっていきたい。

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17年9月度産業懇談会(水曜1G)模様

 テーマ:『最近の情報通信について』

日 時: 9月21日(水) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 23名


スピーカー:
    岡本 金久(おかもと かねひさ)
    株式会社エヌ・ティ・ティ・マーケティングアクト名古屋
    取締役社長

 

1 通信ネットワークの変遷

 通信ネットワークは、1869年の電報に端を発する。1890年には東京横浜間で電話が開通し、1934年には国際通話が行なわれた。当時は逓信省という国営の事業としてスタートし、1952年に日本電信電話公社となり、1985年に分割民営化されNTTとなった。当初主流だった電報は電話にとって変わられ、さらに固定通信は移動通信へと変わってきた。電報のピークまで100年、電話のピークまで50年、ところが携帯電話のピークまでは10年しかかかっていない。信号がアナログからデジタルになり、ネットワークの中を流れているものが、音だけから、文字・記号・静止画まで、さらに動画といったものが流れるようになった。端末も、電話機という固定の音声通信専用の機器だったが、コンピューターなど情報通信機器から、動いているものや家電製品などにも繋がるようになってきた。もうひとつのインパクトは、インターネットの出現。共通の通信規約(TCP/IP)により、ネットワーク管理者同志が自由に接続できる環境ができた。
2 ブロードバンド
(1)ナローバンドからブロードバンドへ
 ブロードバンドは、通信回線の容量が広い帯域幅を持ち、一度に送れる情報量が大量。
 片側三車線道路のようなもので、ナローバンドは片側一車線道路。電話は0.05メガ ビット、携帯電話0.1〜3メガ、CATV30〜40メガくらい。最新の光ファイバーを使ったFTTHでは、100メガ〜1ギガで、電話から比べ2万倍のレベル。

(2)ブロードバンドの主役は光ファイバー
 光ファイバーはこの2年間で7.4倍の急激な伸びを示しており、伸び率では昨年末からADSLを上回りその後7ヶ月連続で光が上回っている。累計でも、あと1,2年で光が追い越すのではないかと思われる。光のメリットは、双方向で大容量の伝送が可能なことと距離の制約が少ないこと。世界で光ファイバーのサービスを行なっているのは、アメリカ、韓国、日本の3カ国だけで、料金は日本が最も安い。日本はブロードバンドナンバー1の国といえる。


3 ユビキタス
(1)ユビキタス・ネットワーク社会のイメージ
  ユビキタスとは「同時にいたるところに遍在する」という意味のラテン語。「いつでも」「どこでも」「誰とでも(何とでも)」といわれる。外出先から自宅の様子(施錠から冷蔵庫の中身まで)が確認できたり、学校に行っている子どもの様子が見られたり、病院との間で精密データがやりとりできたりする。政府も昨年、u−Japan(ユビキタスネットジャパン)政策をうち出している。
(2) ユビキタスを実現する先進技術
  @IPv6;IP(インターネットプロトコル)version4の次期version
  A電子タグ;電子的に情報が記録された識別用のタグ。商品から交通安全にも活用。
  B認 証 ;指紋、掌紋、虹彩、静脈、声紋、など生体的特徴を利用した認証。
4 最近の情報通信のトピックス
(1)IP電話
  大きく分けて2種類あり、ADSL(従来の回線使用)と光ファイバーを使うもの。これまでの加入電話と比べて、電話番号、音質、停電時の稼動、緊急電話・フリーダイヤルへのアクセスなど、それぞれ特徴があり、また基本料金、回線使用料、通話料などにも違いがあるが、今後の主流は光ファイバーを使ったものとなる。
(2)通信と放送の融合
 放送局やプロバイダがコンテンツをFTTH(IPv6)により配信し、「いつでもどこでも誰とでも」オンデマンドで好きなコンテンツを楽しめるようになる。
5 レゾナントコミュニケーション
 NTTが提唱するもので、「人、企業等世の中のあらゆるものが、ブロードバンドで双方向(インタラクティブ)に、ユビキタスにネットワークで結ばれ、安全、確実、簡単でユーザビリティ・コネクティビィティに優れ、世の中と共鳴しながら進歩する、光による新世代コミュニケーション環境」。知識の流通を加速・拡大し、知識社会の形成・発展に貢献することを目指している。
6 ユビキタス社会の影
 ユビキタス社会は大変便利な社会だが、プライバシー、地域間格差、他人への迷惑、ウィルス、不正アクセスなど不安な面も数多く考えられる。それらに対し、情報セキュリティ対策、デジタルデバイド解消、違法・有害情報等への対応など解決を図っていくことが望まれる。

