第22号 2004.3.25発行



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平成16年3月度(第22号) 目次
【16年2月度産業懇談会(水曜1G)模様】 2月25日(水) 12時30分〜14時00分
【16年3月度産業懇談会(木曜G)模様】 3月4日(木) 12時30分〜14時00分
【16年3月度産業懇談会(火曜G)模様】 3月9日(火) 12時30分〜14時00分
【16年3月度産業懇談会(水曜2G)模様】 3月10日(水) 12時30分〜14時00分
【4,5月度産業懇談会開催日程】
【新会員自己紹介】
白藤 嘉康氏 株式会社えびせんべいの里 代表取締役
【お知らせ】
【コラム】〔苗字アラカルト〕No.22


【16年2月度産業懇談会(水曜1G)模様】

 テーマ:『IP電話の現状について』

  日 時:2月25日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:23名
スピーカー:
   大西 美知太郎氏
   株式会社エヌ・ティ・ティマーケティングアクト名古屋 取締役社長


1 ブロードバンド通信の動向
 コンピューターを用いた通信の発展は、「パソコン通信→インターネット→モバイル(携帯電話等)→EC(電子商取引)→ブロードバンドアクセスライン」という流れで発展してきた。このブロードバンドアクセスラインの普及がIP(インターネットプロトコル)を利用しているIP電話の普及に大きく関わってくる。
 現在、インターネットへの接続はダイアルアップ回線(加入電話やISDN回線)が主流であるが、今後は、現在も利用者が増えているADSLがそのままの勢いを保ちつつも、「相方向性」「伝送速度」の点から優れている光ファイバーが急激に普及していくものと思われる。
2 IP電話サービスとは
 電話交換技術は、人手から自動、アナログからデジタル、クローズからオープン、専用機器から汎用機器、そして回線交換方式からパケット方式という流れで発展してきており、その変化のスピードもますます早くなっている。IP電話は、こうした流れから出現した「インターネット」を利用した新しいタイプの電話である。
 現在、IP電話は約500万回線の利用があると言われているが、家庭での利用が大半である。これは、ADSL1回線に電話1回線を割り振る方式が主流であり、1事業所で複数の電話を利用することが多い法人利用に活用しにくいためである。
3 IP電話導入のメリット
 IP電話導入のメリットは、(1)PBXを導入する手間やその運用管理費用が省け、かつ市外通話も市内電話扱いとなることで、通話料を削減できる(コスト削減)、(2)PBX廃止に伴い、PBXの専門家が不要となり、LAN上で比較的容易に移転等が可能である(利便性の向上)、(3)音声とデータが同じLAN回線を使用するので、パソコンと電話の融合が可能である(機能性の向上)、といった点が挙げられる。
4 IP電話の弱点
 しかしながら、IP電話にも今のところ弱点がある。(1)一般電話に比べて音声品質が低い、(2)電話回線に比べてネットワーク障害が発生する確率が著しく高い、(3)オープンアクセスであるためセキュリティー面に不安が残る、(4)緊急電話(110番、119番等)が使用不能である、(5)停電対応が全ての機器に必要となる、といった点であり、依然として既存番号の確保が必要と考えられる。
5 結び
 企業にIP電話を導入する場合、その特性を活かすためには、LAN回線や機器との整合性が非常に重要となってくる。当社では、各種商品を取り揃え、ノウハウも蓄積しているので、企業の方にも大いに満足いただけるものを提供できると確信している。

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【16年3月度産業懇談会(木曜G)模様】

 テーマ:『イラク戦争と正戦論』

  3月4日(木) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:31名
スピーカー:
   ハンス ユーゲン・マルクス氏
   南山大学 学長

   http://www.nanzan-u.ac.jp/

1 はじめに
 これから「正戦(Just War)」についてお話させていただく。
 サミュエル・ハンチントン著「文明の衝突」(「中央公論」1993年8月)では、冷戦が終結したのちは、イデオロギーにより押さえ込まれていた、より古い文明の相違が表面化し、特にキリスト教を基盤とする国々(米国および西欧諸国等)とイスラム教を基盤とする国々(中東諸国)との対立がより明らかになると説いている。現実にそうなっている。
 ネオコン(新保守主義)派は、フセイン政権を倒し、イラクを民主主義化すれば、中近東は安定化すると考えたようだが、イラク国内は民族的かつ宗教的に複雑な地域であり、そもそも西欧的な考えに基づく民主主義化は容易でない。米国および英国は大きな考え違いをしたと考える。


