第38号 2005.7.27発行



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平成17年7月度(第38号) 目次
【17年7月度産業懇談会(火曜G)模様】 7月12日(火) 12時30分〜14時00分
【17年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】 7月13日(水) 12時30分〜14時00分
【17年7月度産業懇談会(木曜G)模様】 7月7日(木) 12時30分〜14時00分
【新会員自己紹介】
伊藤 誠一 氏 名古屋樹脂工業株式会社 取締役社長
榎 啓一 氏 株式会社NTTドコモ東海 代表取締役社長
五十嵐 信夫 氏 農林中央金庫名古屋支店 支店長
細川 光雄 氏 太陽工業株式会社名古屋支店 支店長
山本 豊 氏 株式会社テクノ中部 取締役社長
水谷 驍 氏 菊水化学工業株式会社 専務取締役
水野 裕彦 氏 中部冷熱株式会社 取締役社長
馬場 亮介 氏 名工建設株式会社 取締役会長
【9月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1  『花ちゃんからの健康だより』
コラム2  『プログレスシリーズ』
コラム3
『苗字随想』

17年7月度産業懇談会(火曜G)模様

 テーマ:『歴史に学ぶ ―名古屋のまちづくり、人づくり―』

日 時: 7月12日(火) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 3階 楠の間
参加者: 21名


スピーカー:
    高田 真由美(たかだ まゆみ)
    エムアンドエム社 M&M出版 代表


1 名古屋にまちができるまで

 清洲から名古屋へ街が移って、2010年で名古屋生誕400年となる。築城以前の名古屋台地は、古城の周りに民家が点在するだけの荒れた野原だった。当時の清洲城は、土地が狭く、水害もあった。名古屋は広く、すべての機能を移したまちづくりができるということで、清洲越えとなった。名古屋のまちは、篭城もでき、水も良く、水害を受けず、江戸防衛の拠点となった。慶長15年から始まった築城は、わずか4年で完成している。名古屋台地は、東西5.8q、南北6.1qの逆三角形。城のすぐ南に武家屋敷、そして町屋が配置されている。南の防衛のための南寺町、東の防衛のための東寺町、北、西は地形により自然の要塞となっていた。土地の高さは、北から南へ下がっていく。本町筋が最も地形的に高く、小川町あたりが最も低い。

2 まちづくり

 尾張藩作事方が管理していたと思われる享保14年当時の江戸時代中期の名古屋城下図。これには、名古屋城を頂点とした碁盤割の城下町が描かれ、屋敷には藩士の名前や間口等の記載まである。また幅下水道、悪水の流路等が描かれており、名古屋の上下水道がその頃からできていたことがわかる。名古屋を起点に主要道路、街道ができた。木曽街道、善光寺街道、柳街道、佐屋街道、飯田街道(駿河道)など。また河川の整備も行なわれ、慶長15年6月からは、堀川の開削が行なわれた。また、文政13年(1830)には精進川を改修する新堀川の計画が立てられていたが、その経路が熱田神宮にかかるため、神域をさわることはまかりならん、ということで実現されなかった。名古屋は川のない街だが、これができていれば、名古屋の街はもっと潤いのある街になっていただろう。当時の絵図を見ると、昔は桜が咲き誇り、堀川はきれいであった。いずれにしても当時の名古屋は、強健な守りを備えた、人口約10万5千人(清洲時代は7万)を抱える大消費都市となっていた。

3 人づくり、ものづくり

 尾張藩では、藩主が学問好きだったこともあり、学問及び武術を重んじていた。藩校明倫堂なども作っている。また、独自の税制改革を行なったり、幕政とは異なる規制緩和の政治を行なった。たとえば生類哀れみの令は、尾張藩では実施されず、狩などが盛んに行なわれていた様子が残されている。武士は、現在の公務員と同じでサイドビジネスは禁止されていたが、尾張藩では、内職、サイドビジネスを奨励していた。何をするかは届けさせており、当時の下級武士の履歴書を見ると、たたみ職人、鍛冶職(かんざし、金物細工など行なう)などと書かれていた。また幕府は田畑の永代売買を禁止していたが、尾張藩では規制しなかった。新田開発なども奨励しており、下級武士は古出来や熱田方面で畑を開墾していた。武家屋敷では、庭で鶏を飼うなどのサイドビジネスも行なわれていた。幕末には、公武合体運動へも参加している。

