産業懇談会【メールマガジン 産懇宅配便】第76号 2008.9.30発行

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平成20年9月度(第76号) 目次
産懇宅配便
【20年9月度産業懇談会(木曜G)模様】 9月4日(木) 12時00分〜14時00分
【20年9月度産業懇談会(火曜G)模様】 9月9日(火) 12時00分〜14時00分
【新会員自己紹介】
植田 貴世子氏
株式会社キャッスル・ファミリーコンシェルジェ名古屋 代表取締役
田中 正則氏 三井住友建設株式会社中部支店 理事支店長
中村 陽公氏 株式会社中村土木建設 代表取締役
成田 秀一氏 株式会社成田製作所 取締役社長
【4グループ合同懇親会のご案内】
【11月度産業懇談会開催日程】
【お知らせ】
【コラム】
コラム1 『花ちゃんからの健康だより』
コラム2 『理念経営物語』
コラム3 『苗字随想』

【20年9月度産業懇談会(木曜G)模様】


テーマ『 新内浄瑠璃のお話と語り 』

日  時:20年9月4日(木) 12時00分〜14時00分
場  所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:22名

スピーカー:
【お話】
新内浄瑠璃京派家元 新内 勝知与(しんない かつちよ)師
【新内浄瑠璃「日高川入相花王 飛込みの段」】
(語り) 株式会社小島釉薬製造所 取締役社長 小島 康敬(こじま やすのり)氏
(三味線) 京派家元 新内 勝知与(しんない かつちよ)師

新内浄瑠璃のお話と語り

1.新内浄瑠璃とは
 新内は浄瑠璃の一流派で、江戸中期から後期にかけての三味線音楽である。内容としては江戸時代の町人以下の庶民の日常生活の物語を語る世界で、今の物語と殆んど一緒だが、ただ時代背景が江戸時代というだけである。男と女の物語が中心で、男女の機微、満たされない恋、結ばれない二人の仲といった物語の一部分を取り上げて節付けをしたものである。常磐津、新内、清元は元々兄弟で、浄瑠璃の豊後節から常磐津、新内、清元という順で分かれた。豊後節は心中ものが多いので風俗的に良くないということで時の幕府が禁止したが、大衆がそれを受け入れず、名前を変えて、常磐津、新内、清元と分かれて現在まで伝わってきている。新内の名前の由来は、鶴賀新内という非常に美声の人が語ったところ、浄瑠璃を聞くなら鶴賀新内でなければ嫌だというくらいに言われて、いつの間にか新内節となった。三味線を使うものでは浄瑠璃のほかに長唄、端唄、民謡等があるが、中心は浄瑠璃で語りの世界である。小唄、端唄というのは浄瑠璃からちょいと良いところの言葉を取り上げて節付けしたもので、江戸小唄、芝居小唄、小唄と三つの枠に分かれる。浄瑠璃では登場人物が5人いたら5人を演じ分けなければならない。お芝居だと所作、動き、振りがあってやりやすいが、浄瑠璃では、ただ真っ直ぐ座って、首を振るだけでも行儀が悪いといわれるほどなので、演じ分けるのは非常に難しい。名古屋では中区の正木町に闇(くらがり)の森というところがあるが、そこに「睦月連理椿(むつまじきれんりのたまつばき)」という歌が残っている。名古屋で作られた浄瑠璃はそれだけで、あとは常磐津、新内、清元の演目が名古屋で伝承されたものである。

2.道具について
 三味線の棹、撥、駒、糸はジャンルによって全部異なる。演者によっても企業秘密があって、三味線の糸、太さをそれぞれ変えるが、場所によっても、太夫によっても糸を変える。三味線には三弦あるが、一の糸が一番太く、二の糸、三の糸と順番になる。棹は、昔は一本棹だったが今は凹凸の合わせるところに金も使用し、巧みな技で三つに分けて携帯して持って歩けるようになっている。組み立てるときには、しっかりと棹を通さないといけない。金を使わないと非常に狂いやすい。語りでは20分から25分掛けて長い物語の一部分を語るが、見台は塗りもの、三味線は皮も厚みも違い、駒も、撥も大きく、糸も太いものを使う。

