第26号 2004.7.27発行



 メールマガジン ■産懇宅配便■

平成16年7月度(第26号) 目次
【16年7月度産業懇談会(木曜G)模様】 7月1日(木) 12時30分〜14時00分
【16年7月度産業懇談会(水曜1G)模様】7月7日(水)12時30分〜14時00分
【16年7月度産業懇談会(火曜G)模様】 7月13日(火)12時30分〜14時00分
【16年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】 7月14日(水)12時30分〜14時00分
【新会員自己紹介】
河野英雄 氏 名鉄協商株式会社 取締役社長
山本幸助 氏 愛知県美容業生活衛生同業組合 理事長
【9月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『いきいき健康だより』
コラム2 
コラム3 『苗字随想』



【16年7月度産業懇談会(木曜G)模様】


 テーマ:『 東海地震の対応について 』


日 時: 7月1日(木) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 18名


スピーカー:
    寺島 優(てらしま まさる)氏
    名古屋ターミナルビル株式会社 取締役社長

   http://www.termina.co.jp/



1 はじめに
 当社は、JR名古屋駅に隣接する駅ビル(主テナント:松坂屋名駅店)と地下街(テルミナ)を昭和49年から営業している。開業以来、数多くの方々にご利用いただいている。
  今回は、私が、JR東海に在籍していた時に取り組んだ「東海地震対応」についてお話したい。


2 東海地震について
 東海地震は、プレート(地球表面を覆う厚さ数十〜百km程度の岩石の層)の境界でプレート同士がずれることで発生すると考えられている。一般的に東海地震は「予測可能」と考えられている地震であるが、これは1944年に発生した東南海地震の研究・分析によって、プレートのずれに起因する地震は予測が可能ではないかと考えられたためである。さらに歴史的な周期から考えても、東海沖の地震は「いつ発生してもおかしくない」と考えられており、その防災対策が国家の緊急課題として実施されることとなった。


3 警戒宣言等について
 これまでの東海地震の防災対策は、地震判定委員会が招集された後、「警戒宣言」が発令され、あらゆる経済活動がストップする体制となっていた。しかし、東海地震の研究が進み、予想震源地が西にずれたことに伴い、平成14年4月に名古屋市が地震防災対策強化地域に組み入れられることとなった。このことから大都市特有の状況も考慮し、平成16年1月に警戒宣言に至るまでのプロセスが大きく変更された。

  この変更により、地震発生の「前兆」が明確に定義されるとともに「東海地震観測情報」「東海地震注意情報」「東海地震予知情報」「警戒宣言」を発表する基準が定められた。また、これらの情報・警報の解除基準も定められ、より現実的な対応ができることとなった。

  東海道新幹線に関して言うならば、注意情報発表時は通常走行であるが、警戒宣言発令後は名古屋駅〜新大阪間以外の列車運行を全て取り止める。在来線については、注意情報発表時は長距離夜行列車、貨物列車の運行のみを取り止め、警戒宣言発令後は地震強化地域内での列車運行を全て取り止める。


4 最後に
 東海地震は「予測できる地震」と見られているが、あくまで自然現象である以上、確実に予測できるとは断言できず、突発的に発生する地震は依然として予測不可能である。JR東海では不測の事態に備えて、万全な体制を整え、地震対策にも積極的に取り組んでおり、今後も安心してご利用いただきたい。

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【16年7月度産業懇談会(水曜1G)模様】

 テーマ:『 中小企業の三代目が考えること 』


日 時:7月7日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 オリオンの間
参加者: 17名

スピーカー:
   白藤 嘉康(しらふじ よしやす)氏
   株式会社えびせんべいの里 代表取締役

   http://www.ebisato.co.jp/


1 会社概要
 当社は、昭和23年豊浜(愛知県)にてえびせんべい製造及び販売を始めた白藤製菓を母体とし、平成元年に南知多道路美浜インター近くに製造工場、見学工場、売店を建設し、誕生した。工場、売店とも年々拡大し、直売店には東海及び近畿地方から観光バス、マイカーが訪れている。当社は昔ながらの味を、最新の設備で衛生的かつ量産可能な形で再現している。

