第39号 2005.8.25発行



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平成17年8月度(第39号) 目次
【17年7月度産業懇談会(水曜1G)模様】 7月20日(水) 16時00分〜17時30分
【4グループ合同懇親ゴルフ会模様】     7月22日(金)
【新会員自己紹介】
伊藤 賛治 氏 中電興業株式会社 取締役社長
佐野 哲 氏 コスモ石油株式会社名古屋支店 支店長
升本 裕紳 氏 フジテック株式会社名古屋支店 支店長
【9,10月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』

17年7月度産業懇談会(水曜1G)模様

 テーマ:『施設見学会−キリンビール株式会社名古屋工場−』

日 時: 7月20日(水) 16時00分〜17時30分
場 所: キリンビール株式会社 名古屋工場
参加者: 18名


スピーカー:
    桂 総一郎(かつら そういちろう)
    キリンビール株式会社 名古屋工場長

 7月の例会は、桂工場長のご厚意により「施設見学会」として、キリンビール株式会社名古屋工場(キリンビアパーク)の見学会を行った。
 マイクロバスに乗車しての工場見学に引き続き、桂工場長のご案内によりブルワリーツアーを行なった。

1 工場見学

 マイクロバスに乗車し、案内役の加藤さんからご説明をいただきながら、工場内を20分ほどでゆっくり一周した。概要は以下のとおり。
 当工場は、1962年3月に東洋一の工場として創業を開始した。敷地面積は約8万坪(ナゴヤドーム5.5個分)、従業員はグループ会社併せて約400名が勤務している。24時間3交代で作業しており、物流トラックは140台が出入りしている。
 当工場は、環境に配慮した取り組みを行なっている。たとえば、トラック荷台の軽量化、フォークリフトのバッテリー化、など。またビール瓶は完全リサイクル化していて、回収率はほぼ100%、平均して8年24回使用している。欠けたビン、古くなったビンは、細かく砕きガラス瓶の原材料としており、ビール瓶はリサイクルの優等生といわれる。仕込みカスも、有機農法の土壌改良材、牛の飼料、きのこ培地など様々な形でリサイクルして使用されている。工場内で出るゴミは資源として分別回収し、これもリサイクルしている。
 荷物の鉄道輸送が盛んだった頃は、倉庫の前まで線路を引き込み、製品を直接貨物列車に積み込み輸送していた。昭和59年に、鉄道からトラック輸送に切り替えたが、まだ一部の倉庫前にはプラットホームの名残がある。
 ビール作りには水が重要で、大瓶1本作るのには、6リットル弱の水が必要となる。当工場では川から水を借り、再びきれいにして水を川に返している。また水源地への植樹も積極的に行なっている。
 ビール色に塗られた大きなタンクが合計で112本ある。高いタンクでは、20mの高さがある。大きなタンクが発酵タンクと貯蔵タンクで、80万リットルのビールが貯蔵できる。この量は、一人が毎日1本飲んだとして、全部飲むには2000年以上かかる。この工場は、1997年に再資源化率100%を達成した。

2 ブルワリーツアー

 引き続き、桂工場長のご案内により、ビアパークを見学した。概要は以下のとおり。
 この施設は、地域に開かれた、新しい観光スポットとして土・日曜日にもオープンし、年間12万人のお客様にご来場いただいている。この建物自体は、1962年の創業から1994年まで32年間、実際に工場として使用されていたもの。入口エスカレータ上には、世界でも大変珍しい箱型の仕込み釜が見られる。当時の仕込み室や、80トンの容量の銅製仕込み釜が見られる。これまで仕込み釜は銅製が主流だったが、現在のタンクはほとんどステンレスで作られている。
 ビールは自然の恵みから出来ている。その工程は、まずビール大麦を発芽させ、モルト(麦芽)を作る。そしてホップ、これがビールに香りと苦みを加える。モルト、ホップ、水、これらの原料に熱を加えて麦汁を作る。それを急激に冷やし、酵母を加えて発酵させる。麦汁の糖分が酵母の働きで、アルコールと炭酸ガスに分解される。こうして約一週間で、若いビールが出来上がる。これを1,2ヶ月ゆっくりと熟成し、さわやかな調和のとれた風味と香りをもったビールが完成されていく。
 この施設廊下には、時代の変遷を表すラベル、ポスターなどの現物や、篠山紀信の食物を扱った見事な写真パネルなどが展示されている。缶詰め工程では、洗缶機で缶を洗浄し、缶フィラー(缶詰め機)でビールを詰め、空気が入らないようすばやくふたをし、巻き締めを行なう。3ラインは1,500本/分の製造能力。最新のラインは2,000本/分の能力を持つ。
 一通りの見学後、5種類のビールの試飲会を行なった。桂工場長のリードにより、5種類を飲み比べ、5つのブランドの味を確かめた。  のどごし、あっさり、フルーティー、渋み、しっかり、旨味、などいろんな観点から、じっくりビールを味わうことができた。それにより、本当に旨いビールは何かがわかった気がした。