4 明治維新とともに

 下級武士は全く困ることなく明治維新を迎えている。家禄があまりないにもかかわらず、サイドビジネスはメンツが立たないといって行なわなかった中級武士が一番困った。たとえば、下級武士で三味線職人であった鈴木政吉。その技術を生かし、バイオリン製作を行い、バイオリン王といわれるまでになった。その他にも、時計づくり、ロウソク細工、絵付け、コーチン養鶏、マッチ製造など、江戸時代にやっていたことが大いに役立ち、近代産業の幕開けとなった。サムライ商法がうまくいった典型が名古屋電灯株式会社。政府が予算計上した勧業資金100万円のうち10万円が名古屋藩士族に割り当てられ、そのうち7万5千円が名古屋電灯に貸与されるなど、大変恵まれたこともあった。そして、明治22年12月点灯したが、この年には、7月に東海道線新橋−神戸間開通、10月名古屋市制施行されるなど、明治22年は記念すべき年となった。
 電灯会社を舞台に活躍したのが福沢桃介(当時岩崎姓)。19歳の頃、養子になれば留学させてもらえるということで、恩師福沢諭吉のもとに入籍、アメリカへ渡った。21歳で帰国し、約束されていた福沢ふさと結婚式をあげた。矢田績の勧めにより、桃介は電灯会社の株式取得に乗り出す。しかし表に出ず、下出民義が買い占めを行なった。
 この矢田績は、地元にも大きな功績がある。経済界で若手を集めて勉強会を開いたり、栄図書館を作り名古屋市へ寄付をしたりしている。財界人による図書館の寄付は、他にも実績があるが、こうした寄付は民間人にとって大変ありがたい。引き続き経済界に期待したい。活力ある名古屋経済の更なる発展を願って結びとする。

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17年7月度産業懇談会(水曜2G)模様

 テーマ:『弊社のご紹介など』

日 時: 7月13日(水) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 22名

スピーカー:
    佐鹿 康夫(さじか やすお)
    エヌ・ティ・ティ都市開発株式会社
    東海支店 取締役支店長




1 会社概要と事業内容について

 当社は、日本電信電話公社の民営化に伴い、電気通信以外の事業領域を検討する中で、不動産という強みを生かすべく、昭和61年1月に設立された。当時より、通信との融合を図ったインテリジェントビルを開発し提供してきた。資本金は687億6千万円、売上高962億円、社員数は単独で320名。昨年11月に東証一部に上場した。ビジョンとして「私たちは人・街・自然を大切に快適空間を創造します」を掲げ、人・街・自然の共生を図っている。事業概要として、以下の5つの分野がある。
  1. オフィスビル=21世紀型の最先端オフィスを創造して提供している。代表的な施設として、アーバンネット大手町ビル、大手町ファーストスクエア、アーバンネット名古屋ビル、幕張ビル、秋葉原UDXビルなど。規模としては全国6番目の規模。
  2. 商業ビル=バセーラ(NTTクレドビル)、東京オペラシティ、原宿クエスト、プラセオ青山、フェスタ麻布など。若者に人気の飲食店などが多く入店している。
  3. 賃貸住宅=アーバンコート南青山、アルファコート元麻布、ガーデンプレイス元麻布、グランパークハイツなど。特に外国人VIP向けの比較的賃料の高い住宅などを提供している。
  4. PM事業=当社のプロパティマネジメント専門家が、オーナー代行業務・ビル管理・リーシングマネジメント・コンストラクションマネジメントなどに関して、サービスを提供する事業。今後益々力を入れていく分野だと考えている。
  5. 住宅分譲事業=「WELLITH」(ウェリス)シリーズで新しいマンションスタイルを提案している。コンセプトは、「共に心地よいという思想をカタチにする住まい」で、その特徴として、永住品質を指向したSI(※)住宅の導入、長寿命コンクリートの採用、バリアフリー、高性能の遮音性、最高レベルのセキュリティシステム、最先端のブロードバンドIT技術、大型バルコニーの導入など。(※)SI(スケルトン&インフィル)構造とは、建物の躯体と内装・設備などを切り離した構造で、高い可変性・更新性をもつ。

2 特徴的なプロジェクトと手法について 

  • 秋葉原UDX=オフィス、集客機能、都市計画駐車場等の機能を持たせた建物で、地下3階、地上22階、延床面積は、約161,000uの規模。当社は、PM事業を行なうと同時に、UDX特定目的会社に対して優先出資し、配当を得る。また、将来これを投資家に対して売却も行なうというスキーム。建物を直接持たないためリスクが回避できる。
  • 大手町第一次開発=合同庁舎の開発を皮切りに、対象地区を連鎖的に再開発を行なう。当社は地権者として積極的に関与している。
  • アーバンネット名古屋ビル=地下鉄「久屋大通駅」に直結し、桜通と久屋大通に面する好立地に建設。 延床面積76,466u、地上22階、地下3階の規模。竣工は、平成17年9月28日の予定。建物の特徴として、1フロア600坪を無柱空間とし、レイアウトの自由度を高めた。ハイクオリティなITインフラ、快適性・省エネ性に優れたオフィス環境、振動エネルギー吸収効果に優れた建物構造、高い信頼性のセキュリティシステムなど、優れた多くの特徴を有する。4,000人くらいの利用が見込まれ、人の流れも変わるだろう。

