第27号 2004.8.25発行



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平成16年8月度(第27号) 目次
【4グループ合同懇親ゴルフ会 模様】 7月23日(金) 7時48分スタート
【新会員自己紹介】
伊藤卓志 氏 西日本電信電話株式会社 取締役名古屋支店長
宇田川一昭 氏 株式会社ジェイアール東海島屋 取締役副社長
北島圭二 氏 NTTシスコム株式会社 取締役社長
白石忠孝 氏 三機工業株式会社名古屋支店 常務執行役員支店長
陶山専太郎 氏 岐阜乗合自動車株式会社 取締役社長
森 裕 氏 株式会社サンスタッフ 代表取締役社長
【9,10月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『いきいき健康だより』
コラム2 
コラム3 『苗字随想』



【4グループ合同懇親ゴルフ会 模様】

1.日 時:7月23日(金) 7時48分スタート
2.場 所:木曽駒高原カントリークラブ
3.天 候:快晴
4.参加者:15名
 

   優勝:佐原伸彦氏(豊田通商 専務)

   2位:河村嘉男氏(丸菱工業 社長)

   3位:小島康敬氏(小島釉薬製造所 社長)



 7月23日、恒例の4グループ合同懇親ゴルフ会が木曽駒高原カントリークラブで開催され、岡谷代表幹事をはじめ15名の参加者が日頃の腕前を披露された。

 プレー後は、同ゴルフ場のクラブハウスにて懇親会を開催し、優勝された木曜グループの豊田通商の佐原専務(スコアはNET71.6)をはじめ、各賞受賞者の方々の表彰が行われた。ゴルフ談義に花が咲き、楽しく和やかな雰囲気の中、来年の一層の健闘を誓い合って、会は終了した。

 なお、本ゴルフ会の開催に当たっては、世話人代表の竹田印刷各務芳樹会長に毎年多大なるご尽力をいただいております。ありがとうございました。

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【新会員自己紹介】


伊藤卓志
 (いとう たくし) 


西日本電信電話株式会社 取締役名古屋支店長

【西日本電信電話株式会社】

〒460-8319 名古屋市中区大須四丁目9番60号
Tel:052−262−0800
URL:http://www.ntt-west.co.jp/nagoya/
 
 このたび入会させていただきました伊藤卓志でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

 6月末に、西日本電信電話株式会社(NTT西日本)の本社(大阪市)から名古屋支店長に就任いたしました。NTTは、来年4月には日本電信電話公社(電電公社)から民営化されて20年を迎えます。また、弊社は、NTTを持株会社と東日本、西日本をサービスエリアとする会社などに再編成した際に設立され、今年7月で設立後5年になりました。私は、NTTの再編成前まで愛知県、静岡県、岐阜県、三重県を管轄していた東海支社で勤務しておりましたが、このたび5年半ぶりに名古屋で勤務することになりました。

 この5年の間に、弊社の主要事業分野であります情報通信の分野では、携帯電話やインターネットがともに3人に2人が利用されるまでに普及し、固定電話が減少の一途をたどるなど様変わりしつつあります。こうした中で、弊社は固定電話の良好なサービスの維持に努めつつ、フレッツADSLやBフレッツなどの高速インターネット接続サービスの普及拡大に取組んでおります。大量の情報量を送受信できる高速インターネット接続サービスを「ブロードバンドサービス」と呼んでおりますが、このサービスは何時間ご利用いただいても料金を一定額とすることにより普及拡大に努めるとともに、映像情報や大量のデータ情報の通信などにご利用いただけるよう新たなサービスの開発にも取組んでおります。この5年間で、日本ではブロードバンドサービスの提供エリアが急速に拡大したこともあり、利用者が10人に1人を越え、世界で最も普及した国になりました。

 弊社は、最先端のI T (情報通信技術)を駆使して、お客様にご満足いただける良好で低廉な情報通信サービスの提供を行い当地域の発展に寄与してまいりたいと考えておりますので、今後とも会員のみなさまのご指導、ご鞭撻をよろしくお願いいたします。