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4グループ合同懇親ゴルフ会模様

 『4グループ合同懇親ゴルフ会』

 1.日 時 :7月22日(金) 7時48分スタート
 2.場 所 :木曽駒高原カントリークラブ
 3.天 候 :快晴
 4.参加者 :18名


  優勝:小林  允 氏(松坂屋 専務)

  2位:加藤 千麿氏(名古屋銀行 頭取)

  3位:丹羽 春景氏(エクジット 社長)

 7月22日、恒例の4グループ合同懇親ゴルフ会が木曽駒高原カントリークラブで開催され、岡谷直前代表幹事をはじめ18名の参加者が日頃の腕前を披露された。
 プレー後は、同ゴルフ場のクラブハウスにて懇親会を開催し、優勝された常任幹事の松坂屋の小林専務(スコアはNET72.4)をはじめ、各賞受賞者の方々の表彰が行われた。ゴルフ談義に花が咲き、楽しく和やかな雰囲気の中、来年の一層の健闘を誓い合って、会は終了した。
 なお、本ゴルフ会の開催に当たっては、世話人代表の竹田印刷 各務芳樹会長に毎年多大なるご尽力をいただいております。ありがとうございました。

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【新会員自己紹介】

伊藤 賛治(いとう さんじ)

中電興業株式会社 取締役社長

【中電興業株式会社】
〒460−0008
名古屋市中区栄三丁目18−1 ナディアパークビジネスセンタービル20階
TEL: 052−241−0369  FAX: 052−241−6920
URL:http://www.chudenkogyo.co.jp

 中電興業の伊藤賛治でございます。 
 私は、40年近く中部電力で火力発電、電源開発の仕事をしておりまして、このたび、電柱広告でお世話になっております中電興業へ参りました。
 中電興業は、中部電力(昭和26年創立)の定年退職者の人材活用をはかるため昭和28年、損害保険、広告、印刷、電気製品の販売などを主要業務として創業しました。その後50年余、中部電力グループの一員として、お客さまのニーズの把握に努めつつ、事業の多角化に取り組んできました。現在は、電柱広告をはじめ大型広告、リース、旅行、図面管理、アド・サービス、さらに人材派遣業などさまざまな業務を幅広く行う「総合サービス企業」として発展を遂げさせていただきました。
 主要商品であります電柱広告は、100年以上の歴史を持ち、街の道案内として、最近では避難誘導場所のお知らせなど街の顔として社会生活の一員となっています。 これからも、お客さまのご要望に応えつつ、社業にまい進してまいりたいと存じます。
 会員の皆さまの、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申しあげます。



佐野 哲(さの あきら)

コスモ石油株式会社名古屋支店 支店長

【コスモ石油株式会社名古屋支店】
〒460−8632
名古屋市中区錦1−3−7
TEL:052−204−1011 FAX:052−204−1275
URL:http://www.cosmo-oil.co.jp

 
 コスモ石油名古屋支店の佐野 哲です。
 このたび、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。よろしくお願いいたします。

 二つの会社が合併してできたコスモ石油は今年で20周年を迎えます。
「ココロも満タンに こ・す・も・石油」これどこかで聞いたことがありませんか。じつは弊社のキャッチフレーズです。そして、最近もう一つつけ加えたのが「ずっと地球で暮らそう こ・す・も・石油」です。しかしながら、ここ1〜2年間原油価格が断続的に上がり続けていまして、少し肩身が狭いです。

 名古屋での生活は初めてです。実は、東京生まれの東京育ちでしたが40代の後半から東京を離れ、広島、大阪、高松での生活を経験して名古屋に来たわけです。今が旬の名古屋で仕事をし暮らしてみる、ことにココロがワクワクします。そして、多くの皆様方との新しい出会いも楽しみです。
 ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。



升本 裕紳(ますもと ひろのぶ)

フジテック株式会社名古屋支店 支店長

【フジテック株式会社名古屋支店】
〒460−0008
名古屋市中区栄3−32−20
TEL:052−261−6851  FAX:052−264−0318
URL:http://www.fujitec.com/