3 東海支店の概要

 東海支店は、日本電信電話株式会社の全額出資により平成元年にできたNTT東海不動産株式会社に端を発し、平成11年4月、全国のNTT不動産会社6社の合併により現在の体制となった。事務所は、平成15年6月から、アーバンネット伏見ビル11階に置いている。東海3県下で、オフィスビル、マンション等をすでに18物件開発し、現在は先に説明したアーバンネット名古屋ビルの開発を行なっている。また現在分譲マンション「パークホームズ浄心ガーデンコート」を好評販売中。

4 名古屋の特色等について

 名古屋の賃貸ストック量は約98万坪で全国第3位。東京23区の1/10、大阪の1/3という規模。名古屋は一般のオフィスビルの半分が自前のビルを所有しており、東京ではほとんどが賃貸であることと比較すると、この地域の手堅さ堅実さを物語っている。03年は地方のオフィスを廃止し都内に集約させる企業が増加した。それにより、東京の一極集中が進み、名古屋の需要減退を招くこととなった。
またこの地域の住宅の特色として、持ち家率が75%と全国一で、戸建指向が強い。貯蓄額も他の地域を上回る。逆に、住宅、土地のため借金は少ない。この傾向は、マンション分譲をする業者の立場からは厳しいが、いい土地、信用力、商品の企画、これらを工夫してどう特徴を出せるかがポイントだと考えている。

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17年7月度産業懇談会(木曜G)模様

 テーマ:『空巣からテロ対策まで 〜世界初!イスラエルの軍事技術による
       ホームランドセキュリティのデモをお見せします〜 』


日 時: 7月7日(木) 12時30分〜14時00分
場 所: 名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 30名

スピーカー:
    丹羽 春景(にわ しゅんけい)
    エクジット株式会社 取締役社長

1 「エクジット株式会社」のご紹介

 エクジット=EXIT、直訳すれば出口であるが、Excellent IT と翻訳している。すなわち、IT技術を駆使し21世紀の扉を開くコンテンツ開発企業という意味を込めている。ビジネスの中身は、コンテンツ開発(ウェブサイト、デザイン制作、メディア開発、セキュリティソリューション)である。
  ・ウェブサイト ; 企業向け、公官庁向けのホームページの作成、運営等
  ・デサイン制作 ; 各種広告、ロゴ、店舗などのデザイン
  ・メディア開発 ; 電子ポスター、ネットシネマ、テレビCFなど
  ・セキュリティソリューション;A Vision・指紋認証システム、アルコールチェッカーなど

2 私の「もの」の考え方

 答えには、「正しい」「間違っている」という二つのことがあるが、私はもうひとつ第三の答えとして「新しいものさし」があると考える。それは、論理的には説明ができないが、自然が証明しているというもの。たとえば、正五角形。3本の対角線を引きその交わった2つの線分の比をみてみると、すべて黄金分割比になっている。自然界には多くの五角形のものがある、たとえば、椿、ヒトデ、ウニなど、これは非常に重力に安定している。また人が作ったものでも、パルテノン神殿、五稜郭なども五角形であり、これは外部に対して強く内部に対して安定しているといわれる。どうしてかといわれると、これを科学的に説明するのは難しい。
 常に意識している問題と偶然の出会いから、新しいものさしが生まれる。ペンタパターもそうして生まれた。新しいゴルフグッズを考えていたときに、自然界に潜む五角形の不思議が書かれた本を、偶然読んだ。このように、ためになる、美しくなる、健康になる等のものを、新しい技術や考え方で提供していく、これが基本的な考え方である。

3 ホームランドセキュリティシステムについて(エクジット 奥村専務より)

 ホームランドとは国土のことで、アメリカでは、これを守るために食糧、飲料水、緊急サービスなど、あらゆる分野で対策が行なわれてきた。特に9.11以降は、治安対策が優先事項となってきた。ホームランドセキュリティでは、「技術」が非常に重要な位置付けになっており、今日はその中で「監視カメラ」に関する技術について話を進める。監視カメラの先進国はUKであり、1994年の少女誘拐殺人事件などの犯罪を契機に、国内へ監視カメラを数多く設置してきた。これにより、スコットランドの犯罪発生率は75%減少したとの報告もある。現在では、全国に430万台、ロンドンではそのうち250万台のカメラが設置されている。さらに向こう3年間で200万台増やすという計画もある。ここまでくるとプライバシー保護の問題が気になるが、市民にはプライバシーよりも安全を大事にするという意識が定着してきており、内務省も人権擁護団体もそれを認めている。監視カメラは、犯罪に対する不安感を減少させ、安心感を増幅する効果がある。またその記録により、事後にその解決に役立たせることもある。しかし、犯罪の事前防止には具体的な役に立っていることが少ない。それは、監視カメラを自動処理できないから。250万台のカメラをチェックしようとすれば、250万の画面を見る人がいることになる。これは非現実的。また人では集中力の限界があるし、振動センサー、赤外線センサーには技術的限界(対象範囲の狭隘、誤作動など)がある。そこで、ブロードバンドネットワークの発達、画像処理に耐えるCPU能力の向上、イスラエルを中心にした知能アルゴリズムの開発、人工衛星監視の成功などを技術的背景として、最先端のビデオ監視システムが開発された。これは、イスラエルの宝といわれるミラー博士が開発し、シンガポールで事業化され、アジア最大のホームランドセキュリティカンパニー、シンガポールテクノロジーズエレクトロニクス社が商品化している。当社はこの製品を独占販売する。このAVisionシステムとは、「侵入検知」、「仮想バリア」、「消失」、「置き去り」に対して警告を発することを基本機能とするソフトウェアパッケージ。付加機能として、移動速度検出、人間とクルマのカウント、方向性の認識、混雑度合認識、形状とサイズの認識、カラーの認識ができる。このシステムの性能として、環境の変化を自動学習する(雨、雪、霧など)。サイトヒューリスティクス(カメラ自身の揺れ、木や波などの自然の揺れを区別する)。オブジェクトの影と実体を明確に区別する。動物と人間、クルマを区別するなど、非常に優れた点を数多く有する。(以下実演)