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宇田川一昭
 (うだがわ かずあき) 


株式会社ジェイアール東海島屋 取締役副社長

【株式会社ジェイアール東海島屋】

〒450−6001 名古屋市中村区名駅1−1−4
TEL:052−566−1101
URL:http://www.jr-takashimaya.co.jp/
 
 株式会社ジェイアール東海島屋の宇田川一昭でございます。このたびは、様々な分野でご活躍されておられる皆様方との新たな交流の場をいただけましたこと、大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願い致します。

 さて、私は、JR東海在籍時代より百貨店プロジェクトにたずさわり、はや10年になります。JR東海と島屋という企業文化の異なるもの同士が、これまでにない百貨店を創ろうと、様々な知恵を出し合って生まれたのが、この「ジェイアール名古屋島屋」です。当店のテーマである、“都市であったり、森であったり。”いわゆる、都市が持つ洗練された上質感、森が持つ安らぎ感・・・時代に高感度な商品だけでなく、ゆとりある最高のお買い物環境をお客様にご提供しようというコンセプトのもとに、新しい店作りをしてまいりました。各フロアの中央に「ローズパティオ」といわれる休憩スペースもおなじみとなりました。おかげさまで、多くのお客様からご支持をいただき、平成12年3月の開業以来、順調に今日まで歩んでくることができました。ありがとうございます。

 いよいよ来年は、中部国際空港の開港や愛・地球博の開催といったビッグイベントがございます。中部地域を幅広くアピールできる絶好の機会として、中部経済のさらなる活性化に微力ながら一役担えれば幸いと存じます。

 貴重な交流の場をいただけましたことで、会員の皆様方より、いろいろなお声を聞かせていただけるのではないかと楽しみにしております。最後になりましたが、今後とも、皆様には、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

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北島圭二 
(きたじま けいじ) 


NTTシスコム株式会社 取締役社長


【NTTシスコム株式会社】

名古屋市中区栄2−8−25 NTT広小路ビル
Tel:052−204−4703
URL:http://www.ntt-syscom.co.jp/


 本年6月末にNTTシスコムの代表取締役社長に就任しました北島圭二でございます。
名古屋での生活は初めてですが、いろいろな方々との交流を通して良い刺激をうけていきたいと考えております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 弊社はNTTグループの一員としてITシステムの提供に欠かせないソフトウェアの設計製造を事業展開しております。また、ITシステムに係わるネットワークの構築、運用、管理のアウトソーシング事業にも取り組んであります。

 ITは既にいろいろな場面に普及してきておりますが、その効用をフルに使いこなせているのでしょうか。私どもがご提供するITシステムを是非とも有効に使っていただきたい。その決め手は設計製造段階において、ITを使われる方々とそのITを提供する者との間で真のパートナーシップを築くことができるかどうかが大きな分かれ道になると考えております。弊社は物作りだけすればいいんだという考え方を捨て、お客様を基点とした事業に精進しております。創業20年目の年を節目として、より一層のパートナーシップを基軸とした活動を心がけていく所存です。皆様方からのご指導、ご鞭撻を心よりお願い申し上げます。

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白石忠孝 
(しらいし ただたか) 


三機工業株式会社名古屋支店 常務執行役員支店長


【三機工業株式会社名古屋支店】

〒450−8567 名古屋市中村区名駅2−45−7
TEL:052−582−5525
URL:http://www.ntt-syscom.co.jp/


三機工業株式会社の白石忠孝です。よろしくお願いいたします。名古屋に参りまして、1ヶ月が過ぎまして、こちらの暑さにも慣れてきました。
三機工業はビルや工場などの空調、給排水、電気、情報といった建物の機能をあずかる設備の計画・設計から施工・保守を行うエンジニアリング会社です。この事業の規模が80%で、他の20%は水処理やゴミ処理の施設そして搬送設備を商品としております。最近のキーワードである「環境」「省エネルギ」に対応できる事業を展開しております。
会員の皆様といろいろと情報交換ができることを大変楽しみにしております。ご指導、ご鞭撻をお願い申し上げます。