  この直営店を始めた理由は、産直販売とし、可能な限りコスト削減することで、お客様に少しでも多くのえびせんべいを食べていただきたいと願ったためである。


2 えびせんべいについて
 愛知県はえびせんべいの95%を生産する「えびせんべい王国」である。その発祥の由来については定かではないが、もともとえびせんべいのルーツは中国にあり、原料となるえびは伊勢湾で取れるアカシエビを使用していた。これを国産化する上で三河湾周辺に伝わる「はんぺい」の技術を応用したとする説が有力である。

  えびせんべいは、えびをすり身にし、澱粉・調味料・冷水を加えて練ったものを鉄板ではさみ焼きし、乾燥やフライ揚げをすることで出来上がる。この製造方法は製造機械の高度化(練炭→ガス→電気)はあったが、基本的に大きな変化はない。
  私としては少しでも多くのえびが入ったえびせんべいを食べて欲しいと考えているため、世界中から情報を集め、少しでも安く、かつ品質が良いえびを調達できるように努力を重ねている。


3 私の経営感
 私はもともと愛知県南設楽郡鳳来町出身で、大学を卒業後、豊川市の建設資材会社に入社した。その会社の社長の経営指針や指導が今では大きな財産となっている。その後、縁あって、平成9年に当社に入社した。
  私が平成13年に社長になった時、社是、社訓、経営理念を制定し、徹底的に「顧客志向」の会社となることを目指し、かつ少しでも良いものをお客様に味わっていただきたいという願いを込めて経営している。そのため、現在のえびせんべいの里を「見て、食べて、鑑賞できる」場所から大きく発展し、「感動できる地域」にしたいと考えている。

  今後の展開として東名高速道路刈谷ハイウェーオアシスや中部国際空港の出店を考えているが、これは少しでもお客様との接点を持ちたいと考えたためである。会社内の課題は安全衛生の徹底やISOの取得を通じて人材の育成を図っていきたいと考えている。
  私は、お客様からいただく温かいご意見を大事にし、知多地域で事業を営むことができる喜びを噛み締め、今後も進んでいきたいと考えている。

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【16年7月度産業懇談会(火曜G)模様】

 テーマ:『JR雑感』


日 時:7月13日(火) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 3階 桂の間
参加者:33名


スピーカー:
   須田 (すだ ひろし)氏
   東海旅客鉄道株式会社 相談役


   http://www.jr-central.co.jp/



1 地の利、人の和、天の時
 JR東海が昭和62年4月に発足して、今年で17年を迎える。この間、経営は順調に推移しているが、その要因の1つとして発足時、(1)地の利、(2)人の和、(3)天の時、に恵まれたことがあった。

(1)地の利
 「地の利」とは本社を名古屋に置いたことである。同友会をはじめ中部財界の方々に暖かく迎え入れていただき、地域に根ざした地元企業としてスムーズにスタートすることができた。

(2)人の和
 国鉄時代は労使対立が激しく、列車の運行もままならないこともあった。JR発足後は良識ある組合が主力となり、ストを企てる労働組合も一部にあるものの、労働争議による一本の運休もなく列車を運行できている。これは民営化後、社員の意識が大きく変化し、社員一丸となって「人の和」を確立できたからだと考えている。

(3)天の時
 「天の時」とは会社発足時がたまたま好況期であり、その時に会社の収入基盤を確立できたということである。仮に発足時が不況期ではこれほど順調に経営が推移したとは考えにくい。