3.新内演者の状況
 新内協会の名簿では18流派ほどあって、実際にやっている人は全国で500人前後である。名古屋に本当に上手な人が生まれると東京に見直してもらえるのではないかと思い一生懸命稽古をしている。せめて、日本一の人に教えて貰って覚えて来たことだけは引き継いでいきたい。教えられるのも今の内だけだと思っている。

*注:当講演会では、新内勝知与師匠の三味線で小島康敬氏が「日高川入相花王 飛込みの段」を語ってくださり、大変楽しませていただきました。
 尚、11月8日(土)今池ガスホールにて開催される名吟会に、新内勝知与師と小島康敬氏が13:30頃出演されます。お時間がございましたら是非お越しいただきたく、ご案内申し上げます(入場無料)。

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【20年9月度産業懇談会(火曜G)模様】


テーマ『 哲人 中村天風氏と私の経営 』

日 時:20年9月9日(火) 12時00分〜14時00分
場 所:名古屋観光ホテル 18階 伊吹の間
参加者:20名

スピーカー:
九鬼 祥夫(くき よしお)氏
九鬼産業株式会社 取締役会長

九鬼 祥夫氏

1.天風会との出会い
 高校時代ヨガに興味を持ち、日本に始めてヨガを伝えた人として中村天風先生を知った。住んでいたところのそばに天風会館があったため入会し、大学時代には青年会の幹事長を務め、呼吸法、体操法等を習得し、手本を見せる程になった。社会人となって一時離れていたが、最近天風会活動を再開し、名古屋支部の研修員を務めている。

2.中村天風先生について
 本名を中村三郎と言い、明治九年に生まれた。九州の柳川藩主の流れを汲み、居合いの腕前も天下一品だったそうである。日清、日露戦争で軍事探偵として数々の武勲をあげて帰国したが、30歳にして結核に罹り生死の境を彷徨よった。治療を求めてアメリカ、コロンビア大学で医学を学び、またヨーロッパで哲学、医学も求めたが、これといったものが掴めず、帰国の途中に滞在したカイロで偶然出会ったヨガの大哲人カリアッパ聖者に連れられてインドの山奥に行った。そこで2年半修行し心身ともに回復して帰国した後、大正8年に一人で統一哲医学会を創立し辻説法を始めた。昭和15年に天風会と名を改め、昭和37年に財団法人化した。昭和43年に92歳で死去した。ヨガの教えをベースに、「命の力は心を受け皿にして人間の体に入ってくる。心も体も道具で本当の自分はもっと高いところにある。心にはこ心の、体には体の処方をすれば必ず良くなる」と言っている。

3.天風教義について
 天風先生は、人は本来幸せに活きる存在であると言っている。人間は潜在意識と言って、体力、胆力、判断力、断行力、精力、能力の6つの力を持っており、それを十分把握すれば人生を豊かなものにすることが出来る。心と体二つのものが一体となって初めて命が輝く。肉体には体操法、呼吸法などの訓練があるある。心は集中統一をすることが大切である。安定打坐(天風式座禅法)をして心を安らかにする。自分の潜在意識を常に新しく、前向きなものに変えていく。毎晩、寝る前に自分のありたいことを念じて自己暗示を行うことによって気持ちが変わってくる。内省検討、取越し苦労の厳禁、人には常に明るく朗らかな気持ちで接する、正しいことの実行、本心良心に従う、後ろめたいことをしない、明瞭な意識を常に維持する、こういったことは精神衛生上良いことであり、肉体にも良い影響を与える。天風会の教えの一つ、安定打坐には聴覚法と言って、大きなブザーの音を聞いてパチッと切ると、その瞬間の静けさを掴まえて静かな気持ちになることが出来る。

