第2号 2002.7.26発行 産業懇談会メールマガジン配信について メールマガジンの配信は無料ですのでが、配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。 14年7月度産業懇談会(木曜G)模様
1)はじめに 私どもは出資をする会社で、ベンチャーキャピタル(VC)のような仕事をしているため、VCの仕事をまずざっと概観し、それから仕事を通じて見た出資業務、いくつかの問題ということを話したい。 2)VCとは [VCの歴史] 歴史上最初のVCは、1946年、研究開発を助けるためにボストンで設立されたAmerican Research & Development Corp.である。アメリカではその後、1960年代にVCが盛んになり、1980年代のナスダック設立により、ベンチャー企業は上場するチャンスが増えた。日本で広がったのは、1970年代のことである。ちなみに、中小企業投資育成会社は1963年にできている。 [VCの役割] 一言で言えば、株式を出資して、その価値を高めるということに尽きる。しかし、アメリカと日本のVCの考え方は全然違っている。米国のVCは非常に専門性が強く、投資をする=事業家であるという印象を受ける。人材の補強や商品の販売の協力などあらゆることをし、その会社の経営者となんら変わらない。それどころか、ダメだと思われれば経営者でさえも変えてしまう。 日本のVCは大企業が子会社としてつくったケースが多い。経営者も業務の担当者も、大企業の人事ローテーションの中で行われ、ごく安全志向で、将来キャピタルゲインが得られそうな所には、みんなが投資したがり、専門性はほとんどないのが実情である。 [VCの資金調達] 米国には、angelと呼ばれる金を出す人がいる。アメリカ人の金融資産というのは約半分が株式運用で、株に対する関心は非常に高く、日本とは株の方に流れる金の量が全然違う。日本のVCは大会社がつくったので、親会社の金を借りて出資している。また、数年前から「投資事業組合」というものがつくられている。これは、金を組合として預かり、その組合がベンチャーに出資するという形。組合員には出資額に応じて配当があり、VCとしてはリスクが避けられる。今、この投資事業組合の比率がどんどん高まっている。 [取得株式の行方] VCの1番の目的は株式公開をさせて、公開の市場で売ること。だから、VCが資金を出してくれるのは株式公開までで、公開したら市場で売るので、VCはもう株主ではない。日本の場合、買い戻してもらうケースが普通だが、最近は日本でも譲渡制限つきの株を買って商売になるところが出てきている。また、未公開株を買い取って何らかの形で利幅を稼ぐところもある。 [株式の公開] 1番のメリットは市場から資金調達ができること。会社が良くなり、株価が高くなれば、株式をさらに時価発行することによって直接、資金を集められるのは大変なメリット。また、デメリットはといえば公開に伴う義務が発生すること。監査などのコストがかかる、情報開示について気をつけなくてはならない、株主対策など。 3)中小企業投資育成会社について 私どもの会社は1963年にできた「中小企業投資育成株式会社法」という法律に基づいてつくられた。中小企業には、直接金融への道がはるかに遠く、同時に間接金融の銀行からも借りにくいという弱い面があるため、資本を充実させる機関が重要であるという主旨であった。法律は今も健在だが、政府からの援助は何もない。唯一認められているのは、中小公庫から金を借りられること。中小公庫は普通、中小企業にしか貸さないが、投資育成会社には貸してもいいことになっている。したがって私どもが出資する資金の一部は中小公庫からの借り入れで、それ以外はまったく独立採算。当初、政府は一部出資していたが、土光さんの臨調のときに民営化され、法律だけが残ったまま完全に独立採算の民間法人となっている。法律が残っているために結構足かせになっており、中小企業にしか出資してはいけない、とか既発行株を購入してはいけない、という制約がある。 私どもは、現在500社弱に出資しており、平均で出資の残高が170億円ぐらい。1社あたりせいぜい3000万ちょっとである。