〔花ちゃんからの健康だより〕 No.13
財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子
信頼の話
4月の花 カタクリ
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平成17年度がはじまりました。4月は、新入社員を迎えられた会社が多かったことと思います。「おめでとうございます。」人との出会いは、緊張感の中、何か新鮮でこれからの自分に新しい風を運んでくれるような気がします。皆様はいかがでしょうか? |
●子供にとっての出会いは、まずは両親です。悲しいことに、親が子供を虐待死させるニュースが後を絶ちません。とても不幸で胸が痛くなります。自然保護、環境保護も大切ですが、子供の保護こそ、いつの世も忘れてはならないと思います。未熟な子供は私たち大人よりも、素敵な人に出会いたいに違いありません。素敵なお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんに出会いたいのです。安心して甘えて、しかられて、遊んで汗かいて、おいしいご飯を食べて、ぐっすり眠りたいのです。そして、友達に出会って輪を広げ、だんだん信頼を理解し、人や仕事を大切にする大人に育っていくのではないでしょうか。
●大人同士の出会いは、自分を高めるチャンスです。挨拶は、あなたに関心がありますよ、あなたにこころを開きますよというコミュニケーションのきっかけになります。雑談は、興味のあるものや、きらいなものをお互いに知り合えて、コミュニケーションが進展します。冗談は、かなり高度なコミュニケーションの能力になり、それが頻繁に言い合える職場は、コミュニケーションが深化して、信頼できる人が多い快適な職場になっていることでしょう。信頼は、日々を重ねた胸の中でゆっくり育つ植物であり、お金で買えない宝物です。新しい出会いの中、信頼の芽吹きが楽しみですね。
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カタクリの花は、咲くのに7〜8年もかかります。花の姿から、スプリングエフェメラル(早春の妖精)とも呼ばれます。茎から、片栗粉がとれます。乱獲され数が急減していますが、群生を見ることができるのは、近くでは香嵐渓だそうです。手厚い自然保護を受けて、わたしたちに可愛い姿をみせてくれます。
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(タイトルなどリニューアルしました。17年度もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。)
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