 フジテック名古屋支店の升本裕紳でございます。このたびUFJ銀行の深町正和常務様からご紹介をいただき、弊社として初めて同友会に入会し、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。どうかよろしくお願い申し上げます。

 フジテックは、エレベータを始め、エスカレータ、動く歩道、立体駐車設備の開発・製造・販売・据付・保守を主要事業とする専業メーカーであります。1948年に大阪市で創業し、今では北南米・欧州・南アジア・東アジア・日本の21カ国、55カ所に企業拠点・生産拠点を擁しています。グループ全体では7,500名の社員が従事し、「新しい時代にふさわしい美しい都市機能を、世界の国々で、世界の人々と共に創る」ことを企業理念として、グローバルな規模で、快適な空間移動システムの創造に邁進しております。

 当地域では、1951年に名古屋営業所として開設して以来、50年以上にわたって地域のお客様のご愛顧を頂いてまいりました。商品の急速な納入台数の増加に伴い、拠点網は西から津・岐阜・名古屋・小牧・豊橋・三河・浜松・静岡・三島・伊東へと拡大。広域ネットワークを通じた、きめ細かなサービスをご提供できる体制が整ってまいりました。

 『自然の叡智』をテーマとする「愛知万博(愛・地球博)」が、時あたかも佳境を迎えております。弊社は万博会場のエレベータ・エスカレータの最大供給者として、合計41台を納入させていただいています。会場には弊社のメンテナンススタッフが常駐し、広大な会場を見学されるお客様のために、快適でスムーズな移動機関としての役割を担っております。当地域最大のイベントに協力できることを大変誇りに思いますとともに、この経験を今後の地域貢献に生かしてまいりたいと存じます。

 今年4月に大阪から名古屋に赴任いたしましたが、周囲から心配いただいた単身赴任にも違和感は全くなく、生活をエンジョイしております。皆様のご指導を仰ぎながら、なお一層の研鑚に励みたいと存じますので、重ねてよろしくお願い申し上げます。

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【9,10月度産業懇談会開催日程】
【9月度産業懇談会】 (場所は名古屋観光ホテルです)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月13日(火)
12:00〜14:00
(株)ジェーシービー東海支社 
執行役員支社長 
青島 龍信(あおしま たつのぶ) 氏
「クレジットカード会社JCBから見た東海地区会員の特性」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月21日(水)
12:00〜14:00
(株)エヌ・ティ・ティ マーケティングアクト名古屋
取締役社長 
岡本 金久(おかもと かねひさ)氏
「最近の情報通信について」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
9月14日(水)
12:00〜14:00
(株)エムジーホーム 取締役社長 
早田 千加子(はやた ちかこ)氏 
「モアグレース〜マンションの理想を追求して〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

9月1日(木)
12:00〜14:00

(有)夢童アート 取締役社長 
夢童 由里子(むどう ゆりこ)氏
「中部圏の発信力−愛知万博のウラ話−」
18階
伊吹の間

【10月度産業懇談会】 4グループ合同懇親会
日  時 10月20日(木)18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場  所 名古屋観光ホテル(3階 那古の間) Tel.052−231−7711
会  費 お一人 10,000円  ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定
17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 「ためしてガッテン」のママ役でおなじみの、
           大野ちか氏によるライブショー
19:00〜20:30 懇親会(着席形式)
出演者

大野 ちか(おおの ちか)氏

  岩手大学教育学部在学中より、フリーアナウンサーとして活躍。1987年、奇跡的に100倍の競争率を突破して劇団夢の遊民社「明るい冒険」に出演。その後、遊◎機械全自動シアターを経て、小劇場、アングラ芝居、ミュージカル、翻訳劇、演芸バラエティショーと、幅広く舞台女優として活躍。1989年より「歌う女優」としても活動の幅を広げている。ユニークな、女優によるコーラス集団「LipLip」主催。

事務局連絡先 担当:近藤・亀井  Tel.052−221−8901
その他
  • 食事の手配等準備の都合上、ご出席の場合はご案内状に同封しておりますFAX用紙で9月30日(金)までに必ずお知らせ願います。 また、ご同伴のご家族がいらっしゃる場合は、FAX用紙の余白にお名前をご記入くださいますようお願いいたします。
  • お取り消しにつきましては、10月18日(火)までにお知らせください。
    それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

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【お知らせ】

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【コラム】



〔花ちゃんからの健康だより〕 No.17

財団法人 愛知健康増進財団
保健師 佐藤 花子

潤いの話

       8月の花 睡蓮(スイレン)
 残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。涼をもとめて、山や海、川などにお出かけになった方も多かったことでしょう。
 さて、子供の頃、水遊びは理屈ぬきで楽しかった思い出がありますが、水の感触と音に夢中になってしまうのは、大人も例外ではありません。現代は疲れの多い時代、そこで心身を癒すのに最も身近にある『』をお勧めします。