2 JR東海の経営上の節目
 JR東海はこれまで3つの大きな経営上の節目を経験した。

(1)新幹線貸付(リース)制度の解消、資産買取り
  当社の財務体質を改善する上で極めて重要なことであった。

(2)新幹線鉄道大規模修繕引当金の設定と完全民営会社化
  引当金を設定することで内部留保ができ、長期債務の返済の一助ともすることができた。これとほぼ同時期にJR会社法の適用からはずれ、商法上の会社となった。

(3)「のぞみ」号の増設および品川駅開業
  東海道新幹線そのものを大変革する契機となり、新幹線は第2世代に突入することとなった。


3 東海道新幹線のエピソードあれこれ
 東海道新幹線は今年で開業40周年を迎えるが、その間に起きたエピソードをいくつかご紹介したい。

(1)時速200km/hという「未知の世界」
 開業直前に車体の気密保持が十分でないことが判明した。緊急対策は施したものの、開業当初はトンネルでの気密変化に対応しきれず不具合が生じた。その後、十分な研究を重ね、今では全く問題ない状態となっている。  雪による被害も開業するまで全くわからなかった。最初は「雪を巻き上げ、勇壮に走る新幹線!」などとのんきなことを言っていたが、実際は雪を車体に付着させ石や雪の塊を沿線に撒き散らして走る列車となっていた。その後、様々な対策を試みたが、結局「徐行」することが最良の対策であることは今も変わりない。そのため、現在に至るまで列車に遅れが発生することとなってしまったが、近年、着雪監視装置などで遅れが減少している。

(2)大阪万国博覧会
 昭和45年の大阪万博開催期は、新幹線は連日満席であった。当時、万博に行く理由として、第1位:月の石を見る、第2位:外国の雰囲気を味わう、第3位:新幹線に乗る、と言われた。私は、当時6000万人以上を集客し、新幹線に1000万人を迎えた、万博の「熱い」感動を終生忘れることができない。

(3)「名古屋飛ばし」騒動
 社長時代もっとも忙しかった出来事は、「のぞみ号」が名古屋駅を通過することとなり、「名古屋飛ばし」と騒がれたことを収拾することであった。各方面で事情を説明し、ご理解をいただいたが、この時の教訓として、それだけ当社に対する地元の期待が大きいのだと改めて痛感したことである。

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【16年7月度産業懇談会(水曜2G)模様】

 テーマ:『建設業界について』


日 時: 7月14日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者: 21名


スピーカー:
   相川 和夫(あいかわ かずお)氏
   株式会社中村組名古屋支店 支店長

   http://www.nakamura-gumi.co.jp/



1 会社概要
 当社は、明治43年創業した建設会社で、土木・建設工事を主な事業としている。また、主な営業地域は静岡県浜松市周辺であり、愛知県でも一部業務を行っているため、名古屋支店を開設している。


2 建設市場について
 現在、建設市場は約52兆円(2004年度見込み)で、年々減少しており、最盛期に比べて2/3程度に落ち込んでいる。私が建設業界に身を投じた頃は右肩上がりの成長業界であったことを考えると隔世の感がある。
  建設市場を民間工事と公共工事に分けて考えると、公共工事は政府及び地方自治体の税収の落ち込みと比例して年々発注額が減少している。一方、民間工事は景気回復の兆しが見えるため、設備投資の増加が期待できるが、大きな市場拡大とはならないと考えている。
  建設業界全体では、スーパーゼネコンと言われる上位5社は業績を回復させつつあり、地元中小ゼネコンも地元に密着した事業活動に活路を求め、激しい競争を繰り広げている。その間にあって、中堅ゼネコンは大手、地元中小いずれからも攻勢を受け、苦しい戦いが続いている。


3 ポスト「2005年」問題
 当地の建設会社の一番の関心事は、中部国際空港、愛知万博後に建設需要が落ち込むかどうかである。これは長野五輪後に長野経済が大きく落ち込んだ経験から、同様な状況が名古屋でも発生するのではないかという懸念からである。
  私の意見としては、楽観的な推測ではあるが、景気回復の兆しが見えることと自動車をはじめとする地元産業界が元気であることから、落ち込みはあるにしても深刻な状況にはならないのではないかと考えている。