2 「正戦論」の歴史的展開
 正戦論は、古くローマ時代から論じられてきたが、アウグスティヌス(354〜430)により「神の命ずる戦争は正戦である」と解釈された。しかし、これは、もともと旧約聖書に記された戦いの解釈に限定されていたものであるが、聖地エルサレムをイスラム教徒から奪回することを意図した「十字軍」では、これを巧みに理論化した上で、実行された。もっとも、同時期にイベリア半島で行われた「国土回復運動(レコンキスタ)」は、当時のヨーロッパ人にとっては「正戦」であった。
 13世紀、ヨーロッパでは法律、哲学および神学の体系化が進み、古典的な正戦論が確立した。その後、16世紀の宗教改革者も自衛のための戦争は肯定し、やがて、この思想がアメリカ大陸に渡り、現在アメリカ政治思考の柱となっている。
 17世紀には「自然法」という概念が生まれ、戦争は自己及び同盟者への防衛戦争のみが正戦であると考えられるようになった。

4 現在の考え方
 現在のカトリック教会の正式見解では、軍事力による正当防衛を行使するためには、次の条件を備えていることが必要とされている。(1)攻撃者側の破壊行為が持続的なものであり、しかも重大で、明確であること、(2)他の全ての手段を使っても攻撃を終わらせることが不可能であり、効果をもたらさないことが明白であること、(3)成功すると信じられるだけの十分な諸条件が揃っていること、(4)武器を使用しても除去しようとする害よりも大きな害や混乱が生じないこと。
 以上のことから、私は、イラク戦争は「正戦」とは言えないと考える。
 

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【16年3月度産業懇談会(火曜G)模様】

 テーマ:『企業不祥事と監査役』

  3月9日(火) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:19名

スピーカー:
   伊東 賢二氏
   中部冷熱株式会社 取締役社長

 

 社団法人日本監査役協会ケーススタディ委員会が会員会社社長に対して実施したアンケート調査結果等を基に、監査役経験者である私の感想も交えてお話しさせていただく。

1 「企業不祥事防止と監査役との役割」社長アンケート調査結果
 多発する不祥事への所感として、企業慣行と社会常識とがズレてきたためとの見方、内部告発で顕在化したためとの見方に賛意を表される社長が多く、また、仮に不祥事が発生した場合、会社トップ自らが先頭に立って説明責任を果たすべきだとの考え方に賛同される社長も多い。ただ、公表されているような不祥事は自社では起こりえないと答えている社長が6割もみえるのは、少し楽観的に過ぎるのではないだろうか。
 不祥事の防止策、監査役に期待する役割に関して、監査役の経営監視機能を重視する意見が目立つが、経営トップとしては、まずは取締役会の監督機能を有効ならしめるよう努力するなど、自らが内部統制システムを構築する義務があることを忘れてはならないと思う。また、取締役と監査役との協働を期待したり、経営の妥当性についてまで監査役のチェックを期待するのは、監査役の役割について誤解している結果であると思う。社内情報通報制度に対する評価は比較的低いが、もっと評価されてよいのではないだろうか。
 自社で心配している不祥事の種類についてはかなりばらつきが見られるが、経営トップの目の届かないところで発生することを心配する向きが多いように伺える。ただ、他の項目と比べて、この項目については回答を差し控えるとしている比率が有意に高いことが特徴的である。はっきりは言えないがやっぱり心配だということであろうか。
 自社の監査役の状況に関する意見では、社長の認識と前年に調査した監査役の認識とで、大きな差がある。社長が思うほど、監査役自身は働きやすい環境にあると思ってはいないし、また働けてもいないと思っているということであろう。