 

●体がとても疲れた時、ぬるめのお風呂にゆったり入りましょう。母のお腹に居るような気分で目を閉じましょう。全身の力を抜き、手をゆっくり動かします。その時「疲れが取れる、体が軽くなるなあ」という意識を持ちましょう。
●心がとても疲れた時、水の音を聴きましょう。静かなせせらぎの音は特にこころが癒されます。サラサラと流れる水音と水草や水辺の木々、そんな小川のそばに身を置けば乾いた心にみずみずしさが戻ってくることでしょう。町の中では噴水のそばで水しぶきの音とマイナスイオンに包まれるとよいでしょう。
●喉が渇く前に、おいしい水を飲みましょう。私たちの体の半分以上を占める水分は命の源です。水を3日間飲むことが出来なければ生きていくことができません。体液、血液、リンパ液の流れが順調であることが元気で生きられることにつながります。おいしい水は体の中にしみわたり、私たちに恵みをもたらしてくれます。感謝していただきましょう。
わたしは、小学生の頃、水は酸素と水素で出来ていると知った時にはとてもびっくりしました。不思議な水の力を十分に生かして、生活の中に潤いを増やしましょう。

【メモ帳】

 睡蓮は夜になるとその花を閉じるので、睡蓮という漢字の和名がついています。睡蓮といえば、モネの絵が目に浮かびます。モネは日本画の影響を受け、自宅に日本庭園を模した庭をつくり何人もの庭師に管理させたそうです。その庭を愛したモネが、晩年、視力の低下の中、描き続けたのが「睡蓮」なのです。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:bT』
【結果を経過に変えると企業は成長する】

 「100回やって1回成功すれば、他人はそれを成功者と呼ぶ」---、というような話を聞いたことがあります。確かに成功するために何度も何度も失敗を繰り返し、その結果として成功を収めるというケースが多いでしょう。しかし、この100回に1回という考え方は99回失敗して1回成功するという1/100という確率の話なのでしょうか?私は違った捉え方をしています。私の捉え方は、「失敗を失敗という結果に終わらせずに、失敗を成功への経過と考えてこそ成功への道は切り開ける」と思っています。つまり、真の成功を収める人は「失敗を失敗という結果で終わらせずに、成功へのヒントや材料にしている」と思うのです。私自身が企業の経営指導をさせていただく時に「企業は成果を出すことで成り立つもの。企業内から結果という言葉を消して、結果成果への経過に変えましょう」というお話しをさせていただいています。せっかく成果を出そうと思って、日々努力してきたのに、失敗という結果が出てしまい、それまでの努力を水の泡にしてしまうのは大変もったいないことです。一つひとつの失敗には必ず成果へのヒントや材料があるはずです。失敗してしまったと落ち込むよりも、諦めず失敗を成果への、そして成功へのキッカケとすべきです。

・・・・・<事例研究> 社員教育シリーズ−1「ある営業責任者」・・・・・

 ある企業の営業部にとてもプラス思考な営業部長がいました。彼は、部下に対して大変厳しい上司でしたが、部下の失敗に対して怒ることはしませんでした。彼の部下は大変積極的で、失敗を恐れず、前向きに行動し、自らやるだけのことをやった上で上司に結果報告をし、その結果から上司と共に多くのヒントや次の行動や戦略を創造していました。営業部は常に明るく、前向きな部門で、他の部門を常に活性化させる部門でした。
しかし、この営業部も前営業部長の時にはマイナス指向な部門で、失敗するとその失敗を隠し、会社にとって致命傷に近いような打撃を与えたことさえあったのです。

 この営業部長は、前営業部長のやり方を見ていて、部下に対してあまりにも厳しすぎたために、部下は萎縮してしまっていると感じたのです。あまり厳しいと、部下は失敗を隠すようになるものです。この営業部長は、就任一日目に「失敗したということは仕事をしたということ。行動したということ。だから失敗した時には堂々と報告して欲しい。ただし、言った事をやらない部下や、やるべきことをやらない部下に対しては厳しく叱る!」と宣言していたのです。その後部下達の行動は日々前向きになり、見違えるほどの成果を出すようになっていったのです。この営業部長は大変人の心理というものを理解した部長だったということでしょう。
●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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〔苗字アラカルト〕 No 39