かつては審査に非常に時間をかけており、私どもが3000万でも出資をすると、他の金融機関も安心して出してくれるケースが多く、呼び水的な効果があった。それもひとつの役割ではなかろうかと思っている。 4)最近の動き 事業承継は仕事の約半分を占め、その中で1番大きなのは事業承継対策だが、これは陰湿な形で争いが起こるため、問題が多い。どんなふうに株を持つ場合でも、裏目に出ると大変まずいことになる。100%自分で持っていればいいのだが、その代わり税金は100%自分にかかってくる。私どもは、その事業承継対策のひとつとして我々が株を持たせてもらい、残りの株を代々引き継いでいただいている。また、今は後継者がいないといって苦労する会社が多く、会社の売却や後継者の人材について相談にいらっしゃる方も多い。企業を買いたいという話もある。新しい事業をやりたい、よい技術者がいる会社がほしい、という話も何件かある。いろいろなことのお手伝いをし、生きる手立てを考えているのが現状である。 我々も人材の補強などをしており、実際公開の話があっても、他のVC、証券会社と対等にお手伝いができると自負している。 [記者の一言] 14年7月度産業懇談会(火曜G)模様 1. 日 時:7月9日(火) 12時30分〜14時 1)はじめに 最近、日本経済が明るくなってきたが、これは輸出増とITの過剰在庫が整理され生産増に結びついてきたことによる。しかしながら、米国景気の先行き不安、株安の連鎖、円高の進展があり、「底入れ宣言」とまではいかないと思う。 2)需要不足の経済構造 木下氏によれば、「90年代に入ってから日本経済は停滞しており、これは貯蓄超過・投資不足という“需要不足の構造”が定着しているところが大きな問題である」と指摘され、この構造を、資金循環の観点から丁寧に説明された。 「資金循環統計では、“家計”“金融機関”“非金融法人”“一般政府”“海外”の5つの部門に分けて金融資産・負債(資金調達)の状況を整理しており、こうした金融面での資金の動きから、実態経済の動きを読み解くことができる。」と指摘。「2001年中の各部門の資金過不足をみると、民間セクターである家計が18兆円、非金融法人企業が20兆円の資金余剰(貯蓄超過)となっており、一方資金不足(投資超過)は、一般政府が32兆円、海外が10兆円(経常黒字)となっている」とのこと。 「これは、民間の設備投資の減少と、消費の節約傾向の持続により需要が押さえられ、そのため、政府支出の拡大と輸出ドライブによって需要不足を補っているということを表しており、このような構造では常に経済が縮小均衡の圧力を受けることとなる。」と。したがって、「やはり、“需要不足の構造”に対し、展望が開けないと私どもの期待する本格的な景気回復がおきそうにない。」との厳しい見方を示された。 3)今必要な経済政策 このような状況に対し、どのような経済政策が必要か、色々な議論がなされている。 一つは、「民需が不足しているのだから、政府支出を積極化して縮小均衡に陥ることを避けるべき」との意見。木下氏はこれに対し、「政府の景気対策が民需振興につながらないことが大きな問題。財政赤字の拡大を永遠に続けることはできないし、財政赤字が民間セクターを一層萎縮させる逆効果も無視できない」と指摘。二つ目は、「円安誘導による輸出増加に期待する」意見。これに対しては、「為替相場を自国の利益に合致する水準に安定的に維持することは不可能」と述べた。三つ目は、「企業投資の活発化が必要」という説で、具体的には投資減税や金融機関の融資態度などが議論されているが、ユニークな意見として法政大の故橋本先生(本年ご逝去)の説を紹介された。「企業投資の沈滞は収益が伴わないからだ。その原因は労働分配率が高くなりすぎており、市場メカニズムだけでは調整が困難。いっそ労使協調一斉賃下げをすることが必要なのでは」というもの。この案であれば確実に家計部門の資金余剰は縮小するので、マクロ的なバランスも改善することになる。「ただし、企業の収益力の回復が、投資の回復に直ちにつながるかどうかは疑問である。投資の回復のためには、技術の新展開など別の条件が必要。」とのご指摘であった。 