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陶山専太郎 
(すやま せんたろう) 


岐阜乗合自動車株式会社 取締役社長


【岐阜乗合自動車株式会社】

〒500-8722 岐阜市神田町9丁目1番地
TEL:(058)263−2122
URL:http://www.gifubus.co.jp


岐阜乗合自動車(株)の社長の陶山専太郎です。改めて宜しくお願い致します。
「改めて」の意味は、これ迄も中部経済同友会並びに、産業懇談会火曜グループのメンバー様に大変お世話になって居りましたので、引き続き会社は変わりましたが、「陶山」は変わって居りませんということです。
名鉄グループの移動に伴い、6月から“岐阜バス”に勤務して居ります。
  丁度10年前に福井県で、鉄道、バスの経営に携わっておりましたので、事業内容に対する違和感はありませんが、モータリゼーションと少子化による輸送人員の減少が、乗合バスにとって大きな課題です。
  乗合事業は公共事業として割り切り、あとは貸切・その他事業で、グループとしていかに黒字の連結決算を行うかということです。
  幸い岐阜市に於ける名鉄バスと岐阜市営バスの営業譲渡を受け、来年4月からは当社一本のバス路線網が出来上がります。
  この機会に一層、ダイヤを見直し、乗務員や車両の効率的運用を計ります。
  この会合を通じて、生きた情報をこれからも吸収していきたいと思って居ります。

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森  裕 
(もり ゆたか) 


株式会社サンスタッフ 代表取締役社長


【株式会社サンスタッフ】

〒500-8722 刈谷市広小路4−15
TEL:0566-24-0039
URL:http://www.sunstaff.co.jp/


サンスタッフの森 裕でございます。このたび木曜グループに参加させて頂くことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。

弊社は、(株)豊田自動織機の子会社で、人材派遣を中心に人材紹介、特許事務、緑化、教育、保育園などの事業を営んでいます。
人材派遣としては、事務関係派遣、技術者派遣、エルダー(高齢者)派遣、最近では生産派遣も開始いたしました。派遣先は、昨年度の実績では豊田自動織機様をはじめ75社であり、一部は東京、大阪へも派遣しています。
本社および営業所は刈谷市にありますが、今年中には名古屋駅前に営業所開設を計画しています。

経営の基本的な考え方は、「お客様やスタッフに信頼され、喜ばれる企業を目指します」であり、誠実に行動するように心掛けています。
ぜひ、皆様方の会社への協力をさせていただきたいと思います。また、よいスタッフの方がいればご紹介下さいますようにお願い申しあげます。

私は、岐阜の生まれで59歳、趣味は、囲碁、ゴルフ、読書です。最近は囲碁から遠ざかっていますが、いずれ再開したいと思っています。
若輩ものですが、何事にも誠実に一所懸命をモットーにしておりますので、ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。

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【9,10月度産業懇談会開催日程】


【9月度産業懇談会】(9月8日(水)以外の場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月28日(火)
12:00〜14:00

(株)タクト 取締役社長
福本ゆか(ふくもとゆか)氏のご紹介

ノンフィクション作家・評論家
塩田 潮(しおた うしお)氏
「日本経済と小泉政権の行方 −激動する政治と経済のトレンドをつかむポイントとは」
18階
オリオンの間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月22日(水)
12:00〜14:00

(株)ジップ・ホールディングス
取締役会長兼社長
舌古 宏(ぜっこ ひろし)氏
「ドラッグストア業界の現状と持株会社経営について」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
9月8日(水)
12:00〜14:00

日本電話施設(株) 取締役社長
水野 忠(みずの ただし)氏のご紹介

名古屋大学 大学院理学研究科 助手
水野 範和(みずの のりかず)氏
「アンデスから宇宙へ」
名古屋
ヒルトンホテル
9階
ことぶきの間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
9月2日(木)
12:00〜14:00