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【新会員自己紹介】

伊藤 誠一(いとう せいいち)

名古屋樹脂工業株式会社 取締役社長

【名古屋樹脂工業株式会社】
〒451−0084 名古屋市西区上堀越町1-50
Tel:052-522-1125   Fax:052-522-1124
URL:http://www.nagoyajushi.co.jp

 名古屋樹脂工業の伊藤誠一でございます。
 この度入会のご承認をいただき、参加させていただけることに深く感謝申し上げます。

 弊社は、昭和33年の創業以来、プラスチックシートの熱成形という分野におきまして、大型で小ロットのプラスチック加工品の提供を生業とさせていただいております。店舗内外装サインや産業用機器の大型パーツが主体です。プラスチックの成形加工の分野もますますグローバルな生産体制の住み分けが進行する中、先端技術と職人作業の融合という点が弊社の課題でもあります。

 小職は創業者の実父より経営を引き継ぎ、この7月で右往左往の2年間が経過したところであります。本会への参加は、分不相応との意識もありましたが、自己研鑽の絶好のチャンスかとも存じております。
何とぞ皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。



榎 啓一(えのき けいいち)

株式会社NTTドコモ東海 代表取締役社長

【株式会社NTTドコモ東海】
〒460-8468 名古屋市中区栄4-1-8 栄サンシティビル
Tel:052-243-1165    Fax:052-243-1195
URL:http://www.docomo-tokai.co.jp
 
 ドコモは携帯電話サービスを主力商品とする会社で、北海道から九州にかけて全国9社から構成されています。
 その内、ドコモ東海は、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県を営業区域とする会社で、ご契約者の数が約500万です。
 弊社は、単純な音声通話や文字メールの他、TV電話やデコメール(装飾メール)という業界で最も表現力豊かで多彩なコミュニケーションの場を提供しています。

 私は、前職でiモードの開発を行って来ました。1997年1月に開発をスタートし、1999年2月22日にサービス開始して以来すでに6年半がたちました。
 iモードの開発プロセスについては、松永真理さんの著書「iモード事件」(角川文庫)をご一読下さい。
 その結果、全国4,500万の方にご契約頂いており、フランスなど海外のiモード契約数500万を加えると、全世界で5,000万契約に達しました。
 また、iモード上でのデジタル・コンテンツ販売総額が間もなく年額2,000億円に達し、数十のベンチャー企業がIPOし、その時価総額は1兆円に達しています。
 その他、iモード上での物品販売も盛んで、取引額は数千億円にのぼっています。最近は、FeliCa機能を搭載した「お財布ケータイ」を市場に投入し、edyなどの電子マネーの普及・拡大にも努めています。

 名古屋の地で勤務することは初めてですが、iモードの商品開発の経験を活かし、本業の発展と名古屋の発展に少しでも寄与できればと考えています。
 会員のみなさまのご指導・ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。


五十嵐 信夫(いがらし のぶお)

農林中央金庫名古屋支店 支店長

【農林中央金庫 名古屋支店】
〒460−0008 名古屋市中区栄2-3-6
Tel:052-201-6111  FAX:052-201-7041
URL:http://www.nochubank.or.jp/

 
 農林中央金庫名古屋支店長の五十嵐でございます。このたび産業懇談会木曜グループに加えていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 私ども農林中金は、大正12年に「産業組合中央金庫」として設立され、昭和18年に現在の名称に改められました。全国の農漁協の貯金を主たる原資とした総資産約62兆円をもとに、貸出に加えて国内外の有価証券運用を行う機関投資家の側面もあわせもっています。その中で名古屋支店は愛知、岐阜、三重の3県を管轄しております。

 私は、平成4年から6年まで名古屋支店で勤務しておりました。今回着任し、国際空港セントレアの開港や、愛・地球博の開催を起爆剤として更に一段と活力を増している中部圏の勢いを肌で感じているところです。
 この中部圏のパワーを自らの中に取り込むとともに、産業懇談会での研鑽を通して少しでも自らが成長できればと念じております。会員の諸先輩方のご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