2 企業不祥事の事例分析
 ケーススタディ委員会は、最近の企業不祥事を分析して、(1)内部告発や消費者からの指摘により発覚したものが多い、(2)不祥事が明るみになった後の的確な情報公開が非常に重要、(3)経営トップの責任が強く追求される、(4)従前に比べて行政の対応がすばやくなってきているのが特徴的であると報告している。また、企業不祥事を(1)経営トップが関与する不祥事、(2)特定分野・聖域における不祥事、(3)企業文化・風土による不祥事、(4)事故・トラブルの4類型に分けて、内部統制からの検証を行っているが、その内容は経営トップにとっても役立つと思うので、ぜひ参考にしていただきたい。(月刊監査役482号)



3 不祥事防止と監査役
 監査役は社長のために働くのではない。その役割は、株主のため、会社の内部統制システムが有効に機能しているかを確認し、問題があれば正させることである。内部統制システムの構築と適切な運用自体は代表取締役をはじめとした取締役サイドの責任である。
 日本のコーポレートガバナンス体制は、平成14年度の商法特例法改正以降、委員会等設置会社と既存の監査役を設置する会社の2種類のうちからの選択性となった。どちらが有効かは、今後の制度間競争の結果に委ねられることとなったと言ってよいのであろう。
 そういった中、日本監査役協会は「監査役監査基準」を改正し、「内部統制システムの整備状況の監査」を業務監査の中核に据えることとした。また、ケーススタディ委員会は、「不祥事防止・法令遵守のための監査役監査チェックリスト」を作成し、その中では内部統制の構成要素ごとのチェックポイントを示している。これらを一度ご覧いただくと企業経営の一助となると考える。(http://www.kansa.or.jp/C-01.html 、月刊監査役482号)
 

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【16年3月度産業懇談会(水曜2G)模様】

 テーマ:『地下埋設物の探索について』

  日 時:3月10日(水) 12時30分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:20名
スピーカー:
   安田 佳司氏 高千穂産業株式会社 取締役事業部長
   征矢 知之氏 高千穂産業株式会社 名古屋支店長

   http://www.takachiho-sc.co.jp/

1 埋設ケーブル位置測定器とは
 埋設ケーブル位置測定器とは、道路等の地中に埋設された「電話ケーブル・管路、電力ケーブル、ガス管、水道管」の埋設位置と深度を地上から探索(測定)するものである。
 当社は昭和34年(1959年)創業以来、架線金物とテストターミナルが主製品であったが、電電公社の指導もあり、昭和43年(1968年)に測定器市場に進出することとなった。
 その後、中部電力中央研究所との共同研究により、「高性能地中管探知器(MPL-H型)」を開発し、各方面で高く評価されるに至った。現在も改良を重ね、より良い商品に進化している。

2 地下埋設物の測定方法
 測定方法には、「レーダー法」「電磁誘導法」の2種類がある。レーダー法は魚群探知機のようにレーダーの反射を利用して測定する方法で、「点」の測定に向いている。一方、電磁誘導法は通電により発生した磁界を利用して測定する方法で、「線」の測定に向いている。さらに電磁誘導法には、測定目的や状況に応じて、外部コイル法、直接法、間接法等様々な測定方法がある。
3 地下埋設物の現状
最近、光ファイバーケーブルを道路路肩に埋設する工事が増えている関係もあり、埋設ケーブルを切断する事故が増加傾向にある。一旦ケーブルを切断すると、その被害は甚大であり、損害保険では賄えない場合も発生している。そのため、事前に埋設ケーブルの位置を正確に把握することがますます重要になっている。
埋設ケーブル切断事故は、埋設ケーブルが思わぬ場所にあったために発生している。その原因として、(1)工事設計図の想定外の位置にケーブルが埋設されていた、(2)工事設計図の想定よりも浅くケーブルが土被りされていた、が挙げられる。また、通信ケーブルや電力ケーブルを切断した場合、その切断箇所さえ把握できない場合が多いので、切断箇所を特定することも重要となっている。