4)貯蓄に対するアンチテーゼ 木下氏は、「これらの説は、いずれも間違っている訳ではないが、対策として決め手に欠けるように思う」と述べられ、「日本経済全体のバランスを見た場合、最大の問題は家計の貯蓄率が高すぎることにあるのではないか」という意見を披露された。「企業がどんどん投資をして、それを家計の貯蓄が支えるという時代はもう過ぎ去ったのではないか。企業が大幅な投資超過を続けるほど、日本経済は若くない。成熟期に達した日本経済をバランスよく回して行くためには、貯蓄率が下がり、消費が増加することが必要」という意見である。特に「米国では高齢者の貯蓄率は他の年代に比べ、下がる傾向が顕著であるが、日本の場合、むしろ他の年代よりも高くなる。」と指摘され、老後の不安を解消するために経済政策ではなく、「もっと広範な社会政策が議論されるべきだ」と主張された。 [記者の一言] 14年7月度産業懇談会(水曜第1G)模様 1. 日 時:7月17日(水) 12時30分〜14時 1)はじめに〜日本人の主食・米について 日本で獲れる米の総生産量は、年間906万t、これに輸入(80万t)・在庫(220万t)を加え、合計1200万t近くある。一方需要は、お米として食べられる量は年間780万t、そしてお酒・お菓子の原料・海外への援助に使われるものが200万トン程度なので、200万トンほど来年に持ち越すという状況である。 日本は、先進国の中で最も食料自給率(40%)が低いが、米は潜在的な可能性としては100%自給できる。しかし、現実には輸入しなければならないので、それにあわせて減反をしている。米の流通については、食糧管理法によって昭和17年からコントロールされてきたが、現在では食糧管理法はなくなり、事実上、米の流通は自由になっている。 2)無洗米について 無洗米とは、精米に残っている糠(ぬか)をさらに取り除いて、炊飯の際に研ぐ手間がかからないようにしたお米のこと。無洗米は、去年ぐらいから米のマーケットで注目を浴びてきた。首都圏や外食産業では、無洗米に切り替えている所も多い。 白米の表面には、うすい肌糠の層があり、「研ぐ作業」は、肌糠を取り去るためにするもの。肌糠のすぐ裏側に米の旨みの層があり、研ぎすぎると旨みの層が一緒に流れてしまい、味のないごはんになってしまうが、研ぐのが足りないと、糠くさいごはんになってしまう。無洗米は、理想的な研ぎ方を工場で機械がしており、家庭でおいしいごはんが食べられるということである。 では、無洗米が消費者に受け入れられる要因は何か。一つは、研ぐ手間が省けるという便利性。そして、コストダウン効果。無洗米は炊き上げるためだけの水があればよいので節水ができる。また、白米は研いでいる間に水と一緒に流れるなどして7%ほど目減りする。価格は若干、無洗米の方が高いが、節水と目減りしない分でお得である。味の問題も白米と変わらない味になってきている。 また、無洗米は環境にやさしい。三重県では海水の汚染を防ぎたい、と無洗米を自治体が奨励している。水質汚染の約7割は生活排水で、その大部分は米のとぎ汁と言われているが、無洗米の工場ではどこも、きちんとした浄化装置をつけており、肌糠を取り去り真水に近いものを排水しているので、水質汚染の問題は起こらない。取り去った肌糠は、リサイクルで園芸肥料として使っており、一部は、お菓子のパウダーとして流通もしている。 3)無洗米のつくり方 無洗米には、肌糠の取り方によっていろいろな製造方法がある。私どもは水洗い方式を採用している。水洗いと言っても、筆で米の表面を磨きあげるような感じで、あとは遠心力で肌糠を取り去るという方法である。日本精米工業会では、品質基準を策定するための委員会を昨年の11月につくり、現在市場に出回っている無洗米の検査をした。検査の結果、私どもが導入している「クリキ無洗米」(※製造装置の名前)は食味評価において、他の無洗米および白米の食味を上回り、また、お米の白さ(白度)においてもっとも白く、お米に水を入れたときの濁り(濁度)も一番少ないという評価を頂いた。現在、いろいろな無洗米が自称無洗米として売られているが、業界としては、今後品質基準をきちんと定めていきたいと考えている。 