4 その他
 私は海外で働くことが「夢」であったため、以前勤めていた会社では海外の建設事業にいくつか携わることができた。ボルネオ島、香港、そして西インド諸島と数多くの現場を経験してきた。この経験から言えば、日本の建設会社は海外市場に活路を見出すことが今後一層求められてくるだろうと考えている。

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【新会員自己紹介】


河野英雄
 (こうの ひでお) 


名鉄協商株式会社 取締役社長

【名鉄協商株式会社】

〒450-8618 名古屋市中村区名駅南2−14−19 住友生命名古屋ビル10階
Tel:052−582−1011
URL:http://www.meitetsu.co.jp/kyosho/
 
 名鉄協商株式会社の河野英雄でございます。よろしくお願いいたします。

 当社は名鉄グループのなかでも異色な存在で、昭和46年(1971年)の設立以来商品販売、カーリース、駐車場経営、貸ビル、食品、レストラン営業等、幅広い事業を展開しております。

 売り上げは、2004年の3月期でみると食品、建材など商品売上が大半を占めておりますが、現在活発な営業展開をいたしておりますのは、駐車場とカーリースでございます。駐車場は、24時間のサービス体制のシステム化といったノウハウが評価されて現在は約630ヶ所になっており、市街地ではコインパーク、沿線ではパーク&ライドで現在30,000台の規模になっております。また、カーリースは、車検や点検を含めメンテナンスリースで法人需要を掘り起こし、まもなくリース台数も1万台に達します。

 新たな事業では、環境マネジメント事業部が取り組んでいる廃棄乗車券をトイレットペーパーやベンチ等にリサイクルする事業もその一つで、京阪電鉄、東京地下鉄、名古屋市交通局様他へも販売が拡大致しました。また、栄に1号店を出店した和食レストランの「大戸屋」も順調で、数年以内には多店舗化していきたいと考えております。中部国際空港、万博の二大プロジェクトへの取組みとしまして、空港へは自販機設置の提案をし、駐車場管理運営業務の受注獲得にも取組んでおります。また、万博では飲食店などに応募しております。

 このように当社は、多種多様な事業を展開しておりますが、これら事業の展開には新しい情報が最大の武器でございます。新任社長といたしましては、先輩の皆様方と新しい情報の交換をさせていただけたら幸いと考える次第でございます。今後とも、会員のみなさまにはご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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山本幸助 
(やまもと こうすけ) 


愛知県美容業生活衛生同業組合 理事長


【愛知県美容業生活衛生同業組合】

〒460-0013 名古屋市中区上前津2−9−10
Tel:052−331−5151
URL:http://www.biyou-aichi.or.jp/


 この度、徳倉様のご紹介により入会をご承認いただきましてありがとうございます。まだまだ社会勉強をすることが多くあり、大変に楽しみにしております。

 私は今、美容業界の一員として業界の発展、育成に関わっておりますが、ここ数年のブームで間違った捉え方をされ、間違った伝え方をされていることに義憤を感じおり、正しい眼で見てもらえる情報の提供が必要であると思っているところであります。ここで少し業界の紹介を致しますと、愛知県全体の美容所数は平成15年度末でおよそ9,600店、我が組合員数は約4,800で、そのうち60歳以上の組合員が約38%を数え、その対応が急務となっております。

 以上のごとく一部のカリスマ美容師と言われている方々が業界の全体ではないのであり、いかに未来を見据えたバランスのとれた運営、対応が迫られているかをご理解いただければ幸いです。

 私としては入会が認められました以上、先輩諸氏の経験と実績を少しでも多く学び、組合の運営に生かしていく所存であります。今後ともご指導とご鞭撻をお願い申し上げまして入会のご挨拶とさせていただきます。