4 今後の取り組み
 当社の商品は、発売当初は測定のみであったものが、現在は測定記録機能を付帯し、データ管理できるものに進化している。さらに、GPSにてその場からデータ送信ができないか、目下開発中である。

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【新会員自己紹介】

白藤 嘉康(しらふじ よしやす)

株式会社えびせんべいの里 代表取締役
〒470-2403
愛知県知多郡美浜町大字北方字吉田流52番地1
TEL:0569-82-0248  FAX:0569-82-0676
E-mail:info@ebisato.co.jp
URL:http://www.ebisato.co.jp
【株式会社えびせんべいの里】
 
えびせんべいの里の白藤嘉康といいます。よろしくお願いいたします。
このたび、産業懇談会水曜第1グループに参加させていただくことになりました。重ねてよろしくお願いいたします。

弊社は昭和23年創業の『えびせんべい』製造販売会社でございます。株式会社白藤製菓として各菓子問屋様にお引立て下さり全国の様々なスーパー様に御愛顧賜りまして、営業を続けています。
平成元年に知多郡美浜町の同地に工場を新設することになり、工場直売という現在のスタイルで株式会社えびせんべいの里として営業を開始いたしました。ご試食していただき、お客様が味を納得して買い求めることが出来る・コーヒーを無料で飲むことが出来る、ということにより、現在では多い日には一万人を越えるお客様が来店してくださいます。

愛知県はたくさんの『えびせんべい』メーカーがございます。全国の95%を、この愛知県で生産していることからも、愛知の特産品のひとつだと思っています。地方でいろいろなお煎餅が有りますが海老の風味を生かしたお煎餅は、この愛知県で生産されています。
弊社のホームページだけでなく下記アドレスからも弊社の概要がお解りいただけると思いますので
よろしくお願いいたします。
>>インフォキューブ特集「えびせんべいの里」(アップは3月いっぱいですのでよろしくお願いいたします。)

趣味はこれからみつけようと思っています。ゴルフは100叩き、スキーはシーズンに一度が精一杯、テニスは何とかしてやりたいと思っている昨今です。
私自身はといいますと、「開運!なんでも鑑定団」という人気テレビ番組にも出演している世界一のオモチャコレクター北原照久さんの北原流のツキを呼ぶ10箇条を大切にしていきたいと思っています。

(1)プラス発想:何があってもプラス発想で物事のいい方を捉えて考えると自分が元気になる
(2)勉強好き :役に立たない勉強はなく、人間の幅を広げる
(3)素直   :人間は耳が2つで口は1つ。1話し2聞く。素直に聞く耳を持てば情報が入ってくる
(4)感動   :感動が大きいほどツキも大きくなる
(5)感激   :感激には喜びの気持ちが含まれている。感激できないと感謝も生まれない
(6)感謝   :「ありがとう」と言えない人にはツキは来ない
(7)ついている人と付き合え(松下幸之助さんの言葉):成功例を身近に感じられる
(8)親孝行する:親がいい気を出してくれるので子供は運が良くなる
(9)人をほめる:ほめることは花に水をあげることと同じ、こちらがほめればほめられる
(10)自分でツイていると思いこむ:ツイていると思うと本当に運が良くなる

出来得ることならば、弊社にお越しいただいているお客様に、私どもの施設・私どもの商品によりひとつでもかなえられるように事業を進めてまいりたいと思っています。
ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

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【4,5月度産業懇談会開催日程】


【4月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
4月13日(火)
12:00〜14:00
(株)日立ハイテクノロジーズ 支店長
小川立志氏のご紹介
(株)日立ハイテクノロジーズ 部長代理
棚田聡(たなださとし)氏
「燃料電池について」

18階
オリオンの間

水曜第1グループ 岩部一好
落合 肇
4月21日(水)
12:00〜14:00
(株)堀場製作所 常務取締役
山岡公美(やまおかきみよし)氏
「おもしろおかしく」
3階
楠の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
4月14日(水)
12:00〜14:00
(株)安部工業所 取締役中部支店長
伊藤隆(いとうたかし)氏
「プレストレスト・コンクリートについて」
18階
御嶽の間
木曜グループ 河村嘉男
山本美知子
4月8日(木)
12:00〜14:00
(株)中電シーティーアイ 取締役社長
八木達雄(やぎたつお)氏
「情報サービス産業雑感」
18階
伊吹の間