4.経営理念について
 私が社長になるまで経営理念が無かったが、三重県中小企業家同友会で勉強している時に作った。そのキーワードは、「尊重しあう・自己実現・勇気・しなやかさ・豊かさ」だが、社会人、人間としてお互いの存在を認め合い、自己実現が出来る、働き甲斐のある会社を目指したかった。また、素直さと謙虚さを大切に、現状に満足せず前に出て何かを変えていこうとする勇気をもって、しなやかにチャレンジする豊かな人間集団を目指したいと思っている。天風会でも勇気をいう言葉を大切にしている。「しなやか」という言葉は柔軟性をもってという意味だが、私が平成11年に経営理念を発表した時にはあまり皆に受け入れられなかった。その人その人のやり方があり、その人の良さを如何に引き出すかが大切という意味を含んでいる。年間100名前後の全社員と面談を3年間続け経営理念の浸透を図った。

5.コーチングについて
 2001年にコーチングに出会った。東京でセミナーに出席し3年間のコースを受講しコーチングを学んだ。私の強みの部分だと思っている。コーチは日本語では馬車を意味する。引っ張るものではなく、相手が行きたいところに一緒に行って目標を達成するものである。相手の中にある答えを出せるようにしてあげる。教えるのではないので気づきが大切で、本人がまさかと思った瞬間に本人は動き出す。ティーチング、コーチング、カウンセリングの違いは教える人と学ぶ人の関係ではないということである。コーチングは共に一緒にいくという同レベルの関係である。もう一つの特色は未来を志向である。現状分析をしてどんなリソースがあるかを分析し、それをいつまでにどうするかを計画していくのがコーチングである。人はいつも最善を選択しているという前提に立ち、現在を肯定し、承認した上で相手の言うことを傾聴し、その人の気持ちを引き出すことが大切である。

6.EQについて
 感情指数と言われる感情をコントロールする知性がEQである。平成14年に公認プロファイラーの資格を取り、新入社員の研修時にコーチング的なスキルを使いながら話しを進め、今後職場でどんなことをしたら良いか話す。そして3ヵ月後ぐらいにもう一度検証したりしている。中途で入った人にも行っている。EQはコンピューターで言えばOSであり、その上に色んなプログラムが走る。いくら良いプログラムであってもOSが良くなければ走らない。実際にEQ的な切り口で言うと、人の素養は3つの知性と8つの能力に分かれる。知性は、ベースになる部分として、自分自身を捉まえコントロールする心内知性、次に、相手に適切且つ効率的に自分の考えを伝える対人間関係知性、相手の心理状態を把握し自分と相手の間を敏感に察知する状況判断知性である。8つの能力は、心内知性では自己認識力、ストレス共生力、気力創出力。対人関係知性では自己表現力、アサーション、対人関係力。対人判断知性では対人受容力、共感力である。自分の気力が充実しているか、言葉以外の部分がどうか、気さくに裏表無く相手の話しを聞いたり出来るかが最も大切だといわれている。

7.終わりに
 天風先生が残した言葉の誦句、人間本質自覚の誦句、運命の誦句、境遇改善の誦句、自己陶冶などを集めた誦句集を肌身離さず必ず持っていろと言われている。昔の武士の刀のようなものである。

*講演の中で、中村天風先生の肉声CDと、「起こることは、すべて最高でございます」、「もしかすると救世主(メシア)」という二つの小話をお聞きしました。

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【新会員自己紹介】

植田貴世子氏
水曜第2グループ

植田 貴世子(うえだ きせこ)
株式会社キャッスル・ファミリーコンシェルジェ名古屋 代表取締役

【株式会社キャッスル・ファミリーコンシェルジェ名古屋】
〒460-0008 名古屋市中区栄4-1-1 中日ビル10階
TEL:052-238-9571 FAX:052-238-9572
URL:http://www.cfcn.co.jp