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17年9月度産業懇談会(水曜2G)模様

 テーマ:『モアグレース 〜マンションの理想を追求して〜』

日 時: 9月14日(水) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 28名


スピーカー:
    早田 千加子(はやた ちかこ)
    株式会社エムジーホーム 取締役社長

 

1 当社の概要
 当社は、分譲マンションの企画・販売を専業とする会社で、1986年(昭和61年)7月設立された。愛知県と岐阜県に5つの支店を有し、売上高は106.14億円、経常利益5.97億円、従業員数67人、平均年齢35.2歳。資本金は今年7月に公募の払込が終了し、10億1,799万円になった。「MGホーム」という社名は、「みんなでグルメ」という意味で、みんなで一生懸命働き、おいしいものを食べに行こうという思いで名付けた。販売するマンションのブランド名は、社名のMGから「モアグレース」とし、当社のマンションに住んでもっと優雅な生活を送っていただきたいとの願いが込められている。当社は、バブル期にも都心部の商業地には手をつけず、西三河や尾張方面の住宅地を中心に活動しており、バブルにはじけることなく健全な経営を続けてきた。また当社がマンション分譲に特化している理由は、一戸建てと比べて多くの戸数ができ土地を効率的に活用できる、工期が長く販売期間がとれる、販売価格帯が低く対象となる購入者層が厚い、などがあげられる。年毎に順調に分譲数を増やし、従業員も増え、売上げも順調に伸ばしてくることができた。破綻した勤務先から転職してきた従業員たちは、自分たちがこの会社を大きくして、会社を守るんだという意識が強く、土地を仕入れ、建物の計画を立て、広告の打合せをして販売するという一連の業務すべてができるようになってくれ、当社の強みとなっている。
2 上場から社長就任まで
 創業社長は、自分にもしものことがあった時、社員を守るためには上場すべきとの考えを持っていた。そこで名証が成長企業市場を創設するのを知り、上場を目指すことになった。監査法人、主幹事証券会社の決定から始まり、それ以降、社内諸規定の整備、監査法人のチェック等々、目の回る忙しさであった。資本政策として、会社は社員のもので、社員たち自らが株主になるべきとの創業社長の考えから、株式分割や第三者割当などを行い、社員株主を増やしていった。そして平成13年7月、無事セントレックス上場を果たすことができた。セントレックス第一号ということで、全国ネットでも報道され、注目していただいた。更に株式の流動性を求めて、平成14年12月には東証上場も果たした。
  年が明けた平成15年正月、創業社長から突然、自分は引退するから2代目社長を頼むとの話があった。とんでもないと固辞したが、説得され、創業社長が会長として残ることを前提に、平成15年6月の株主総会で社長に就任することとなった。名証では唯一の女性社長、不動産業界では珍しい女性社長と、マスコミで取り上げてもらい、知名度向上には多少寄与できたかと思っている。創業社長は、世襲制ではなく若い力で会社を引っ張っていくため、代表取締役の定年を55歳と決められた。自分のことより社員の将来のことを一番に考える創業社長の意思を引き継いで、5年間精一杯努めていきたい。
3 当社の特長と将来展望
  第一の特長は、この地域で唯一の分譲マンション専業業者であること。仕入れから販売まですべて社内で責任をもって完結させている。そのためにも地域に密着し、お客様に接する各支店の声を十分取り入れている。第二として、マンションのプランニングでは、小型に徹している。1棟当りの平均戸数は23.5戸。安定した経営のため、完成在庫“0”を目指してきた。売り切る意味でも30〜50戸がベストであると考えている。また住戸のプランニングでは、南間口を大きくとっていることが特長。第三は、お客様中心主義の徹底。アフターサービスを徹底し、末長いお付き合いをしていただけるように努めている。
  将来展望について。少子化が進むが、マンション需要は横ばいが当面続くと見ている。当社の購入者を分析すると、高齢者、女性の単身などの割合が確実に増加している。また、マンションは、環境にもやさしい。土地の効率化により緑が確保でき、高層階は空調が不要、ビル風による風力発電、ソーラー発電との共用により地域エネルギーを賄うなど、夢は広がる。マンションは機密性が優れ冬暖かいし、自然災害にも強い。住居により安心、安全を求める皆様にとってマンションは理想的。免震構造も積極的に取り入れている。免震はまだコストが高いため、技術が進み安価になることを期待している。
  これからは益々女性の視点、感性が重要になる。当社では、女性を積極的に登用していおり、岐阜支店長、課長2人が管理職を務めている。また、このところ土地高騰が気になる。不動産ファンドが東京から地方都市へ入ってきており、このあたりでも通常の5割から2倍以上の価格で土地が落札されている。
  これからもモアグレースなら安心といっていただけるよう社員一同取組んでいく。引き続き皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げたい。