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【9月度産業懇談会開催日程】


※8月の懇談会は休会です。

【9月度産業懇談会】(9月8日(水)以外の場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
9月28日(火)
12:00〜14:00

(株)タクト 取締役社長
福本ゆか(ふくもとゆか)氏のご紹介

ノンフィクション作家・評論家
塩田 潮(しおた うしお)氏
「日本経済と小泉政権の行方 −激動する政治と経済のトレンドをつかむポイントとは」
18階
オリオンの間
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
9月22日(水)
12:00〜14:00

(株)ジップ・ホールディングス
取締役会長兼社長
舌古 宏(ぜっこ ひろし)氏
「ドラッグストア業界の現状と持株会社経営について」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
9月8日(水)
12:00〜14:00

日本電話施設(株) 取締役社長
水野 忠(みずの ただし)氏のご紹介

名古屋大学 大学院理学研究科 助手
水野 範和(みずの のりかず)氏
「アンデスから宇宙へ」
名古屋
ヒルトンホテル
9階
ことぶきの間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助
9月2日(木)
12:00〜14:00

あゆの風法律事務所 所長 
村橋泰志(むらはし ひろし)氏
「深刻化する治安の悪化をいかに回復するか」
18階
オリオンの間

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【お知らせ】

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【コラム】


財団法人 愛知健康増進財団 保健師
佐藤 花子

『 色の話 』
色は色でも、残念ながら色気の話ではありません。人々は思い思いの色をまとって、街を歩いています。不思議なことに、人は色で元気になったり、気分が良くなったりします。皆さんの服や生活環境はどんな色でしょうか?今回は色の生理的・心理的効果などについてお伝えしたいと思います。

赤(活動的、緊張、興奮)
生理的には、血圧、脈拍数を増加させ、平衡感覚を乱し、心理的には興奮や不安をつのらせ、神経の緊張を増します。したがって落ち着いて仕事をするには不向きです。

オレンジ系(活発、元気)
赤に似た性質があります。暖かく、軽い刺激があり、明るいオレンジは食欲を増進させますので、食堂の色に適します。

黄色(陽気、明朗、元気)
黄色は、眼のレンズ(水晶体)の厚さを変えないで物をぱっと認識できるので、安全標識色として使われます。心理的には神経の回復に役立ちます。集中力が増すという実験結果もあります。

緑・青緑系(新鮮、平静、安らぎ)
生理的には眼を休め、神経や筋肉の緊張をゆるめます。心理的には平静な感じを与えます。思索する方々の事務室などに好適です。頭痛、不眠症の回復に役立ちます。

青(冷静、清涼、忠実)
生理的には血圧、脈拍を安定させ、心理的には鎮静かつ理知的で、精密な仕事や高温、騒音の環境に適します。興奮症の治療に役立ちます。気性の激しい方はこの色を多く見ましょう。

【健康豆知識】

私達は色を目で感じている。
その色信号を受けるのが、目の網膜を形成する錐体細胞

錐体細胞には赤・青・緑を感じる3種類がある。
色を認識する細胞はこのの三つだけ。
この三色を組み合わせることで様々な色を脳の中で再現し
て、色を認識している。そして、その目で認識できる色は、
なんと一千万色!!  すごいですね。


その他、清潔な白陰うつな黒神秘な紫といった特徴的な色がありますが、他の色と組み合わせたりすることによって、いろいろな生理的、心理的効果が出てきます。また、好きな色によって性格が解るとも言われますが、その真意はどうでしょうか。さらに、余計なお世話ですが、着ている服で他人に自分の性格を判断されることがあります。たとえば、赤い服を着ていれば活動的な人茶色の服を着ていれば慎重で用心深い人青の服は冷静沈着な人黒は暗いが人を動かす人黄色は明朗で輪の中心にいる人など。

日本人は特に歳をとると地味な色の服になりがちです。おしゃれは若返りとボケ予防になるそうですから、男性も女性も、気分に合わせていろいろな色の服を着ましょう。七変化するのもよろしいのではないでしょうか。