皆様へ
はじめまして。産業懇談会水曜第2グループに参加させていただきます植田貴世子(キセコと読みます)と申します。
生まれは大阪ですが、父の事業立ち上げに伴い四国徳島に移り住み以来、上質のくらしの資源あふれる"阿波"のとりこです。
1986年、生活総合支援サービスを提供する「株式会社クラッシー」を設立。
現在、関西は芦屋、関東は青山にブランチを置き、生活価値と向き合う充実の日々を過ごさせていただいております。昨年、名古屋にもFamily Concierge Serviceをと「株式会社ナゴヤキャッスル」のあたたかいご理解とご協力のもと、ナゴヤキャッスル子会社の「株式会社キャッスルサービス」とともに「株式会社キャッスル・ファミリーコンシェルジェ名古屋」を設立。ご家庭の、ご家族の日々の困った!にお応えする、家事支援サービスを名古屋の皆様にもご提供できるようになりました。
"くらし"という角度から街を眺めると、それぞれ個性あふれる表情が見えて来るものですが、City & Country Old & New Energetic & Gentle Proud & Humble それぞれ対極の価値が絶妙のバランスで混在する名古屋の魅力にどんどん引き込まれて行く今日この頃です。
この街の経済とくらし、くらしと文化、文化と人、人と心について更なる学びの機会をいただきたく、どうかよろしくご指導賜りますようお願い申し上げます。

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田中正則氏
火曜グループ

田中 正則(たなか まさのり)
三井住友建設株式会社中部支店 理事支店長

【三井住友建設株式会社中部支店】
〒460-0008 名古屋市中区栄4-3-26
TEL:052-251-8181 FAX:052-261-3534
URL:http://www.smcon.co.jp/

  4月から三井住友建設株式会社中部支店長を拝命いたしました、田中正則でございます。
  私自身、名古屋は8年目となり、この地特有の暑さ・寒さにも随分慣れ、朝夕自宅周辺のウォーキングを、心身健康のための日課としております。
  この度、産業懇談会火曜グループに参加させていただくこととなりました。前任の中村同様、皆様方のご指導ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。
  弊社は、土木分野のPC橋梁・トンネル、建築分野の超高層ビル・免震ビル等を得意としており、中部地区でも多くの建設に携わり、社会基盤の整備に関わっております。
  景気の減速・悪化が噂される中、当建設業界の逆風をチャンスと考え、良い品質を第一に考え、安全を確保しながら、お客さまに満足していただけるものを完成させるべく、最大限の努力を積み重ねていく所存でございます。

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中村陽公氏
火曜グループ

中村 陽公(なかむら よしゆき)
株式会社中村土木建設 代表取締役

【株式会社中村土木建設】
〒477-0032 東海市加木屋町内堀136-2
TEL:0562-32-4730 FAX:0562-32-4708
URL:http://www.nakamura-ci.co.jp

 株式会社中村土木建設の中村陽公でございます。
 杉屋工芸株式会社の杉浦秀一さんの紹介で中部経済同友会に入会させて頂きました。又、この度、産業懇談会の火曜グループに参加させて頂くことになりました。皆さんよろしくお願い申し上げます。
  弊社は、東海市の小さな建設会社ですが、一般土木工事以外に特殊工法として推進工法(非開削でパイプを設置する工法)や、管更正工法(老朽化したパイプを使用しながらリニューアルする工法)等を手掛けて参りました。最近は、アスベスト除去を含む解体工事や汚染土壌の調査、浄化工事にも力を入れております。私生活の方は、妻と一男一女の四人家族ですが長男が今年4月から東京の大学へ行ってしまいました。最近、ダイエットに成功し、今年1月より15kgほど体重を減らすことができました。メタボ解消をお望みの方はいつでもご相談にのります。
  浅学非才の私が中部経済会におられる皆様と交流させて頂くことになり、少し緊張しておりますが、楽しく勉強させて頂きたいと思います。
 ご指導、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