あゆの風法律事務所 所長 
村橋泰志(むらはし ひろし)氏
「深刻化する治安の悪化をいかに回復するか」
18階
オリオンの間

【10月度産業懇談会】 4グループ合同懇親会

日  時 10月7日(木)18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場  所 名古屋東急ホテル(4階 雅の間) Tel.052−251−2411
会  費 お一人 10,000円  ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定
17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 演奏会
19:00〜20:30 懇親会(着席形式)
演奏者  (と ぜんしょう) 氏

中国上海音楽学院卒業後、1970年からプロ琵琶奏者として演奏活動を始め、中国各地でコンサート、テレビ、ラジオで活躍。中国では多くの受賞歴をもつ国家一級演奏家。
1988年に初来日し、「世界民族音楽シリーズ」などに出演。翌年再来日し、名古屋芸術大学作曲研究生を経て、95年に東京藝術大学大学院にて修士号を取得。中国琵琶の伝統を継承するとともに、各国のオーケストラや他ジャンルの演奏家との共演など、独自の音楽世界を積極的に広げている。
事務局連絡先 担当:橋・亀井  Tel.052−221−8901

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【お知らせ】

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【コラム】


財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

『大豆の話』

「マメな人」といえば、一般的には、真面目で、几帳面で働き者の人を意味しますが、豆ほど、無駄に花を咲かせて実にならない植物は他に類をみないそうです。そのことから、くどいてもくどいても彼女をものにできない男性を「豆な奴」というのです。ご存知でしたか?余談はさておいて、食卓の定番にあがる豆腐の原料は大豆ですね。今回はこの大豆にスポットをあててみたいと思います。さまざまな栄養が凝縮されている大豆のすごさを再度勉強してみましょう。


【大豆のすごさは?】


●大豆は、栄養が肉などの良質な動物性たんぱく質に近くて、畑でとれるため「畑の肉」と呼ばれています。
(他の豆は糖分が主成分、大豆はたんぱく質が主成分)
「枝豆」は大豆になる前に収穫したもので、大豆に含まれていないビタミンCがたくさん含まれています。
また、ビタミンB1、B2はアルコールの分解を助けますのでビールのつまみとして最高!ただし、消化が悪いので、胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意が必要です。 
「大豆もやし」は大豆を暗いところで発芽させたものです。実は、ひょろっと育っていても栄養たっぷりなのです。カルシウム鉄分も含み、大豆よりビタミンCもあり枝豆に近い栄養があります。

(日本の大豆の自給率5%)

●大豆に含まれる「食物繊維」は、水に溶けないタイプですので、便秘解消に効果的です。同じ重さなら、ごぼうより食物繊維が3倍も多いので、特に繊維の固まりといえるおからの料理は、便秘の人には最高ではないでしょうか。
「納豆」は煮た大豆に、納豆菌を混ぜて発酵させたものですが、納豆に含まれるナットウキナーゼは、血栓を予防することで有名です。また、がん予防や、肌荒れや身体の疲れをとる効果は、納豆に変身するとパワーアップします。

豆 知 識    「納豆の歴史」

納豆が日本人の食事に登場したのは、3千〜4千年前の縄文時代だと考えられ、奈良時代には完全に定着したものと言われています。

文献などにもその名がのっており、室町時代には「唐納豆」、江戸時代には「寺納豆」などの名がのっている事が知られています。
また、納豆の薬効に関する伝承もたくさん残っています。

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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

〜社員の感度向上のヒント:5〜
『1言って10解る社員の育成』

<感度を向上させれば理解力に優れた社員が生まれる>

* 今回のキーワード=“多感”