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株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

〜社員の感度向上のヒント:4〜
『指示を待たずに動く社員の育成』

<感度を向上させれば自ら動く社員が生まれる>

* 今回のキーワード=“感謝”

感謝とは、「ありがたいと思うこと(*新明解国語辞典より)」

 上司が部下に対して指示をする回数が必要以上に多くなればなるほど、その部下は主体性を持てず、依頼心の強い、指示待ち族といった悪いサラリーマンになってしまい、仕事の質は低下します。当然このような社員が多ければ多いほど企業経営の質も低下し、業績も低下してしまうでしょう。しかし、現実は指示をしなければ動かない部下に指示をしなければ、仕事が滞ってしまい、多くの関係者に迷惑をかけてしまうため、繰り返し指示をしなければなりません。もちろん、理想は指示を待たずに動く社員を育成することです。では、どうすれば指示を待たずに動く社員は生まれるのでしょうか?

 今回のキーワードは“感謝”です。一つの仕事に対して、感謝の氣持ちを持って仕事する社員と、感謝の氣持ちを持たずに仕事する社員の二種類が存在するとしたら貴方はどちらの社員を望まれますか?
以前私は、ある会社の経営指導をさせていただいた時に、その会社のある社員から次のようなことを頼まれたことがあります。「うちの社長はワンマンで、いつも一方的に指示を与えて来るので困っています。なんとかしてもらえませんか?」という依頼?でした。

 ワンマンという言葉はあまり良い意味で使われないことが多いようですが、ワンマン社長というものが生まれる原因は、社長の考え方だけに問題があるとは限りません。私はその時その社員さんに言いました。「確かにワンマン社長かもしれませんが、あなた方が主体的に考え、行動しないからワンマン社長になって指示する回数が増えているように思えます。」と。もちろん、ただ単に、自己中心的に、一方的に指示を与えるようなワンマン社長なら話は別ですが、指示をしなければ動かないから已むを得ず指示しているという事はないでしょうか?そうであれば、指示を与えてくれる方に対して、部下は感謝の氣持ちを持つべきであり、不満に思うなどとんでもないことです。

 その後私は、その会社の社長(ワンマン社長)にお会いし、社長の本音を聴かせてもらいました。社長はこう言われました。「本当は指示しなくても動いてくれる社員ばかりだと良いんですけどね‐‐‐。」と。そして、「先生、指示を待たなくても動く社員はどのように育てたらいいんでしょうか?」と私に質問されました。もうお氣づきの方もいらっしゃるでしょうが、この社長と社員の2人の話の下線部には天と地ほどの違いがあります。依頼心を持って私に解決を求めようとする社員と、主体的に私に質問し、解決しようとする社長の違いです。社長にとって会社も仕事も自分の事であり、この社員にとっては会社も仕事も他人事のようでした。

 それでは、今回のテーマ指示を待たずに動く社員の育成についての私の回答をご覧下さい。

  1. 社員の仕事を自事(しごとと読む=自分の事)とする
  2. 社員の不平・不満を意見・提案に変える
  3. 社員に経営者の立場で物事を考えてもらう
以上の3つを私の回答とさせていただきます。

1. 社員の仕事を自事(しごとと読む=自分の事)とする

 仕事を自分の事と考えないから「やらされている」と考えてしまいます。それが自分の事と考えられれば、「やらせていただいている」という感謝の氣持ちに変化していくはずです。

2. 社員の不平・不満を意見・提案に変える

 一方的に指示をされることが不満であれば、その不満を明確にし、(影でこそこそ言わずに)どうすれば良いかを真剣に考え、意見や提案に変え、指示される前に動ける社員に育てるべきです。
経営者の方や上司の方、一度だけでいいので不満を聴いてあげてください。一度だけでいいです。不満が出るのは会社の責任でもありますから。ただし、その後も不満を言うような社員は真剣に進退を考えてもらうべきでしょう。