本来、食品メーカーの工場は衛生管理を徹底していることが当然であるが、精米工場は、従来、衛生管理や安全管理はあまりきちんとされてこなかった。しかし、無洗米は加工食品だと考えるので、工場も普通の食品工場と同じような管理をしていこうと頑張っている。。通常、白米の表面には1gあたり4万個〜10万個ぐらい雑菌が付着しているが、無洗米については、私どもでやっている水洗い方式だと1gあたり2700〜2800個ぐらいまで減る。そういった意味で、安全で衛生的であり、なおかつ、日持ちもよい。 4)米業界のこれから 米というのは農産物のまま右から左へ流すということで非常に粗利益の低い商品だが、少しでも通常の米にプラスαをして付加価値ある商品開発をし、収益体質を上げていくための試みをしてきた。例えば、レトルトのごはんや早炊き米などすでにいくつか商品化されたものがあるが、一番の問題は食味。加工度を高くするほど食味は落ちるのが現状であるが、加工度を上げてもおいしい商品をつくり、なんとか生き延びていきたい。 次に考えているのは、慢性的な病気をもった患者さんに、薬ではなく、通常の食生活でその状態を少しでも改善してもらうことである。既に、低リン米や低たんぱく質米という商品開発もなされているが、やはりまずかった。今は、味も落とさず、そういう米ができるようになったので、これからの商品として、大いに期待をしている。 [記者の一言] 14年7月度産業懇談会(水曜第2G)模様 1. 日 時:7月10日 12時〜14時 1)はじめに 先月、開催されたサッカーのワールドカップでも、審判のジャッジに関していろいろ問題が取りざたされていた。シドニーオリンピックでは柔道の篠原選手、ソルトレークオリンピックではスピードスケートのショートトラック、フィギュアスケートの問題があった。この頃、新聞で審判と出てくるとロクなことがない。ナイスジャッジで取り上げられることはなく、だいたいがミスジャッジの話題である。そういうわけで、審判員というのは割の悪い仕事だと感じる事が多い。 2)家業について 大須で梅金(ばいきん)商店という法衣、装束、神仏具の製造販売会社をやっている。300年前にできてから、私で14代目である。お客さんは決まっており、つくづく発展性のない業界だとは思うが、その発展性のなさが私のこの道楽を育ててくれたと感謝をしている今日この頃である。 3)バドミントンについて バドミントンは、110年ほど前にイギリスではじまった。ラケットは80g、ハネ(シャトル)は5gで、大変軽量なため、一流の選手が打つスマッシュは時速350kmもある。現在、世界の強国はデンマーク、中国、韓国、インドネシア、マレーシアであり、インドネシア、マレーシアについては国技にもなっているほどメジャーな競技なのである。 スポーツには数多くの種類があるが、私は大きく3つに分類されると思っている。1つは、フィギュア、シンクロ、体操などの採点競技。2つめは、重量挙げ、投てきなどの記録競技。3つめに、バドミントン、サッカーなどの対戦競技。今日はバドミントンが関係する対戦競技についてお話したい。 4)審判について 対戦競技では、たとえ正しい判定でも論議が起きたり、非常にトラブルが発生しやすく審判の苦労は多い。特に、近頃は道具の発展などにより技術の差が狭まっており、ルール違反ぎりぎりのプレーをしなければ勝てなくなってきた。そのため、きわどい判定が非常に多くなっている。それを見抜くのは、我々上級審判員の務めである。それを見抜くにはどうするか。審判につく前に、プレーヤーと同じ状態までテンションを持っていくことである。そうするとプレーヤーの気持ちがよくわかり、このへんで違反をするだろう、などと勘が働くし、それが結構当たるものである。また、皆さんが見ていてもわからない一流の審判員の証というのもある。それは、審判員がいかにその試合を自分の管理下に置いているか、つまりマッチコントロールができているか、ということ。審判員は、両者にフェアに戦わせる土壌をつくってやらなければならない。プレーヤーもマッチコントロールしようとするが、それは自分が有利になるようにするということであって、主審とプレーヤーの求めるマッチコントロールは違い、そこにも密かな戦いがある。 