多感とは、「ちょっとした事にも感じやすく、傷つきやすい様子(*新明解国語辞典より)」

「1言って10解ってほしい」などと、大変我儘な考え方のように思われるかも知れませんし、そんなことは無理と思われるかも知れませんが、もしそういう社員がいたら、経営者として幸せではないでしょうか?
人に自分の考えを理解してもらうということは大変難しいことです。企業における『指示』『命令』や『連絡』『報告』などといった行為も「簡単に伝わるはずはない」と考えるべきです。しかし、よく企業内で「言った、言わない」「聞いた、聞いてない」といった言葉を耳にすることがあります。人は(氣の短い経営者は特に)他人に対してすぐに理解を求めたがる傾向が強いようです。
今回のキーワードは“多感”です。多感とは「ちょっとした事にも感じやすく、傷つきやすい様子(*新明解国語辞典より)」という言葉です。「ちょっとした事にも感じやすく」という意味合いは良いのですが、「傷つきやすい様子」という意味が氣になります。傷つきやすい社員では経営者も不安ではないでしょうか?しかし、傷つきやすいぐらいに敏感な社員こそ1言って10解る社員になれる素質があるのです。

<事例研究> Z社(機材商社)
  Z社には優秀な営業マンが沢山いました。しかし、営業二課に入社2年目のY君という感受性が豊かで、まさしく多感な男性営業マンがいました。彼は人前で話すことが苦手でしたが、2年前の採用試験で人事部長がY君の可能性に期待し、営業として採用したという経緯がありました。周りからはY君は営業には向いていないのではないか?という声が多かったのですが‐‐‐。
入社後のY君は周りの心配した通りに、営業に行っては緊張し、押しの弱い営業、喋れない営業というイメージを付けられていました。それに伴って営業成績も常に新入社員の中で最下位でした。しかし、彼は2年目の下半期からイッキに成果を出し始め、とうとう月間売上げベスト3に入る成績を上げるようにまでなったのです。
Y君は1年目の失敗を糧にし、2年目には、喋りが苦手なら徹底的に聴くことに専念しようと考えました。そんな時、ある営業先で、「私のところに多くの営業マンが尋ねて来たが、私の話についてはとりあえず聞いているだけで、とにかく喋りたいばかりの、売りたい氣持ちばかりが伝わってくる営業マンが多かった。しかしYさんは私の話を本当に真剣に聴いてくれた。私の話を表面じゃなく、深く聴いてくれたから、まさしく1言って10解るような提案をくれた。だから君の会社の商品を買うことにしたよ!」という言葉をもらいました。この言葉がY君の自信となったのです。『聞く』ではなく『聴く』Y君は心で聴ける営業マンになったのです。

〜事例へのコメント〜
  この事例が教えてくれることは、他社の営業マンが喋るテクニックが先行し、心で聴くことが出来ず、自分本位になってしまったことに対し、Y君は、心から聴くことに専念し、相手の立場に立った営業が出来たということです。
多感=感じやすい という個性を生かし、相手の氣持ちを感じ取り、相手が言ったこと以上の提案営業ができたY君は今後きっとトップセールスへと成長していくことでしょう。
☆社員教育や上司から部下に仕事の指示をする時に、マニュアルやテクニックを教えることも大切ですが、人が人として仕事をするということは、もっと深いものだと思います。1言って10解ってもらうためにはY君のような感性を大切にするべきです。感性をなくさせてしまうような型にはめた教育にならないように注意し、逆に感性が豊かになるような教育や指導をしなければならないと思います。 

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〔苗字アラカルト〕 No 27

片桐清志

『市町村合併』

ゴルフや旅行に出かけて最近気づくことのひとつに新しい市の名前との出会いがある。平成の大合併が着実に進行していることを実感させられる。合併で問題になることのひとつが名称であることは企業も市町村も同じだ。今回は新市名と苗字の関係に注目してみた。

21世紀になって(2001年1月以降)合併により誕生した新たな市(人口増による市制移行を除く)は今年8月までにすでに30を越えている。第一号は2001年1月に田無市と保谷市の合併で誕生した西東京市だ。同年5月には、浦和市、大宮市、与野市の合併でさいたま市も誕生している。東海4県では、2003年の静岡市、山県市、瑞穂市、田原市、いなべ市、2004年の飛騨市、本巣市、郡上市、下呂市、伊豆市、御前崎市の計11市がある。