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成田秀一氏
水曜第1グループ

成田 秀一(なりた しゅういち)
株式会社成田製作所 取締役社長

【株式会社成田製作所】
〒456-0033 名古屋市熱田区花表町20-12
TEL:052-881-6191 FAX:052-881-6748
URL:http://www.narita.co.jp

成田製作所の成田でございます。
このたび産業懇談会水曜第1グループに参加さて頂く事になりました。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
弊社は1938年(昭和13年)10月に創業し、昨年で創立70周年を迎えました。創業当時は機関車に使用される蝶番(ヒンジ)の生産からスタートし、現在でも連結ホロやドアをはじめ、国内外の新幹線から通勤車両に至る様々な車両部品の生産を行っております。
また、1960年代頃から鉄道車両分野での板金加工技術を基に、自動車やオートバイ部品の板金加工も手がけるようになり、事業内容は幅広い分野に拡大して参りました。
私は生まれも育ちも名古屋で生粋の名古屋人でありますので、モノ作りの中心であります中部圏の更なる発展に少しでも貢献して参りたいと思っております。
今後とも皆様方のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

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【4グループ合同懇親会のご案内】

 10月度の例会につきましては、グループ相互の交流と活性化を促進するため、恒例の4グループ合同懇親会を以下の通り開催することといたします。
 今回は水曜第2グループの担当により、名古屋発の文化の一つ「むすめ歌舞伎」をお楽しみいただきます。

日時 10月6日(月) 18:00〜20:30(17:30 受付開始)
場所 名古屋観光ホテル 3階 那古(東)の間
電話:052-231-7711
 会費 お一人 10,000円 ※当日、受付にて頂戴いたします。
当日の予定 17:30〜 受付開始
18:00〜19:00 公演「むすめ歌舞伎の描く歌舞伎」
19:00 〜20:30 懇親会(着席形式)
公演内容

【第一部】
講演「むすめ歌舞伎流"歌舞伎の楽しみ方"」
(講師:市川櫻香氏 他)
歌舞伎の成り立ち、使われる楽器、鑑賞のポイントなどなど、実演、演奏を交えて歌舞伎の楽しみ方をお話しいただきます。
【第二部】
「歌舞伎おどり」
(舞踊:名古屋むすめ歌舞伎、地方:義太夫・常磐津など三味線音楽)
日本舞踊の中で大きな要素を占める歌舞伎舞踊を上演。代表的な出し物を、むすめ歌舞伎ならではの華やかさをもって演じていただきます。

<出演者紹介>
 女性だからこそ表現できる歌舞伎世界があるのでは、という想いのもとに旗揚げされた歌舞伎集団が「名古屋むすめ歌舞伎」です。その想いを市川團十郎師が支援し、現在10名が市川宗家より市川姓を許され活躍されています。
 むすめ歌舞伎は、その地盤をより広め、伝統文化芸能の養成、普及を趣旨に、2005年「NPO法人むすめかぶき」を設立し、児童、学生への伝統芸能教育を含め、多くの伝統芸能、歌舞伎公演を展開されています。
 今回は、歌舞伎の楽しみ方のお話と歌舞伎舞踊を、わかりやすく上演していただきます。
 皆様には日本の「けはいの文化」として今一度伝統のあり方と接し方に触れて頂き、美しい心地良さを味わって頂けることでしょう。実演家、鑑賞者相互で創る「気」こそ日本の品格「けはいの文化」であると実際に感じて頂けることと存じます。

ご案内先 代表幹事および産業懇談会メンバーの皆様
事務局連絡先 担当:長瀬・藤原
電話:052-221-8901
そ の 他
  • 食事の手配等準備の都合上、ご出席の場合はご案内状に同封しておりますFAX用紙で10月2日(木)までに必ずお知らせ願います。
    また、ご同伴のご家族がいらっしゃる場合は、FAX用紙の余白にお名前をご記入くださいますようお願いいたします。
  • お取り消しにつきましては、10月2日(木)までにお知らせください。
    それ以降にご連絡いただいた場合は、会費を申し受けることになりますので、悪しからずご了承願います。