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17年9月度産業懇談会(木曜G)模様

 テーマ:『 中部圏の発信力 ―愛知万博のウラ話― 』

日 時: 9月1日(木) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 26名


スピーカー:
    夢童 由里子(むどう ゆりこ)
    有限会社夢童アート 取締役社長


 1 愛知万博誘致にあたって
 10年以上前から名古屋城本丸御殿の早期復元を狙って、愛知万博の誘致活動を行なってきた。当時は石つぶてが飛んできそうな程の反対派が多かったが、この地域の活性化には、今動かないとダメだと働きかけ、賛同してくれる支援者とともに活動を行なってきた。たとえば、この地域にいる転勤族の集まりのTKPBの人々が、自分たちがここにいる間に自分たちの力で変えていきたいと、情熱を持って誘致を支援してくれた。マスコミ・報道関係にも働きかけ、資金が少なかったこともありテレビはダメだったが、CBCラジオでトーク番組「夢童由里子の町づくり、夢づくり」を始めることができた。このように資金はあまり無かったが、なんとか万博のいいイメージを作ろうと懸命だった。
  パリでのBIE総会の前で名古屋の情熱を発信しようと、自費で6月と12月にフランスへ行き、春姫道中を披露した。熱意が通じてか春姫道中は、外国のプレスや現地のメディアに大きな関心を持ってもらうことができた。翌年6月には開催地を決定するBIE総会(モナコ)へ再び春姫道中とともに出かけた。開催地の決定はカルガリーとの対決になった。向こうは凛々しい騎馬警官姿の民間応援団が来ていた。見るからにかっこよく、これならカルガリー開催になってもいいかなと思わせるほどだった。しかし騎馬隊の馬がポトポトと糞を落とす、BIE委員にはハイヒールを履いている女性委員もいるため、どうなることかと思った。すると日本から行っていた瀬戸の人が、何気ないしぐさで丸めた新聞紙でサッとこの糞を回収した。この光景を見て、こうした大きな広い気持ちを持つ人がいる地域には、万博を開催する資格があり、開催して当然だと実感させられた。
  開催が愛知に決まり、その後紆余曲折を経て、現在のような形が決まり、環境にも十分配慮された今回の万博開催となった。
2 万博への取り組みについて
  今回の万博は、ディズニーランドでもなければ、USJでもない。施設に入って、座ればすごいものが見られるということではない。もちろん一部にそういう施設もあるが、今回の万博は、「人間が人間を考える万博」である。自分が入り込まないと全然わからない。何度行っても新しい発見があるし、だから百何十回行ったという「つわもの」も現れている。
 私は協会と愛知県の依頼で、長久手会場の日本広場、大地の塔の南側にステンレスと黒大理石を組み合わせた高さ10mのからくりモニュメント“日本の塔「月」”を設置した。それには、月、風神、雷神などを配置し、いくら人間が頑張っても自然の教えには太刀打ちできない、自然に感謝し自然から多くのことを学びたいという思いを込めた。音楽は、東儀秀樹氏にわずかな予算ながら依頼したところ、大変ありがたいことに趣旨をご理解いただき引き受けていただけた。このモニュメント入魂式に寄せて東儀氏からは「これは、夢童さんとボクの情熱の結晶である」とのお祝いのメッセージを届けて下さった。万博閉幕後もこれは残されるので、末永く多くの人に親しんでいただきたい。
  また、「ジャパンアートムーブプロジェクト2005」を企画提案し、県下20市町村と17団体に入ってもらい、3年前から子供達の絵の募集プロジェクトを立ち上げた。集まった3万点の絵を洩らさず展示することを目指し、会場11箇所に展示してある。閉幕後は、街へアートをという発想から、一部の作品をノリタケの森などへ移設する予定である。
3 万博を通して学ぶこと
  今回の万博は、外国人が少ないと報じられているが、実際会場へ行くと、周囲には多様な言葉が飛び交っていて、アジアをはじめ多くの外国人が集っていることがわかる。どんな人とも仲良くなれる。嫌いと思わず接触してほしい。言葉はわからなくても、交流は十分できる。ポスト万博は、GNI(グレーターナゴヤイニシアティブ)。これは、大名古屋経済圏という発想で、100q圏内の経済圏を1つに括って、みんなが一丸となって海外から、企業、人、モノ、金などを広く受け入れようという行動。アートでも海外を入れ込み、ミックスしていきたい。人文化、キモノ文化など、名古屋人、日本人という枠を取っ払って、大いに交流したいものだと思う。
  私たちは、万博後も引き続き「本丸御殿復元」に取組んでいく。本丸御殿はローテクノロジーの技の結晶であると同時に、ハイテクとローテクが見事にミックスされたもの。この地方が発信する一番のものが本丸御殿だと考えている。今後ともご支援をお願いしたい。