片桐清志

『海と山』

 先月は山をテーマにしたので、今月は海と山の苗字あれこれを取り上げたい。
 まず、種類は山で始まる苗字は443種、海が165種で山の勝ち。一字姓は「山」も「海」もある。山はヤマ・ヤマサワ、海はウミ・アマ・カイの読み方がある。
 山も海も、日常会話用語と同じ漢字の苗字も多い。主なものを紹介すると、山では山上(サンジョウ・ヤマノウエ・ヤマガミ他)、山中(ヤマナカ:サンチュウはない)、山地(サンチ・ヤマチ他)、山国(ヤマクニ)、山里(ヤマザト・ヤマサト)、山坂(ヤマサカ)、山谷(ヤマタニ他)、山路(ヤマジ)、山道(ヤマミチ・ヤマジ)、山影(ヤマカゲ)、山陰(サンイン・ヤマカゲ:山陽はない)、山際(ヤマギワ)、山林(ヤマバヤシ・ヤマハヤシ:サンリンはない)、山河(ヤマカワ・ヤマガワ:サンガはない)などがある。山寺(ヤマデラ・ヤマテラ)、山門(サンモン・ヤマト・ヤマカド)、山小屋(ヤマゴヤ)、山風呂(ヤマブロ)、山開(ヤマビラキ)、山登(ヤマノボリ・サントウ・ヤマト)、山鳥(ヤマドリ・ヤマトリ)、山犬(ヤマケン:ヤマイヌはない)、山吹(ヤマブキ)、山椒(サンショウ)、山茶花(サザンカ)、山柿(ヤマガキ)、山神(ヤマガミ・ヤマカミ:ヤマノカミはない)、山伏(ヤマブシ)、山師(ヤマシ)もある。山男はないが山女はある。尤も読み方は厄介で、アケビと読む。アケビの別名をヤマヒメとも呼ぶところからきているのかもしれない。
 海では海上(カイジョウ・ウナカミ他・カイショはない)、海中(ウミナカ・カイチュウはない)、海原(ウナバラ他)、海波(ウミナミ)、海潮(ウシオ)、海外(カイガイ・カイゲ)、海岸(カイガン・ウミギシ)、海辺(ウミベ他)、海際(ウミギワ)、海沼(ウミヌマ)、海淵(カイブチ:カイエンはない)、海道(カイドウ)、海路(カイジ・ウミミチ)、海村(ウミムラ)などがある。海人(アマ:海女はない)、海部(アマ・アマノベ・カイフ他)、海亀(ウミガメ)、海貝(ウミガイ)、海老(エビ)、海苔(ノリ)、海藻(カイソウ・ウミモ)もある。
 海と山が一緒になった「海山(ウミヤマ・カイザン)」も、その逆の「山海(サンカイ)もある。上記の山上、海上のように山と海で対になっているものも多い。ありそうでないのが海側(山側・ヤマガワはある)、海彦(山彦・ヤマヒコはある)だ。せいぜい海幸(ウミサチ)、海福(カイフク)が見つかるぐらいだ。変わったところでは「海老海(エビカイ)」で上から読んでも、下から読んでも同じだ。しかし元祖の「山本山」が見つからなかった。どなたか見つけたらご一報ください。

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【17年8月号編集後記】
 先月号の新入会員紹介コーナーで、中部冷熱の水野社長と名工建設の馬場会長の写真が当方のミスで入れ替わってしまい、まことに申し訳ありませんでした。修正版を再度お送りしましたが、ご本人はもとより読者にも多大のご迷惑をおかけしました。本欄を借りてお詫びいたします。

 今月も3名の新入会員をご紹介できた。名古屋が初めてという佐野さん、升本さんには今が旬の名古屋ライフを大いにエンジョイしていただきたい。当産業懇談会もご活用いただければ幸いだ。
 先月末に中部経済同友会の創立50周年を記念して、産業懇談会世話人座談会が開催された。台風接近の中での開催だったが、約2時間にわたって活発な意見が飛び交った。編集子も産業懇談会設立のいきさつ等、貴重な話が聞けた。詳細は本年中に発行される50年史に掲載予定なのでそちらに譲るが、発足は昭和56年だ。東京の経済同友会をお手本にしている。当初から生の意見交換をする異業種交流の場としてスタートした。爾来25年を経過し、今では中部経済同友会の看板的存在に成長している。これからも会員サービスの充実を目指して本誌のレベルアップに努めたい。
 8月は夏休みのため本号も例月と比べて若干寂しいが、9月からは本誌にも紹介したようにまた通常のスタイルに戻る。メンバーとの再会が待ち遠しい。

(片桐)