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【11月度産業懇談会開催日程】
(11月14日以外は場所は名古屋観光ホテルです。)
グループ名 世話人 開催日時 テーマ・スピーカー 場所
火曜グループ 各務芳樹
深田正雄
11月14日(金)
11:30〜15:00
(予定)
※第2金曜日の開催となりますのでご注意ください。
東海プリントメディア株式会社
読売新聞清須工場
愛知県
清須市
水曜第1グループ 飯田芳宏
落合 肇
11月19日(水)
12:00〜14:00
三機工業株式会社中部支社 常務執行役員支社長
安藤 憲正氏
「南極における環境問題」
18階
伊吹の間
水曜第2グループ 片桐清志
内藤由治
11月12日(水)
12:00〜14:00

株式会社スズケン 取締役相談役
西浦 忠男氏
「『世の為人のため』〜『お客様に学ぶ』
スズケン在勤半世紀」

18階
伊吹の間
木曜グループ 河村嘉男
倉藤金助

11月6日(木)
12:00〜14:00

東菱電子株式会社 代表取締役
篭橋 美久氏
「奉仕活動との関わり」
18階
伊吹の間

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【お知らせ】

産業懇談会メールマガジン配信について

メールマガジンの配信は無料です。配信をご希望でない方はお手数でも下記ボタンを押して、メールをご返信いただければ幸いです。ご意見などございましたら、そのメールにお書き下さい。

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【コラム】

花ちゃんからの健康だより
〔花ちゃんからの健康だより〕 No.54

株式会社 スズケン
保健師 佐藤 花子

『 歩きぐせ 』の話

 自然界も政界も大荒れの夏でしたね。秋風が心地よい今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。この季節には、ぜひあちらこちらに出かけて、歩きぐせがつくまで歩きましょう。
 といっても素直に「ハイ解りました。」と歩いてくれる人が多ければうれしいのですが、現実では時間がないので「ムリ!」とか、動くことは「イヤ!」と言う人がいます。ムリという思い込みイヤという感情に果敢にもチャレンジするのが健康づくりの仕事に携わる者の宿命。手ごわい「ムリとイヤ」には四苦八苦しながらも、それに打ち勝ち、歩数報告をしてくれる人たちがあると、思わず「よし!」の声が出てしまいます。一日5000歩以下の人より、それ以上歩いている人のほうが動脈硬化を軽減できるというデータもありますので、歩きぐせで健康アップは間違いありません。
 
 近縁の動物の中では、長時間長距離の移動能力においてヒトは優れたものであり、体毛の減少も、全身から発汗する事を可能にし、熱放出の効率を高め、持久力を高めるための適応ともいわれます。せっかくの能力を生かして、休みには、長距離のウォーキングにトライしてみませんか?
 ちなみに、不動産業などにおいて、距離の目安として徒歩○分といった表示をする場合、不動産広告の規約により、徒歩1分は80メートルと定められています。駅まで歩いて15分の場合は、片道約1200メートルは歩くことができます。買い物で店内をくまなく歩いて30分ぐらい経てば、立ち止まった時間が半分でも、やはり1200メートル歩けます。(もちろん家の中で、動き回ればずいぶん歩いているのです。)

 歩くことが感性を高め人生を豊かにすると気づかせてくれる本のひとつに、『安曇野一日の花歩き野歩き』(増村征夫著、講談社+α新書)があり、信州や北アルプスの自然を撮影しつづける写真家である著者が、心を揺さぶられた光景を写真とスケッチを交えて綴っています。私たちも外に出る機会を多くして歩けば歩くほど、自然や街の移り変わりに対する感性が研ぎ澄まされ、人生の豊かさへと発展していくことでしょう。さあ、普段の生活から離れた色、音、風、匂いからも元気の素をいただきに出かけましょう。