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【新会員自己紹介】

堀越 正勝(ほりこし まさかつ)

中部精機株式会社 取締役社長

【中部精機株式会社】
〒487−8650愛知県春日井市気噴町1番地
TEL:0568-51-0671 FAX:0568-51-8257
URL:http://www.chubuseiki.co.jp

 中部精機の堀越正勝でございます。
 このたび、産業懇談会 水曜第1グループに参加させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。 中部精機は、昭和26年に中部電力株式会社に納入する電力量計や計器用変成器などの電気計器の修理会社(社名:中部計器工業株式会社)として発足し、その後、平成13年に電気計器の製造会社である旧中部精機と合併し、今日に至っています。
  合併後は、電気計器の製造および修理関連業務の一元化、技術開発の集中化、管理部門のスリム化等を図り、高品質・ローコスト化を目指しています。
  今後も、中部電力グループの一員として、お客さまに信頼と安心と満足を感じていただける高品質の製品とサービスの提供に努めてまいる所存です。
  会員の皆様方の、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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【10,11月度産業懇談会開催日程】
【10月度産業懇談会】 4グループ合同懇親会
日  時 10月20日(木)18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場  所 名古屋観光ホテル(3階 那古の間) Tel.052−231−7711
会  費 お一人 10,000円  ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定
17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 「ためしてガッテン」のママ役でおなじみの、
           大野ちか氏によるライブショー
19:00〜20:30 懇親会(着席形式)
出演者

大野 ちか(おおの ちか)氏

 岩手大学教育学部在学中より、フリーアナウンサーとして活躍。1987年、奇跡的に100倍の競争率を突破して劇団夢の遊民社「明るい冒険」に出演。その後、遊◎機械全自動シアターを経て、小劇場、アングラ芝居、ミュージカル、翻訳劇、演芸バラエティショーと、幅広く舞台女優として活躍。1989年より「歌う女優」としても活動の幅を広げている。ユニークな、女優によるコーラス集団「LipLip」主催。

事務局連絡先 担当:近藤・亀井  Tel.052−221−8901
その他
  • 食事の手配等準備の都合上、ご出席の場合はご案内状に同封しておりますFAX用紙で9月30日(金)までに必ずお知らせ願います。 また、ご同伴のご家族がいらっしゃる場合は、FAX用紙の余白にお名前をご記入くださいますようお願いいたします。
  • お取り消しにつきましては、10月18日(火)までにお知らせください。
    それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。
【11月度産業懇談会】 (場所は名古屋観光ホテルです)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄

11月22日(火)12:00〜14:00

金印(株)
取締役社長
  小林一光(こばやしいっこう)氏
「わさびの本質を求めて」

18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇

11月16日(水)12:00〜14:00

名古屋樹脂工業(株)
取締役社長
  伊藤誠一(いとうせいいち)氏
「塩ビ性善説〜塩化ビニル樹脂と
            環境について〜」

18階
オリオンの間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景

11月9日(水)12:00〜14:00

(株)エヌ・ティ・ティ・データ東海
取締役社長
  平田 昇(ひらた のぼる)氏
「エヌ・ティ・ティ・データ東海のご紹介」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

11月10日(木)12:00〜14:00

(株)三豊ビル
取締役社長
  向 博(むかい ひろし)氏
「世界の中で最適の投資市場はどこか?」

18階
オリオンの間

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【お知らせ】

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【コラム】



〔花ちゃんからの健康だより〕 No.18

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

マナーの話

       9月の花 彼岸花(リコリス)
 虫の音にさそわれて、月夜の散歩に出かけたくなる季節になりました。ウォーキングらしくなくてもいいです。淡い光を浴びて、のんびりゆっくり深呼吸しながら歩きましょう。なにか意外な発見があるかも知れません。
 さて、電車通勤をしておりますと、一部の人とはいえ、神経にさわるような行動をする若者に遭遇します。並ばずに横から入る男子学生や、足を投げ出して座る女子学生。平然と化粧する若い女性、匂いのきついお菓子をほおばる若い男性など。思わず「ふーっ」とため息が出てしまいます。