【5月度産業懇談会】(場所は名古屋観光ホテルです)

グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
5月25日(火)
12:00〜14:00
ミサワホーム東海(株) 取締役会長
多羅尾 洋(たらおひろし)氏のご紹介
(株)ミサワホーム総合研究所 理事
鈴木 卓哉(すずきたくや)氏
「住宅業界での非常識からの発想」
18階
オリオンの間
水曜第1グループ 岩部一好
落合 肇
5月19日(水)
12:00〜14:00
アイシン開発(株) 取締役社長
鈴木 泰寛(すずきやすひろ)氏
「我が社の挑戦」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
谷田利景
5月12日(水)
12:00〜14:00
(株)花井製作所 取締役社長
花井 文雄(はないふみを)氏
「『仕事ができる』とはどういうことか。
−問題解決能力と問題発見能力−」
18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
山本美知子
5月13日(木)
12:00〜14:00
農林中央金庫名古屋支店 支店長
岡山 信夫(おかやまのぶお)氏
「金融市場あれこれ」
2階
曙・西の間

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【お知らせ】

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【コラム】

〔苗字アラカルト〕 No 22

H16.3.25
片桐清志

『耳』

先月は体と苗字シリーズの第一弾に「目」と「鼻」を取り上げた。今月は3月3日の「耳の日」に因んで「耳」と苗字の関係を取り上げてみる。
耳で始まる苗字を思い浮かぶ方はまず居ないだろう。それほど耳は苗字の中ではマイナーだがゼロではない。一字姓の「耳」さんもいる。読み方はズバリの「ミミ」さんのほかにサカンがある。サカンは「目」さんの読み方にもあるので「目」と「耳」が見間違えられた可能性もある。ほかには「耳原」「耳川」「耳塚」「耳野」「耳浦」「耳木」「耳梨」など合計12種類が見つかっている。難読姓は「耳名宇」だろう。ミナウ・ミノウ・ジノウはともかくシナウ・シノウはフリガナの際に「ミ」と「シ」ガ見間違えられたのかも知れない。もうひとつの難読姓は「耳鳥齋」でヒチウサイだが読めという方が無理だ。
耳が下に付く姓も探して見たが「大耳」さんなど少数派だ。
ついでに耳の部首で探しても「聞(キク)」「聴(チョウ)」「耽(タン)」「耶津(ヤリツ)」「耶雲(ヤクモ)」「耶麻(ヤマ)」「耶馬台(ヤマト)」などいくつか見当たるがやはり少数派だ。

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【16年3月号編集後記】

今年も桜のシーズン到来だ。メルマガも今月号は桜に負けず、4グループ勢ぞろいで話題満載だ。ITあり、国際問題あり、コーポレートガバナンスあり、地下の探知技術ありと産業懇談会ならではの多彩ぶりだ。編集子もこのうちの二つを拝聴した。スピーカの話の内容は記事をご覧頂くとして、最近はそのあとの質疑応答が活発で面白い。参加者の見識の広さ、深さに驚くことが多い。

今月も新入会員の紹介ができるのも世話人としても大きな喜びだ。えびせんべいは愛知県が全国の95%と言うのは驚きだ。今度中部空港にも出店すると聴く。万博を期に世界ブランドになることを祈っている。白藤さんが紹介している「ツキを呼ぶ10箇条」が面白い。全部を実行できないまでもひとつでも多く修得したい。私自身痛感しているのが9番だ。「ほめることは花に水をやるのと同じ」は名言だ。肝に銘じたい。

4月も5月も興味をそそるテーマが並んでいる。プレゼンテーションのあとの質疑応答が楽しみだ。産業懇談会は未入会の方のオブザーバー参加制度もある。知人を誘っていただき当会の楽しさを体験してもらいたい。
来月号から窪田塾の塾主(窪田貞三会員)に新連載をお願いすることになった。楽しみにしていただきたい。

(片桐)