既存の市周辺の町村編入の場合は旧市名のままのケースが多いが、合併を期に新市名になり旧市名が消えるケースもある。周南市の誕生による徳山市、千曲市の誕生による更埴市、佐渡市の誕生による両津市、五島市の誕生による福江市などだ。新市名も地域名を残したものが多く、いなべ市や郡上市、山県市、本巣市のように郡名を借用するケース、飛騨市や伊豆市のように昔からの地域名を流用するケースが一般的だ。本来漢字の表記があるが、読みにくい等の理由でひらがな表記を採用するのも最近の特徴だ。前出の市以外ではさぬき市、東かがわ市、あわら市、かほく市がある。変わったところでは南アルプス市(山梨県)というカタカナ表記の市も誕生した。新たな市名には合併に寄せる新市民の思いが伝わってくる。表記方法ではないが四国中央市や北広島市などは地理の試験問題や「所在県当てクイズ」になりそうだ。

さて苗字との関係だが、もともと地名を苗字に借用したり、苗字を地名に借用したり両者は密接な関係にある。したがって昔からの地域名の伊豆や飛騨のように郡名や地域名と同じ苗字はほとんど存在する。見つからないのは下呂さん、御前崎さんぐらいだ。また当然ながら苗字にはひらがなの正式なものはない。また東京さんはいるが、西東京市や安芸高田市のように合成された苗字も見当たらないケースが多い。
今回は市に着目したがもちろん合併後も町のままの所もたくさんある。今後もたくさんの市町村合併が予定されており、しばらくは年賀状の宛名書きの混乱が続きそうだ。

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【16年8月号編集後記】

オリンピックで日本勢の活躍が目覚ましい。とりわけ女子マラソンの野口選手をはじめ、柔道の谷本選手、レスリングの吉田選手など中部地区出身選手の大活躍はうれしい限りだ。最近中部地区の経済の元気が注目されているが、今回のオリンピックでの地元勢の活躍はその元気印が単に経済だけではないことを物語ってくれる。東京一極集中でなくても日本が元気になれることをスポーツの世界がお手本を示している。オリンピックが我々にくれた勇気と感動が明日の日本の活力へ繋がる好循環を期待したい。

しかしメダルラッシュを手放しで喜んでばかりいられない。柔道や水泳、マラソン、レスリングなど個人競技での活躍が目立つ一方で、サッカーをはじめチーム競技の活躍はいまひとつ冴えない。この現象をどう見るか。選手層の厚さや人気の度合い等いろんな理由が挙げられるが、ひとつには競技施設の整備水準の問題が考えられる。個人競技では民間の道場やプールをはじめ比較的小規模で済むため国内に広く展開しており施設数も多い。2001年秋にオープンした「国立スポーツ科学センター」の貢献もある。これに対し、チーム競技の野球場やサッカー競技場は、国体開催の都度各地に整備されてきたとは言え施設数が限られている。学校の体育施設を見ても体育館やプールに比べ、広大な土地を要するグランドの整備水準は見劣りする。

青少年問題がいろんな角度から議論されているが、オリンピックでの若者の活躍を見るかぎり青少年とスポーツの良い関係つくりが見逃せない。「健全なる精神は健全なる身体に宿る」の言葉は今も生きている。心・技・体が一体となったスポーツを通して健全な青少年の育成が期待できる。若者がスポーツに親しむ環境を整備することが豊かな活力ある社会の実現に役立つように思える。当会にもかつてスポーツ界で活躍された方も多く、ぜひともご意見を拝聴したい。

さて、今月は各グループの例会は夏休みだが、岡谷代表幹事にも参加いただいた親睦ゴルフの模様が紹介されている。また新入会員や交代会員の紹介記事が満載だ。9月からの例会で新メンバーとお目にかかれるのが楽しみだ。コラムは夏休みでも連載できた。佐藤さん、窪田さんに感謝する。

(片桐)