  「いまどきの若者」を理解する視点

  • 自分自身がまだ十分につかめていない段階に、いろいろな面で自己選択を求められ、若者は困惑していることを理解する。
  • 自他ともに大人であるという実感を得られるのに30歳までかかると考える。
  • 多くの若者は、自分で選んだ気の合う人との関係で生きてきたので、知らない人はあまり眼中にないといえる。 また、仕事で出会う人は自分で選べないのでトラブルを起こしやすく、ストレスになると推測する。
  マナーを身につけるということは、一つは周りの人や地球環境を大事にする心を身につけることであり、もう一つはその心を伝える動作を身につけることであるといえます。それが大人に成長することですが、マナーを身に付けて、しかも、のびのび生きることをどのように若者に教育していけばいいのでしょうか。心の豊かさとはなにか・・・。「人を大事にすること、地球にやさしくできること」これは、揺るぎないマナーの原点です。身をもって折にふれ若者に伝えていきましょう。
【メモ帳】

  彼岸の頃、突然茎がのびて鮮やかな色の花が咲き、1週間で枯れる花。花の後で葉が伸びて花と葉を同時に見ることができない植物。このことから、韓国では『サンチェ(相思華)』と呼ぶ。「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から。『リコリス』はギリシア神話に出てくる海の女神の名前。『曼珠沙華』はおめでたい事が起こる兆しに天から赤い花が降ってくるという仏典の「天上の花」という意味。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:bU』
【硬さは脆さ、柔らかさは強さ】

 経営者は、強い企業を創りたいものです。しかし、強引に、急速に強い企業を創ろうとすることで、逆に弱い企業を創ってしまう可能性が高くなります。強さばかりを追求することで、強さは硬さになり、硬さは脆さになるのです。いつもいつも力を込め、力んでいては、いざという時に力は発揮出来ません。柔らかさこそ強さなのです。企業経営は機を的確に捉え、決断し、実行へと移すことが重要です。を的確に捉えるには、柔軟性感性が必要であり、それを実行に移すには、柔らかく俊敏な力が必要です。頭が硬(固)ければを逃します。感性が弱ければ決断が鈍ります。身体が硬ければ動き(実行力)は鈍ります。経営における柔らかさという強さを身につけることが企業の進歩発展の源となるのです。
 また、企業における硬さの一つに固定観念というものがあります。固定観念という硬さが、社会の変化に乗り遅れ、いつの間にか社会から取り残される企業になる原因となってしまうのです。企業は常に社会の変化に対応できなければなりません。社会の変化に対応するには柔らかさが必要です。固定観念を捨て、柔らかく強い企業を創造することが重要なのです。

・・・・・<事例研究> スポーツシリーズ4「 ある合氣道師範 」・・・・・

 私は、窪田経営塾合氣道倶楽部を主宰しています。経営者やその子供さんやお孫さんが共に汗をかき、心身共に学ぶ場です。指導をしていただいている先生は、他の道場の先生とは少し変わった先生です。この先生の考え方は「合氣道には柔らかさが重要だが、柔らかさを知るには硬さを知ることが重要」という考え方をしています。一般的に合氣道は、相手が攻撃して来る動きに合わせ、流れるように受けを取るといった考え方が多いのですが、この先生の指導法は、相手が攻撃した時にそれをまともに受け、力と力でぶつかり合い、相手の力を知ることで、力の流し方や柔らかい受け方が出来るような指導をされます。
  つまり、硬さが分からなければ柔らかさは分からないといった考え方なのです。

 この合氣道の師範の考え方を聴いた時に、私はある経営者のことを思い出しました。 効率を求めるばかりに、頭ばかりを使い、戦略や戦術ばかりに頼り、机上の経営学による経営をし、結果的に経営に失敗した経営者のことを。 確かに無駄な力を使わずに、力まずに経営できれば良いのですが、無駄な力を使ってみなければ、それが無駄であることに氣づかないでしょうし、力んでみることで、力の抜き方に氣づくのだと思います。経営とは泥臭いものです。身体を張ったり、思い切り力んだり、もがくことで真の経営にたどり着くものだと思います。
●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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〔苗字アラカルト〕 No 40

