〔愛・地球博の魅力〕 No.5
東海旅客鉄道株式会社
執行役員 小野 高史
「JR東海 超電導リニア館」のご紹介
「愛・地球博」が始まり、早いもので2ヶ月が経ちました。この間、日々の入場者数は10万人を超える日も珍しくなくなりました。また、累計入場者数は500万人を超え、目標とされる1500万人を達成するであろうと思われます。
さて、私どもJR東海(東海旅客鉄道)では、この「愛・地球博」に当社単独パビリオンとして「JR東海 超電導リニア館」を出展しております。これは、日本が世界に誇る先端技術であるとともに、今までの陸上交通システムの限界を超えた「超電導リニア」の完成度の高さをご体感いただくことを目的に、知的エンターテイメントとしてご紹介しているものです。
博覧会開幕以来、すでに非常に多くの方にご来館いただき、先日来館者数が200万人を達成いたしました。
まだ、「超電導リニア」をご体感いただいていない方は、是非、ご来館いただき、時速581kmを記録した実物の超電導リニアをご覧いただくともに、3Dの800インチ大型スクリーンにて時速500km以上のスピードをご体感ください。あわせて、超電導ラボの展示や実験もご覧いただき、超電導技術の仕組みをより身近に感じていただきたいと思います。
【館 名】
「JR東海 超電導リニア館」
JR Central Pavilion : Invitation to the Ultimate Surface Transit
System
【テーマ】
「超電導リニア、発進! −陸上交通システムの限界を超えて−」
Superconducting Maglev takes off !
- Beyond the threshold of existing surface transit systems -
【パビリオン紹介】
1 超電導リニアMLX01−1
2 超電導リニア3Dシアター
3 超電導ラボ
1 超電導リニアMLX01−1
2003年12月、超電導リニアは山梨リニア実験線において、鉄道の世界最高速度である時速581kmを達成しました。
その実物車両である、ダブルカスプ形状の先頭車「MLX01−1」を展示しています。
超電導リニア走行の原動力である超電導磁石が装着された台車や空気抵抗を徹底的に低減した軽量車体など、実物のみが醸し出す本物の迫力を感じることができます。
なお、車内もご覧いただけますので、超電導リニアの「現実感」をご体験ください。
2 超電導リニア3Dシアター
800インチ(縦10m×横18m)の大画面に、ハイビジョンによる鮮明な3D映像で、山梨リニア実験線における超電導リニアの走行シーンを再現しています。
時速500kmを越えるそのスピードだけでなく、超電導リニアの浮上する瞬間や頭上を通り抜けるシーンなど、多彩なアングルと臨場感あふれる音響で、超電導リニアの迫力ある走行を体験していただけます。
また、本編前のプレショーでは、超電導リニアに至るまでの鉄道の歴史や社会的な背景、技術革新の数々を映像でわかりやすく紹介しております。
3 超電導ラボ
すでに技術的には完成の域にある超電導リニア。その日本が世界に誇る最先端技術のパワーや仕組みをわかりやすくご紹介いたします。
世界最高性能の高温超電導磁石による宇宙船模型の発射実演や超電導現象を利用した浮上実演などを通じて、超電導磁石の強力なパワーや超電導の不思議さを楽しみながら実感していただけます。
さらに、実際に使用された試験装置の実物も展示、開発の足跡も知ることができます。
このように、私ども「JR東海 超電導リニア館」は盛り沢山な内容であり、残念ながら、その魅力の全てを言葉でご説明することは大変困難であります。ですから、是非、皆様にご来館いただき、ご自身でご確認、ご体感いただくことが何よりだと考えております。
そして、「超電導リニア」にご関心を持っていただければ、これほど嬉しいことはございません。
皆様のご来館を心よりお待ちしております。
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