細川 光雄(ほそかわ みつお)

太陽工業株式会社名古屋支店 支店長


【太陽工業株式会社 名古屋支店】
〒450-0003 名古屋市中村区名駅南2-8-11
TEL:052-541-5119   FAX:052-541-5112
URL:http://www.taiyokogyo.co.jp

 
 太陽工業株式会社の細川光雄でございます。
 この度は会員交代の御承認いただき誠にありがとうございます。

 まずは自社紹介をさせていただきます。
 弊社は,「膜」を創業の原点として生活と産業に貢献できる価値創造を追及してまいりました。自由な意匠性と自然な透光性を持つ膜ルーフ。東京ドームやワールドカップの舞台となったサッカースタジアムの屋根がそうです。本年開催の愛・地球博におきましてもEXPOドームをはじめとして夢見る山・JR東海超電導リニア館・三菱未来館・三井・東芝館等の企業パビリオンや万博会場駅・万博八草駅・藤ヶ丘の仮駅ホーム上家や西ターミナルデッキ・北ゲートエントランス・西エントランス・東ゲートの上屋,モリゾーキッコロメッセ・地球市民村・瀬戸愛知県館等の膜工事をさせていただきました。開催中の今しがたまで通路・休憩のテント工事を深夜工事で行いました。

 次に自己紹介させていただきます。
 生まれも育ちも福岡県です。小学校までは博多に住んでいましたので山笠にも参加していました。関西の大学を卒業後太陽工業鰍ノ入社。名古屋,大阪,東京,千葉,新潟と転勤を繰り返し再度名古屋へ戻ってきた次第であります。延べ名古屋歴は16年。中日ドラゴンズのファンで,味噌煮込み好きだし,嫁も名古屋。私もすっかり名古屋人になったようです。

 浅学の若輩者でございますが,会員の皆様方の御指導御鞭撻を賜ります様よろしくお願い申し上げます。 

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山本 豊(やまもと ゆたか)

株式会社テクノ中部 取締役社長

【株式会社テクノ中部】
〒455-8512 名古屋市港区大江町3-12
Tel:052-614-7171  Fax:052-614-7151
URL:http://www.techno-chubu.co.jp

 
 株式会社テクノ中部の山本 豊でございます。
 前任の伊藤賛治との会員交代をご承認頂き、有難うございました。

 まず自己紹介ですが、生まれも育ちも岡崎です。中部電力株式会社に39年間勤め
その殆どが、火力発電所の建設や運営業務に携わってきました。

 次に当社の紹介をさせて頂きます。
 当社は中部電力株式会社のグループ企業として電力関連の仕事を主に行っております。
 主な事業としては、環境調査業務、水質・排ガス・土壌等の測定分析業務、火力発電所の燃料・環境設備の保守・運転管理や海外から火力燃料を受け入れるための荷役・通関など港湾関係の諸業務、石炭火力から副生される石炭灰の販売やセメントへの再利用等廃棄物のリサイクル事業、原子力発電所等の放射線の管理や測定、廃棄物の管理などを行っています。また海外に対しても、環境調査計画技術・測定分析技術・火力発電所の運転技術や熱効率向上のための性能管理技術を始め当社技術を生かした技術コンサルテイング業務を行っているなど、その活動範囲は多岐にわたっております。
 また、従業員は784名を擁し、技術士・環境計量士・公害防止管理者・放射線取扱主任者・エネルギー管理士を始め多数の有資格者(55種類、述べ人数3179名)が在籍しております。
 現代社会は、貴重なエネルギー資源の有効利用と自然環境を育むエコロジー社会が求められており、当社技術はその要求に十分応えられると信じています。
 今後とも地球環境保全のために当社技術を生かした事業活動を展開していきたいと思っております。

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水谷 驍(みずたに たけし)

菊水化学工業株式会社 専務取締役

【菊水化学工業株式会社】
 〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-21-15
 Tel:052-300-2222  Fax:052-300-1234
 URL:http://www.kikusui-chem.co.jp

 
 菊水化学工業(株)の水谷でございます。 このたび、産業懇談会水曜第2グループに参加させていただくことになりました。なにかとわからないことが多いと思いますがよろしくお願いいたします。

 さて、私どもの会社は昭和34年創業の名古屋に本社がある建築仕上材メーカーでございます。全国の官公庁、民間工事における外装仕上材を主に取り扱ってきました。
 最近になりましては、新築工事が減少し改修工事のウエイトが大きくなってきています。
 また今年になりまして石綿問題がクローズアップするなかで、処理工法、固化工法が脚光をあびてきました。

 私自身は、入社以来営業、管理分野等を担当してきまして、現在は製造関係および会社全般について担当しております。
 趣味は囲碁、音楽鑑賞、映画鑑賞等です。特に囲碁はインターネットにより世界中の人々と簡単に対戦できますので、休日など楽しんでいます。
 本会を通じまして、未知な分野の勉強ができれば幸いとおもいます。
 会員のみなさまのご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いいたします。