片桐清志

苗字の日

 
 あまり知られていないが、9月19日は苗字の日だ。明治3年の9月19日に「太政官布告」で一般市民に苗字が許されたのを記念してつけられた。ただし、このときの「太政官布告」には強制力はなかったため、すぐに現在のように苗字が一般的になったわけではない。
  現在のように全国民が苗字を持つようになったのは翌年の明治4年4月の「戸籍法」の制定と明治5年2月から着手した「壬申戸籍」の整備以降だ。さらに戸籍を完成させるために明治8年2月13日には「苗字必称令」を制定し、正式な苗字を持たなかった人にも新たな苗字をつけることを義務化した。
  本コラム子が毎月話のタネにしている「苗字アソビ」はこのときに多くの新しい苗字が誕生したおかげである。明治以前の文献等から拾い上げた苗字の総数は約1万種といわれている。現在の苗字の種類はいまだに定説はないが、29万種という説もある。読み方等を加味し同類を集約しても10万種はくだらないと言われている。したがって種類上は明治以降の新姓が圧倒的に多いことになる。
  因みに、「苗字」さんズバリはさすがにいないが、「ミョウジ」さんとお呼びする苗字には「名氏・苗氏・宮氏・明路」がある。「名前」さんも見つからないが「ナマエ」さんには「生枝・生江」がある。「名」さんもいるが「ナ」とは呼ばないようで「ナトリ・メイ」とお呼びするようだ。「氏」さんもいて、こちらは「ウジ」でよい。
  ついでに「名」姓でユニークな苗字を紹介すると、名主(ナヌシ・ミョウ)、名代(ナダイ・ナシロ)、名刀(ナトウ・ナチ)、名剣(メイケン)、名城(メイジョウ・ナシロ等)、名家(メイカ・ミョウカ・ミョウケ)、名山(ナヤマ)、名手(ナテ)、名鏡(メイキョウ・ナカガミ・ナキョウ)、名高(ナダカ)などがある。
  「ナワ?」と問いかけると「名和・名波・名輪」のほかに「奈和」や「那和」のほかに「縄」さんが手をあげることになる。有名・無名・高名さんはいないが、なんと「珍名」さんはいる。残念ながらチンメイとは呼ばないで「チンナ・チンミョウ」さんとお呼びするようだ。もっと驚くのが「名無」さんで実在するし呼び方も「ナナシ」と呼ぶ。出生届けなどの書類の氏名欄に「名」や「氏」「名氏」「苗氏」「名無」と書かれていたら窓口で混乱しそうだ。

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【17年9月号編集後記】
 愛・地球博が成功裏に閉幕した。当初の入場見込み数を大幅に上回る2200万人を超える大盛況だ。開幕前の「いまどき万博なんて・・」の声を見事に跳ね返した。中部空港と共に事前の世間一般の風評と事後の評価がこんなにも違うのも珍しい。しかも良い方に大きくぶれている。何かこの地区独特の風土・DNAがあるのかも知れない。関係者の熱意と努力に改めて敬服する。
 夢童由里子さんが今月の木曜グループ例会で万博秘話を話してくれた。万博誘致構想はオリンピック誘致に破れた名古屋の国際都市化の起爆剤として昭和63年に浮上した。しかし万博に対する先駆者の熱意とは裏腹に、当時地元の大半は誘致には冷ややかで誘致運動は難航を極めた。それでも何とか平成9年にモナコで開催されたBIE総会の投票で愛知での開催が決まり、関係者の苦労と努力が実った。当初から万博に携わった人の胸には今格別の思いが去来していることだろう。
 予想と大きく異なった点では、真夏の衆院選挙も予想以上の大差で小泉続投が決まった。下降の一途だった投票率の大幅アップは若者の政治離れの歯止めを意味する。専門家・評論家の見方は区々だが年金問題をはじめ、戦後の日本が生んだ歪を抜本から見直す構造改革を期待する声の表れだろう。官から民へ、中央集権から地方自治への転換を期待したい。
 産業懇談会のメンバーには外国人も参加している。今の日本をどう見ているのか彼らに話を聞きたいものだ。日本の企業人からも海外事情をお聞きする機会が増えた。新たな出会いと交流が自己改革のスタートだ。10月は恒例の4グループ合同の懇談会だ。ご家族や会社の同僚、友人の参加も大歓迎だ。この機会を活用して万博を振り返りながら大いに交流の輪を拡げたい。

(片桐)