よい姿勢で 澄んだ瞳で 母なる大地に 感謝して 歩かせて いただきましょう

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コラム【理念経営物語】
株式会社リーダーズドメイン代表取締役会長
窪田経営塾塾主
窪田 貞三

理念経営成功例:No.4

【 販売の本質 】

 A社という家具屋にBという3代目経営者がいました。Bは常に家具屋としての存在意義を考え、「我社はなんのために存在しているのか?存在していけばいいのか?」と、いつも真剣に考えていました。顧客が家具を買う時の購買動機は、商品の良さや値段などだけではないはず、本質的に「お客様はなんのために買って下さるのか?」と考え続けました。深く深く掘り下げて考えた結果、様々な氣づきを得ましたが、最も大きな氣づきは、その深いところから常に考えて答えを出すことこそが重要だという氣づきでした。その深い所から考えるということは、表面に出てくる戦略や戦術からではなく、理念から考えるということでした。そして、具体的な行動としては、まず現在の企業理念の見直しからスタートするということでした。A社には創業時からの理念「お客様に質の良い家具を提供する」という理念がありましたが、Bはもっともっと深いところから考え直す必要があると考えました。「良い家具の提供」という企業理念ではなく、家具を買う本質的動機から創られた理念であると感じ、全スタッフに「お客様が家具を買ってくださる本質的動機はなにか」 の意見を求めました。そして、全スタッフから意見が集まりました。Bはそれを一枚一枚丁寧に見ました。その中でBが手を止めて見入ってしまうような意見がありました。それはCというパート社員の意見でした。Cは販売員として、常に全店(10店舗)の中でもトップの販売実績を残してきたスタッフでした。Cは「私は家具を販売することだけではなく、いつの間にか、お客様への生活提案や、時には人生相談を受けるなどしながら、お客様との深い信頼関係を創ってきました。その信頼関係に基づいて人生や生活の提案の中に家具の販売があり、家具だけを売っているわけではありません。」という意見でした。Bは決意しました。そしてその後出来た企業理念が「豊かな人生と生活提案企業」という理念でした。そして、A社は来店されるお客様のために「ライフコーディネートルーム」を設置し、家具を販売する前の「なんのために買うのか?」を深く掘り下げることから始め、お客様との信頼関係と共に業績は急上昇して行きました。

解説

買う理由を考える?なぜ深く考えないのか?家には家具があって当たり前という固定観念ではなく、人間の本質からの購買動機を考えることで、本質的な販売が出来るということです。実は当たり前のことなのですが。

理念経営論

理念経営論とは、
根本にある理念に基づき、ビジョンに向かい、
木(企業組織)は成長していく。それが理念経営論です。
根をしっかりと伸ばすことで、木は成長します。
理念経営論は、
(1)本質的経営=理念創造・実現経営
(2)夢実現経営=ビジョン創造・実現経営
(3)実践的経営=全社員自立・実行経営