5)審判員になった理由 はじめは、競技の方で日本一のプレーヤーになろうと思っていた。その後、審判員を目指すようになり、社会人になってから日本でいう1番上の1級の資格をとった。しかし、1級審判員が1万人以上もいると知って、当時1人しかいなかった、さらに上の国際審判員になろうと思い、1992年に資格を取得した。世界の資格をとって日本一になったものの、世界トップクラスの審判員の目標はオリンピックに出ることであると知り、それではと、私もオリンピックを目指すことにした。 6)シドニーオリンピックに参加して アトランタオリンピックでは、補欠の1番だったが、結局出番はなかった。次のシドニーこそはと、世界の試合で経験を積んでランクをあげた。1999年、シドニーオリンピックの審判員招待状をもらったときのうれしさは今でも覚えている。オリンピックの審判員はボランティアで、待遇も必要最小限のものである。審判員とは、地味なわりに割のあわない仕事だとつくづく感じているが、好きだからこそできる仕事。シドニーオリンピックに参加でき、バドミントンとはどんなものか、審判員とはどんなものか、をこうやって皆さんに話をする機会が増え、知ってもらうことができるのは大変光栄であると感じている。 [記者の一言] 〔苗字アラカルト〕 No.2 H14.7 『愛知』あれこれ 前回は「名古屋」と苗字の関係について述べた。では「愛知」と苗字の関係はどうなのだろう。 「愛知」さんはもちろん実在する。「アイチ」さんは他にも「愛智」さんや「愛発」さんと書く方もいる。逆に「愛知」と書いて「アイチ」さんと読む方の他に「エチ」さんと読む方もいる。 東海地方の他の県では「岐阜」さんも「三重」さんも「静岡」さんもいる。もちろん読み方も「ギフ」さん、「ミエ」さん、「シズオカ」でよい。 因みに全国の都道府県名と苗字の関係では、「北海道」、「滋賀」、「沖縄」が見当たらないがあとは「東京」も「大阪」も「京都」もすべて実在する。 新会員自己紹介(平成14年7月入会)
編集後記 関係者のご協力で何とか第2号をお届けできる。当初水曜第2グループ模様を参加できなかった方々にもお伝えできればとの試行だったが、早速他グループからのご賛同を得て今回から4グループの開催模様の掲載になった。開催模様の取りまとめでは事務局の勝野女史に大変お世話になった。本稿を借りて感謝の意を表したい。 木曜グループ講師の池田芳原氏は水曜第2グループにも時々参加されるが、今まではお話を伺う機会が無かった。今回その概要を拝見し、VCとの関係を認識できた。今度お会いするのが楽しみだ。 火曜グループでは名鉄の木下栄一郎氏が今日の景気低迷の打開策を独自のデータをもとに展開しておられ興味深い。 水曜第1グループのハナノキの池山社長の無洗米のお話も興味深く拝読した。我が家も無洗米のお世話になっているが、その開発の苦労も知らずに口にしていた。毎日身近なところでお世話になっていても知らないことが多いことに今更ながら気づかされる。感謝、感謝。 水曜第2グループ講師の山田順一郎氏はバトミントンの上級国際審判員の資格をお持ちで、シドニーオリンピックで審判員も経験された。最近いろんな試合でのミスジャッジが話題になっているが、審判員の立場からその一端を拝聴した。ハイレベルの、しかも国の威信がかかる緊迫した場面でのプレッシャーは選手も審判員も同じだろう。ミス軽減のための心がけを氏は「マッチコントロール」という言葉で表現した。経営を預かる立場でミスジャッジを毎日経験している小職には大変参考になった。それと同時に「経営者の資格とは何か」を考えさせられるお話だった。 今号にも新入会員、交代会員の紹介を掲載したが、編者の力不足で水曜第2グループのみになってしまった。是非他グループの新メンバーもこのコーナーを積極的に活用してもらえば幸いである。 7月の水曜第2グループには初めての試みだが、ビジター2名の参加があった。産業懇談会の面白さは実際に参加してみるのが一番手っ取り早い。読者諸氏も是非友人、知人をお誘い戴きたい。 8月の産業懇談会は夏休みだが、当メールマガジンは8月25日頃の発刊を計画している。夏休み体験記をはじめ、会員からの積極的な投稿をお待ちしています。 (片桐) |