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水野 裕彦(みずの ひろひこ)

中部冷熱株式会社 取締役社長

【中部冷熱株式会社】
461-0005 名古屋市東区東桜2丁目11-16 西川ビル7階
Tel:052-932-5550 Fax:052-932-5528
 
 中部冷熱の水野でございます。このたび当社前社長伊東賢二の後任として産業懇談会火曜グループに参加させていただくことになりました。

 弊社は中部電力のグループ会社として、中部電力の発電用LNGの冷熱販売、冷熱を利用して製造された液化酸素、液化窒素、アルゴン、液化炭酸ガス、ドライアイス等の卸販売を主な事業としております。

 私はこれまで中部電力に在籍し、総務、労務、企画等の仕事のほか電気事業連合会には二度、若いときには中部経済連合会に出向の経験もいたしました。直前3年ほどは ゛コミュファ゛のブランド名で売り出し中のインターネット事業を担当してまいりました。
 今回、仕事も会社も替わり、新たな世界で多くの方々との新しい出会いがあることを大変楽しみにしております。会員皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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馬場 亮介(ばば りょうすけ)

名工建設株式会社 取締役会長

【名工建設株式会社】
 〒450-6113 名古屋市中村区名駅1-1-4 JRセントラルタワーズ34階
 Tel:052-589-1501  Fax:052−586−1926
URL:http://www.meikokensetsu.co.jp


 名工建設の馬場亮介でございます。この度弊社の藤井前会長から、中部経済同友会の産業懇談会・水曜第2グループに入るように勧められたのを契機に、参加させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。

 弊社は去る7月1日に64回目の創立記念日を迎えたところです。設立された昭和16年は、次第に戦時色が強くなって軍需に傾き、輸送力を維持・確保することが難しくなる状況の中で、中部地域の国策会社としてスタートしました。戦後は鉄道工事には必須の安全確保の技術等を核として一般建設工事に進出し、現在はJR東海の設備の新設・改良工事や線路の保守工事をはじめとして、官公庁工事、民間の工事などについて、東京、静岡、甲府、名古屋、北陸、大阪の6支店体制で堅実な発展を目指しています。

 私は昭和39年に国鉄に入社しました。それまで黒字であった国鉄は、ちょうどこの年に開業した東海道新幹線の資本費の負担により赤字に転落し、以来赤字との戦いに終始することになり、民営分割に繋がることになりました。民営分割に伴ってJR東海に所属することになり、JRセントラルタワーズや山梨リニア実験線の建設も担当することができたことは大いなる喜びです。その後JR東海の子会社を経て、平成13年から名工建設に所属しています。すなわち4ヶ所目の職場というわけです。

 名古屋に縁ができて18年になりますが、井の中の蛙同然です。当会に参加させていただいたのを機に、皆様との交流等を通じ少しでも中部の発展に寄与できればと考えています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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【9月度産業懇談会開催日程】
【9月度産業懇談会】
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月13日(火)
12:00〜14:00
(株)ジェーシービー東海支社 
執行役員支社長 
青島 龍信(あおしま たつのぶ) 氏
「クレジットカード会社JCBから見た東海地区会員の特性」
18階
伊吹の間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月21日(水)
12:00〜14:00
(株)エヌ・ティ・ティ マーケティングアクト名古屋
取締役社長 
岡本 金久(おかもと かねひさ)氏
「最近の情報通信について」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
9月14日(水)
12:00〜14:00
(株)エムジーホーム 取締役社長 
早田 千加子(はやた ちかこ)氏 
「モアグレース〜マンションの理想を追求して〜」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

9月1日(木)
12:00〜14:00

(有)夢童アート 取締役社長 
夢童 由里子(むどう ゆりこ)氏
「中部圏の発信力−愛知万博のウラ話−」
18階
伊吹の間

※8月の懇談会は休会です。

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【お知らせ】
第30回夏季セミナー 及び 中部経済同友会創立50周年記念パーティー のご案内
テーマ 「変化への対応」
日時 平成17年8月31日(水) 
   夏季セミナー       13:00〜17:35
   創立50周年パーティー 18:00〜
会場 ウェスティンナゴヤキャッスル 2階 青雲の間
   名古屋市西区樋の口町3‐19  Tel:052‐521‐2121
参加費 無 料
−プログラム− (敬称略)
開講挨拶
13:00〜13:10
代表幹事 松本 正之
講演
13:10〜14:40
「21世紀型の製造業を目指して
  松下電器産業(株) 取締役社長 
パネル
ディスカッション
15:00〜17:30
テーマ「中部経済のルーツを探る」

(パネリスト(五十音順))
 (株)ノリタケカンパニーリミテド 取締役会長 
         中部経済同友会 代表幹事 

 愛知学院大学 経営学部 教授 岩田憲明

 (株)エディットハウス 取締役社長 岩中祥史

 静岡大学 教育学部 教授 小和田哲男

(コーディネータ)
 関西学院大学 客員教授 藤田太寅
−お申込みについて−
申込期限 平成17年8月12日(金)
申込方法 ご案内状に同封しておりますFAX用紙でお申し込みください。
  代理出席も可能です。
  その場合は回答用紙の余白に、氏名・役職名をご記入ください。