以上、3つの柱から出来ています。

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コラム【苗字随想】
〔苗字アラカルト〕 No.76

片桐清志

「菊」と「萩」


  花に関する漢字は梅や桜のように「木」篇のものと、菊や藤のように「艸」冠のものがある。今回は「艸」冠の花に関する苗字に注目してみる。
 数ある花の中で「菊」は日本の皇室のシンボルにもなっていて西洋のバラと並んで花の王様だろう。色・形とも千変万化で「菊花展」は秋の風物詩だ。苗字でも人気は高く、菊で始まる苗字は約110種ある。もちろん一字姓の「菊」さんもいる。ポピュラー度の目安になるランキングでは菊池が75位と健闘している。菊地も108位とランクは高い。いわゆる同音異字姓なので間違えないようにしたい。その他の上位ランクでは菊田、菊川が2000番内、菊島、菊本、菊岡が3000番内にいる。風流な苗字では菊園(キクゾノ)、菊畑(キクハタ)、菊棚(キクタナ)、菊石(キクイシ)、菊水(キクスイ・キクミズ)、菊月(キクズキ)、菊市(キクイチ)、菊屋(キクヤ)、菊守(キクモリ)、菊植(キクウエ)、菊農(キクノ)、菊好(キクヨシ)、菊見(キクミ)などがある。ユニークな苗字としては菊一(キクイチ)、菊千(キクチ)、菊多(キクタ)がある。菊子(キクコ)や菊乃(キクノ)や菊丸(キクマル)などは名前と間違えそうだ。
 菊と並んで秋の花は文字通り「萩」だろう。種類は菊姓の半分の55種ある。こちらも一字姓の「萩」さんがいる。ランキングではトップの萩原の214位を除けば、3000番内には他に見当たらない。風流な苗字では萩園(ハギソノ)、萩塚(ハギズカ)、萩屋(ハギヤ)、萩庭(ハギニワ)、萩里(ハギサト)、萩袋(ハギブクロ)などがある。
 萩と間違えやすいのが「荻」だ。ススキに似た穂をつけるイネ科の多年草だ。荻姓の種類も萩姓とほぼ同数ある。一字姓の「荻」さんもいる。ランキングのトップは荻野で353位、荻原が520位、荻田(オギタ)が2000番内、荻、荻島が3000番内にランクインしている。風流な苗字では荻場(オギバ)、荻薗(オギソノ)、荻袋(オギブクロ)などがある。紛らわしいのが荻野と萩野、荻原と萩原、荻田と萩田、荻本と萩本、荻村と萩村、荻谷と萩谷、荻尾と萩尾、荻島と萩島、荻坂と萩坂、荻山と萩山、荻須と萩須などだ。ちょっと見がよく似ているだけに注意したい。

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【平成20年9月号編集後記】

  9月は「関東大震災」「9.11」に代表されるように異変が多い月だが、今年の9月はサプライズの連続だった。1日夜には福田総理の突然の退陣表明、15日にはリーマンブラザーズの経営破綻、そして25日には元祖「サプライズ」の小泉元総理の政界引退表明。二百十日、二百二十日(今年の場合9月10日、9月20日)の台風被害や大地震などの大規模な自然災害は無かったが、政財界には激震が走った。
 福田総理の辞職は内閣改造から1月足らず、特別国会直前での突然の退陣表明だけに「なぜ?」と誰しも思っただろう。しかし結局その理由がキチンと説明されることは無かった。昨年も9月12日に安倍元総理の突然の辞任表明があっただけに国民の不信感はぬぐえない。
 リーマンブラザーズの破綻は「ついにか」との印象だ。金融資本主義の歪が表面化した格好だ。実態経済をしのぐ規模のギャンブル経済が永続するはずが無い。バブル経済の危険性はすでに日本が体験済みだ。資本主義の本場を自認するアメリカで同じ轍を踏んだのはなんとも皮肉な結果だ。余波が大きいだけに早急な健全化を願う次第だ。

 産懇宅配便は今月から通常スタイルになる。新会員も4名ご紹介できた。ご入会を心から歓迎する。例会模様は2編掲載できた。木曜グループでは普段なじみの薄い「新内浄瑠璃」の世界をお話と実演でご紹介いただいた。実演を紙上でご紹介できないのが残念だが、11月8日に今池ガスホールで「名吟会」が開演される。小島氏も出演予定なので実体験でお楽しみいただきたい。火曜グループでは九鬼会員に「哲人中村天風氏と私の経営」と題してご自身の経営哲学をご披露いただいた。自社の「経営理念」を制定されると共に自ら「プロファイラー資格」を取得し、社員を大事にする経営を実践される姿勢には頭が下がる。

  お彼岸を過ぎてさすがの猛暑も影を潜め、朝夕は肌寒いぐらいだ。体調管理に留意して実りの秋、芸術の秋を楽しみたい。10月の産業懇談会では「むすめ歌舞伎」を鑑賞いただく企画だ。秋の夕べを名古屋発の文化でお楽しみください。

(片桐)