3. 社員に経営者の立場で物事を考えてもらう

 指示を待たないと動けないということは、仕事を“点”で捉え、線や面で捉えていないからです。言うまでもなく、経営者は一つの仕事を全体という面から考えているはずです。私は“点と面の法則”というものを創りました。一つ一つの仕事(点)と常に経営全体(面)との繋がりを考えさせた上で、指示をするという考え方です。点を線に繋ぐより、点と面で考えたほうが点は線になり、一度の指示だけで主体性を持ち、一つの仕事が終わる時や終わる前に、次になにをすべきかが解るようになってきます。みなさんはどう思われますか?

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〔苗字アラカルト〕 No 26

片桐清志

『胸』と『腰』

 夏真っ盛りだ。昨年の冷夏の反動からか日本中が猛暑に見舞われている。若者の季節到来で、海やプールが賑わっている。水着ならずとも夏は女性の胸がまぶしい。今回はBWHと苗字の関係を取り上げてみた。

 胸に関する苗字はそう多くない。残念ながら「胸」の一字姓は見当たらないが、胸元(ムナモト・ムネモト)はある。胸広(ムネヒロ)や胸形(ムネカタ・ムナカタ)、胸像(ムナカタ・ムネカタ・ムナガタ、残念ながらキョウゾウという読み方は見当たらない)など7種類しかない。

 腰は三者の中では種類が最も多く22種。「腰」の一字姓もあり、コシとそのまま読む。腰廻(コシマワリ)という苗字まである。柳腰はなさそうだが、細腰(ホソゴシ)はある。腰高(コシタカ・コシダカ)もある。腰舞(コシマイ)などフラダンスを連想させる苗字もある。腰元はないが、腰本(コシモト)ならある。腰巻(コシマキ)もあるが男性の場合には気の毒だ。

 BWの次はHだがこちらも少数派で12種しかない。さすがに「尻」さんは見当たらないが、尻高(シリタカ・シッタカ)や尻割(ヒワリ)や尻無(シリナシ・シリナイ・シナイ)などがある。尻は下につく姓も多く、川尻や田尻や池尻などがポピュラーだ。田尻や池尻と対をなす尻田(シリタ)や尻池(シリイケ)もある。
胸のおまけに乳に関する苗字も紹介する。「乳」の一字姓もありチチ・チ・ミブの読みがある。乳部(チベ・ニブ・ミブ・ミブベ)や乳母(ウバ)もある。乳牛(チチウシ・メウシ)や乳熊(チクマ)はあるが「牛乳」はない。

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【16年7月号編集後記】

 今月の産懇宅配便も話題満載だ。新入会員も今月2名紹介できた。河野さんは陶山さんとの交代入会だが山本さんは新規入会だ。しかも当会には貴重な美容業界からメンバーだ。新風を期待したい。今後も多種多様なメンバーのご紹介をお願いする。

  例会は今月も盛会だ。各グループとも20名前後の参加者でグループ間の交流も盛んだ。中でも火曜グループの須田さんの「JR雑感」には33名の参加で、会場を急遽変更しての開催となった。JR東海誕生から今日までのエポックメーキングな出来事を当事者の観点から解説いただいた。さらに誕生から40年を迎える新幹線のエピソードも楽しく拝聴できた。寺島さんの「東海地震の対応について」は当地区の関心の的であり、タイムリーな話題を提供いただいた。白藤さんには当地の名産「えびせんべい」のお話と経営哲学をご披露いただいた。万博を機に海外にもえびせんべいファンが増えることを祈りたい。相川さんには「建設業界について」と題して公共工事抑制の影響等を本音でお話いただいた。

  8月の例会は夏休みだが、7月23日に恒例の懇親ゴルフ会が開催された。9月には例会が再開されるが日程が変則になっているグループもあるのでスケジュールに注意願いたい。

(片桐)