◎ 準備の都合上、お申し込み後の出席取消は、8月29日(月)までに
  同友会事務局にご通知願います。
お問合せ先 中部経済同友会 事務局  名古屋市中区栄2‐10‐19
                 名古屋商工会議所ビル6階
  Tel:052‐221‐8901  Fax:052‐221‐8925
  E-mail:cace@cace.jp

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【コラム】



〔花ちゃんからの健康だより〕 No.16

財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

チャレンジ精神の話

       7月の花  鳳仙花
 蝉の声がにぎやかな夏の真っ盛り。プールや海で日焼けした子供たちがいつもよりたくましくみえます。私たち大人は、住宅や職場環境の改善により、暑さを感じるのは、一日のうちわずかな時間になりました。
さて、日々お仕事や奉仕活動に忙しくお過ごしの中、マンネリ化に陥っていることはないでしょうか。実は、意外によく使っている言葉が、マンネリ化につながっているようですので、その例をあげてみましょう。

 

●そんなことは知っている
●そんなことは前例がない
●他にやりようがない
●そんなむちゃな〜
●そんなことは当たり前
●私は最善をつくしている
●まあ、こんなものだろう
●まあ、いいかあ

 こんな言葉の裏には、自己中心すぎたり、骨惜しみをしたり、思い上がりがあったり、つい人任せにしたりして、自分のチャレンジ精神や発想力が欠けた状態になっています。そのため、人の言葉に耳を傾けることができず、いらいらやあきらめ気分が先にたち、マンネリ化を打破するチャンスを逃がしていることがあります。以前は感度のよかったアンテナも錆付かせてしまうことになりかねません。
 あるテレビ番組を見ていて、私に刺激を与えてくれた言葉があります。メロンを30年作り続けている人が「私はメロンをたった30回しか作っていないんですよ。」とインタビューに答えていました。「たった30回しか」の言葉の中に、一年一年を大切にチャレンジし続けている姿が浮かび、これからの意気込みがつたわり感動しました。日頃のマンネリ化を反省し、チャレンジ精神を忘れないようにしたいものです。

【メモ帳】

 鳳仙花(ホウセンカ)はその花を鳥の鳳凰にみたてた中国名です。さらに爪紅(つまべに)という別名があって、昔、鳳仙花の花で爪を赤く染めたことから、そんな情緒ある名前がついています。最近はインパチェンスという名前で店先に並んでいます。ラテン語の「我慢できない」が語源で、種が熟すると我慢せずはじけて飛ぶことからきています。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

『企業の進歩発展のヒント:bS』
【小さな強さを集めれば、大きな強さになる】

 「人が集まればなにかが出来る」という単純な考え方では組織は語れません。ただ集まっただけの組織では烏合の衆となるだけです。大切なことは、一人一人の長所が生かされ、一人の長所が他のメンバーの長所を引き出したり、生かし合うことが出来る組織とすることです。つまり、1+1=2ではなく、1+1=3や5や10となる組織です。しかし、その逆に短所ばかりが引き出され、1+1=−1や−3になってしまう組織が存在します。組織とは本来一人では出来ないことを人と人の力を合わせることで相乗効果を生み出すことで可能にし、大きな成果へと繋げるための存在であるはずなのです。ではどうすればそういった組織は生まれるのでしょうか?その答えは、一人一人の長所を生かし、その長所を集めるということです。長所を生かすとは強さを生かすということです。一人一人の力は小さいですが、組織とはその小さな強さが集まって大きな強さを生み出すものです。しかし、企業組織は、社員一人一人に対して、負担ともいえる大きな期待をしがちです。小さな強さを引き出すのではなく、一人一人に大きな力を求め過ぎる傾向があります。そしてその結果は自信喪失などのマイナス面に繋がることが多くなります。しかし、小さな強さの集まりは大きな強さとなるのです。そして、リーダーはその小さな強さと小さな強さを繋ぐために一人一人の小さな強さ(長所)をしっかりと把握しなければ成りません。小さな強さが小さな強さと繋がることで大きな強さは生まれるのです。

・・・・・<事例研究>スポーツシリーズ−3「あるプロ野球監督」・・・・・

 オレ流で有名になった中日ドラゴンズの落合監督は、昨シーズンのスタート前にこんなことを言っていました。「一人一人の選手が10%ずつの底上げをしてくれれば優勝は出来る。だから金を使って、他チームから選手を引っ張ってきたり、外国人選手などを獲得するといった大きな補強をする必要はない」と。つまり現在の選手一人一人の強みを10%だけアップさせれば良いということです。たった10%といっても簡単なことではありませんが、選手達にとっては明確な、具体的な目標設定だったのか?あるいは自分自身を冷静に見つめることが出来たのか?選手たちは常に謙虚に、常にコツコツとプレーをし、結果的には2位のヤクルトに大差を付け、セリーグ優勝を果たしました。

 落合監督のこの考え方を聴いた時に、私は私なりの解釈をしました。選手一人一人が自分のすべきことをすればいい。しかし、現状は自分のすべきことが出来ていない。だから前のシーズンで優勝が出来なかった。10%の底上げという言葉は、実力よりも10%の力をアップさせるという捉え方をしがちですが、そうではなく、実は一人一人の本来の力を発揮することを期待した言葉ではないでしょうか?私はシーズンを通してそれを実感しました。一人一人の選手が、エゴを捨て、チームの目標である優勝という言葉に向かい、自分自身のすべきことをしたのではないでしょうか?
●プログレスとは

 プログレスとは、『新時代経営コンサルティング手法』として、私の会社である株式会社リーダーズドメインにおいて企業経営ご指導法として用いているもので、日々多くの企業と関わらせていただいています。同じように努力していても「潰さないための経営」より「進歩発展のための経営」のほうが企業組織は生き生きとするでしょうし、企業におけるマイナス面の分析でも、「成り立たせるための分析」よりも「進歩発展させるための分析」のほうがより良い組織創りに繋がる---と言う考えを土台に持ったものが、このプログレスです。

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〔苗字アラカルト〕 No 38

片桐清志

『山と苗字』

 梅雨も明け、本格的な夏の到来だ。海に山にと涼を求める話題も多い。中部は日本のアルプスといわれるだけあって3000m超の山はすべて中部に集中している。そこで今回は山と苗字の関係を取り上げた。
 国土地理院のホームページから3000m超の山をピックアップすると富士山(3776)を筆頭に白根山(3192)、穂高岳(3190)、槍ヶ岳(3180)、東岳(3141)、赤石岳(3120)、涸沢岳(3110)、大喰(おおばみ)岳(3101)、中岳(3084)、荒川岳(3083)、御嶽山(3067)、塩見岳(3047)、仙丈ケ岳(3033)、乗鞍岳(3026)、立山(3015)の順になる。
 フジ姓は人気が高く富士のほかに冨士・不二・冨子・富治・扶二・布士・布師・浮地・福士・芙二・藤・蔓・葛の14種が見つかる。シラネは白根だけだが、ホダカは穂高のほかに保高・保尊・帆高・秀高が、ヤリも槍のほかに鑓が、アカイシにも赤石と明石が、オンタケにも御嶽と御岳がある。アラカワは荒川のほかに荒河・新川・新河・安楽川・案楽川・洗川・淡河がある。シオミには塩見のほかに塩味・潮見・潮海・汐見・汐海が、ノリクラには乗鞍のほかに乗倉・法倉・糊倉が、タテヤマには立山のほかに館山・舘山・竪山・堅山・楯山・建山がある。センジョウは山名と同じ表記の仙丈はないが同じ発音の千丈・千条・先生が見つかる。カラサワも涸沢は見当たらないが唐沢・辛沢・柄沢がある。ナカやヒガシなどの方位姓はもちろんあるが、オオバミだけは残念ながら見つからなかった。
 山は古来信仰の対象でもあり苗字になりやすい。特に高い山や姿の美しい名山や霊峰はそのご利益にあずかろうという気持ちから苗字に採用されてきたのだろう。

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【17年7月号編集後記】

 今月は通常の例会模様に加えて、8名もの新メンバーをご紹介できた。交代入会の方もいるのでこの数字が純増数ではないが、元気な中部を象徴している。当会にとってはまことに喜ばしく、世話人の一人として歓迎の意を表したい。
 例会では高田さんからは名古屋の生い立ちを事例を交えながらご紹介いただいた。意外と知られていない地元のことが多いことを改めて気づかせてくれた。時間の関係で高田さんの研究の一端しか聞けなかったのは惜しまれる。話の続きは是非本誌への寄稿でご紹介いただければありがたい。佐鹿氏には都市開発事情を自社の実例を交えてご紹介いただいた。名古屋の中心部栄に近々大型の新ビルが完成するとのこと、ご繁栄をお祈りする。丹羽氏にはセキュリティの最前線をご紹介いただいた。わかりにくいハイテクを、実演を交えての紹介も当会ならではのスタイルだ。ITの活用でテロ等の犯罪の防止が進展することを期待したい。
 8月の例会は夏休みで休会だが、8月31日には夏季セミナーが開催される。夏季セミナーは恒例行事だが、今年はこれに併せて中部経済同友会創立50周年の記念パーティーも開催される。松下電器産業の中村社長の講演と「中部経済のルーツを探る」というテーマでパネルディスカッションが計画されている。この内容が今回は参加費無料のお値打ち特別企画となっている。申し込み期限は8月12日だ。すでにご案内済みだが詳細は同友会のホームページでも紹介されている。お見逃しなく。

(片桐)